淡海乃海 ~麒麟が駆ける時~   作:無難

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主要な改革を抜粋して書いていきます。

しばらくはアンチ・ヘイト要素は少なめです。


第二章:朽木開発
澄酒


天文二十二年(1550年) 十月  近江高島郡朽木谷  朽木城  朽木竹若丸

 

 

「竹若丸!何をやっておるのじゃ!?」

 

「ま、まぁまぁ、落ち着いておじい」

 

「これが落ち着いていられるか!?何をしているのじゃ!?」

 

おじいがさけぶようにといかけてくる。

 

吾としても分からなくはない。

 

当主としてあいさつを受けて早々に台所に来てみたかと思えば、にごりざけに灰を入れている吾の姿はくるったのか?ときいてくるにはじゅうぶんなのだから・・・

 

最初はちーうえがのんでいて吾も飲もうとしたときにとめられたサケ?というものをよくしたいとかんがえたら・・・

 

 

 

「酒のなかに灰をいれて一晩まつ」

 

 

 

なんて考えが浮かんでくるのだから・・・・

 

何となく浮かんだ考えを実行するために実際に行動を映した結果が、さきほどのおじいの叫び声だ。

おじいが楽しみにしていた酒をダメにするかもしれない

 

「うーん、まぁ、明日になったら、何か起こるだろう・・・・」

 

そういって、濁り酒が入った壺の蓋を閉める。

 

おじいが頭を抱えている。

 

 

 

 

・・・もし、何も起こらなかった時はどうしよう。なんか、すまぬ・・・

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

天文二十二年(1550年) 十月  近江高島郡朽木谷  朽木城  朽木稙綱

 

翌日・・・・・

 

「な、なんと!?」

 

朝起きて孫が灰を入れた濁り酒の中を見てみると透明に澄み渡る水が入っていた。

 

弟も驚いている。

 

試しに掬って飲んでみると旨い。

 

「こ、これはいけるぞ!」

 

「え、ええ、兄上、売れますな!」

 

弟も飲んでみて旨かったのだろう。興奮気味に儂を見ている。

 

ちなみに、孫は今も母親の腕の中で眠っている。

 

昨日は色々あったので疲れているのだろう。

 

そのまま寝かせてやっている。

 

だが、今は一刻も早く起こさなければならぬ!

 

主殿に竹若丸を起こしに行かせると同時に、荒川平九郎や宮川又兵衛を呼び出す。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

天文二十二年(1550年) 十月  近江高島郡朽木谷  朽木城  荒川平九郎長道

 

「どうじゃ?」

 

「う、旨いです」

 

殿と御隠居様に呼び出されて椀に入った水を飲んでみろと進められるがままに飲んでみると水ではなく、酒であると気づいた。

 

殿は飲むことができないため、ご隠居様が飲んだのだろう。

 

言いたいことは分かる。

 

この酒は上手い。

 

今まで飲んだ濁り酒よりも旨い!

 

これは売れるぞ!

 

「殿、ご隠居さま、直ぐに売りに出しましょう!」

 

又兵衛殿が興奮気味に殿に進言する。

 

しかし、殿は首を横に振られる。

 

「いや、一月ほど朽木谷の中で売る。その間に在庫を作って敦賀や小浜で売りに出そう」

 

それはなぜだろうか?と思っていたら、顔に出ていたのだろう。殿が苦笑しながら、わしの疑問に答える。

 

「少量売るよりも、ある程度の量を纏めて売ることで利を生み出せるようにしたい。同時に、商人たちが積極的に朽木谷に来てくれるようにしたいのだ」

 

殿の言葉になるほど、と思う。

 

関は人の出入りを管理すると同時に守の要、税をとる大切な収入の源でもある。

 

だが、そのぶん、商人たちの足が遠のいてしまう。

 

しかし、この澄酒が朽木谷で売られるようになれば、そのために税をとれると考えておられるのだろう。

 

何という策士なのだろうか・・・・

 

儂はただただ、感嘆するのみだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

朽木竹若丸

 

かくして、澄酒を一定量製造して平九郎たちが小浜や敦賀で売りに出すと僅か一年で五千貫近い利を生み出し、瞬く間に日ノ本全土で流行となった。

 

朽木の新たな産物の始まりとなった。

 

それ以外にも、椎茸、綿花、石鹸などを開発したことで、毎年四万貫の利を生み出せるようになった。

 

さて、次は何を作ろう・・・

 




椎茸、綿花については発見方法がよく分からないので省略します。

あと、義輝公が一年間朽木に滞在したことも原作で省略されているので省略します。

ご了承ください。
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