起詞回声 ~ウクライナ少女と作詞おじさん、農大バンドで再起する~   作:みゅう(蒼山みゆう)

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注意:Track.00_希詞懐声(1)を11/30 20:00より追加公開いたしました。ここまで読んだ皆様からすると、いくつか気になる歌詞も一部公開されているかと思いますのでぜひご覧ください。


Track.13_BPMを数えて ★

 お昼休み、食堂向かいの生協前公園の野外ステージ。

 新歓のお誘いでの軽音部ライブにわたしは誘われた。

 

 軽音部代表として、今回は麦茶娘のみんな──ミニーちゃん、さっちゃん、清音ちゃんの出番だ。

 

 次の授業まであと少し。そろそろ帰りだした人もいるけれど、最後の曲のギターソロだし、ここで帰るのはもったいない。

 

 そこまでギターの技法には詳しくないけれど、右手と左手両方ともピックを使わずにピアノみたいに弦を軽く叩いているのはなんだっけ────そうだタッピングだ。

 

 きらきら星よりも早いスピード、これキーボードでもわたし弾けるかな? 

 

 軽音部以外の人たちに混じって、私はステージの1列目に並んでみんなを応援する。

 

『アナタはアタシになれないし アタシもアナタになれないの』

 

 タン・タン・タ・タ・タン

 タン・タン・タ・タ・タン

 

 ミニーちゃんの太いダウンピッキングに合わせて、清音ちゃんが手拍子をうち、さっちゃんのタムがシンクロしている。

 

『知らないこともまだまだあるけれど オデコぶつけて話そうよ────もっと』

 

 わたしも一緒に手を叩きながら、ミニーちゃんの鼻声みたいだけど可愛い声を応援する。

 

 サビ前のキメ、一番上の弦を引っ掻きながら音を落としていく。そして一拍強いスネアの音が響いたあと、さっちゃんがバチをクロスさせて叩く。

 

『1-2-3-4』

 

 早さが一気に上がった。とても激しいパンクロックみたい。

 

『ラブソングじゃ追いつけない 思い出をね 重ねたいんだ』

 

 横のみんなはいつの間にか、手を叩くのをやめて、下を向きながら、斜め後ろに交互に脚を出す動きをしている。動きがよく分かんなくて、わたしはそのまま手を叩き続ける。

 

『ラブソングよりも歌いたい 気持ちがここにあるんだよ──ねぇ触って欲しい』

 

 ミニーちゃんはときどき首を傾けて、ウィンクもしながら歌う。テレビで見るアイドルみたいだ。

 

『BPMを 数えて』

 

 楽器が鳴り止んで1拍。ミニーちゃんのアカペラで終わる。

 

『あーりがとうございました。麦茶撫子、麦風祭最終日のラストライブ、この生協前ステージでやるからみんな来てなー! 

 それから軽音部、まだまだ部員募集中です。イケメンでお金持ちでお酒に強い彼氏募集中ですのでよろしっくー!』

 

 ミニーちゃんが右手を振りながら、勧誘の言葉をかけるけど、反応は思ってたのと真反対。

 

「無理無理ーっ」

「未成年諸君、アレはやめとけ!」 

「筋肉と邪眼のガードはヤバい。軽音には来てほしいけど他の子にしとけ」

『シャーラップ! 軟弱男子ぃーず!』

 

 わたしの隣には、さっちゃんと同じくらいかもっと筋肉や背丈のある人もいれば、鶏みたいな赤いトサカの人もいるけれど。軟弱ってどういう意味なんだっけ? 

 

 もう少しミニーちゃんが喋ろうとした時に、マイクを使っていい時間の終わりが来て、マイクを持っていかれたみたい。

 

 

 ◆

 

 

「というわけで、麦茶娘、お葉見しながら昼休み反省会しまーす。イェーッ」

「イェー?!」

「リュミナちゃんだけやん、ノリ悪いで2人とも」

 

 グーをしたのはわたしとミニーちゃんだけ。清音ちゃんとさっちゃんは何故かため息。

 

 食堂裏、農芸池の横のテラス席で、ちょっと遅めのランチタイム。桜の花はないけど、青々とした葉っぱがたくさん。お葉見っていうんだ⋯⋯言うのかな? 

 いつもの4人でご飯を食べる。反省会にいてもいいのかな? 

 

「ねぇ、さっきのライブ、リュミナちゃんは何か気付いた?」

「最後の曲のギターソロ、すっごく速くてすごいね」

「せやろー、そんでそんで?」

「あと特に最後の歌、歌詞が可愛い。あれだけオリジナル曲だよね?」

 

 ミコトの歌詞のずっしり感や、すごく整えられた感じとはまた違う。

 ミニーちゃんっぽい気持ちが詰まっているような歌だった。

 

「わかっとるやん、“BPMを数えて”はアタシの作詞作曲やねん」

 

 ミニーちゃんがおっきな胸をもっと張ってると、清音ちゃんにお箸の反対で脇腹をつつかれた。

 

「走りすぎだってアホミニー」

「ヒン?!」

「まぁまぁ、清音。でもミニー、流石に8小節延長はやり過ぎちゃう?」

「私もそう思う」

「しょぼーん。思いついもしたっちゃ⋯⋯」

 

 謎言葉だけど、思いついたってこと? 関西弁っぽくなちから鹿児島の言葉かな。スマホで叩いてみると────合ってた。

 

「まぁ、でもあとは全部いい感じにまとまってたと思うよ」

「やんねー」

 

 みんな、五十人位いる部活の代表バンドの1つを任されるだけあって、とても上手だった。

 

「動画とか、農場のアカペラより格好良かったよ。ライブってすごいんだね」

「そうそう、リュミナちゃんは褒め上手。さっちゃんも清ねぇも見習わなあかんで。はい、これあげるー」

「卵焼き? もらっていいの?」

 

 赤いカニの身と緑のお野菜が入った日本の卵焼きをミニーちゃんはくれた。それも2つだ。

 

「ええよ。先週末くらいからイースターやろ? だから卵あげたいなーって。カニカマと初収穫のはつか大根の葉っぱ入りー、なんちて」

 

 ミニーちゃんと今月の最初に植えたやつだ。

 葉っぱの部分と根っこの部分を切り分けて重量測定した後は実験に要らないから一昨日もらった。

 卵焼きに入れても緑色が綺麗だ。

 

「コイツ、自分の手柄みたいに言ってるけど、アイデアも焼いたのも私なんだけど」

「切ったやん! それにカニカマも大事なアタシのオツマミ!」

「ありがとう。2人とも」

 

 だから、さっきわたしが食堂で、いつもの巣ごもり卵入りほうれん草お浸しを買うのを止めたんだ。

 

「ちょっ、そういう抜け駆けずるいわ。うーん、補給用のゆで卵しかないねんけど、リュミナこれ貸してや」

「うん」

 

 わたしのお弁当箱からお米のところをさっちゃんが持っていった。真ん中に半分のゆで卵と、まわりにもやしと、ほうれん草と、にんじんの細切りのあえ物の乗せてくれている。

 

「こうしてナムルも乗せたら⋯⋯ミニビビンバできたで」

 

 教会で日曜にイースターのお祝いはしてきたけど、他の日本のみんなはあまりやらないみたいだし、終わっちゃたって思ってた。

 ミコトはモーニィちゃんとヒーラームーンのクロスを書いたイースターエッグを送ってくれたけど。でもこの3人も一緒に、やってくれてわたしはすごく嬉しい。

 

「みんなありがとう。えっと、わたしのピクルスも食べる? 学校のキュウリとラディッシュだけど」

「頂くね」

「ありがと、リュミナ」

「あたしも⋯⋯げ、バイト先から電話や。ちょっとごめん────はい、小林です。店長、今日シフト13:30から? あっ、すみません。10分で行きまーす!」

 

 なんか大変そう。

 

「ごめん、リュミナちゃん。挿し木のやり方さっちゃんに聞いといて! さっちゃん、あとよろ!」

 

 ミニーちゃんは2分でお弁当を食べると、全速力の自転車でバイトに行っちゃった。

 

 ◆

 

 

「悪いわな。リュミナ。ミニーがシフト入れ間違ってたみたいで」

「わたしは大丈夫だけど、さっちゃんはいいの?」

「キュウリの挿し木指導なら、ウチのクラスならみんなできるで。一番簡単なやり方でいいみたいだし任せとき。ミニーには貸し1にしとくけどな」

 

 ゴールデン明けに備えて、わたしは2回生たち向けの実験用に使うキュウリの苗を、たくさん用意することをアキヤマ先生から頼まれていた。

 

 でも、作業を教えてくれるはずのミニーちゃんは急遽不在になって、さっちゃんが手伝ってくれることになった。

 

「ありがとう」

「どういたしまして。それにここ涼しいからちょうどええわ」

「そうだね」

 

 さっちゃんはTシャツの袖を肩までまくる。腕の筋肉はわたしのふくらはぎより、ずっと大きい。いいなぁ。

 

「そんじゃあ始めよか」

「よろしくお願いします」

「かしこまらなくてええよ。まず、カミソリ出すけどこう持って、刃の尖っている方は触らないように」

 

 お祖父ちゃんが昔から使っていた、カッターナイフの先みたいな薄い髭剃り用の刃を紙の袋から取り出して持ち方を見せてもらう。

 

「これで合ってる?」

「オーケー、それでこっちのカボチャの苗、早めに育ててキュウリより大きくしておいたやつの双葉より上の茎を全部切る────こう」

 

 2枚ほど出ていた本葉を真横に切って、ゴミ入れに上の方、本葉をゴミ箱に捨てていた。さっちゃんのやり方を真似してみる。

 

「⋯⋯⋯⋯こう?」

「オーケー。そして切った茎の空洞ところへ上から爪楊枝で刺すねんけど、ちょっとだけ斜めにして。茎を内側から少しだけ傷つける感じで。ここにキュウリを差し込むから」

 

 さっちゃんはカボチャの茎の穴を見せながら教えてくれる。30°くらい傾けるのかな、とりあえずおんなじようにしてみる。

 

「できた。でも、やり過ぎて破れそうでドキドキするね」

「わかるわかる。清音は最初のころ、何度か指まで爪楊枝刺してたわ。ミニーはうまいけど」

 

 すごく光景が頭に浮かぶ。ミニーちゃんはとっても器用だけど、清音ちゃんは多分不器用さんだと思う。

 

「次はキュウリのほうを一番上の葉がついているところだけ残して、その下の茎を切る。茎は親指の爪位の長さあれば大丈夫や」

 

 左手で上の葉をつまみながら、右手で掴んだカミソリを1センチだけ動かす。

 

「こう、かな?」

「それじゃ、ここの穴からさっきの斜めに刺したところへキュウリの上を挿し込んで────完成」

 

 上手にくっつくかわからないから、強めに挿し込んでみた。ぐらぐらしていないし、大丈夫かな? 

 

「できたよ」

「うん、上手やん。このままどんどんやっていこうか」

 

 ニクドナルドならカボチャ係とキュウリ係を分けるんだろうなと思いながら、2人で作業を進める。

 わたしより迷いがないからか、わたしが3つ作る間にさっちゃんは5個も完成していた。

 

「ねぇ、リュミナ。なんでこのキュウリをカボチャの台木へ挿し木するか知っとる?」 

 

 さっちゃんはカミソリをトレーに乗せて、質問をしてきた。わたしはその間に追いつきたくて、話しながら作業を進める。

 

「キュウリより、丈夫だからっては聞いたけど。病気のなりやすさ?」

「正解」

「あとは思いつく?」

「⋯⋯実がカボチャみたいに大きくなる?」

「結果的にはそうなるで」

「なら、なんで大きくなるかだよね。残るの根っこだけだし────栄養を吸う根っこの力が強いから?」

「ロジカルでえぇやん。大正解」

「やった!」

 

 なんだろう、いつも思ってたけど、さっちゃんは喋り方というか教え方とかものの考え方が、結構ミコトっぽい感じがする。

 

 とても丁寧だ。だから安心できる。

 さっちゃんはみんなの中で一番無口な人だけど、話題を何か探していたみたいで、ゆっくり話しだした。

 

「そう言えば、安芸山先生が思い出話で教えてくれてんけど『植物はいくら切っても泣かないからいいですねぇ。獣医学部と違って。だから皆さんは遠慮なく、いっぱい切ってもいいんですよー』琢間先生が言ってたんやて。言い方によってはサイコパスみたいちゃう?」

「⋯⋯うん、ちょっと酷いね。悪い科学者って感じがする」

 

 痛くなければ、切ってもいいのかな? 

 

「ウチは家業が焼肉屋だからなれとるけど、清音は生物実習のカエルの解剖とか涙目やったし、そういうのリュミナは大丈夫?」

「実習だもんね。お魚も全部最初から捌けるし大丈夫。でも、食べないのに殺すのはなんか変な感じがする」

「そうやね。ウチも。食べ物屋だから特にそう思うよ」

 

 カボチャも食べて貰えるわけじゃないのに、殺してるのと一緒だ。なんかちょっと嫌な気分になってきた。

 

「ん、ちょっと辛気臭い話になっちゃったか──」

「────泣かなければ、声がなければ、たくさん切っていいのかな?」

「リュミナ?」

「生きている土台も、栄養も全部とられたカボチャはいつからキュウリになっちゃうのかな?」

 

 思っていた事が、つい声に出ちゃった。

 

「少し整理させて」

 

 さっちゃんは安易に答えない。

 1分くらい、何も言わないままの時間がたった。 

 

 さっきのさっちゃんは、しまったって感じの顔だったから、ちょっと気まずいし、多分見透かされている。

 キュウリがアイツらみたいって、わたしが思っていることを。

 

 そんな気がするから、わたしも何も言えなかった。

 

「ごめん、待たせたわ。ちょっと問いからズレるかもだけど、キュウリもね、必死なんだと思う。根っこがないし、このままだとすぐ干からびる。カボチャを乗っ取るしかない。実際、乗っ取りきれないキュウリも来週いくつか出てくんねんな。それにもっとズルい人間たちはキュウリの実も採ってまうし」

 

 ふーん。わたしの思ってること多分わかってるクセに、キュウリの味方なんだ。  

 

 なんだかわたしの手からもキュウリの茎から出た汁で、キュウリの匂いが染み付いて来ている気がする。

 

 なんか、嫌だな。

 

「でもカボチャも必死だから、キュウリを逆に乗っ取っちゃうときもあるで。キュウリになるとは限らない。脇芽をこっそり生やしてな、キュウリが気づかないうちにガンガン成長させる───ウチもそうして生きてきた。声は出せへんかったけどな」

 

 いつもはキリッとしていて、目元も眉も鋭いさっちゃんが、自信のないときのミコトみたいな顔をしている。

 

「ウチはハーフだから、日本の学校でも韓国人向けの学校でも馴染めなくて、ちょっと浮いててな。友達もほとんどおらんかったし、今のリュミナみたいに上手くはやれてなかった。ミニーにも清音にも内緒やで」

 

 全然そんなイメージはなかった。とても強い人だと思ってた。

 

「でも」

 

 さっちゃんは立ってシャドーボクシングしながらニッコリ笑う。日焼けの顔に白く光る歯とチャンバーのLEDが眩しく見える。

 

「こんな風にこっそりトレーニングして、いい気になったヤツらをガツーンってやってやった。運動は、筋トレはえぇで。自信も貫録も出て、ウチは負けへんってなれんねんな」

 

 さっちゃんがお腹のTシャツをめくると、シックスパック。

 それにわたしの手をあてさせた。

 

「な、硬いやろ?」

「うん、すごいね。これなら殴られても痛くない?」

「前よりは、な。この身体つきになってから、痛いことはなくなったけど今も嫌なこといっぱいあるわ。お店や宣伝アカウントに変な人絡んでくるのしょっちゅうだし」

 

 炎上とか、クソリプ?ってやつなのかな。

 確かに人気者だと大変なイメージがある。

 

「コレ終わったらな、ちょっと一緒に農場走ろう」

「え?」

「清音ほど敏感でも、ミコト先輩ほど大人でもない、ミニーみたいには励ますの得意でもないけどな。リュミナ、最近あんまり寝れてへんやろ。コンシーラーが少し落ちかけてる。目元にクマ、ベアーの方じゃなくてダークサークルが出とるで」

「うそっ?!」

 

 上手く誤魔化せてると思ってた。でもインフルエンサー活動もあるから清音ちゃんが一番お化粧に詳しい、あんまりウクライナでもしっかりしていなかったわたしじゃ誤魔化せていなかった。

 

「そりゃ、悩みごとなんていくらでもあるわな。ちょっと疲れるくらいやってみん? 疲れでサッと夜、寝れるから。それに好きな音楽聴きながらBPM整えてれば、心のテンポもきっと落ち着くで」

「うん、まずは今日だけやってみようかな?」

「今日からか、ええやん。トレーニング部結成や!」

 

 バシッと、強く背中を叩かれる。

 痛いけど、嫌な痛さじゃない。

 

「さっちゃんほどじゃなくても、ちょっとムキムキになってみたい気もする。ミコト細いし、ギックリ腰この前もしてたし、倒れた時に助けてあげたいかな」

「アラフォーだし、戸建てで三階建ての一人暮らしは確かに心配やな」

「そう言えば、ミニーちゃんも清音ちゃんも運動嫌いって言ってよね」

「ミニーはできるけどな、ズボラだから向かない感じ。清音は深堀りせんといて。ワイヤレスイヤホン片方貸すから、何か聴きながら作業しよう。何聴きたい?」

「ミニーちゃんのお昼のライブの曲はある?」

「あるで。でもライン録りじゃないから音質は期待せんといてな」

 

 わたしは右耳、さっちゃんは左耳にイヤホンを付けて、再び作業を始めた。

 

『ラブソングを歌えるような あなたがちょっとね 羨ましいの』

 

 苗をとって、刃をあてて、くっつけて。

 

 リズムがあると、どんどん進んでいく。

 

 遅れないように、余計なことを考えないように、集中していく。

 

『ラブソングが似合うくらいの 笑顔が無敵のわたしになりたいな』

 

 ミニーちゃんの明るい歌声を聴きながらなら、しょんぼりしていた気持ちもどこかへ消えて行ってくれそうだ。

 

『────────ねぇ待ってて欲しい BPMを探って』

 

 




メインではないですが、ミニーによる作詞作曲もたまに出てきますが未熟です。ミコトの曲ではないので、piapro未遊P名義での歌詞先行公開はなしですが、以下にまとめます。


歌詞 全開示③

③【BPMを数えて】※作詞作曲 小林深燐

お化粧の仕方も 教えてくれないし
彼氏の作り方なんて 絶対NONONO
教科書だけじゃ 平安に置きざりよ
スマホごとアップ デートしなきゃね

結局は恋して 結婚して 
子供育てていくこと 期待してるんでしょ
口うるさいのは もうやめて
大学デビューで何が悪いの?

ラブソングを歌えるような
あなたがちょっとね羨ましいの
ラブソングが似合うくらいの
笑顔が無敵のわたしになりたいな

ねぇ、待ってて欲しい
BPMを探って


飲み会のお作法も 教えてくれないし
お酒の割り方なんて 絶対NONONO
サシスセソだけじゃ 平成に置き去りよ
How-toセンスに 課金しなきゃね

結局は話して 出かけて 
相性試していくこと 期待してるんでしょ
おチビなわたしは ステップ不足
初恋知らずで何が悪いの?

ラブソングを歌えるほどに
恋なんてしたことないけど
ラブソングよりも速くなる
あなたにわたしも追いついてみせたいの

ねぇ、聞かせて欲しい
BPMを教えて


あなたはわたしになれないし
わたしもあなたになれないの
知らないこともまだまだある けれど
オデコぶつけて話そうよ


ラブソングじゃ追いつけない
思い出をね 重ねたいんだ
ラブソングよりも歌いたい
気持ちがここにあるんだよ

ねぇ、触って欲しい 
BPMを数えて
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