寝台特急「サンライズ出雲」出雲・松江殺人事件 作:新庄雄太郎
「歩夢ちゃん達は、今頃は出雲だよな。」
と、岩泉は言った。
「今頃、出雲大社へ行って楽しんでいるだろう。」
「ええ、何しろ出雲は神々の故郷だからな。」
「そう言えば、今度猪目洞窟へ行くとか言っていたぞ。」
「へぇー。」
「猪目洞窟か。」
「何か、ワクワクしてくるよな。」
「うん。」
そして、出雲でも第2の殺人が起きるとは我々は予想もしなかった。
「つまり、被害者は東京で殺害された後に出雲へ向かった可能性が高いな。」
「ああ、考えられるな。」
と、高山は言った。
「犯人は金銭トラブルによる犯行ではないかと思うんだよ。」
「ほう、なるほどね。」
一方、歩夢たちは出雲へ観光していた。
「そう言えば、学芸会で私としずくちゃんは出雲神話の劇をするんだったわね。」
「ああ、それも兼ねて見物しようか。」
「ええ。」
「じゃあ、猪目洞窟へ行ってみるか。」
「うん、いいわね。」
「じゃあ、行ってみるか。」
「うん。」
出雲大社を見物した達仁と穂乃果とことりと花陽は猪目洞窟へ行ってみる事にした。
猪目洞窟
奥行50mの海食洞窟で、『出雲国風土記』に黄泉(よみ)の穴とあるのはこれのようです。入口付近を中心に厚さ8~9mの堆積層があり、層の中に縄文時代から古墳時代にかけての埋葬や生活を物語る各種の遺物が発見されました。人骨、土器、木製品のほか貝類、獣骨、魚骨、稲、木片などの自然遺物もあります。人骨は十数体分認められ、内の1体は弥生時代後期の土器を伴う仰臥屈葬(ぎょうがくっそう)の男性人骨で、右腕にゴホウラ製貝輪6個を着けていました。ほかに古墳時代のものと考えられる丸木舟で、直接遺該を覆う特殊な埋葬方法も認められ、この洞窟は海上生活者の墓と推定されました。国指定史跡です。
「ん、何かしら。」
「どうしたの、しずくちゃん。」
と、ことりは言った。
「はっ。」
「ひっ、人が死んでるわ。」
そして、侑としずくは悲鳴を上げた。
キャーッ!
侑としずくが見たものは、それは何と男性の死体だった。
「はっ。」
そして、第2の殺人は出雲で起きた。
暫くして、出雲署のパトカーが到着していた。
「亡くなったのは、東京在住の人です。」
「ほう、それで身元は分かったのか。」
「はい、名前は深川 満さん41歳です。」
「やはり、犯人は内部殺害した後に逃亡したと考えられますね。」
と、小村刑事は言った。
「君たちがこの死体の発見者ですね。」
「ええ。」
「なるほど、出雲署の山根です。」
「同じく古村です。」
「私は、島根県警・捜査一課の宮村警部。」
「つまり、犯人は洞窟へ来た後に海岸で凶器を処分したと考えられます。」
「ほう、なるほどね。」
「もしかしたら、猪目洞窟から海岸へ行ったって事は考えられないかな?。」
「ああ、それも考えられるな。」
「猪目洞窟から釜浦海岸へは車で行ったら19分ですね。」
「ええ。」
「とにかく、釜浦海岸へ行ってみますか。」
そして、数分後。
釜浦海岸
「警部、砂浜に使用された凶器がは発見されました。」
「おう、そうか。」
「やはり、犯人が使用したとそこで証拠を隠匿した可能性がありますね。」
と、山根刑事は言った。
「つまり、今回の殺人は東京で起きた殺人と関係しているんですよ。」
「何、それは本当なのか。」
「ええ。」
「でも、何かトリックがある筈だよね。」
そして、南は十津川警部に連絡した。
「なに、猪目洞窟で殺人だって。」
「そうなんだよ、被害者は深川 実という男性で死因はナイフによる出血死。」
「そうか、今どこにいるんだ。」
と、十津川警部は南に言った。
「今、出雲にいるよ。」
「出雲って事は、島根県警か。」
「そうですよ。」
「そうか、じゃあ分かった、早速こっちでも調べてみるよ。」
「じゃあ、お願いね十津川警部。」
「うん、わかったよ。」
と、十津川警部は電話を切った。
そして、出雲大社と猪目洞窟を観光した達仁と穂乃果とことりと花陽は玉造温泉で1泊した。
玉造温泉
「わーっ。いい湯ね。」
「うん、本当だわ。」
「出雲に乗って山陰へ行けれるなんて夢みたいだったわ。」
第2の殺人が起きた。犯人は誰なのか?