物語シリーズ×トランスフォーマー二次創作   作:嘘烏

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嘘物語も書いてるのに、始めてしまった。
なにか矛盾点等ありましたら、感想欄にてお知らせください。

更新情報
2025/11/09 001の文を修正


変物語
第変話 こよみフォーム其ノ壱


001

太古の昔より、その「キューブ」は存在した。

何処から来たものか不明だが、その「キューブ」には世界を生み出し、生命で満たす力が秘められていた。

()()()()()もそうやって誕生し、調和して生きていた。

だが、この強大な力をある者は善のため、ある者は悪のために使おうとし、戦争が始まった。

凄惨を極めた戦いで彼らの星は破滅し、「キューブ」は遥か宇宙の彼方に消えた。

彼らは故郷を蘇らせようと、「キューブ」を探して銀河に散った。

あらゆる星、あらゆる世界を探し、そして望みが潰えたかに見えた時、新たな手掛かりを得て彼らは未知の惑星へと向かった。

 

――地球へと。

 

Transformers × Monogatari Series

変物語 こよみフォーム

 

だが時はすでに遅かった...

 

002

車を買える。

そう聞いた時、心躍らない人間はいるのだろうか。

いや、いないだろう。

いないと断言しよう。

 

いきなり反語で始まり、読者諸君が面食らったのも無理はないと思うが、車について語らせてもらいたい。

多くの人にとって車とは移動手段の一つでしか無いとは思うが、それだけではないと僕は声を大にして言いたい。

あの滑らかに輝くボディー、あの力強いエンジン音、あの道路を駆け抜けるパワフルさとしなやかさ。

車とは移動手段であると同時に、誇りであり、自己の発露であり、人生の一部でもあるのだ。

男の浪漫という他無いだろう。

浪漫。嗚呼、何と素晴らしい響きだろうか。

こんな事を言っているとまるでアメリカの気の良い兄ちゃんになったみたいな感じではあるが、ともかく、今僕はとてつもない興奮の只中にいることを知ってもらいたい。

自分の車が買えるのである。

心躍らない訳がない。

もし読者諸君の中にそんな燃え尽きるほどヒートなハートではなく、ハードでクールなハートをお持ちの方がいたのなら、ごめんなさい。

 

ということで、両親とカーショップに来ている。

無事卒業した私立直江津高校の卒業祝い、並びに国立曲直瀬大学の入学祝いに車を買ってもらえることになったのだった。

落ちこぼれてギクシャクしていた親子関係は大学入学ですっかり改善されたようで、僕としては非常に嬉しい。

 

日付は3月26日。

僕がキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード、つまり忍と初めて遭遇した日からちょうど一年である。

 

地獄のような春休みから始まり、悪夢のようなゴールデンウィークを乗り越え、

蟹に挟まれ、蝸牛と迷い、猿に憎まれ、

蛇に巻き付かれ、猫と再会し、

詐欺師に騙され、陰陽師にボコボコにされ、

世界と女の子を救い、

「くらやみ」に巻き込まれ、

初代怪異殺しと決闘し、

羽川を救い、

密室に閉じ込められ、幼馴染に嫌われ、謎解きをし、

蛇神に咬み憑かれ、

詐欺師にまた出遭い、

人形遣いと対峙し、

地獄に落ち、デートをし、自分自身を助け、

心残りを精算し。

と、紆余曲折ありながらも――折れ曲がりすぎたかもしれないけれども――、1年が経過したのである。

1年で友達、というか知り合いの数が2桁になった。

忍は何も言わなかったが、僕としては感慨深いものである。

ちなみに今は僕の影の中で寝てるか、ゲームしてる(最近3DSにアップグレードさせたらしい)。

 

――友達はいらない。人間強度が下がるから。

そんな世迷い言を言って、孤立を選んだ一年前の僕は今の状況を想像できたのだろうか。

世界に、正しさに絶望していた頃の僕は、今の僕をどのように見るのだろうか。

羽川と、ひたぎと、忍と、八九寺と、神原と、千石と、扇ちゃんと、みんなと出会って、僕は変われたのだろうか。

...変われたと信じたい。

 

閑話休題、改めて言おう。

自分の車を持てるのである。

嬉しいことこの上ない。

ちなみに、費用は両親が持ってくれる。

大学生にもなって気恥ずかしいものではあるが、そんな気持ちはこの際どうでもいい。

もちろん免許を取ったりと色々大変な道のりだったが、この手で車を運転できるという期待を胸に今まで頑張ってこれたのだ。

その努力が今実ったのである。

ひゃっほう、である。

ヒャッハーとでも叫びたい。

道を歩いていたら八九寺の後ろ姿を見かけた時以上に興奮していると言っても良い。

もう我慢できねぇ、運転だ!

 

「お前様よ、少しは感情を抑えてはどうじゃ。五月蝿くて眠れんわい」

 

気分が上がり過ぎたのがペアリングで共有されていたのか、影から金髪幼女が顔を出してきた。

僕の足首をびきびきと音を立てて握りしめてくる。

結構本気で怒ってるようだった。

ごめんよ、忍。後でミスタードーナツ買ってあげるからさ。

でもさ、自分の車だよ?マイカーだよ?

 

「儂には理解できんのう。事故を起こしたらどうするんじゃ?ガス欠を起こしたら?黒塗りの高級車に追突したらどうするんじゃ?それを考えたら怖くてハンドルを握れぬわ」

 

もっとも儂の場合は飛んだほうが速かったからというのもあるかもしれんがのう、と忍は言った。

僕としては一番最後の黒塗りの高級車のくだりを忍が知っているのが心配である。

 

ともあれ。

確かに浮かれすぎていたのかもしれない。

便利だが、同時に命を奪う凶器にもなり得てしまうのが車である。

交通事故で亡くなったという神原の母、遠江さんの事も考えると、あまりはしゃぎ過ぎてはいけないだろう。

これで交通事故を起こしてしまったら、それこそ本当に取り返しがつかない。

 

「まあ、チキンなことに定評のあるお前様ならそんな心配は無用かもしれんがの」

この場合は良いのかもしれないが、ひどいことを言われた。

チキン、体育倉庫、うっ頭が。

「地雷を踏んでるところなんじゃが、『傷物語』も完全版/再編集版が上映され、『接物語』も刊行されてと、最近は次々と物語ファンたちの待ち望んだ出来事が起こってるのう。次は『オフ&モンスターシーズン』の新シーズンじゃったか」

 

ぐっ、メタいぞ。

そういうのは副音声でやるべきなんじゃないのか。

確かに「かれんオウガ」とか「よつぎバディ」のアニメ版見たいけど。

「まよいスネイル」のロリトリオ・リターンズとか見たいけど。

 

「シャフトは本当に全エピソード制作するつもりなのかのう。『なでこアラウンド』とか絶対無理じゃろあれ」

なんか色々すごいらしいけど(絵面的な意味で)、千石関連に関しては僕はノーコメントで。

 

「かか、お前様も頑固じゃのう。あの娘もかなり成長したものじゃぞ。もう可愛いだけとは言えん。ま、この調子だと再開は少なくとも十数年後くらいになりそうな感じじゃがの」

落ち着いた大人になってからじゃの、と忍はにやりと笑った。

残念だが、お互いにとってそれが一番いいのかもしれなかった。

 

そんな会話をしていたら、両親が来た。

忍は影に引っ込み、僕だけが残される。

いよいよ車を選ぶ時が来た。

 

その裏で車がこっそりとカーショップに忍び込んだ事には僕を含め誰も気が付かなかった。

 

003

カーショップの駐車場には、新車から中古、日本車からドイツ車まで様々な種類の車があった。

ポルシェやらフォルクスワーゲン、ベンツまである。

 

「ここの店にはどんな車だってあるさ。どの車にもここに来るまでにそれぞれのドラマがある。中古にしても新車にしてもそう。デザイン、製造、中古の場合は経歴も。目に見える以上のものがあるんだよ」

と、ボリビア出身だという店主が言っていた。

 

それを聞きながら、僕は一台の車に心を奪われていた。

ニュービートル。

新車である。

見よ、この陽の光を浴びて燦然と輝く黄色いボディーを。

見よ、この曲線を。

世界で一番カッコいいデザインだろう。

 

「どうだい、坊っちゃん。この車が気に入ったかい」

店主が機嫌よく声をかけてくる。

これにしようと思っていると話すと、

「これを選ぶとはお目が高いね。これは――」

と、饒舌に話し始めた。

僕が両親を呼ぼうとした次の瞬間。

 

店主が隣を見て次第に怪訝な顔をし始め、

「おかしいな。こんなカマロ、昨日は無かったはずだが...」

と呟いた。

僕も店主が見ている方向を見る。

 

その車はいつの間にか隣にあった。

中古のカマロ。

黄色のボディーに黒のストライプ。

ところどころ錆びていて、長い間使われてきたのか使われてこなかったかのようなよく分からない雰囲気を出している。

一言で言えば、変な車である。

普段ならニュービートルと比べるまでもないほど差が歴然なのだが、何者かが僕の心にこのカマロを買うように語りかけてくるような、何故かそんな気がしてくる。

 

「けっこうイケてるデザインですね。ストライプだ」

 

「そう、ストライプ。アメリカの車だからね、派手なんだ」

 

ドアを開けて中を見ると埃が舞った。

ハンドルの中央の、ちょうどクラクションの部分の埃を指で払う。

何かのマークが彫ってあるが、何なのか僕には分からなかった。

全体的にどことなく怪しい。

怪しくて――異なる。

こう言うとまるで怪異のようではあるが、しかし無生物である車の怪異なんて存在するのだろうか。

そう思い、表に声が出ないように心のなかで忍に聞いてみた。

 

「無生物の怪異じゃと?そんな有象無象なんぞ、腐る程おるわ。付喪神じゃよ、付喪神。お前様も毎日見てるじゃろうが」

 

付喪神。

憑喪神。

斧乃木ちゃんの事である。

日常に馴染みすぎていて、すっかり忘れていた。

確かに死体も人形も、生物とは言えないだろう。

 

「お前様がさっき言った通り、車というのは人の人生を決めるものじゃからの。色々と強い感情が残り、付喪神に成るという事はあり得ん訳でも無いじゃろう」

 

「でもそうすると忍、もしこの車が怪異だったとして放っておいて良いのか?」

 

「別に良いじゃろ。付喪神に出来ることなんてたかが知れてるわい。連中は100年経ってようやく中級になる程度の連中じゃ。せいぜい20年物のこの車は大した力はあるまい。第一、そうやって首を突っ込んで痛い目に遭ったことがないわけでも無かろう?」

 

それに、と忍は付け加える。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

怪異ではない。

他でもないかつての怪異の王が判断し、改めてカマロを見る。

まるで蜂のようなカラーリングの錆びついた車体を見る。

蜂、と聞くと火憐ちゃんが刺された囲い火蜂のことが思い出されるが、あの怪異は結局実在したのだろうか。

詐欺師はあれは偽物の怪異とはっきり言い切ったが、だからこそ疑うべきなのかもしれない。

実際、同じく彼が偽物だと嘯いた『蛞蝓豆腐』は蛇神だった千石を人間に戻したことだし。

 

ともあれ、こういう事に首を突っ込んで果たして良いことがあっただろうか。

もう若く青い高校生ではなく、大人の一員である大学生である。

ここは静観を決め込むべきなのだ。

興味本位で首を突っ込み、痛い目に遭う。

そんな時代はもう終わりを告げたのである。

 

しばらく車の状態を確認していた店主がカマロから出て来て、

「このカマロは控えめに見積もって500万円です」

と言った。

 

「こんなボロボロの中古で500万?少し高すぎませんか?」

 

「いやぁ輸入車で年代物ならこんなものですよ。年代物はなかなかに価値が上がるものです。その点、向こうのニュービートルは良いですよ。お手頃価格で、250万」

 

「暦、あんなボロボロの車より新車の方が良いんじゃないか?」

 

「あの車も良いですよ、はるばるアラバマから拾ってきた車で――」

 

「そんなことよりおうどん食べたい」

 

「誰だ今の」

 

(ところでお前様よ。約束のミスタードーナツじゃが、ポン・デ・リング10個とゴールデンチョコレート15個で良いかの?)

 

(良いわけ無いだろ)

 

喧々諤々。

そんな言葉が似合う状況だった。

カマロのことが気に掛かるけども、やっぱりニュービートルの魅力には敵わないと僕は考え直し始めた。

だってさ、ニュービートルかっこいいじゃん?

見てくれよ、このフォルムを。

 

そんな事を考えているのを感じ取ったかのように、何処からともなく電子音のような高音が響き渡り始める。

耳をつんざく高音に、その場にいた全員が――僕の影にいた忍を除いて――耳をふさぎ、しゃがみ込んだ。

耳鳴りを百倍にしたかのような音が響き渡る。

ちょうどグラスを割るゴスペル歌手の歌声のように。

 

 

カマロ以外の全ての車の窓ガラスが破砕した。

破れ、砕け散った。

一斉に警報がなり、裏の整備工場から作業員が数人様子を見にくる。

 

全てというのは当然、ニュービートルの窓も割れたということで。

なんということでしょう。かっこいいボディーが見るも無惨にベコベコになってしまっている。

店主にとっては終末のラッパのように聞こえただろう。

陽光を反射して輝くガラスが散らばる駐車場を呆然と見渡し、店主は全部の車の窓が粉々に砕けているのを確認した。

とぼとぼと戻った店主は、

 

「お客さん。ご覧の通り、今うちが売れる車はあのカマロだけですが別の店に行きますか?いい店は紹介できますが...」

 

と茫然自失の一歩手前で自我を保っているような口調で言った。顔面蒼白である。

 

「どうする暦?」

 

両親が聞いてきた。

自問自答である。

何だかどっかの詐欺師みたいで嫌な感じだけれども、仕方ないね。

別の店でニュービートルを買うか、それともあのカマロを買うのか。

たった今、ここにある全ての車を廃車にしたあのカマロを放っておくべきなのだろうか。

 

決断の時が迫る。

 

「僕は―――」

 

(では10個減らしてゴールデンチョコレート5個でどうじゃ。ポン・デ・リングは今度でよいから)

ちょっと忍さん黙っててくれませんか。

 

004

ということで、阿良々木家にカマロがやってきた。

 

「兄ちゃんが車を持つなんて…」

 

「大丈夫?事故起こさない?」

 

唖然としている妹たちはさておき、僕は早速神原の家に向かうことにした。

どうやら、また神原の部屋が地盤沈下を起こしたらしく、掃除の救援要請が入ったのだ。

扇ちゃんも手伝っているらしいが、不慣れな彼女ではどうにもならないらしい。

ちなみに前回掃除したのは2週間ほど前である。

2週間でどんだけ悪化してんだ。

そう思いつつも、初ドライブに喜び勇む僕だったが。

僕だったのだが。

 

発車しない。

いくらキーを回しても、エンジンがかからないのである。

おいおい、両親に全額出して買ってもらった車が不良品とか洒落にならないぞ。

どうやってもうんともすんとも言わないので、最終手段に出ることにした。

斜め45°チョップである。

令和だぞという声が聞こえてくる気がするが、もはやそんな事は言ってられない状況なのだ。

神原の――正確には神原の部屋と扇ちゃんの――危機なのである。なりふり構ってられない。

ところで45°チョップは実際は機械の寿命が縮まるらしいから、現実ではやらないようにね。

 

「えいっ」

 

チョップ。

その瞬間、エンジンのかかる音がした。

動いた。マジでか。

昭和の知恵は正しかった。

振動が体に伝わってくる。

人生初の運転を前にして、いよいよ緊張してきた。

 

そんな張り詰めた糸を切るかのように後ろから声がする。

 

「はっはー。とうとう車を買ってしまいましたか、阿良々木先輩。着々とやりたいことリストが埋まっていって万事順調って感じですねー」

 

いつの間にか後部座席に扇ちゃんが座っていた。

 

「なんだ、扇ちゃんか...」

 

「悪かったですね、扇ちゃんで」

 

忍野扇。

ご存知、黒黒しい後輩である。

いきなり後ろから話しかけられると心臓に悪いからやめてくれよ...神出鬼没にも程がある。

 

「これは失敬。確かにいきなり神原家から車の後部座席に瞬間移動するなんて驚かせてしまいました」

ごめんなさい、と謝られた。

瞬間移動ってそう簡単に出来るものなの。

 

「出来るものですよ?あのヴァンパイアハーフのエピソードさんだって、瞬間移動めいたことをやってたじゃないですか」

 

あいつの場合は体を霧に変えて、違う場所に再構成するやつだから違うんじゃないの。

 

「ともかく、私は阿良々木先輩と神原先輩の周りなら何処にでも現れる怪異ですから」

と、気づけば助手席に移動していた扇ちゃんが言った。

結論:扇ちゃんスゲー。

 

そんなこんなやっていたら触ってないのにラジオが鳴り始めた。

やっぱり壊れてるぞ、このカマロ。

 

「扇ちゃん、ラジオ触った?」

 

「いえ。潔癖症なもので、そんな誰が触ったかなんてわからない古びたラジオなんて触るわけ無いじゃないですか」

手袋越しでも触りたくないらしかった。

そんなに言うことある?

 

さぁ 扉を開けて 冒険を今始めよう ねぇ 正しい未来へ 続く解 見つけよう―――

 

「ってこれ、扇ちゃんの曲じゃん。懐かし」

 

「終物語『おうぎフォーミュラ』放送十周年の今年に流すとは気が効きますね、阿良々木先輩」

 

「だから僕じゃないって」

あと時系列的には半年も経ってないからね。

 

「しかし、意外ですねー。こんな中古のカマロを阿良々木先輩が選ぶなんて、私としては予想だにしていませんでしたよ。てっきり子供の頃からの夢の『すーぱーかー(笑)』か、ニュービートルあたりを選ぶと思いましたが、あてが外れました」

 

なんかしれっと馬鹿にされた気がした。

僕としては責任を持ってこの不思議なカマロを管理すると決めたので、ニュービートルに心残りは無いのである。

 

ごめん、嘘。

やっぱり未練はあります。

 

「相変わらずですねー」

 

閑話休題。

「このカマロ以外の全ての車の窓が割れて、ですか。上空を飛行機か何かが高速で飛んで、発生したソニックブームで割れたとかそういうことじゃないんですか?」

事の始まりを話すと、扇ちゃんは首を傾げてそう言った。

傾げたと言っても実際に僕が視認できる状況ではないので、声のトーンから想像してそう表現しただけではあるけども。

 

「いや、それがそうでもないんだよ。あの時は晴れてて雲とかはなかったんだけど、飛行機とかは飛んでいなかったんだ」

 

「じゃあ、カマロ以外の窓ガラスが致命的欠陥を持っていて、気候条件が揃ったことによって一斉に破砕した、とか」

 

「真面目に考えてる?」

 

「(考えて)ないです」

 

忘れかけているかもしれないが運転中である。

脱力しかけてしまった。危ない危ない。

 

「今、電柱にぶつかりそうでしたからねー。気をつけないとですねー」

いや、ぶつかりそうになってないからね?

悪い冗談とかやめてね?

一ヶ月も経ってないのに交通事故とか、本当に洒落にならないからね?

 

とかやりつつも、僕達は事故もなく無事神原家の前に到着したのだった。

表門で神原が手を振っている。

 

「お、阿良々木先輩ではないか!火憐ちゃんから車を買ったと聞いたが、いい車だな!ところで扇ちゃんを見なかったか?私が可愛がろうとしたら、いつの間にか何処かに行ってしまったので探しているのだが――」

 

扇ちゃんと顔を見合わせた。

どうするこれ。




次回豫告
「火憐だぜ!」

「月火だよ!」

「「二人合わせてファイヤーシスターズ!」」

「いやーとうとう新作始めちゃったねー」

「始まっちゃったねー」

「他にも書いてる小説あるのに、大丈夫かな?」

「多分駄目じゃない?」

「クロスオーバーって付いてるのに今のところ全然あちら側の要素無いし」

「TFファンからのバッシングが来ちゃいますよー」

「ああっとここで次回豫告!」

「急にジョン・カビラ!」

「次回には、()()トランスフォーマーが出ます!」

「何だろー?」

「「次回、第変話 こよみフォーム其ノ弐!」」

「次回までには変形を見せたいところです」

「実況と解説はファイヤーシスターズがお送りしましたー」
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