魔法少女ノ魔女裁判 運命の中の少女   作:寝心地

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女神様と舞台女優

とある有名スタジオ

 

無事魔女の呪いを解いた蓮見レイアはレッスンを終え休憩に入っていた

 

レイアは気付いていないが大人達はレイアを見つつヒソヒソと会話する

 

曰く、『スター性が消えた』

 

曰く、『人気に陰りが見えてきた』

 

曰く、『落ち目に入った』

 

それら全ては確かにその通りだったが同時に間違ってもいた

 

そもそもレイアの人気は彼女の魔法【視線誘導】の副次的な物

 

【視線誘導】は如何に人に注目されるかが命となる芸能界において破格のチート能力だった

 

そんなチートを失った蓮見レイアは完全な実力のみで勝負する事になった。当然彼女は【視線誘導】にかまけ練習を怠った事など無いがそれでも牢屋敷で生活していた前と後では雲泥の差が出た

 

彼女自身も薄々勘づいている

 

仕事量が減った

 

役柄の重要性が落ちた

 

牢屋敷での1週目の様に【王子様 蓮見レイア】の仮面が段々と剥がれている事を

 

だが、悪い事ばかりでもなかった

 

仕事が減った分母との時間が増えた

 

そして牢屋敷での経験が生きたのか所謂【カッコいい役】が

 

減った代わりに【トンチキな役】とでも言うべき謂わばピエロの様な役が若干増えた

 

時には【王子様役の仮面を被ったピエロ】等という蓮見レイアの為にある様な役のオファーまで来た

 

彼女は今【女優 蓮見レイア】の今後を左右する大事な岐路に立たされていた

 

その日の夜

 

「お疲れさまでした。私はこれから友人との待ち合わせがあるので失礼」

 

レイアはそう言うとその場を後にした

 

事務所を後にしたレイアはとある公園に入る、中にはヒロとエマ、そしてユキがベンチに座っておりエマがレイアに手を振っていた

 

「レイアちゃん!!此方此方!!」

 

「すまない皆、レッスンで遅くなった」

 

「そもそも舞台女優の時間を取れるとは思ってなかったから問題無い、良く来れたね」

 

「最近は魔法を使って得ていた仕事もあまり入って来なくなったからね、寂しい気持ちもあるがこれが今の私の実力だ。ユキ君も、無事此方に来られた様で何よりだ。それより例の件は本当なのかい?ユリカ君が牢屋敷に現れたと言うのは…………」

 

「その話を今からユキにしてもらう所だ。その為にユキを呼んだ」

 

「ユキちゃん、本当なの?」

 

「ええ、全て本当ですよ。マーゴの父親はユリカの手によって滅ぼされました。アンアンの両親もユリカがアンアンに渡した魔女の薬の効果で回復したそうです。アレは間違いなく原初の魔女達と同じ力…………」

 

「だが、何故ユリカが現れた?彼女はあの時確かに私達の前で死んだ筈だ」

 

「それは今の私には分かりません。魔女の力によるものだとは思いますが、何をどうしたら一時的とは言えそんな簡単に死人を復活させる事が…………」

 

「そうは言うがユキ君も死んだ後に蘇ったじゃないか…………」

 

「私の時は13人の魔女の魔力、簡単に言えばそれだけの膨大な魔法の力と儀礼剣と言う2つの依り代によって復活したのです。ユリカの様に簡単に復活出来る物ではありません」

 

ユキの説明に益々謎が深まるユリカ復活に3人は首を傾げるのだった

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