何故こうなった?   作:練火

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スラマッパギ~!!

練火です!!(・ω・)ノ


深夜テンションでちょこっと書いてみました。一応。繋げると一万文字は越えちゃうので前・後に別けます。

そんなこんなで駄文ですが、それではどうぞ!!!


第39話『学園祭~二日目(前編)~』

演劇で本当のキスをする伝説を作ったシンデレラ物語。

 

「さて、今日はゆっくりと見物をさせて貰うとするか」

 

尚敏はコーヒーを飲み、清々しい気持ちで朝日を受けた。

 

 

 

 

 

ーーーーー二日目が地獄になるとは、この時の俺には思いもよらなかった。

 

 

 

 

(食堂)

 

珍しいな……

そう思いながら、尚敏は焼き肉定食を持ち、一夏の姿を見かけた。

 

「?一夏。一人でどうしたんだ?箒達の姿が見えないが……」

 

カウンター席に座る一夏の横に尚敏は腰を降ろし訊ねる。

 

「ああ、尚敏か。いや、それがここに来る前に大事な用が有るとかで別れてさ…」

 

「?お前もそうなのか?俺もラウラ達がいきなり先生から頼まれた用事が有るとかで、別れたんだが……」

 

嫌な予感がする………

尚敏はいつもは喧騒があるが今はまばらの生徒しかいないこの空間を警戒し始める。

 

「まっ。とりあえず、飯でも食べるか」

 

「…もうどうにでもなれだっ」

 

一夏は気にせず鮭定食を食べ始め、尚敏は自棄になり焼き肉定食を食べ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(一夏自室)

 

「うっ…んん。自室?」

 

自室のベッドで目を覚ます一夏。

 

『何の冗談だ、これは……!!?』

 

その横では椅子に座り、頭を抱える(何故か、シンデレラ物語で使用していた王子服を着た)尚敏の姿があった。

 

「な、尚敏。その姿はいったい…?」

 

「一夏。自分の服装をよく見ろ」

 

一夏はゆっくりと自分の服を見ると、

 

「なっ!?俺も同じ服!?」

 

「やられたな…」

 

尚敏は机の上にあった一枚のプリント用紙を一夏に渡した。

そこに書かれていたのは………

 

『岳村君と一夏君へ

これを読んでいるってことは目が覚めたのよね♪

とりあえず、どうしてこんな事になっているかは今から説明するわ。

まあ、ぶっちゃけて言うとこれ…生徒会の出し物なのよね~。

そんなことはさておき、説明に戻るわ。

この催し物の題名は《シンデレラ・ストーリー》よ』

 

シンデレラって俺たちと同じ催し物をするのか…でも、だったら何で尚敏はあんなに落ち込んでいるんだ?

一夏はそう思いながら、続きを読む。

 

『参加者はシンデレラはこの学園の全員!もちろん、参加する人には事前に申請してもらってるけど、ほとんど参加してるわよ♪

あらすじはーーーー時は群雄割拠の時代……IS学園の両王子は自分達の住む学園に『我らの王冠を取った者はその王冠所者である王子に一日だけ、独り占め出来る権利を与えようっ!加えて、それは正々堂々・不意打ち・奇襲なんでも有りだ。君たちの勇姿を我らに見せてくれっ!!』そう御触れを出したのが始まりだった

つまりはサバイバルゲームなのだぁ』

 

「……尚敏?」

 

「言うな。これはシンデレラの影が一切無いとか考えるな……っ!」

 

尚敏は机に突っ伏したまま、諦めたかのように言った。

いや、そうじゃなくて…

 

「そこもそうだけど、俺たちに拒否権は……?」

 

「最後まで、読んでみろ」

 

そう言われ、更に読み始める。

 

『舞台は学園全体、ISの使用は禁止。時間は今日の学園祭が終わるまで。………簡単でしょ?

ーーーーー因みに、王子役を拒否したら織斑先生からの熱~…いっ!ペナルティ(ケツバット)が有るから、頑張ってねぇ~♪』

 

「………」

 

冗談だろ……?と思う一夏の横で未だに突っ伏している尚敏が言う。

 

「知ってるか一夏。山田先生からの情報では…千冬、バッティングセンターにこの頃、よく行ってるんだとさ…」

 

それを知り、ゾクッと背筋を凍らせる一夏。

 

「やるしかないのか…?」

 

「諦めろ…。とりあえず、俺は逃げる用の道具は揃えたからな?そっちも準備しとけよ?後五分でスタートらしいからな…」

 

それを聞き、急ぎアイテムの準備をする。

タオルと…後、なんだろ?

 

「尚敏。他に必要な物とか」

 

ピーンポーンパーンポーン

 

放送の音が鳴り、放送の声が学園中に響く。

 

『さて、みんな。お待ちかねの生徒会の催し物《シンデレラストーリー》は後二分で始まります。参加者の皆ーーーーー策を考えよ!武器を磨け!有りとあらゆる事態を想定しろっ!そして、最後は王子の冠を手に入れるのだァァァっっ!!!』

 

少し離れた場所では女子の雄叫びが聞こえる。

 

「月末トーナメントの時でも思ったが…なんだ?放送部は体育会系が多いのか?」

 

尚敏の疑問に一夏は首を傾げるのみだった。

 

『さてさて、そうこうしているうちに。残り時間はもうすぐ。ゴングが聞こえたらスタートです』

 

 

 

カァァァンッ!!!

 

 

 

と同時にゴングの音が鳴った。同タイミングで参加者なのであろう、シンデレラの衣装を着た女子が二名部屋に乱入してきた。

 

バンッ!!

 

「覚悟ォォォッ!!!」

「ハアァァァァッ!!!」

 

ーーー二人の手には竹刀が握られている。

うわぉっ。すっごい合わねぇ!?

 

「うわあぁぁぁぁっっ!!?」

 

「あの放送部員、ふざけんなよっ!?」

 

驚く一夏を他所に尚敏はベッドから掛け布団を一夏に迫る女子二人に覆い被せた。

 

「一夏!今から部屋出るからはぐれるなよ?」

 

「お、おうっ!」

 

部屋から飛び出ると、ついさっきの二人の他に数人が廊下を彷徨いていた。

 

『見つけたわっ!』

 

『観念しなさいっ』

 

「ど、どうする尚敏!?」

 

「こうする!!」

 

足元にスモークグレネード(SG)を投げた。

 

ボウンッ!!

 

煙が廊下の辺り一面に広がっていく。

 

「こっちだ!!」

 

尚敏は一夏の手を引っ張りながら、走り去っていく。

 

『くっ!正々堂々と戦いなさいっ!!』

 

後ろから、そんな遠吠えが聞こえた。

 

《尚敏=SG残り・5。FG残り・2》

《一夏=バスタオル残り・2》

 

こんな武装で正々堂々とか…んな無茶、誰がするか。

 

 

その後、色々な所で遭遇戦が始まった。

 

(男子トイレ)

 

「尚敏。ここなら大丈夫だろ?」

 

「あっ!?待て一夏!」

 

「えっ?(ガチャッ)」

 

『やっぱり、ここに来ると思ってたわよ!!』

 

『待ち伏せ成功ってね!』

 

「嘘だろっ!?」

 

 

 

 

 

(教員室)

 

「ここなら誰も入れまいっ!尚敏も早く入るんだっ!!」

 

「堂々と入るお前が凄いと思…」

 

「どうしたんだ?尚敏、俺を指差して?」

 

「一夏。後ろ…後ろ!!」

 

「?後ろ?(クルッ)」

 

『あっ。織斑君と岳村君。いらっしゃいませ♪』

 

「……山田先生?どうしてシンデレラ服を…?」

 

『?だって私も参加してますので…』

 

「「脱兎の如くっ!!!」」

 

『あっ。逃がしませんよぉ~』

 

 

 

 

(道場)

 

「今度こそ大丈夫だから!」

 

「お前、それフラグだろ?」

 

「(ガラッ)なっ、誰もいな」

 

『い、一夏!!私と勝負しろっ!!』

 

「(ガラッ)ーーさて、逃げるか!!」

 

『(ガラッ)逃げるな卑怯者!!!』

 

「急げ!!捕まったら終わるぞ!」

 

 

 

(大浴場)

 

「ここなら大丈b」

 

「もう、それ以上フラグを作りまくるな馬鹿」

 

「(ウィン)フラグってなんだ?」

 

『殺られてぇェェェッ!!!』

 

「こういう事だよッ!!(バサッ‼)」

 

『はふぅっ…このバスタオルから織斑君の匂いがするぅ…』

 

「こいつは別次元で危険だから逃げるぞ!!」

 

「意義無しっ!」

 

 

 

 

(更衣室)

 

「ここなら」

 

「もうしゃべるな馬鹿」

 

「酷くないか!?ーーほんとに大丈夫だって俺の勘が」

 

『(ウィンッ)やっぱりここにいたわよ!!』

 

『捕まえるのよ!!』

 

『専用機持ちだけに独占させるものですか!!』

 

「撤退っ!」

 

「サー。イエッサー!!」

 

『あっ。待ちなさいっ!』

 

「俺の勘が外れた!?」

 

「全てな!!」

 

 

 

 

 

 

…とこういう風にどこに逃げても待ち伏せや、奇襲等があり、装備品の数も少なくなってきている。

ーーー主に一夏(馬鹿)の性で…!

 

と前半はつい数分前に終了して、今は一時間のランチタイムに入っている。

俺と一夏は現休憩時間の今だけ、王子以外の立ち入り禁止になっている寮の自室で飯を食べている。

 

「ーーじゃあ、ここからーー」

 

「だったらこっちの方がーー」

 

その間にも作戦会議は忘れない。

 

「ここだったら?」

 

一夏はマップを見ながら、とある場所を指す。

成る程……だったら、アレが必要だな。

 

「ここだったら、少し対処すればOKだな」

 

そして、食べ終わり。二人は軽めに準備運動と装備品を整え直す。

 

「準備は良いか?相棒」

 

「勿論だ。兄弟」

 

妙なテンションに成りながら、お互いの拳を合わせる。

 

 

 

 

 

 

ーーーーさて、ここからが本番だ。

 

 

 

 

 

 

 

ボウンッ!!

 

 

 

寮の廊下に煙が広がり、一夏達の姿が隠れる。

 

『まだ、あの煙の中にいるハズよ!!追い詰めれば捕まえられるわ!』

 

誰かが言った、その言葉に迷っていた他の参加者は煙の中には入る。

 

 

 

 

 

 

「そこには誰もいないけどな」

 

煙が届いてない部屋から二人は逃げ出す。

 

「まさか。あんな簡単に引っ掛かるなんてな……」

 

一夏はその手に持つマイクを見ながら行った。

まあ。あそこの近くにスピーカーを置いて、後は変声機能を着けたマイクで喋れば簡単に引っ掛かるわな、だって。時間がないんだからさ。

 

「一夏」

 

「ああ。解ってるよ!!」

 

カチッとマイクの電源をONにし、

 

『あ~!!岳村君がいたわっ!裏口から逃げたわよ!!』

 

その言葉は寮中のスピーカーから放送される。

 

『なんですって!!今から裏口に行かないとっ!!』

 

参加者の半分は裏口へ移動する。

二人は、尚敏が貸し出された部屋に逃げ込む。

 

「次は俺だな?」

 

カチッ

 

 

『あんな所に織斑君っ!正門付近にいるわっ!!』

 

その言葉に反応して、残り半分も動いていく。

 

「凄いな…たがか少しの言葉でほとんどが騙されてる……」

 

一夏は窓の外から、寮からぞろぞろと参加者が出て行く。

 

「人は興奮状態になると、ちょっとの言葉に騙されやすいんだよ」

 

尚敏はそれを見ずに、パソコンを前に次の準備に取り掛かる。

 

「よし、繋がった!」

 

尚敏はついさっきのマイクとは別に、違うマイクを取りだし一夏に渡す。

 

 

カチッ

 

 

 

ピーンポーンパーンポーン

 

 

『俺はここにいるぞ!!見つけれるもんなら見付けてみろ!』

 

 

学園中のスピーカーから一夏の声が鳴り響いた。

そして、すぐさまマイクを切る。

 

「電源も落として……直ぐ様、ここを離れるぞ」

 

「おうっ!」

 

尚敏はドアを少し空け、廊下に誰もいない事を確かめると。一夏をつれて移動を再開させた。

 

「けど、これで上手く撒けるのか?」

 

不安になる一夏に、尚敏は大丈夫だと告げる。

 

「これで俺たちが何処にいるのか完全に解らなくなった。一回目の言葉を信じるか。二回目の言葉を信じるか……それとも、三回目の一夏自身の言葉で放送室がある校舎に戻るか。そのままは無いと思うが一応入れて、これで選択肢は四つだ。フッフッフ、悩め悩め」

 

「尚敏って基本的に性格悪いのな!?」

 

歪な笑みで言う尚敏に、一夏は心底そう思った。

 

 

 

 

 

~二時間後~

 

 

 

あの後、あっちこっちで隠れながら、時間を潰した二人は三階の廊下(真ん中)で窓を背にして囲まれた。

 

「ハアッ…ハアッ。ついに…追い詰めましたわよ?」

 

「さあ…ハアッ…観念なさいっ!」

 

息を切らせながら、近づいてくるセシリアと鈴達。その背後には、数十人の参加者が尚敏達の逃げ場を封ずる。

一夏が笑顔で尚敏に訊いた。

 

「なあ、尚敏。追い詰めたって…どっちの事だ?」

 

「さあな、俺たちじゃないのは確実だ」

 

『『『『いや、貴方達の事よっ!!!?』』』』

 

前にいた参加者が全員答えた。

だが、尚敏と一夏はそれを聞いても、笑みを絶やさない。

 

「なっ、何をしようとしても、遅いですわよ?」

 

「そうよ!変な動作をした瞬間に全員で捕まえるわ!!」

 

「いや、どっちにしても捕まえなきゃだめだろ?」

 

一夏が冷静に返す。

 

「って言うか、あんた達は何でそんなに冷静なの………!?」

 

鈴が口を開いた瞬間に、尚敏は地面を思いっきり踏んだ。

 

プシューッ!!!

 

その瞬間、靴から煙が吹き出し。瞬く間に廊下に充満させた。

 

『大丈夫よっ!あの二人はここから出られない!!』

 

ガシャアァァァァァァンッ!!!

 

窓の割れる音、そして………

 

「行くぞ一夏!!」

 

「頼んだ!」

 

二人は三階の割った窓から飛び降りた。

 

「一夏。掴まれっ!」

 

尚敏は一夏を姫様抱っこして、窓を割った時に仕込んで置いたロープを握る。それで勢いを殺し、地面に安全な速度で降りる。

 

タンッ!

 

「怪我はないか?」

 

「ああ。大丈夫だけど、もうしたくない」

 

「安心しろ。もうしないから」

 

「尚敏の作戦だと上では今頃、睡眠ガス入りのSGでお眠りなんだよな?」

 

だろうなっと呟く尚敏は煙が逃げていく窓を見ると、ラウラが、

 

タッ!←三階の窓から壁に沿ってジャンプッ!

 

タンッ←二階の窓の縁に足を引っ掛け威力を殺す

 

ガッ←その縁に手を引っ掛け速度を殺す

 

タッ!←二階と一階の間の壁を蹴り、横に速度を逃がす。

 

ザッッ!!←滑り込む様に着地。

 

何の気なしに地面に降り立った。

 

「ええ~っ!?」

 

まさかの事態に一夏は驚きの声をあげる。

 

「やっぱりか……」

 

尚敏は予想していたのか、タメ息を吐いた。

 

「だけど、いくら特殊部隊で訓練を積んだからって。実際にしちゃ駄目だぞ。普通…。ーー一夏はさきに所定の場所に行っといてくれ」

 

黒ウサギ部隊(シュバルツ・ハーゼ)隊長。ラウラ・ボーデヴィッヒーーーーー推して参る!!!」

 

…それも真剣(ガチ)モードみたいだ。

一夏が此方から離れていくのを見終わると、

 

()無所属。岳村尚敏。ーーー受けて立つっ!!」

 

尚敏も仕方なく、ラウラのノリに乗ることにした。………始めての真剣(ガチ)モードで。

 

※終わった後、自室のベッドで恥ずかしさの余り悶絶したのは割愛しよう。




終わった~
疲れた~

次のバイトの給料日一ヶ月間を二千円で乗り切らなきゃ………生きてるかな………俺………
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