何故こうなった?   作:練火

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こんばっぱー!!

お久お久の練火です(。・ω・。)ゞ

卒業された皆さま方、おめでとうございます!!

……まあ、もう卒業シーズン終わってるんだけどね?


とりあえず、そんなこんなで駄文ですがそれではどうぞ!!



第44話『臨海学校~一日目!~』

旅館近くの浜辺では大勢の遊ぶ声が聞こえてくる。

到着した今日は一日自由行動となっており、ほぼ全員が水着に着替えて夏を満喫していた。

一夏もセシリア達と砂浜ではビーチバレーをして楽しんでいる。

 

 

が、

 

 

「…楽しそうで羨ましいねぇ」

 

 

そんな外の声を聞きながら尚敏は与えられた自室で鏡月のメンテナンスをしている。

外とは打って変わってカチャカチャと機器の音が響くのみだ。

 

ナオトシハドコニイッタノ?

 

「ここにいますよ~ってか?」

 

不意に聞こえてきた誰かが呼ぶ声に尚敏はのんびりと返す。 まぁ、ここには俺しかいないんだけどな。

尚敏は右手を伸ばし、買ってきた緑茶を飲もうとする。

 

「……?空か……しょうがねぇ。買ってくるか」

 

作業を一時中断して尚敏は財布を片手に自販機へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「……なあ、機嫌を直してくれないか?」

 

晩は生徒全員が集まり、大広間で和気藹々と食事を食べる。

尚敏の前・左右には簪・ラウラ・シャルの三人がツーンっとした表情でそっぽを向く。

それを気付かずに食べ始めると、今度は此方をジッと何も言わずに見てくる。

それを何度もされたら流石に、罪悪感(?)が半端無い。

尚敏は我慢できずに三人にそう呼び掛けるが、

 

「別に~?僕は機嫌なんて悪くないよ~?」

 

「気の…せい…」

 

「全く、私の嫁にあるまじき行為だ(ボソボソッ)」

 

三者三答の答えをどうもありがとう。

いやね?確かに悪いのは俺だ。だが、いい加減機嫌を直してほしい。三人がそんな反応するから周りの生徒が小声で話し合ってんだけど?おい、今。修羅場って言った奴誰だ。

 

「機嫌直してくれるなら、何でも言うこと聞くからさ?なっ?」

 

不意に口から出た言葉に三人はついさっきまでの表情は止め。代わりに、頬を赤く染める。

 

「だったらなんだけど……ゆ、遊園地に行ってみたいなぁ……何て……(二人で)……」

 

シャルが両の人差し指を弄くり、視線をさ迷わせ、しどろもどろで言ってきた。

 

「遊園地……か。そう言えば言ったことが無かったな」

 

「で、でしょ!そ、それで、近くの街で新しく出来た如月グランドパークって言う所の予約チケットが手に入って…それで……その…」

 

「解った。それで許して貰えるなら、大歓迎だ」

 

笑顔でそう答えると、シャルはとてつもなく驚いた顔で尚敏に顔を近付けながら、再確認してきた。

 

「ほ、ホント!?ホントにホントっ!!?」

 

「お、おう。約束出来るぞ」

 

顔が近すぎるので、すこし顔を反らして答えた。

シャルはその回答に満足したのか、両の手をグッと胸の前で握りながら、

 

(やった)。ふふっ…(嬉しいなぁ)

 

小さく微笑みを浮かべている。

尚敏はそんなシャルを見ながら。少し微笑んだ後、二人に視線を向ける。

 

「ラウラと簪はどうする……?」

 

最初二人は無視されたと思ったのか、少しムッとしていたが直ぐ様思案顔になり。

 

「ふむ…ーーなら京都に二人で行ってみたいな」

 

先にラウラが発言してきた。

しかし…

 

「しかし…ラウラが京都に行ってみたいとは珍しいな。てっきり、『黒ウサギ部隊(シュバルツ・ハーゼ)の面々と挨拶に行くぞッ!』って事を言うのかと思ったが……」

その発言にラウラは頷いた後。

 

「うむ、確かにそれも考えたのだが。嫁と二人っきりでゆっくりと観光するのも良いと思ってな」

 

ニコッと微笑むラウラに尚敏は頬が赤くなるのを覚えながら

 

「あー…そのなんだ。それは反則じゃないか?」

 

頭をガシガシと掻きながら呟いた。

 

「?なんの事だ?」

 

当の本人はきょとんとした顔でこちらを見てくる。

 

「無自覚って結構すごいのな…ーーまあ、確かに観光するなら京都が有名か…なら、秋の休日に行くか」

 

「?何故秋なのだ?」

 

「?何故って、紅葉の風景に着物姿のラウラが似合うと思ってな。普段が可愛いから余計にそう考えたんだが、不味かったか?」

 

「ー~っ!?か、かわ、かわわわーーー(キュゥ~)

 

何か悪いことでも言ってしまったのか、ラウラが顔を真っ赤にし、その場で思考停止に陥ってしまったみたいだ。

やっぱり素で答えたのが不味かったか……?

そう思っていると、前にいる簪がゆっくりと口を開けた。

 

「わ、私は友人の学園祭にい、行きたい……」

 

「友人の学園祭?」

 

「う、うん。文月学園って言う所にと、友達がいて。招待されたの……で…よ、よよ良かったら尚敏勳も一緒に……」

 

文月学園……って言うと。何か従来とは違う教育法で色んな所から注目されてる学園だっけか……?

顎に手を添えて考えていると、簪が不安そうに訊いてくる。

 

「その……ダメ…かな……?」

 

肩をほんの少しだけ震わせながら涙目になっていく簪。これを断るとか選択したら…。死ぬな、間違いなく。

 

「大丈夫だ。なら、後でその日付を教えてくれ」

 

「ーーーう、うん!」

 

尚敏がそう答えると、簪はさっきまでとは正反対に顔を綻ばせて頷いてくれた。

と同時に、飯も食い終わり。尚敏は先に部屋へと戻っていった。

遠くの方では一夏の悲鳴が聞こえたのは気のせいであろう。

 

 

 

 

 

 

「はぁ~。後は寝るだけか…」

 

一夏は箒達に『私たちも二人っきりで行くぞ!』と言う言葉で鈴とセシリアが抗議し、千冬にチョップされ今の今まで気絶していたのだ。

 

「尚敏は寝てるのか……ってあれ?」

 

先に部屋へと戻っていった尚敏が自室に居らず。その布団の上には一つのメモ用紙が置いてあった。

 

 

 

 

『浜辺の砂浜で待つ by岳村』

 

 

 

それを見た一夏は不思議そうな顔をしながら砂浜まで歩いていく。旅館から出て、浜辺に辿り着き尚敏を探す。

すると、少し離れた所に尚敏は夜空の満月を眺めながら座っていた。

 

ザクザクザク

 

砂浜を歩きながら尚敏に近付いて声を掛ける。

 

「お~いっ。尚敏、こんな所に呼び出してどうしたんだ?」

 

「いや、良い夜だと思ってな?男二人っきりで月見しないか?」

 

尚敏がコップに入っているウーロン茶を一夏に差し出しながら訊いてくる。

 

「何だ、そう言うことか」

 

一夏は納得してそのコップを受け取り中のウーロン茶を一気飲みし

 

 

 

 

「ーーーゴブフゥゥっ!!!??」

 

 

 

ーーーーー吹き出した。

 

「ちょ、えっ、尚敏!これ酒だろ!!?」

 

「ん?そうだが?」

 

空になったコップを見せ付けながら驚く一夏に尚敏はあっけらかんと何でもないように答えた。

 

「あっ、因みに一夏も飲んだから共犯な?」

 

そんな笑みを浮かべて。

 

「………悪魔」

 

「ハッハッハッ。普通匂いで気付け馬鹿。まあ、立ってねぇで座れよ」

 

一夏は憮然とした表情のまま尚敏の左横に座る。

 

「ほれ、これはちゃんとしたジュースだ」

 

尚敏は右横に置いてあった袋の中から数種類のジュースを取り出す。

一夏はその中からサイダーをコップに注ぎ、チビチビと飲む。

 

「全く、俺たちは未成年だぞ?馬鹿」

 

「少しぐらいは慣れといた方が良いだろ?」

 

そう言いつつ、尚敏はついさっき一夏が飲んでいた酒を飲む。

 

「ーープハッ。今夜は良い月だな」

 

「ーーーーングッ。あぁ、そうだな」

 

二人は夜空に浮かぶ満月を見ながら感想を口にする。そして、海の音を聞きながら二人はゆっくりと満月を眺める。

 

「本当に良い月だ。死ぬには持ってこいの日だな……」

 

トプトプとコップに茶色の酒を注ぎながら、尚敏はそんな事を口にした。

 

「おいおい、尚敏。冗談でもそう言うのは言うなよな?呑みすぎたか?」

 

一夏は少し顔を紅くしながら言うが、尚敏はとても落ち着いた笑みで続ける。

 

「なぁ…一夏。俺がもし死んだらよ……三人の事頼んで良いか?」

 

「尚敏……もしかして酔ってるのか?だったらあまり飲まない方が……」

 

尚敏は手に持つ酒を飲み干すと、再びコップに注ぐ。

 

「ああ、そうだな……。飲み過ぎたんだろうよ」

 

尚敏は不意に左腕を部分展開すると

 

「《限定固定化・《破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)》」

 

歪な形をした短剣が一夏の目の前に出て来た。

 

「……これは?」

 

「一度しか使えないチート武器だ。発動条件はこれにエネルギーを注いで刺すだけ……簡単だろ?」

 

恐る恐ると言った感じで短剣に触れる一夏。

 

「俺の最後の餞別になるかもしれないからな……受け取ってくれ」

 

「最後って…どういう事だよ!」

 

いきなりの言葉に再び驚きながら詰め寄る一夏に尚敏は苦笑いを浮かべて、

 

「【かも】だ【かも】。いや、何。もしかしたらまた前みたいな事が起きるかも知れないだろ?だから、先に渡しとこうと思ってな?っておい!?」

 

そんな尚敏の手に持っていた酒を一夏は奪うと一気に飲み干し。

 

「ーーープハッ…。尚敏。お前は…みたいに俺の前から消えないよな……?」

 

「…………さあな、それは神のみぞ知るってやつだ。つか、飲み慣れてないのに一気飲みすんな馬鹿。体壊すぞ?」

 

一夏は酒が弱いのか、それとも素なのか良く解らないが、既に出来上がりかけてるな?これ絶対。

 

そう尚敏が思っていると、その胸ぐらを捕まれて

 

「じゃあ、尚敏。約束してくれ……居なくならないと!!俺の前から消えないって……!!」

 

眼前でそう叫んだかと思ったら、今度は頭を下げ。尚敏にもたれ掛かるように呟く。

 

 

 

「……俺はもう…独りは嫌なんだ……頼む…」

 

 

 

それは何時もの元気で明るく超がつくほどの鈍感馬鹿では無く。両親を失い、一時的だが孤独を経験した小さな少年の心からの慟哭であった。

 

「……ああ、解った。善処する」

 

尚敏はそんな一夏を見ながら、憐れむでもなく真剣に答えた。

 

「約束だ……ぞ……」

 

一夏は安心したのかそのまま深い眠りへと堕ちていくのであった。

 

「ハァーーったく……こんな所で寝るなよな?」

 

尚敏はそんな一夏を部屋まで運び布団の上に寝かせると、再び月見酒を一人楽しむ。

 

「居なくなるな…か…」

 

一夏は俺の解答に安心したみたいだが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーその解答に確実は無い。終わりはもうすぐやってくるーーー

 

 

 

 

 




終わった~
携帯のアプデのせいで予定より二週間も遅れたぁぁぁぁっ!!!

ちょっと今回はシリアス多めでしましたが…出来たのかなぁ?僕わかんない( ・◇・)?
はい、すいません、冗談です。だから怒らないでね?Σ(ノд<)
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