遊戯王~黒き羽根は夢に舞う~   作:haruko

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王国編特殊ルール⑧

複数合体カードは全体攻撃力とは別に個別の攻撃力を持っており、個別で性能が独立している。
例)ゲートガーディアン、青眼の究極竜
合算の攻撃力で攻撃を仕掛けることもできれば、個別能力を発動することもできる。

ここのネタもぼちぼちなくなってきました。


再戦の誓い 竜崎vs城之内

「ハーピィの攻撃。はい、ライフ0であたしの勝ちー」

 

「くそお! これで俺も失格か~!」

 

決闘者王国の1日も佳境を迎え、橙の夕日がデュエルボックスを照らす頃合いに、勝敗は決した。

目に涙をためこみながら出てきた男の後ろから、腕のスターチップをさらに増やした舞が出てくる。

しかし、その顔はデュエルの結果とは裏腹に、満足げな表情とは程遠かった。

 

スカッとしない。

そう顔に書いてあることを、勝利は読み取った。

 

 

「おめでとう、舞さん。これでまた星の数で先を越されちゃったね」

 

「……ええ、そうね」

 

 

そんな勝利の誉め言葉にもろくに反応せずに、舞はすたすたと歩いていく。

そして、その後を勝利が着いていく。

 

先のやり取りを最後に、勝利と舞の間に会話はなかった。

厳密にいうと、勝利から舞に対する言葉は数回投げかけられはしたが、舞が思いつめたかの表情を浮かべたまま、言葉を返さなかったため会話が成立せず、数分後勝利もあきらめたように口を噤んだ。

 

しばらくした後、舞が西の海が一望できる大きな丘で止まり、しゃがみ込んで夕日を望んだ。

勝利はその後ろで、立ったままで同じく夕日を眺めていた。

 

ほんの数分した後、舞はつぶやく。

 

「『見えるんだけど、見えないもの』……」

 

それは、遊戯と城之内の言葉。

数十分ぶりに舞の口から噤まれたその言葉が自分に対して投げかけられた言葉でないことはすぐにわかったので、勝利は黙ったまま舞の言葉を聞く。

 

「カードとの、友達との絆……」

 

今度は、勝利の言葉だった。

 

(舞さんは、探しているんだ。自分が、城之内君に負けた理由。そして、城之内君たちの強さの理由を)

 

そうして、舞は丘で大の字になって空を眺めた。

再び、二人の間に静寂が満ちる。

 

 

 

 

「……ようやっと見つけたで。黒羽勝利」

 

(……あれ? デジャブか?)

 

静寂を切り裂いた声の方向を振り返ると、想像通りの人物がこちらに視線を向けていた。

突然の再開に勝利はほんの少しだけ困ったような笑みを浮かべ、舞は当人には聞こえない声で「……うるっさいのが来たわ」とこぼした。

 

「……やあ、竜崎君。数時間ぶりだね」

 

「きっちり生き残っとるやないか。安心したで」

 

勝利の軽口に冷静に返す竜崎を見て、二人は少し戸惑った顔を浮かべた。

昼に自分たちに絡んできた際の、怒りに身を任せた雰囲気を想定していただけに、肩透かしを受けたようだった。

 

「……竜崎さん。お久しぶりね、調子はどう?」

 

「悪いな、孔雀舞。ワイは今、あんさんには興味ないで」

 

舞が探るように軽く猫を被った状態で話しかけると、それを竜崎は一蹴した。

その様子に、笑みを深くしたのは勝利だった。

 

「……へえ。じゃあいったい、今は誰にお熱なんだい?」

 

「知れたことやろ、勝利」

 

その言葉と真っすぐな瞳を受けて、とうとうこらえきれなくなったかのように勝利は笑った。

 

「くっくっく。三日会わざればなんとやらとは言った話だけど、数時間でこんなにも人は変わるんだね。これは、楽しいデュエルができそうだ」

 

「星は何ぼや?」

 

「六つだね。君は?」

 

「四つや、ちょうどええやないか。ワイは全掛けしたる。ワイに勝てれば、お前がペガサス城へ一番乗りや」

 

「……そこまで有利な条件を提案してくれるんだね」

 

「そのために、負けたら終わりの状態から這い上がってきとるんや。ここで惜しむもんなんぞないわ」

 

 

体からアドレナリンが湧き上がってくるのを肌で感じる。

BFたちも、同じ気持ちだった。

 

受ける以外に、ありえないよね。

 

 

 

 

 

 

「OK。竜崎君。そのデュエル、うけてた「ちょっと待った!」……はい?」

 

 

 

 

 

発火寸前だった勝利の心に水を差しこんだのは、ここまでほとんど口をはさんでこなかった舞のセリフだった。

 

 

「ねえ、竜崎。あなた、今の状態で勝利に挑む権利があると思う?」

 

「……はい?」

 

舞の言葉の真意がまるで分らず、再びすっとぼけた声を上げてしまった勝利。

どうやら竜崎のほうも概ね同意見のようで、表情に「?」が大量発生している。

 

「突然横から何の話や?」

 

「ほんとだよ舞さん。僕は権利とかどうでも」

 

「あんたは黙ってなさい。勝利」

 

「僕のデュエルなんだけど……」

 

口では一応反抗しているものの、こうなった舞を止めることなど自分にはできないと今日一日ではっきりと理解した勝利は、半ばあきらめた様子で舞の言葉を聞く。

 

「あなたは一回、勝利に負けた」

 

「ああ、せやからそのリベンジをしにきたんや」

 

「ならせめて、勝利と対等の立場まで上がってきてから再戦を申し込むのが筋なんじゃなくて?」

 

「……星六つに届いてから、ってことか? だが勝利はすでに星六つ。多少無理すりゃ次のデュエルで城へ行けるようになる。そうなったらワイと再戦するメリットがあらへん。ワイにとっては再会できた今こそが、ベストの条件で戦える最大のチャンスや」

 

「だから、あたしがあんたの再戦の舞台を整えてやるって言ってんのよ」

 

「「……なんのはなしさ(や)?」」

 

思わず勝利と竜崎の言葉が重なってしまう。

舞の目的が全く見えてこなかった。

 

 

 

「簡単な話よ。今からあんたがあたしたちについてきたら、一つデュエルをマッチメイクしてあげるわ。それも、普通にやれば100%あんたが勝てる、シロートボーヤとのイージーゲームをね」

 

 

 

 

そこまで言われてもなお、話の筋が見えない竜崎はより一層顔を険しくした。

しかしその反対に勝利の表情からは困惑の表情は消え、舞の意図を理解する。

 

(なるほど……今の竜崎君と、城之内君をぶつけたいわけか)

 

舞の目的は、単純だ。

このデュエルで解明しようとしているのだ、城之内の強さの理由を。

 

勝利とデュエルし、何かを得た、竜崎。

城之内に負けてから、何かが渦巻く、舞

 

自分に似た立場である竜崎と、自分に何かを与えた城之内を戦わせることによって。

何が起こるのかを、知りたいんだ。

 

 

(正直、今の竜崎君との全力のデュエルはかなり惜しい。楽しいデュエルの機会を、逸したくはない。けど……)

 

 

ちらりと舞の表情を伺う。

舞の瞳に、少しばかりを光を見た。

 

(城之内君とのデュエルで、見えなくなっていた……いや、今まで目を向けてこなかったものに、必死に目を合わせようとしているんだ)

 

勝利は一つ息を吐き、しょうがない。と聞こえないように漏らした。

 

 

「おい、勝利。この女の言葉に、嘘はないと思うか?」

 

「……まあ、件のシロートボーヤは僕の友達でもあるから、あんまり悪く言いたくはないんだけど……まあ、そうだね」

 

この決闘者王国では、島に入ってからのデッキ調整を禁じている。

ということは城之内のデッキは舞とのデュエルの時から変わらず、騎士、戦士、獣戦士主体のパワーデッキであることは確定。

城之内の性格的にも、魔法、罠が大量投入されているという可能性は高くはないだろう。

となれば、舞が敗北を喫することとなった"時の魔術師”さえ警戒しておけば、竜崎君のダイナソーカードの絶好の舞台だ。

 

「ええやろ。より対等な立場で、勝利と戦えるのが確定してるならワイとしても望むところや。孔雀舞、あんたの提案、のったるで」

 

「オッケー、ならついてきなさい。あと、そいつを倒すまでは、あんたあたしの奴隷(しもべ)だからね!」

 

「な、なんやと~~!?」

 

竜崎の怒号と抗議の声をよそに、すたすたと前を歩いていく舞に勝利が続き、少ししてあきらめたかのように竜崎が続く。

 

 

「この女こんなきつい性格やったんか……よう付き合っとるの、勝利」

 

「まあ、なれると意外と楽しいよ。感情豊かでわかりやすい人だからね」

 

「勝利! うっさい!」

 

目標が見えて少し元気になったのか、声を張り上げる舞の様子に、勝利は笑った。

 

 

 

「……ねえ、竜崎。あんた、『見えるんだけど見えないもの』って何かわかる?」

 

「なんや、なぞなぞか。そんなもん、『タコ焼きン中の具のタコ』やろ。簡単や」

 

「……あんたに聞いたあたしが馬鹿だった」

 

「なんやと!? じゃあお前の答えはなんやっちゅうねん?」

 

「えーっと……『着やせ女のDカップ』?」

 

「対して変わらんやないか」

 

「なんですって~~~!?」

 

「くっくっげほっ! まって。くっ! ほんとに待って。死ぬ、笑い死ぬ……くっくくっ!」

 

「「何ひっくりかえって笑ってんだ(わろとんねん)勝利!」」

 

 

久しぶりに空気がよくなったと感じた勝利は、心で竜崎に感謝を述べていた。

 

 

 

 

 

 

「君ぃぃ! 俺と決闘しないかい?」

 

「お、お前遊戯の連れだろ……やめとくよ。後で遊戯にかもられちゃあかなわないからな……」

 

「な、なぁ!?」

 

竜崎と合流してからほどなくして、勝利たちは対戦相手に逃げられて情けない声を上げる城之内たちを発見した。早々に発見できた理由は単純。勝利と同じく遊戯が避けられているからだ。

 

勝ち残りたければ、遊戯とは戦うべきではない。

そういった空気が島中に蔓延し、誰が始めたわけでもないが、『遊戯たちとの対戦を避けるための決闘者ネットワーク』が誕生してしまっていた。

そうだと分かればあとは簡単。

舞が少しおびえた様子で『すみません……この近くに武藤遊戯がいるって聞いたんですけど、どこにいるかわかりませんかぁ』などと聞いていれば、様々なデュエリストが聞いてもいない情報までばんばん教えてくれた。

 

おかげさまで遊戯と城之内の星の獲得状況まで確認済み。

にやにや笑いながら遊戯たちに近づいていく舞に、勝利は少々申し訳ない思いを持ちながらも続いていく。

 

 

「あはははははは! また会ったわねー! 城之内!」

 

「ゲッ! このバカでかい声は!」

 

「フフフ!」

 

「うげっ、ま、また出やがった。孔雀舞! それに、勝利!」

 

「やっほー。遊戯君、城之内君。それにみんな。調子は良さそうだね」

 

「君もな。勝利君」

 

勝利と舞のグローブをちらと視界に入れながら、遊戯は返す。

自然な流れで遊戯たちに合流し、自分は一連の下りと無関係であることを示す。

 

「ちょっと勝利君! なんだってあの女はわたしたちに粘着してくるのよ!? あなたならわかるんでしょ!」

 

「あー……どうだろうね。わかるような、わからないような」

 

 

城之内君の強さが気になって、確かめようとしているんだよ。

というわけにもいかず、お怒りの杏子に対し適当に濁す。

 

 

「ま、別に悪事を働きに来たわけじゃないし、決闘するかしないかは、当人たち次第だからね。僕は今は戦う気はないから、すべては二人次第だよ」

 

そういいながらいったん目線を舞に戻す。

舞はというと、楽しそうに全力で城之内君を煽り散らしていた。

 

「相変わらずぞろぞろとお友達同士くっついちゃって! あんたらカルガモの生まれ変わりなんじゃなくて?」

 

「か、カルガモ~~!?」

 

「遊戯、あなたも本音は迷惑なんじゃなくて? あなた一人ならとっくに城についてるハズだものね?」

 

「……」

 

「こ、このアマ……」

 

(あー。完全に頭に血が上ってる。こりゃ、決闘成立までは確定かな)

 

 

「城之内! この前はあなたに花を持たせてあげたけどね、今回はわたしの奴隷(しもべ)が、あなたを倒す!」

 

「……だから、誰がしもべやっちゅうねん。船ぶりやな、遊戯。それと、城之内はん」

 

「お前は、ダイナソー竜崎!」

 

一応紹介まで木の陰に隠れていた竜崎が顔を見せる。

さすがに二人も顔は覚えていたか。しかし、そこから警戒する冷静さは今の城之内には存在しなかった。

 

()ってやるぜ!!」

 

「城之内、お前そんな軽々しく……」

 

「俺はカルガモじゃね~~~~~!!!!!」

 

 

(なんや、見た感じほんまにカモやな。孔雀舞の罠っちゅうわけじゃないんやったら、ほんまにおいしい決闘や)

 

 

「……準備しとれよ、勝利。こいつちゃちゃっとしばいたら、そのままお前とリベンジマッチや」

 

「こいつ、人のこと眼中にねーみてえに!!!!」

 

怒り心頭の城之内をよそに、竜崎はデュエルボックスへと向かっていく。

 

 

「リベンジマッチ……ということは勝利君。君は、奴に勝ったのか?」

 

「島の最初のデュエルでね」

 

「ならよ勝利! 先に城之内に対策とか教えてやってくれねえか? 勝利の事前情報と遊戯のアドバイスがあったら、城之内でも勝負になるかもしんねえ」

 

「いいアイデアじゃない本田! ねえ、そうしてもらいなさいよ城之内!」

 

「そうだよ、城之内君。相手は全国大会で三位の実力だ。対策は必要だよ」

 

「なるほどね……まあ、必要だというなら、僕からいえることはいくつかあるけど……どうする、城之内君?」

 

「……」

 

勝利の問いに、城之内は黙りこくる。

それはほんの数秒だったが、彼の中で覚悟が決まった表情へと切り替わったことを勝利は察した。

 

 

 

「勝利……それから、遊戯。この決闘中、いや、決闘前も、俺への助言はしないでほしいんだ」

 

 

 

「……だと思ったよ」

 

「城之内君……」

 

「城之内、何言ってんの!?」

 

「お前、正気か!?」

 

 

杏子や本田が真剣な顔をして止める。

だが、城之内は覚悟を決めていた。

 

 

「俺は、自分の力で勝ちてえんだ」

 

 

俺が勝てたら、静香も勝てる!

そう思うぜ!!

 

 

城之内のその言葉を聞き、勝利は確信した。

 

 

(城之内君が勝つか、竜崎君が勝つか、それはやってみなければわからない。でも……)

 

 

勝利はすでにスタンバイ中の竜崎にやんややんやと言葉をかける舞の方向を見る。

 

 

(舞さん。君の求めるものの答えは、このデュエルにある)

 

 

見届けよう。この結果を。

 

 

そう心に決めた勝利は、ちらりと遊戯を見た。

すると遊戯の雰囲気が、ふっと緩んだ。

 

(理屈はよくわからないけど、彼も城之内君を信じてこのデュエルのすべてを託したんだ)

 

勝利は遊戯と目を合わせ、どちらからともなく軽く笑う。

 

「みんな、城之内君を応援しよう!」

 

「……お、おう! そうだな!」

 

「遊戯……勝利……」

 

「……そうだね。城之内君がそう言ってくれるなら、僕はただ純粋なギャラリーとしてデュエルを見させてもらおうかな」

 

一言言って、勝利は先に竜崎が待つデュエルボックスに向かう。

 

「でも、城之内君の仲間の立場から、最後に一言だけ」

 

向かう途中、足を止め、振り返らずに言う。

 

 

「がんばって、城之内君」

 

 

「っ! おう!」

 

 

 

「密談は終わったの?」

 

「人聞きの悪い。友達同士の会話だけだよ。アドバイスも拒否してもらった。竜崎君に不利になることは何も言ってないよ」

 

「何言ってたって構わんで。ワイはどうせ小細工できひん。恐竜のパワーで押し切るだけや」

 

合流した勝利と舞の会話に、竜崎は鋭く返す。

その台詞は根拠の無い自信などではなく、自分自身を正しく理解したうえでの言葉だった。

 

その言葉に、正面に座る城之内は少し不安そうに縮こまる。

 

「がんばれ! 城之内君!」

 

「そんな恐竜野郎、ぶっ飛ばせー!」

 

「っ! おう!」

 

「ほんで。星は二個掛けでええんか?」

 

「おう! 俺は全掛けだ!」

 

(……ノータイムで全掛け。自信あるんかアホなんか。まぐれだったとはいうても孔雀舞を倒した実力はやるようやし、先に待つ勝利とのデュエルのためにも、負けはありえへん)

 

 

「さあ、いくで!」

 

「おう!」

 

 

城之内 LP2000

 

「「デュエル!!」」

 

竜崎  LP2000

 

 

「俺の先行! っ!」

 

(……手札見て明らかに機嫌よくなりよった。ポーカーフェイスっちゅうもんを知らんのかこいつ……)

 

「へへへ、行くぜ! "ベビードラゴン"を守備表示!」

 

 

 

ベビードラゴン

 

風属性 ドラゴン族 星3

 

攻撃力 1200

 

守備力  700

 

 

 

「これで俺はターンエンドだ!」

 

 

「はっ?」

 

「へっ?」

 

「えっ? 何が?」

 

思わず素っ頓狂な声を出す舞と勝利に城之内が反応するが、もう遅い。

セットカードの一枚もなく、切り札を無防備にさらしたまま、ターンは渡った。

 

 

「……ワイのターン。"二頭を持つキングレックス”召喚。荒野のフィールドで30%アップや」

 

 

二頭を持つキングレックス

 

地属性 恐竜族 星6

 

攻撃力 1600 + 30% = 2080

 

守備力 1200 + 30% = 1560

 

 

「え……」

 

「"ベビードラゴン"一撃粉砕!」

 

「なっ! なに~~~~~~~~!?」

 

 

 

「……おい、孔雀舞。お前ホンマにこんな大間抜けに負けたんか……」

 

「ちょっと、このど素人! 負けるにしたってもうちょっとまじめにやりなさい! '時の魔術師'で拾ったまぐれだったとしても一回負けちゃったあたしが本当の本当にバカみたいじゃないのよ!!」

 

竜崎が心底失望したような目線を舞に向け、舞は顔を真っ赤にして怒号を飛ばす。

その様子を見て勝利は、思わず目を伏せた。

 

「……あまりのダメさに相手側に喝入れられてる……」

 

「じょ、城之内君……」

 

(これは……駄目かもしれない……)

 

舞の、勝利と竜崎の、そして城之内の未来がかかった一戦は、情けなくも幕を開けた。

 




オリ主の行動によっていろんなキャラに新たな動きが生まれるのが楽しいです。
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