魔法少女ノ魔女裁判 運命の中の少女   作:寝心地

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最終回
後は後日談とかifルートを書きます


第30話

牢屋敷が揺れるのを感じエマは外を見る

 

「ここは、さっきまでいた牢屋敷?」

 

「私達の説得に応じてくれたのね♪」

 

「ッ!!ユキちゃん!!また前みたいに3人で、ううん、ここにいる皆と一緒に帰ろうよ!!ボク、やりたいこと沢山あるんだ!!映画を見たり、カラオケやショッピングも!!」

 

エマは全員の生還と言う希望に満ちた結果にユキを見る、故に気付けない、その先の運命を

 

ユキはゆっくりと首を振る

 

「もう、遅いんですよ。この会話は聞かれています。人類を滅ぼす可能性のある魔女を、みすみすこの孤島から見逃したりしないでしょう?」

 

その言葉で全てを察したヒロは一筋の涙を流す

 

「ユキ…………君は」

 

「私が魔女を…………【殺さない魔法】をかけます」

 

ユキはそう言うと自身の手を前に掲げその手に少女達から赤黒い粒子の様な物が集まっていく

 

「私が全ての魔女因子を無害な形に変えて…………持っていきます。エマ…………貴女と会えて幸せでした」

 

「止めてよ…………」

 

「貴女は善良で、素直で、美しくて、まるで…………島の皆を思い出す様で…………」

 

「止めて!!」

 

エマはユキに駆け寄ろうとしたがその行手をヒロに遮られる

 

「止めても無駄だ、ユキはもう決めている」

 

「だってこんなのおかしいよ!!魔女か人間、、どっちかが消えなくちゃならないなんて…………そんなの駄目だよ!!そんなのッ」

 

エマはそこでヒロの顔を見て気付く、ヒロの目に涙が浮かんでいる事に

 

「2度も君を失うなんて…………きっとこの心の傷は死ぬまで癒えない。ずっと覚えている、ずっと覚えているから!!」

 

その時、儀礼剣が浮かび上がりユキの胸元に切っ先が向く

 

その様子を見ていたユリカは呟く

 

「ああ、そういう事か」

 

1人魔女化しているユリカは未だ異形から姿が戻らず1人ユキの元へ向かう

 

「月代さん、ちょっと失礼」

 

そう言ってユリカはユキに触れる

 

「ユリカ?」

 

その光景に不思議に思ったユキも思わずユリカの名前を呼ぶ

 

25【大魔女 月代ユキの運命】

 

「良し、腐っても【神】なんて呼ばれてた女でね、最後くらい自分の思い通りにしたいのよ」

 

その瞬間、ユキの手の中に集まっていた赤黒い球体は全てユリカの手の中に集まりやがて全ての魔女因子を取り込み終えたのか靄が消えるとユリカはそれを口に放り込む、

 

瞬間、ユリカの角や爪が灰となり消え人間の時と同じ姿になる

 

「何だ?一体何が起きた!?」

 

レイアが事態が飲み込めず叫ぶとユキが説明する

 

「彼女は…………私の代わりに犠牲になろうとしているのです」

 

「え?」

 

「私はたった今彼女から魔女因子を全て奪われました。今の私の体を構成しているのは全て人間の細胞……………………今の私はただの人間です」

 

「じゃあ…………今の大魔女は…………」

 

全員の視線がユリカに注がれると同時に儀礼剣の切っ先がユリカの胸に付く

 

「おい真田!!なんでそんな事…………」

 

「……………私はもう満足したから、最後に皆を助けたかった…………理由なんてそんな物だよ」

 

ユリカは1週目の本を思い出す

 

|Unsere Rettung(少女達の救いは) ist der Tod(死である), doch nicht dieser Tod(しかし月代ユキの死ではない)

 

「…………誰かが犠牲にならなきゃいけないならそれは私だ、私の命だけが失われても誰も悲しまない」

 

ユリカはそう言うと煙草とライターを取り出し1度見つめた後アリサに投げ渡す

 

「あげるよ」

 

それだけ言うと儀礼剣がユリカを貫きその体は蝶となって消えた

 

こうして大魔女と少女達は救われた

 

1人の異分子と全ての魔女因子を代償として




信仰なき女神様〈シンコウナキメガミサマ〉
彼女はあらゆる施しを与えた
金、富、娯楽
それでも信徒が満たされる事は無かった
彼女は施す事を止めた
それが自身の信仰(救い)に繋がると信じて
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