遊戯王~黒き羽根は夢に舞う~   作:haruko

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先日はお休みいただき申し訳ありません。
その間にも見てくれた人、評価をくださった方々、どうもありがとうございました。


さて、皆さんお待ちかねの二人の決闘です。

そして、勝利のチューナー、およびシンクロの解禁により、これまで使えなかったBFサポートカードも存分に利用していきます。


勝利vs竜崎 因縁と待望の決闘

 

「クックック。じゃあ、18:00にはパズルカードが集まってたのに、パズルカードが示す場所がわからなくて遅刻寸前だったってこと?」

 

「複雑な気分やな。孔雀舞の気分次第で、参加逃してたかもしれん話やったっちゅうのが」

 

「それで言ったら、あんたが遅刻してなかったらあたしたちの誰かがはじかれることになってたんだから、お互い様よ。気にすることでもないわ」

 

「……なんや、ずいぶん優しいやないか。気色悪いのお」

 

「……」

 

ゴチン★

 

「いったぁ!? 何すんねん!?」

 

「こっちのセリフよ! ちょっと素直に感謝したらつけあがって!」

 

「どこが素直や! この暴力女!」

 

「クックック」

 

磯野に連れられ飛行船の廊下を歩く勝利たちの様子は、とても和やかだった。

雰囲気だけを見れば、再開した旧友との時を埋め合うような、優しい会話。

 

しかし彼らは、数分後に鎬を削り合う、敵同士でもある。

 

それでも、今の彼らから、その様子は欠片も感じられない。

その後ろを歩く海馬は、信じがたい光景、と言わんばかりの表情で嫌悪感すら滲ませる。

 

 

「こんな時にすらお友達ごっこか。おめでたいやつらだ」

 

 

「……海馬」

 

その声に一人反応した遊戯は足を止める。

海馬は歩みを止めることはなく、遊戯が合わせる形で二人が並び歩く。

 

「ふん。まあ神のカードを持たぬ一般決闘者同士。前座としてはちょうどいい」

 

「海馬!」

 

「……遊戯。貴様は奴らが本当に、俺や貴様、マリクに真っ向から挑むことができると思うか? 神のカードを使いこなせぬ者たちに、このバトルシティの王、『決闘王(デュエルキング)』の称号を得られると思うか?」

 

海馬は淡々と思いを告げる。

それは嘲りでも侮りでもない。

彼にとっての、ただの純然たる事実だった。

 

「1位以外の称号など慰めの言葉にもなりはしない。そして、奴らに1位を目指せる力があるとも思えはしない。故に、前座だ」

 

楽しげに話す二人の後姿を見て、遊戯はほんの少し下唇を嚙む。

海馬の言葉に、同意できないわけではない。

だからこその、歯がゆさだった。

 

 

 

「……確かに、神のカードは持っていないかもしれない。特別な力は、ないのかもしれない。だが……」

 

 

 

遊戯は思い出す。

王国で城之内と、遊戯と戦い、素晴らしい決闘を見せてくれた誇り高き、気高き決闘者の姿を。

 

その姿を見ている遊戯にとって、神のカードがあれば勝てる。等とは、とても思うことはできなかった。

 

 

 

 

「俺は信じている。彼らの強さは、神に勝るということを!」

 

 

 

 

「……フン。そうだといいがな」

 

 

 

 

 

 

誘導されてたどり着いた決闘場は、想像を絶する環境だった。

 

「これが、天空決闘場!?」

 

「な……なんやこれは?」

 

「この吹きさらしのフィールドで戦うってわけ?」

 

舞の言葉に、勝利も竜崎も、これから戦う決闘者たちも同意した。

その場所は飛行船の屋上。

低めの雲が同じ目線の高さにあるその場所は、気流が意志を持って襲い掛かるがごとく勝利たちに吹き付け、船内との温度差が勝利たちの感覚を鈍らせる。

一瞬の判断が命取りとなる決闘において、あまりにも過酷な環境だった。

 

「現時点での決闘艇(バトルシップ)の高度は1000メートル上空。この過酷な条件下で決戦は行われるのだ!」

 

愉快そうに笑う海馬。この後同条件で戦うこととなる決闘者の様子には到底見えはしない。

 

(これくらいで音を上げるならその程度の決闘者……とでも思っているのかな。本当に、乱暴な主催者だ)

 

勝利はくすりと笑った後、舞台へ上がる。

 

それを見て、竜崎も向かい側に上がった。

 

 

 

 

「まっ。どこであろうとも、関係ないけどね」

 

 

「おう。痛みも、寒さも、どうでもええわ」

 

 

 

 

彼らの言葉は少なくとも周りには、強がりに見えなかった。

 

二人とも、鏡のように同時に、愉快に笑った。

 

 

「……すごいわ。あの二人。本当に、環境を物ともしてないみたい」

 

 

「当然よ。あの二人の魂は、風も、温度もものともしないほどに燃え上がっている。この程度、あいつらの決闘に一部の狂いも迷いも生まないでしょうね」

 

「……フン」

 

舞の言葉に、海馬がそっけない反応を返す。

しかし、遊戯は気づく。

彼らのあり方は、このバトルシティの主催者として、海馬が求めていた決闘者像そのもの。

 

いかなる環境においても戦いの意志を曲げることのない、戦士の姿。

 

 

それを察してか、それとも察さずかはわからないが、城之内も興奮の声を上げた。

 

 

 

「く~~~~!! おい、みんな。こんな寒さくらい、俺らだってどうってことねーぜ!」

 

「おう! 勝利と竜崎を目一杯応援してやらねえとな!」

 

「がんばれ! 二人とも!」

 

 

 

「……あいつら、なんでワイまで応援してんねん……」

 

「そんなの、仲間だからでしょ?」

 

勝利の言葉に、目を丸くする竜崎。

勝利は、穏やかに笑っていた。

 

「……アホ。これから戦うっちゅう時に、気抜けるこというんやないわ。第一、お前らみたいにつるんだ記憶はないで?」

 

「一緒にいた時間の長さじゃないよ。遊戯君も、城之内君も、舞さんも、ほかのみんなも。絶対竜崎君のことを仲間だと思ってる。当然、僕もね」

 

恥ずかしげもなくそんなことをいう勝利に、思わずこちらが恥ずかしくなると、目線を少し外す竜崎。

 

 

 

「それに、安心しな」

 

 

 

勝利は、ディスクを開く。

 

 

 

 

「僕にとって、仲間であることと、戦う敵であることは、矛盾しない。全力で、君に勝つよ! 竜崎君!」

 

 

 

 

「……へっ! 当たり前や! いくで勝利!」

 

 

 

 

 

 

勝利 LP 4000

 

「デュエル!」

 

竜崎 LP 4000

 

 

 

 

「僕のターン、ドロー! 僕は、“黒い旋風”を発動!」

 

 

黒い旋風

 

永続魔法カード

 

このカードがフィールドに存在する限り、『BF』の召喚時に、より攻撃力の低い『BF』を手札に加える

 

 

「よし! あのカードは対マグナム戦でも見せた、勝利君のデッキのエンジンになるカードだ! 最初のターンの動きとしては、最高だぜ!」

 

「よっしゃあ! いけー、勝利!」

 

「そして僕は、"BF-残夜のクリス”を召喚する!」

 

 

BFー残夜のクリス

 

闇属性 鳥獣族 星4

 

攻撃力 1900

 

守備力 300

 

BFがいるとき特殊召喚できる

1ターンに1度、魔法・罠による破壊を回避する

 

 

「この瞬間に、"黒い旋風”の効果が発動! 僕のデッキから、クリスより攻撃力が低いBFモンスターを手札に加えることができる! 僕が手札に加えるのは、"BF-月影のカルート"!」

 

 

BFー月影のカルート

 

闇属性 鳥獣族 星3

 

攻撃力 1400

 

守備力 1000

 

手札から墓地に送ることで、そのターン、BFの攻撃力に自身の攻撃力を加算する

 

 

「あのカードは、戦闘補助を行うBFカード」

 

(勝利の最初のターンの動きとしては、ほぼ完璧。この布陣を、竜崎がどう突破するのか。まずはそれが、最初の山場ね)

 

「カードを1枚セットして、ターンエンド。さあ、竜崎君。君の力を見せてくれ!」

 

小躍りする勝利を幻視して、竜崎もまた笑ってカードを引いた。

 

「言われんでも、今すぐに見せたるわ! ワイのターン! ワイは、"セイバーザウルス”を召喚や!」

 

 

セイバーザウルス

 

地属性 恐竜族 星4

 

攻撃力 1900

 

守備力 500

 

 

「"セイバーザウルス”……攻撃力はクリスと同じだけど……」

 

(勝利の手札にはカルートがいる。竜崎の恐竜カードでは、勝利のモンスターが持つ制空権に敵わないことは、王国でもう立証済みのハズ……)

 

「ワイは、カードを2枚セット。ターンエンドや」

 

 

勝利 LP 4000 手札4枚(BF-月影のカルート)

 

BFー残夜のクリス

 

攻 1900

 

伏せカード 1枚

黒い旋風

 

 

竜崎 LP 4000 手札3枚

 

セイバーザウルス

 

攻 1900

 

伏せカード 2枚

 

 

彼にしては静かな立ち上がりに、ギャラリーから感嘆と困惑が入り混じった声が上がる。

 

「竜崎の奴、攻撃しなかったな」

 

「カルートがいる以上、仕掛けてカウンターを食らったら、一気にゲームが決まりかねないからね。使わせるにしても、勝利から仕掛けさせた方がターン的に得なのよ」

 

「へぇ~。決闘って、奥が深いのね。みんなすごいわ。ねえ、お兄ちゃん!」

 

「ま、まあな。これくらい、決闘者なら当然よ!」

 

気まずそうにしながらも妹に誇る城之内を尻目に、舞は思考に耽る。

 

(確かに、攻め一辺倒だった王国の竜崎とは違う……でも、そんな小手先の技術で何とかなるほど、勝利とBFの力は甘くない)

 

 

舞の思いを体現するがごとく、勝利は勢いよくターンを進める。

 

「僕のターン、ドロー! 僕は、"BF-精鋭のゼピュロス”を召喚!」

 

 

BF-精鋭のゼピュロス

 

闇属性 鳥獣族 星4

 

攻撃力 1600

 

守備力 1200

 

フィールドのカードを1枚手札に戻し、墓地からフィールドに戻る

その時、400ダメージを受ける

 

 

「この召喚時に、"黒い旋風”の効果発動! さらにデッキから、BFを手札に加えることが出来る!」

 

その宣言と同時、ゼピュロスの周りに風が巻き起こる。

その様子と勝利の自信満々の表情に、皆は今度は沸く。

 

「"黒い旋風”は永続魔法カード。あのカードが残っている限り、勝利君のBFは尽きることなく増え続ける」

 

「勝利が断然有利ってわけだな!」

 

 

しかしその言葉を聞いてか、竜崎はにやりと笑う。

 

 

「そう簡単にはいかへんで! 伏せカードオープン、"落とし穴”や!」

 

「なにっ!」

 

 

落とし穴

 

罠カード

 

攻撃力1000以上のモンスターを落とし穴に叩き落す

 

 

フィールドに舞い降りたゼピュロスの足元に、大きな穴が発生する。

ゼピュロスは舞い上がることができずに穴の底に消え、ゼピュロスを中心に発生していた追い風もぴたりと止まってしまう。

 

「"落とし穴”によって、ゼピュロスは破壊! そんでゼピュロスの攻撃力を参照する、"黒い旋風”の効果は不発、やろ?」

 

「……気づいてたんだね、お見事。しかもゼピュロスが逃げられない、着地時を狙うなんて……」

 

悔しそうに、しかし嬉しそうに笑う勝利。

その躍る心をそのままに、ターンを進める。

 

「なら、これはどう対処する? バトル! クリスで、"セイバーザウルス"に攻撃!」

 

 

BFー残夜のクリス

 

攻 1900

 

セイバーザウルス

 

攻 1900

 

 

「攻撃力は互角……だけど」

 

「当然! 相打ちにはならない。僕は手札から、"BF-月影のカルート"の効果発動! クリスの攻撃力に、カルートの攻撃力を加算する!」

 

 

BFー残夜のクリス

 

攻 1900 + 1400 = 3300

 

 

「いけぇ! クリス! 『月明りのダガー・スラッシュ』!」

 

 

BFー残夜のクリス

 

攻 3300

 

セイバーザウルス

 

攻 1900

 

 

クリスが、夜空の月光を背に宙に舞う。

そしてその両手をダガーを、"セイバーザウルス"にたたきつけるべく、大きく振りかぶった。

 

その瞬間に竜崎がもう一度、にやりと笑った。

その表情を見た勝利の背筋に、ひやりとした風が吹き抜ける。

 

「もう一枚の罠カードを発動や! カウンター罠カード、"威風堂々"!」

 

「なんだって!?」

 

 

威風堂々

 

カウンター罠

 

バトル中に発動したモンスターの効果を無効化する

 

 

竜崎のカードによって巻き起こされた突然の向かい風に、クリスがバランスを崩す。

月明りの加護を失い地に落ちたクリスに、"セイバーザウルス"が襲い掛かる。

 

 

「今や、"セイバーザウルス"! 『ダイナバイト』!」

 

「負けるなクリス! 反撃の『ダガー・ショット』!」

 

 

BFー残夜のクリス

 

攻 3300 ー 1400(威風堂々の効果で、カルートの加護が無効) = 1900

 

セイバーザウルス

 

攻 1900

 

 

クリスに"セイバーザウルス"の牙が食い込み、"セイバーザウルス"の首筋にクリスのダガーが刺さる。

そして2体が、同時に地に伏せた。

 

そして困惑、歓喜と心象を揺さぶられたギャラリーに、静寂が訪れる。

中には頬に冷や汗を一つ垂らす者たちもいた。

 

 

「……勝利のBFの得意とする、モンスター効果による奇襲攻撃を、完璧に切り返した……」

 

「すげぇ、竜崎……」

 

「ああ。以前の力押しに頼っていた時の竜崎とは、明らかに違う」

 

「……ふぅん。少しは楽しめそうだな」

 

 

 

 

「……やるね、竜崎君。僕はこれで、ターンエンド」

 

 

勝利 LP 4000 手札3枚

 

モンスター無し

 

伏せカード 1枚

黒い旋風

 

 

竜崎 LP 4000 手札3枚

 

モンスターなし

伏せカードなし

 

 

「ワイのターン! ワイは、"二頭を持つキング・レックス"を召喚や!」

 

 

 

二頭を持つキング・レックス

 

地属性 恐竜族 星4

 

攻撃力 1600

 

守備力 1200

 

 

 

「バトルや! "二頭を持つキング・レックス"で勝利にダイレクトアタック! 『ダイナソー・フット・スタンプ』!」

 

 

二頭を持つキング・レックス

 

攻 1600

 

勝利 LP 4000 ー 1600 = 2400

 

 

「ぐうっ!」

 

 

モンスターのいない勝利が、キング・レックスの踏みつけ攻撃をその身で受ける。

まさかの竜崎のファーストヒットに、周りがどよめく。

 

 

「おいおい……勝利が押されてるぜ!?」

 

「馬鹿! 勝利がこのまま負けるわけあるかよ!」

 

「だが、勝利君がファーストヒットを許してしまったことも事実。次のターンの勝利君の行動は、この決闘の流れを大きく左右する可能性があるぜ」

 

 

勝利は笑いながらも、冷や汗を垂らした。

 

 

「ははっ……さすが竜崎君。ちょっと、痛かったな」

 

だが、まだまだこれからだ。

そう勝利が返そうとしたその時、竜崎は鋭い瞳で勝利を貫き、黙らせる。

 

 

「……勝利。ワイはな、今日という日を、本気で楽しみにしてきたんや。餓鬼みたいにな。今日という日のために、何度もデッキを見直して、デッキを組みなおした。ワイの今日は、その積み重ねの結晶なんや」

 

 

竜崎がそっと口元を吊り上げて笑顔を作り、勝利に向ける。

しかしその瞳は、獲物を狙う、強者のオーラをまとっている。

 

 

「このバトルシティで、グールズとか、神のカードとかっちゅう話が動いてるんも、風の噂で聞いとる。でも、ワイには、そないなことどうだってええねん」

 

 

 

竜崎は、そう言ってもう一度笑う。

笑みが、確かな強さを伴っていた。

 

 

 

 

 

 

「ワイは、お前に勝つためにここに来たんや。勝利。全力で向かってこいや。じゃなきゃ、死ぬで」

 

 

 

 

 

 

「っ!! クックックックック! そうだね……全力で行かせてもらうよ!」

 

「……全く。心底楽しそうな顔しちゃって」

 

 

呆れたように笑う舞もまた、幸せそうだった。

 

 

 

 

勝利 LP 2400 手札3枚

 

モンスター無し

 

伏せカード 1枚

黒い旋風

 

 

竜崎 LP 4000 手札3枚

 

二頭を持つキング・レックス

 

攻 1600

 

伏せカードなし

 

 

 

「僕のターン、ドロー! "闇の誘惑"を発動!」

 

 

闇の誘惑

 

魔法カード

 

デッキからカードを2枚ドローし、闇属性モンスターをゲームから除外する

 

 

「カードを2枚ドロー! そして、"BF-東雲のコチ"をゲームから除外!」

 

勝利はそろえた手札を、真剣に見つめる。

その様子に、周りも思わず静まり返る。

 

(……さっきゼピュロスの召喚に失敗したのが効いてるな……後続を確保できなかったことが、響いている)

 

手札を見るが、並んでいるのは低級BFばかり。

現状では、キング・レックスを突破することだけでも至難の状況だった。

 

(一応墓地にはゼピュロスがいるから、キング・レックスと相打ちはできる)

 

 

BF-精鋭のゼピュロス

 

闇属性 鳥獣族 星4

 

攻撃力 1600

 

守備力 1200

 

フィールドのカードを1枚手札に戻し、墓地からフィールドに戻る

その時、400ダメージを受ける

 

 

(でも、ゼピュロスの効果はデュエル中に一度。できる限りとっておきたいし、そもそも相打ちの後が続かない)

 

 

ここは、様子見。

 

 

 

(……そんなわけがない)

 

 

 

一瞬だけ脳裏に過ぎった選択を、一瞬で切り捨てる。

 

 

 

(僕はここに、何をしに来た。竜崎君との最高の決闘を、全力で楽しみに来たんだろ。顔をあげろ。前を見ろ。胸を張って、立ち向かえ! お前の前にいる決闘者は、お前が超えるべき最高の決闘者だ!)

 

 

「……僕は、"BF-隠れ蓑のスチーム"を召喚!」

 

 

BF-隠れ蓑のスチーム

 

闇属性 鳥獣族 星3 (チューナー)

 

攻撃力 800

 

守備力 1200

 

このカードがフィールドを離れる場合、スチームトークンを召喚する

墓地のこのカードは、フィールドのモンスターを生贄に蘇生する

 

 

「そして"黒い旋風”の効果で、デッキから"BF-突風のオロシ”を手札に加える。オロシは、BFがフィールドにいるとき、特殊召喚できる! こい、オロシ!」

 

 

BFー突風のオロシ

 

闇属性 鳥獣族 星1 (チューナー)

 

攻撃力 400

 

守備力 600

 

BFがいるとき特殊召喚できる

 

 

「そんなちびモンスターたちを並べたって、ワイの恐竜には勝てへん……って、言ってたやろな。前のワイなら」

 

その竜崎の言葉に、勝利は笑顔をさらに深くした。

 

 

「ははっ。さすが。僕はここで魔法カード、"翼の恩返し”を発動する!」

 

 

翼の恩返し

 

魔法カード

 

鳥獣族モンスターが2体以上存在する場合、600LPを払って2枚ドローする。

 

 

「LPを600支払い、カードを2枚ドロー!」

 

 

LP 2400 ー 600 = 1800

 

 

ドローを見た勝利は、流れるように連続でカードを使う。

勝利の後ろに吹きすさぶ風が、遊戯たちにもはっきりと見えた。

 

「よしっ! 僕は魔法カード、"スワローズ・ネスト”を発動!」

 

スワローズ・ネスト

 

魔法カード

 

鳥獣を墓地に送り、デッキがレベルが同じ鳥獣を1体召喚することができる。

 

 

「この効果によって、僕はスチームを墓地に送り、"BF-疾風のゲイル”を特殊召喚!」

 

 

『かぁー!』

 

デッキから、待ちきれないとばかりに飛び出してきたゲイルに、勝利と舞がクスリと笑う。

 

 

BF-疾風のゲイル

 

闇属性 鳥獣族 星3 (チューナー)

 

攻撃力 1300

 

守備力 400

 

BFがいるとき特殊召喚できる

攻撃を仕掛ける時、風で相手の勢いを半減させる

 

 

「来たわね。勝利のデッキのトリックスター。あのカードさえあれば、竜崎の強力モンスターも戦闘で突破できる」

 

「そしてこの瞬間に、スチームの効果も発動! フィールドから離れた時、フィールドにスチームトークンを1体特殊召喚する!」

 

 

スチームトークン

 

水属性 水族 星1

 

攻撃力 100

 

守備力 100

 

 

「あら。かわいい!」

 

「ほんと。勝利君のデッキって、あんな子もいるのね」

 

湧き出てきた蒸気の塊を模した小さいモンスターに、静香と杏子が好意的な目線を向ける最中、決闘者たちは当人たちに負けず劣らずの鋭い目線で決闘を見守る。

 

「どんなところからでもモンスターを並べ、反撃の糸口を紡ぎ出す。勝利君、さすがだぜ」

 

「ええ、そして……」

 

「そして、ゲイルの効果発動! "二頭を持つキング・レックス"の攻撃力を半分にする! 『ワール・ウィンド』!」

 

『くわっ! かー!!』

 

「くっ!」

 

 

二頭を持つキング・レックス

 

攻 1600 → 800

 

 

宙に舞うゲイルから強烈な風を受けたキング・レックスが思わず蹈鞴を踏む。

その隙を、BFは、勝利は見逃さない。

 

 

「さあ、行くよ! ゲイルで、キングレックスに攻撃! 『ブラックスクラッチ』!」

 

BF-疾風のゲイル

 

攻 1300

 

二頭を持つキング・レックス

 

攻 800

 

竜崎 LP 4000 ー 500 = 3500

 

 

「くそっ!」

 

「まだだよ! オロシで、竜崎君へ直接攻撃! 『突風切り』!』

 

 

竜崎 LP 3500 ー 400 = 3100

 

 

2体の鋭い風の刃が、天空決闘場の空気を割き、竜崎とモンスターを切り裂いた。

 

 

「けっ。ようやっとエンジン掛かってきたっちゅうわけやな。ええわ。そう来なくちゃおもろないねん」

 

 

「カードを2枚伏せて、ターンエンド。さあ、竜崎君! 今度は君のターンだ!」

 

 

 

勝利 LP 1800 手札1枚

 

BF-疾風のゲイル

 

攻 1300

 

BF-突風のオロシ

 

攻 400

 

スチームトークン

 

守 100

 

伏せカード 3枚

黒い旋風

 

 

竜崎 LP 3100 手札3枚

 

モンスターなし

 

伏せカードなし

 

 

 

 

「ワイのターン! ワイは手札から魔法カード、"闇の量産工場”を発動や!」

 

 

闇の量産工場

 

魔法カード

 

効果を持たぬモンスター2体を墓地から回収する

 

 

「このカードによって、"セイバーザウルス”と"二頭を持つキング・レックス”を墓地から回収や!」

 

「……なるほど。恐竜モンスターたちを相打ちとかで簡単に墓地に送っていたのは、回収する算段があったからか」

 

「それだけやないで。ワイの新たな力、見せたるわ。ワイは、"ヘルカイド・プテラ"を召喚や!」

 

 

 

ヘルカイド・プテラ

 

風属性 恐竜族 星4

 

攻撃力 1400

 

守備力 1000

 

相手フィールドに風属性モンスター以外のモンスターが2体存在する場合、そのモンスターはこのカードを攻撃できない。

デッキから「融合」1枚を手札に加える。

このカードが除外された場合、このカードを特殊召喚する。

 

 

「"ヘルカイド・プテラ"の効果発動や!」

 

召喚と同時、BFよりも高く宙を舞った"ヘルカイド・プテラ"が、竜崎の元へと舞い降りて、竜崎にカードを1枚差し出す。

 

そのカードを、竜崎はすぐに見せつけた。

 

「……それは、"融合"!」

 

「そう。"ヘルカイド・プテラ"は"融合"カードを1枚手札に加えることが出来るんや。そしてそのまま、"融合”を発動!」

 

 

融合

 

魔法カード

 

決められたモンスター2体以上を融合する

 

 

「しまった!? さっき手札に戻したカードは、このために!?」

 

「遅いわ! ワイは"ヘルカイド・プテラ"と、手札の"二頭を持つキング・レックス”を墓地に送り、新たなモンスターを誕生させる!」

 

フィールドの"ヘルカイド・プテラ"に、"二頭を持つキング・レックス”の体が取り込まれていき、"ヘルカイド・プテラ"の体が大きく、そして強く変異していく。

 

 

「さあ! お披露目や! 翼竜の完成形、"ヘルホーンドザウルス"!」

 

 

ヘルホーンドザウルス

 

闇属性 恐竜族 星6

 

融合モンスター

 

「ヘルカイトプテラ」+ 恐竜族・ドラゴン族モンスター

 

攻 2000

 

守 1800

 

このカードが融合召喚した場合に発動できる

フィールド魔法カード1枚を展開する

このカードは特殊召喚したターン、直接攻撃できる

恐竜族かドラゴン族のモンスター1体の追加召喚を行う

 

 

 

現れた恐竜の唸り声に、BFたちが「ぴぃ」と小さく鳴いた。

敵の強さを、その身で、肌で感じ取っていた。

 

 

「まずは"ヘルホーンドザウルス"の1つ目の効果や! デッキから、フィールドに魔法を発動できる! ワイが発動するんは、"ジュラシックワールド”!」

 

 

ジュラシックワールド

 

フィールド魔法

 

恐竜の攻守を300アップ!

 

 

カードがフィールドに置かれると同時、勝利たちのいる決闘場の景色に、草木が生い茂り、空の彼方に活火山が見える。

 

「な、なんだあ? このフィールドは!?」

 

「狭いフィールドが、古代白亜紀の森の中みたいに染まっていく……」

 

「……これが、竜崎の得意のフィールドというわけか」

 

 

天空決闘場に、恐竜世界のソリッドヴィジョンが重なり、せわしない空間となったことに、思わず勝利が笑う。

 

 

「……クックック。何とも、ミスマッチなフィールドになっちゃったね」

 

「ワイのせいとちゃうやろ! ともかく、これにより"ヘルホーンドザウルス"の攻撃力を、300ポイントアップ!」

 

 

ヘルホーンドザウルス

 

攻 2000 + 300 = 2300

 

 

ハハハと苦笑いを零しながら海馬をちらとだけ見た後、真剣な表情に戻って、勝利にとって不利な状況を整理する。

 

「これで竜崎の恐竜モンスターの攻撃力は、常に強化され続けることになるのか……」

 

「もとより勝利のBFは、効果なしで恐竜族とぶつかり合うのは力不足。これは勝利にとって、見た目の数値以上の効果があるわ」

 

「しかも勝利君のフィールドには、低攻撃力のBFモンスターが2体……」

 

 

誰かがごくりと喉を鳴らす。

 

しかし、竜崎はお構いなしに攻め立てる。

 

 

「さらに"ヘルホーンドザウルス"の2つ目の効果や! 手札から恐竜を追加で召喚すんで! もちろん出すんは、"セイバーザウルス”や!」

 

再びフィールドに"セイバーザウルス”が舞い戻る。

しかし、その力は先ほどまでの力を上回る。

 

 

セイバーザウルス

 

攻 1900 + 300 = 2200

 

 

「攻撃力2000超えのモンスターが、2体……」

 

「やべーんじゃねえのか……勝利のモンスターを狙われちまったら……」

 

「いや、そんなことは勝利君も百も承知のはず。それでも勝利君はさっきのターンに、BFたちで竜崎のLPを削ることを選択した」

 

「つまり……あの伏せカードは……」

 

 

 

「モンスター攻撃時に、返り討ちにする罠カード。っちゅう訳やろ」

 

「……」

 

 

 

舞や遊戯の思考と、同じ答えが竜崎の口から出てくる。

勝利の表情は、動かない。

 

だが竜崎は、高らかに宣言した。

 

 

 

「残念やったな。"ヘルホーンドザウルス"の最後の効果発動! 召喚したターンのバトルは、モンスターを無視して相手にダイレクトアタックすることが出来るんや!」

 

「なにっ!?

 

 

「なんだって!?」

 

「"ヘルホーンドザウルス"の攻撃力は2300。勝利のLPは1800……」

 

「この攻撃を受けたら、勝利のLPが0になっちまう!?」

 

 

 

「これで終わりや! "ヘルホーンドザウルス"で、勝利にダイレクトアタック! 『ブライド・ホーン』!」

 

 

 

大きく白亜紀の空を羽ばたいた"ヘルホーンドザウルス"が、フィールドを超え、急降下して勝利の元へとその身を届ける。

そのまま角の切っ先が、勝利を捉える。

 

 

 

「そう簡単には、終わらないよ! 罠カードオープン! "ガード・ブロック”!」

 

 

 

ガード・ブロック

 

罠カード

 

敵からのダメージを打ち消し、ドローに変換する

 

 

 

デッキから飛び出した1枚のカードが、"ヘルホーンドザウルス"の角を弾き飛ばす。

 

「一度だけ戦闘ダメージを無効にし、カードを1枚ドローするよ」

 

「けっ……躱しよったか」

 

口でこそ悔しそうな言葉をいう竜崎だったが、その表情はそう来なくてはと語っていた。

 

「なら、追撃や! "セイバーザウルス"で、オロシに攻撃! 『ダイナバイト』!」

 

「それも、させはしないよ。もう一枚伏せカード発動! "ブラック・ブースト”!」

 

 

ブラック・ブースト

 

通常罠

 

フィールドのBFチューナー2体をゲームから除外してカードを2枚ドローする

 

 

「オロシと、ゲイルの2体をゲームから除外し、カードを2枚ドローする」

 

「っ! なんやと!? (妨害罠やない!?)」

 

予想外の伏せカードに、さすがの竜崎も声を上げた。

 

 

 

 

勝利 LP 1800 手札4枚

 

スチームトークン

 

守 100

 

伏せカード 1枚

黒い旋風

 

 

竜崎 LP 3100 手札2枚

 

ヘルホーンドザウルス

 

攻 2300

 

セイバーザウルス

 

攻 2200

 

ジュラシックワールド

伏せカードなし

 

 

 

 

「うまい! 低攻撃力のモンスターをあえて自分から離すことで、攻撃対象から無理やり外した!」

 

「……スチームトークンを残しておいたのは、前のターンにここまで展開を想定していたから。フィールドをがら空きにしないためだったってこと……相変わらず、イカれた先読み能力ね」

 

「……聞こえてるからね、舞さん」

 

「あら、誉め言葉よ?」

 

「……しゃあないな。スチームトークンを攻撃や」

 

 

セイバーザウルス

 

攻 2200

 

スチームトークン

 

守 100

 

 

蒸気の塊が、"セイバーザウルス"に踏みつぶされて霧散する。

しかし、その煙の中の勝利は楽し気に笑うだけだった。

 

 

「確かにこれでモンスターはいなくなった。だが勝利君は今のターン、竜崎の猛攻を耐えきり、ダメージなしで切り抜けることが出来た」

 

「そうね。竜崎も工夫していたけど、"融合”戦術の数少ない欠点である、コストの重さはカバーしきれていない。このターン、勝利は圧倒的に有利になったといっていいわ」

 

「……? 舞さん、"融合”戦術のコストの重さってどういうこと?」

 

静香が舞に駆け寄り聞く。

その後ろで、杏子や本田、城之内も聞き耳を立てる。

 

「二人の手札を見比べればわかるわ」

 

 

勝利 LP 1800 手札4枚

 

竜崎 LP 3100 手札2枚

 

 

「LPこそ力押しの竜崎がリードしている。けど、勝利はそれを技でいなし続けている。そして竜崎はLPのリードを生かし、今のターンに決めにかかった。でも竜崎は決めきれなかった。そしてこのターンに竜崎の手札は"融合"によって数を減らし、勝利は罠カードで手札を増やした。そうなってしまうと次のターンは逆に、勝利が大幅に有利になるってわけよ」

 

 

 

「デュエルは力も大事だが、力押しだけじゃ勝てない。勝利君は反撃のために、丁寧に竜崎の攻撃を耐え忍びながら準備していたというわけだ」

 

 

 

「「「な、なるほど~~」」」

 

 

(そ、そういうわけか……勉強になるぜ……)

 

 

 

そんな感心の声を聴いてか、勝利は得意げに手札を広げる。

 

「さあ、次は僕の番だ。僕の攻撃、受け止めて見せてよ。竜崎君」

 

そんな勝利の先生に、竜崎はゆっくりと首を振った。

 

 

 

「……何勘違いしてんねん。ワイのターンはまだ終わってへんで?」

 

 

 

「……何? それはどういう……」

 

 

 

 

「こういうことや。ワイはカードを一枚セットし、手札から、"天よりの宝札"を発動!」

 

「なんだってっ!?」

 

 

 

天よりの宝札(原作効果)

 

魔法カード

 

お互いの手札が6枚になるようにドローする

 

 

 

「これで互いの手札が6枚になるようにドローや。ワイは、6枚ドロー」

 

「……僕は、2枚ドロー」

 

 

竜崎の発動した魔法により、状況が一気に変貌する。

この状況は舞と遊戯が語った、勝利がこのターンにもぎ取ったアドバンテージが、無に帰したことを意味していた。

 

 

「そら、まだまだ行くで。"魔法除去"発動!」

 

 

魔法除去

 

魔法カード

 

場の魔法カードを一枚破壊する。

 

 

「このカードによって、"黒い旋風"を破壊すんで」

 

「くっ……全く、やってくれるよ」

 

勝利の表情から、強者と戦うことに対する喜びの笑みはまだ消えていないが、それでも竜崎の戦術に対し、苦悶から汗を垂らしていた。

 

 

「ああ……勝利君の魔法カードが……」

 

「除去カードを引いてきた。さすがは竜崎だぜ」

 

 

 

「所詮は凡骨決闘者。その程度にしか認識できんか」

 

 

 

 

城之内の感心の声に水を差すがごとく……というより、完全に嘲笑する目的の海馬の声が響き渡る。

 

「な、なにぃ!? 海馬、てめえなんつった!?」

 

「言葉通りの意味だ」

 

今にも手が出そうな城之内を、本田や御伽が必死に止めにかかる。

しばらく暴れる城之内だったが、真剣な表情の遊戯や舞が城之内を諫めた。

 

「……冷静になって考えるんだ。城之内君。君が竜崎なら、"天よりの宝札"をいつ発動する?」

 

「……いつって、そりゃあ……」

 

「あんたなら、手札少なくなった瞬間に使ってるでしょ。まあ、あんたじゃなくても、ほとんどの決闘者がそうするでしょうけど。でも、竜崎はそれをせずに、先にバトルを行った」

 

「そう……そしてその場合、竜崎は変わらず6枚ドロー。だが勝利君は、5枚ドローすることになっていた」

 

その言葉に、城之内たちがはっとする。

 

 

 

「今、勝利がドローできたのは……2枚。勝利が、罠カードを発動したから……」

 

 

 

「……読んでたってこと? 僕のセットカードを」

 

一つ息をついて落ちつけた勝利が、竜崎に問う。

 

「アホか。そんなこと、ワイにできるわけないやろ」

 

あっけらかんと答える竜崎に、勝利はきょとんとした表情を向ける。

 

「お前みたいな読みの能力なんぞ、ワイにはあらへん。でも、お前と競り合うにはお前の読みに勝つのが絶対や」

 

竜崎は、握る自分の拳を見る。

彼の苦悩、そして、ここにたどり着くまでの彼の努力が、そこに圧し掛かっていた。

 

 

 

 

「だからこそ。お前がワイの攻撃を読むことを読んだ。どうせお前ならうまく躱して、次のターンに反撃してくるやろってな」

 

 

 

 

勝利が、その言葉に大笑いする。

 

そんな最中、周りは言葉を失っていた。

 

 

 

そして舞は、顔を動かさぬまま隣の城之内に目線を向けた。

 

 

 

 

 

(……気持ちはわかるわよ、勝利。こういうやつらの戦い方って、相手してるとしんどいでしょう?)

 

 

 

 

 

舞の脳裏にあるのは、城之内との、王国での決闘。

こちらの実力を認め、劣ることを認めたうえで、こちらに食らいつかんと抗う彼らの決闘。

 

賭け、ギャンブル。そんな言葉では片づけられない。

乾坤一擲のデュエル。

 

 

 

それを知っているからこそ、舞は叫ぶ。

 

 

 

 

 

「勝利!」

 

 

 

 

 

言葉を継ごうとした瞬間、勝利から笑みと、サムズアップが変える。

それにあきれたように笑い、言葉を噤んだ舞。

 

 

(わかってる……伝わってるよ、舞さん。君の想い、そして……竜崎君の心が)

 

 

 

「さらにカードを1枚セット。ワイはこれで、ターンエンドや。さあ、かかってこいや勝利!」

 

 

 

 

勝利 LP 1800 手札6枚

 

モンスターなし

 

伏せカード 1枚

 

竜崎 LP 3100 手札4枚

 

ヘルホーンドザウルス

 

攻 2300

 

セイバーザウルス

 

攻 2200

 

ジュラシックワールド

伏せカード2枚

 

 

 

デッキに手を駆ける勝利の手が震える。

恐怖、不安、ではない。

 

歓喜。

興奮で、体が震えていた。

 

 

 

「……僕のターン!」

 

 

 

ドローカードが、空に弧を描いた。




2026/4/13
手札枚数間違えてたので、天よりの宝札のタイミングを調整
まあ、大勢に影響ないのでお気になさらず

ノア編は必要だと思いますか?

  • ぜひ書いて欲しい
  • さっさとバトルシティ完結した方がうれしい
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