魔法少女ノ魔女裁判 運命の中の少女   作:寝心地

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第7話

ズキズキと痛む頭を抱えフラフラと酒瓶を片手に屋敷内を徘徊しラウンジに入る

 

中では黒部ナノカがいた

 

「真田ユリカ、随分顔色が悪いみたいだけど、どうかしたの?」

 

「良く分かんないけど頭が死ぬ程痛かっただけ、もう治ってきてるから多分大丈夫、ちょっと横にならせて」

 

そう言ってユリカはソファに倒れ込む

 

「酷いようなら氷上メルルに診てもらうと良いわ」

 

「うん」

 

ナノカはそう言うとラウンジを出て行きユリカは頭痛を抑えるため酒を煽る

 

それから暫くして頭痛が殆ど治まった頃、突然荘厳な鐘の音が響き渡る

 

「いよいよか」

 

ユリカはそう呟き起き上がる

 

『魔女裁判の時間となりました。皆さん、必ず自身のスマホを持って速やかに裁判所に集合して下さい。従わない者は看守によって強制連行します』

 

スマホからゴクチョーの声が聞こえユリカは裁判所に向かうと自身の番号に座る

 

全員が席に着いたのを確認しゴクチョーが説明を始める

 

「あのー、まずは魔女裁判のルールについて説明しますね。1時間の議論の後、犯人と思われる人物に各自の端末で投票してもらいます。投票で魔女に決められた人物は中央の台座へと連行、処刑執行になる…………って感じです」

 

少女達は証言台に立ち互いを探る様に睨み合う

 

「1時間もいらねぇーよ。さっさと投票して終わらせろ」

 

「いやいや、それだと犯人生き残っちゃうから」

 

「それでは、魔女裁判開廷です」

 

ゴクチョーが宣言し1時間を告げる時計が動き出した

 

「さて、まずは何から話すべきかな?」

 

蓮見レイアがそう問い掛ける

 

「勿論!!犯人を示す明確な証拠からですよ!!」

 

「んなもんあったら苦労してねぇよ」

 

シェリーの言葉にアリサが当然の様に反論する

 

「フッフッフ〜。それがあるって言ったらどうします?」

 

「死体に犯人の名前でも書いてあるってのか?」

 

しかしシェリーも負けずに明確な証拠がある様に自信満々に告げ冗談気にアリサが返す

 

「ていうか、そんなのあったら皆見つけてるし」

 

「と、兎に角シェリーちゃんの話を聞いてみようよ。どうせ何から話していいのか分からないし」

 

ココとミリアも話に加わり取り敢えずシェリーの話を聞くと言うことになった

 

審問開始

 

「私が見つけた証拠……それはズバリダイイングメッセージです!!」

 

「ダイイングメッセージ…………【死者が死に際に残す言葉】であってるかしら?」

 

「そんなの死体の周りにあったか?」

 

「ええ、死体を良く見て下さい…………死体の後ろ、そして周囲…………そこに血で描かれた蝶の絵が描かれているんです!!あれは恐らく被害者が最後まで持っていた筆を使って描かれた死者からの伝言…………ダイイングメッセージだったんです!!」

 

「筆で描かれたって言ったけど…………本当にそうかな?」

 

「それはあり得ないよ」

 

ユリカはシェリーの推理を否定しエマは疑問を口にする

 

「皆ノアちゃんの魔法って知ってる?僕は本人から聞いたけど…………ノアちゃんの魔法は【液体を操作する魔法】そうやって絵を描くんだ」

 

「あ!!」

 

「それに、アレだけの出血で筆で絵を描く力も余裕も無い筈だし」

 

「私もそう思うわ♪」

 

「成る程、本来不可能な事象もこの牢屋敷においては第二の法則【魔法】が選択肢に入るという事か…………」

 

「ノアさんは死に際、魔法を使って一瞬で絵を完成させた…………確かにそう考えると辻褄は合う気がします!しかし、そうなるとやはり結論は1つです。あの絵がノアさんのダイイングメッセージだったんですよ!絵を通して私達にメッセージを伝えたんです!!」

 

(こりゃ駄目だ…………)

 

ユリカはシェリーの推理にため息を吐く、その間にもシェリーはどんどんと推理を展開していく

 

「つまり、犯人はマーゴさんです!!」

 

(…………ここは私は知らない事になってるだろうから黙ってた方が良いね)

 

ユリカはそう考え黙っていると予定通りエマが夏目アンアンのスケッチブックにも蝶が書かれている事を指摘する

 

「でもさ、じゃあ何でこんな絵描いたん?いくら天才画家だろうと、切っ掛けくらいあんじゃね?」

 

「芸術家の頭の中なんて、バカには理解出来ねぇだろ」

 

「或いは本当に【遺作】だったのかも知れないわね」

 

「つまり?」

 

「【ノアちゃんは自殺した】と言うことよ」

 

「仮にそれが本当だったとして…………もう一つ問題が残るよ」

 

「あら♪何かしら?」

 

「何故、【二階堂ヒロまで死んでいたのか】」

 

「ソレは確かにそうね♪じゃあヒロちゃんも自殺…………は少し考えられないわね」

 

「うん、二階堂ヒロには自殺の動機がない、それに彼女に自殺は…………いや、兎に角、被害者の中に二階堂ヒロがいる時点でこの中に最低1人は殺人犯がいる事は確定だよ」

 

「じゃあ、ユリカさんには犯人が誰か分かってるんですの?」

 

「………………………………蓮見レイア、貴女だ」

 

「なっ!?」

 

「ハァ?何でレイアっちが犯人なんだよ」

 

ユリカの宣言にレイアを慕う、或いは信じている者達から非難の声が上がる

 

「そうだ!!私にはノア君とヒロ君を殺す動機も方法も無い!!」

 

レイアの必死の弁解にユリカはゆっくりと首を振った

 

「方法も動機もあるよ、動機は【彼女達の方が目立っていたから】方法は【貴女の持っているレイピアを使って】、ココさん、レイアさんとコラボ配信した時、レイアさんは遅れてこなかった?」

 

「はぁ?まぁ…………確かに一番最後に来たのはレイアっちだったけど…………」

 

「だよね、魔法の影響でこれでも観察眼が養われてね、あの時の貴女は確かに疲れていた、理由は二人も人を殺した直後の高揚と遅れる事でアリバイを証明してもらえなくなるから」

 

「ッ!!」

 

「それに、貴女の腰にあるもの、凶器に丁度良いね」

 

「はぁ?凶器はボウガンの矢だろ?適当こいてんじゃねぇよ、このヘビースモーカー」

 

ココが中指を立てユリカに舌を出しそう言う、すると味方を得たと思ったレイアは更に捲し立てる様に弁明する

 

「そ、そのとおりだ!!2人はボウガンの矢で殺されている!!私が剣で2人を殺した?変な言い掛かりは止めてもらいたいね」

 

「いやいや、私一言も貴女がレイピアで突き殺したなんて言ってないけど?」

 

「どう言う事かしら♪」

 

「ねぇ皆、あの現場違和感を感じなかった?」

 

ユリカの問い掛けに全員現場の写真を取り出し首を傾げた

 

「……………………あ」

 

すると不意にエマが声を上げ全員の視線がエマに送られる

 

「エマさん何か分かったんですか?」

 

「えっと…………」

 

エマは意を決した様に声を上げた




続きは朝の8時に、それまではお休みなさい
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