何故こうなった?   作:練火

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こんばっぱー!!

久しぶりのぉ練火です(;´д`)

やっとだ。やっと学園祭編が終わる。もうゲーム中心は疲れるぜよ。

…まあ、冗談ですけどねっ!

そんなこんなで駄文ですが、それではどうぞ!!!


第40話『学園祭~二日目(後編)~』

名乗りをあげてから数分は経過した。

 

ドゴォッ!!シュッ!!

 

「ハアァァァァッ!!」

 

バキッ!!

 

ラウラのハイキックが尚敏の顔面にクリーンヒットする。

 

…が、

 

「捕まえたっ!(ガシッ)」

 

尚敏は動じず。その足を掴み、引き上げようとすると

 

「まだまだァァァッ!!!」

 

その引き上げられた足を中心に、ラウラ逆さまのまま尚敏の腹・顎・鳩尾に連続で蹴りを叩き込んだ。

 

「グッ!」

 

さすがの尚敏にもダメージがあったようで、掴んでいた足を離し、ラウラに向いて構え直す。

 

「さすが…だな」

 

顎を蹴られた際に、口の中に鉄の味が広がる。

こちらの勝利条件は、ラウラの無傷での無力化。敗北条件はKOと頭の冠の奪取。

 

………俺の方が難易度高くない?

 

ラウラが、短い呼吸で一気に近づき、

 

シュッ、ガッ!!

 

顎にアッパーを食らわせる。

尚敏は一歩後ろに片足を付け、倒れるのを防ぐ。

 

「今だっ!」

 

ラウラはその隙を逃さずに、胴体…いや、全体に休むことなく、拳、脚を叩き込む。

 

ドガガガガガガッ!!!!!

 

どれだけ、攻撃を加えても尚敏は倒れずその場で踏ん張っている。

 

「何故だ…何故倒れないっ!」

 

何度攻撃をしても倒れない尚敏にラウラは少しの恐怖を覚えた。

ここだっ!!

尚敏がそれを見逃すハズはない。袖口から、睡眠ガス入りのグレネードを地面に投げ、尚敏とラウラを隠した。

 

(くっ!ついさっきと同じタイプの奴か……だが、吸わずに、ここを離れれば…(ギュッ)ひゃっ!?」

 

ラウラは直ぐ様、離れようとした瞬間、尚敏に抱き締められた。

 

「よ、よよ嫁よ!?いったい何をして…しまっ…くぅ……」

 

一瞬の出来事で。ラウラは驚きのあまり、呼吸をしてしまい。深い眠りへと堕ちていった………

おやすみ、ラウラ

 

 

 

尚敏の決着が着いた頃。一夏は約束の場所である屋上に立っていた。

 

「ラスボスは最後に出てくるって事ですか」

 

「フフッ、言うようになったわね?一夏君♪」

 

その目の前には、シンデレラ姿の楯無が笑顔で佇んでいる。

 

「でも、ちょっと違うかなぁ?」

 

「?どういう事ですか?」

 

違うと言われ、少し疑問が出る一夏に楯無は笑顔で答えた。

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーだって、私が最初に入ったらこのゲーム…終わっちゃうもの」

 

 

それはつまり、赤子の手を捻るより簡単だと言いたいのだろうか……?

その言葉に一夏はワナワナと体を震わせて

 

「なら…やってみろっ!!」

 

楯無へと襲いかかった。

楯無は半歩片足を前に出し、

 

「あら、お姉さん…一夏君のそう言うところが好きよ」

 

 

余裕のある微笑みで一夏に向かい合う。

 

 

 

「ーーーーー解りやすくて」

 

 

 

 

(数分後)

 

バンッ!!

 

「一夏!!待たせてすま…ん?」

 

ドアを勢いよく開け、即座に閉める尚敏の目の前で一夏が仰向けで気絶していた。その、少し先には、

 

「岳村君もここに来たってことは、ここが集合場所だったのかなぁ?」

 

クスクスと笑いながら楯無は手すりに持たれながらそう言った、その手には一夏のであろう冠を持っている。

 

「ったく。誰のせいでこんな事に…」

 

尚敏は軽く頭を掻きながらぼやく。

 

「でも、楽しかったでしょ?」

 

楯無が笑顔で訊くと、尚敏も肯定の言葉を出し

 

「でも、そのお陰でこっちの損失は多いんですがねぇ」

 

「その代わり、岳村君は争奪戦から外された訳だし……ね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………はい?今なんて言った?

 

「外された?何時?」

 

俺の記憶が確かなら、あの二回目の発表の時に引き継がれたとか言ってたハズだが………?

 

「あら?岳村君は覚えて無いのかしら?一対一で戦った時の事…」

 

「だが、あれは没収試合に成ったから無効じゃないのか?」

 

尚敏がそう訊くと、楯無は首を振り。

 

「ううん。あれは間違いなく私の敗けだった。だから、君には約束通りにしたのよ?」

 

「……なら何故、引き継いだとか言ったんだ?」

 

「えっ?だって驚く顔が見たかったし?」

 

至極当たり前のような顔で言う楯無。

一夏に言われたが、あの言葉は俺じゃなくコイツに適用されるだろ。性格悪いっつうのは、絶対にコイツの事だ。

 

「手前なぁ…!」

 

ゆらりと幽霊の如く、楯無に歩を進める。

 

ーーーーが、

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

終了一分前のチャイムで、尚敏は立ち止まった。

 

「そこまで怒ってても、案外冷静なのね?」

 

「案外は余計だ」

 

楯無は未だに手に持つ冠を一夏の胸に置くと、そのまま階段へ向かう。

 

「何でその冠を手放した?」

 

すれ違い様に尚敏は訊ねると、

 

「だって」

 

 

楯無は立ち止まらず、

 

 

 

「ーーーーー私だし?」

 

なんとも解りやすい答えが返ってきた。そのまま、楯無は去っていく。

 

「……天の邪鬼め」

 

尚敏は気絶している一夏を見ながら、そう呟いた。

 

 

 

 

 

(グラウンド)

 

あの後、片付けをして。発表会と言うことで、全員が急ぎ片付けを終わらす。

陽が沈み、辺りが暗くなり夜空には星々が輝いている。グラウンドの真ん中では、事前に作って置いたのか、キャンプファイヤーが燃えていた。

尚敏と一夏が自室で着替え終わり、キャンプファイヤーの前に着くと、参加者であった箒・セシリア・鈴・ラウラが走り寄ってくる。

※因みに、シャルと簪は参加抽選から落ちてたそうです。

 

「王冠は……どうなった?誰が手に入れたんだ?」

 

心配そうな顔で聞いてくる箒に、一夏は首を横に振る。

 

「嘘でしょ?だ、誰が手に入れたのよ!?」

 

「一夏さん。言ってください!」

 

まるで、世界が終わったかのような表情をする三人に尚敏が

 

「一夏も俺も取られてないが?」

 

「「「えっ?」」」

 

あっけらかんと答えた。

 

「えっ?そうなのか?」

 

当の本人も。取られた所までは覚えているが、そこからの記憶は無い。

 

「ああ、生徒会長が一夏の冠を返却してたしな」

 

「となると。一夏も嫁もフリーと言うことか」

 

ラウラが、そう答えると。一夏を含めた四人は盛大に安堵の息を吐いた。

そして、少し談笑の後。

キャンプファイヤーの真ん中で、楯無がマイクを持ちながら前に出てきた。

 

『やあ、みんな。お疲れ様』

 

一夏と俺は近くの階段に座ると、まわりにシャルや箒達も座り始める。

 

「えっと、ラウラ?何故、俺の足の上に座る?」

 

「おい、鈴。貴様、何処に座ってるんだ?」

 

ラウラは尚敏の足の上に。鈴は一夏の足の上に座っている。

 

「フッフッフッ。コレが小さい者の利点だ」

 

「残念だったわね。箒、セシリア」

 

足の上に座る二人はフフンッと胸を張りながら、そう言った。

 

「む…尚敏君。わ、私も…駄目?」

 

簪がオドオドと言ってくるので、尚敏はラウラを少し持ち上げ、片足に移し。空いた方の脚を触りながら

 

「良いぞ」

 

そう言うと、簪は嬉しそうな顔に成りながらチョコンっとその足に腰かける。

 

「んなっ!……なら、私も!」

 

「私もですわっ!!」

 

「ぼ、僕もお願い!」

 

箒達はそう言うが、

 

「駄目だ、三人とも…これは、私たち身長が低い者しか出来ないんだ」

 

「そうよ。ラウラの言う通り!」

 

「こ、今回は諦めて」

 

三者三答の答え聞き、箒達は悔しそうに、座り直した。

俺たちの人権って何処に消えたんだろうな……

 

『ーーーーはーい、そこっ。お喋りは後にしてね?ーーーーーでは、結果発表~!』

 

楯無が騒いでいた此方に気付いた後、結果発表を聞くために周りが静かになる。

 

『行っくよー!ドラムロール、スタート!優勝は』

 

ドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコッ‼‼

 

何処からともなく流れるドラムの音に緊張感が増していく。

 

「頼む…頼む……!」

 

隣で箒が小声で呟いている。

 

パパーンッ!!

 

ラッパの音が成ったと思ったら、楯無が口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 

『我らが生徒会の群雄割拠シンデレラ!はい、拍手~!』

 

楯無が言った直後

 

『『『エエェェェェェッ!!』』』

 

盛大なブーイングが始まった。

それを笑いながら

 

『あはは、ごめんごめん。冗談よ冗談、悪かったから睨まないで?お・ね・が・い♪』

 

「心臓に悪いから止めて欲しいな……」

 

箒の呟きに全員が頷いた。

 

「はは、気持ちはわかるよ。苦労してたもんな。俺もお前には報われて欲しいな」

 

「そうではなくて……お前を……!」

 

「俺を?」

 

「あれ?もしかしてコイツ伝説作ったのに、まだ気付いてないの?」

 

キスまでしといて、まだ気付いてないとか……一種の呪いだな。

 

『『『キャアァァァァァァッ!!』』』

 

キャンプファイヤーの近くにいた生徒達が歓喜の悲鳴をあげた。

 

「どうやら、優勝が発表されたそうだな」

 

「嘘っ!?私、聞き逃した!ちょっと聞いてくる!!」

 

「私も行きますわ!」

 

鈴とセシリアがキャンプファイヤー楯無の前まで走り去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ーー1年1組と2組のみんなおめでとう!!とても素晴らしい劇だったわ。さあ、惜しみ無い拍手を。みんなで称賛しましょう!』

 

 

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチッ!

 

グラウンドに拍手喝采の音が鳴り響く。

 

「や、やった!!やったぞ一夏!」

 

笑顔で喜ぶ箒に、一夏は

 

「え?あ、ああ……」

 

何故か呆けた表情でそう言うだけだった。

 

「どうしたの一夏?」

 

シャルが心配そうに訊くと。今度は顔を紅くして、箒を見る

 

「な、なんだ?なぜ私をジロジロ見るんだ」

 

「おい、大丈夫か?」

 

尚敏も心配そうに訊くが、大丈夫と言うと。言葉を続ける。

 

「ついさっきの…その、喜んでる箒の笑顔が凄く可愛かったな……って」

 

はにかみながら言う一夏に、今度は箒が顔を紅くする。

シャル達も、それを見ながらこれは……っと恋の予感と言う風に息を飲む……未だに疎いラウラ以外は

 

「………は?かかかわ、かわ……か、わ、わ!?」

 

「箒。取り敢えず落ち着け」

 

声が裏返りながらテンパっている箒に尚敏が落ち着けと諭す。

 

「尚敏。取り敢えず、僕達は離れようよ」

 

シャルの言葉に、尚敏達は頷きその場を離れた。

 

 

 

 

 

「さて…と、アイツは記憶が戻るのか…?」

 

尚敏達は少し離れた所で一夏と箒を見ながらぼやく。

 

「さあ、解らないよ。でも、出来るなら戻ってほしいね…」

 

「だな」

 

シャルの言葉に、尚敏は頷くと。

 

「あっ、鈴とセシリアが気付いた!」

 

シャルの見る方向に鈴とセシリアがダッシュで邪魔しようとしている。

 

「マジかー。すまないが、鈴とセシリアを止めに行くぞ」

 

「「了解っ」」

 

「り、了解」

 

尚敏達も席を立ち、それを止めに行く。

 

 

『ーーー思い出はまた作っていけば良い……これから何年も何十年もかけて、失われた分の思い出を二人で紡いで行くのも悪くないだろう』

 

 

不意に、箒のそんな声が聞こえた。

 

「尚敏!早く手伝って!」

 

「おお!直ぐ行く!!」

 

軽く微笑みながら、尚敏は暴走気味の二人を止めるのを手伝いに行った。

 

 

「落ち着け、二人とも」

 

「落ち着ける訳無いでしょ!?」

 

「止めないで下さいますか!」

 

今、手を離したら。コイツら…この前の二の舞に成るんじゃないだろうか?

 

「でも、昨日、約束したんでしょ?抜け駆け禁止って?」

 

「し……したけどさぁ」

 

そのシャルの言葉に鈴とセシリアがやっと止まってくれた。

 

「だったら、信じてみようじゃない…ね?」

 

『一夏!!?どうした!?』

 

「「「!?」」」

 

全員が箒の方を向くと、一夏が頭を抱えている。その上、顔が真っ青に成っている。だが今度は笑いながら、立ち上がり……

 

 

 

『やったぞ!箒!!』

 

 

 

ーーーーー箒に抱きついた。

 

 

『ーーーー思い出した……思い出したんだよっ!!』

 

『ーーーーーだから…私の話を聞けといってるだろ!』

 

バキッ!!とここからでも聞こえる音に

 

「あっ…一夏が殴られた」

 

「そ、そうだね……」

 

素直に感想を漏らすのだった。

 

「って、言ってる場合じゃ無いでしょうが!!」

 

鈴の台詞でハッとした面々は急ぎ一夏に近づくと。

一夏は嬉しそうに全員に握手やら、頭を撫でたりと嬉しすぎて、珍行動をしながら尚敏の所まで歩いてくる。

その後ろでは、ついさっき殴ったことの追及が始まっている。

 

 

「どうやって記憶が戻ったんだ?」

 

目の前にいる一夏にそこのところを聞くと、どうやら。このキャンプファイヤーの伝説を箒から聞いた辺りかららしい。

 

「伝説って…本当に有るんだなぁ」

 

ほへぇっとした感じに呟く尚敏に、一夏が思い出したかの様に笑顔で言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「尚敏ーーーーーただいま」




終わった~
疲れた~

今。この話をどうするか悩み中です。福音編で終わらすか、続けるか……悩む(・・;)

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