敵雑兵を始末した少女は出てくる。
「こ、殺したのですか?」
作兵衛「安心しな。ちゃんと息の根は止めたぜ。」
豆助「もう追ってこれないっす!」
豊太郎「残念だけど辞世の句も介錯もないのが雑兵の世界だからね。そしてはぎ取って持ち物売るのもこの世界!」
そうして3人は雑兵の品を物色する。
作兵衛「金目のもんと食い物をもらうか。」
豆助「甲冑は無理っすかねー・・・」
豊太郎「何言ってるの!俺が持ってく!」
作兵衛「すでに荷物パンパンのやつが何言ってんだ!」
そういって3等分して持った3人に少女はドン引きしていた。
「あなた方にはこれが日常なんですね・・・」
作兵衛「あぁ、生きるために必死だからな。梅干しあったからアンタにも渡しておくぜ。」
「では、いだたき・・・」
豊太郎「いきなり食べちゃだめー!喉の渇きを抑えられて疲労回復になる優れものだから最後までもっとくの!」
「す、すみません・・・」
作兵衛「で、どうする?お姫様、俺らの村に来るか?一応置いてくれそうな宛てはあるし。」
つる「私にはもう家も身寄りもありません・・・よろしくお願いします。私はつるといいます。」
作兵衛「へぇ、良い名前だな。鶴って食べるとうまいんだよなー・・・」
豊太郎「あぁ、何度か食べてるけど結構おいしいよ。」
つる「あなた方の頭の中は飯のことだらけなんでしょうか・・・」
ということで作兵衛たちは村に向かって歩き出したが・・・
つる「はむはむ・・・」
豊太郎「めっちゃ干飯食べてる・・・もう俺の分なくなりそう。」
豆助「兄貴のこと言えないっすね・・・」
作兵衛(この姫様のことは食いしん坊ってことがわかったな・・・)
つる「そういえばこの干飯はどうやって作るのですか?」
作兵衛「炊いた米を干しただけだ。大してうまくはねーがな。」
つる「いえ!十分美味しいです。」
豊太郎「そりゃよかった。」
作兵衛「・・・米は確かに豊太郎が上質かもしれんが作るのは俺が上だからな!」
豆助・豊太郎(対抗心燃やしてる・・・流石調理好き。)
そうして村の近くまでやってきた。
作兵衛「この山を越えれば俺達の村だぜお姫様。」
つる「あの・・・お姫様はやめてください。そんなに身分の高い武家ではなかったですしもうその家すらなくなりましたから。」
豆助「じゃあ落ちぶれ姫でいいっすか?」
豊太郎「流石に失礼だよ、食いしん坊でいいんじゃない?」
つる「つるで!名前で!そういえば小笠原の城に戻らなくていいんですか?」
豊太郎「僕たちは招集は受けていますが正規で雇用された武士ではないんだよね。」
作兵衛「そうそう、ただの浪人みたいなもんだ。戦に出れば飯もらえるから参加してるだけだ。」
つる「・・・頭が回りません。ごはんをください。」
豊太郎「しょうがないなー・・・じゃあ干し芋を・・・」
作兵衛「甘やかすな!頑張れ!」
作兵衛「見てたぜ、俺達の村だ。」
そうしてたどり着いた瞬間・・・
村人「誰か見えたぞ!?敵か!?」
作兵衛「気ぃ抜くなよ。戦でピリピリしてるから。」
弓矢が飛んでくるが作兵衛たちはなれた様子で板で防ぐのだった・・・