魔法少女ノ魔女裁判 運命の中の少女   作:寝心地

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第5話

牢屋敷生活4日目 自由時間

 

図書館に来ていたユリカは再びマーゴと出会う

 

「あらユリカちゃん♪どうかしたの?」

 

「別に、本を読みに来ただけ、そっちこそ何してるの?」

 

「この本を見つけて解読出来ないか調べてたの」

 

マーゴがそう言いユリカに本を渡す

 

「何これ?」

 

「まだ分からないわ、絵を見た感じ魔女に関する事が書かれているみたいだけど」

 

マーゴの説明を聞き流しながらパラパラとページを捲ると最後の空白のページに比較的新しい文字を見つける

 

「これは…………」

 

「ああそれ、ドイツ語みたいだけど生憎読めないのよね」

 

「【Unsere(ウンスレ) Rettung(レットゥング) ist(イスト) der(デア) Tod(トート), doch(ドッホ) nicht(ニヒト) dieser(ディーザー) Tod(トート).】」

 

「読めるの?凄いわね」

 

「まぁ、昔取った杵柄って奴だね」

 

若干気不味そうにユリカは言う

 

「それで?どういう意味かしら?英語ならある程度読めるのだけど、流石にドイツ語は…………」

 

「【我々の救済は死である、だがこの死ではない】」

 

「あら♪フランツ・カフカね、この状況にピッタリの言葉♪」

 

「救済が死…………確かにそうかもね。でも何でドイツ語?」

 

「あら♪魔女の発祥はヨーロッパよ?まぁ、何でドイツ語なのかは私も気になる所だけど…………でも、何故この言葉を残したのかしら?」

 

「さぁ?この言葉にピッタリな状況に陥ってそれをこれから来る人間に教える為…………とか?」

 

「でも、ソレってどんな状況かしら?死ぬ事が希望に見える程絶望した時?そもそも何故その状況をそのまま書かずこんな回りくどい方法にしたのかしら?」

 

「さぁ?まぁ解読は頑張って、私は専門じゃないから任せる」

 

マーゴに本を押し付けユリカはその場を去りながら煙草に火を付け図書館を出た

 

それから夕食を食べる為食堂に向かい食事を取る

 

全員にハムサンドを配り自分の房に戻る

 

房に戻る道中、ヒロと出会う

 

「やっほーヒロさん、今日はハムサンドにしたよ」

 

「そうか、ありがとう。是非頂くよ」

 

ヒロはそう言い食堂に向かった

 

それから自分の房に入るとアリサがいた

 

「お前か……………………煙草くれ」

 

「良いけど、また噎せるよ?」

 

そう言いつつユリカは煙草に火を付けアリサに煙草を渡す、アリサは煙草を受け取ると煙を肺いっぱいに吸い込み煙を吐く

 

「ゲホコッホ」

 

しかしまだ煙に慣れていないのかやはり噎せ煙を吐く

 

「だから言ったのに…………」

 

「うるせぇ……………………」

 

そう言いながらアリサは煙草を吹かし眠りに付いた

 

翌朝

 

「アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

「な、何だ!?」

 

突如誰かの叫び声が聞こえ飛び起きその声の方に向かうと何人かの少女が顔を真っ青にしていた

 

「どうしたの?」

 

声を掛けると桜羽エマがとある房に指を差しそちらを覗く

 

「………………………………は?」

 

ユリカがエマの指差した房を見ると真っ白なキャンパスの様になっている部屋の中、倒れている城ケ崎ノア

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、彼女を抱きしめ眠る様に死んでいる二階堂ヒロがいた




【|Unsere Rettung ist der Tod, doch nicht dieser Tod《我々の救いは死である、しかしこの死ではない》.】

フランツ・カフカ 【八つ折り判のノート】より
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