ヒロとユリカの活躍により【大魔女】はその凶行を止め少女達は歓喜に包まれた。
ヒロとエマの友人、
ユリカの魔女化もユキが【魔女因子】を消した事で解消された。
「……………………真田」
「ん?」
荷物を纏めるユリカの背中にアリサが声を掛けるとユリカはアリサを見ないまま返事を返す。
「本当に帰るつもりか?」
「またその質問?言ったでしょ、帰るって」
「でもオメェの家族は最低なんだろ!?だから
アリサの言う2回目、2周目の人生のココの殺人、その犯人であるユリカは求められるストレスに耐えられずその手を汚しココは命を奪われた。
全ての原因はユリカの両親、無から無限に生まれる財を良い事に贅沢を味わい尽くしその力を利用して地位まで築いた。それを築くまでに1人の少女が傷付いている事実を無視して。
「うちと違ってオメェは逃げて良いんだ!!むしろ逃げなきゃ駄目なんだよ!!」
「……………………逃げないよ、私は逃げない」
アリサの言葉にユリカはそう言うと荷物を背負いアリサを見る、その真っ直ぐな瞳にアリサはたじろぎその隙にユリカは扉の前に行く。
「紫藤さんの気持ちも分かるよ。私だって不安や恐怖が無い訳じゃない、でもあそこでの事を清算しないと私は前に進めない。あそこでの事を清算したら、また会おう紫藤さん」
ユリカはそう言うと牢屋敷を後にし家へ帰った。
「………………………………あ〜あ、また偉くボロボロにしちゃって」
家に帰り着いたユリカはそう文句を言いながら先へ進んでいく、見飽きた自身の神像を通り過ぎ2階へ上がる階段を上がるととある部屋に辿り着く。
その部屋に入るとそこは下の階とは打って変わり綺麗な装飾が施されていた。そんな部屋の中には司祭服を着たユリカの両親がいた。
「………………………………父さん、母さん」
ユリカはそんな2人に声を掛けると2人はユリカの帰還に喜びもてなしてくれた。
「さて、ユリカ。帰ってきて早速で悪いけど、指輪が欲しくてねぇ?」
その言葉に食事をしていたユリカの手が止まる。
「………………………………私はもう魔法使えないから何も増やせないよ」
その言葉に先程まで和やかだった部屋の空気が張り詰め両親の目から光が消えて行く。
「魔法が…………使えない?」
「なんて…………役立たずなの」
「っ!!」
同時に危険を感じだユリカは直ぐ様部屋を飛び出しそのまま家からも脱出しようとするが後一歩の所で行く手を阻んだのは嘗て望まれるまま施し続けた信徒達だった。
どれ程の時が過ぎただろうか、紫藤アリサはユリカの家の前にいた。
「ったくアイツ、また会おうとか言って全然連絡寄越しやがらねぇんだからよ」
愚痴愚痴と文句を言いながらもその顔には久しぶりに友達に会える嬉しさが滲み出ていた。
「お〜い、真田〜!!オメェが会いに来ねぇから此方から来てやったぞ〜開けやがれ〜」
インターホンを押しそう言うが応答は無くアリサは不思議に思い扉に手を掛ける。ゆっくりと扉が空き目に飛び込んできたのは
崩壊し欠けた玉座に縛り付けられ血を抜かれ続け命尽きたユリカとその血をワインの様に優雅に飲み高笑いを上げるユリカの両親の姿だった。