後ろからホシノが来た。
そしてホシノは.........
「うへぇ~.........悟、"なにを怖がってた"の」
いきなりそんなことを言ってきた。
「は?怖がってなんか.........」
だが.........
そこで俺は、過去の記憶、を思い出した。
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「おい魔琥羅!さっさと適応して俺の『無下限』通せよ!暇すぎて死ぬ!」
五条悟のふてぶてしい声が、夏の盛りの高専グラウンドに響く。 隣では夏油傑が「悟、それは無理難題というものだよ」と苦笑しながら、手元の呪霊を弄んでいる。さらに後ろでは、硝子が「あー......青春だねぇ」とやる気なさそうにアイスを齧っていた。
御三家禪院家の異端児。歴代最強の『十種影法術』を継承しながら、その本質は「他者への慈しみ」に満ちた、あの腐った家系における唯一の良心と皆から言われていた。
だが、その実態は。
「悟、お前それ昨日も言っただろ。俺の適応は万能じゃないんだって。あと傑、その呪霊をこっちに投げるな。硝子!その棒を俺に押し付けるな、当たりが出たら奢るから!」
俺は、最強の問題児たちの「おもちゃ」兼「唯一のブレーキ役」だった。
そして、運命の、『漿体・天内理子の「護衛」と「抹消」』任務へ。
「ったく、夜蛾の説教は相変わらずなげぇな」
五条悟が後頭部で手を組み、高専の長い階段を気怠げに下りていく。 その数歩後ろ、俺は夏油傑と並んで歩いていた。 任務の内容は、星漿体・天内理子の「護衛」と「抹消」。 天元様の弟子として、俺はこの任務の重さを誰よりも理解していた。同化に失敗すれば、天元様は意思を失い、日本を覆う結界は崩壊。最悪、人類が呪霊化する。
「魔琥羅、君はどう思う? 天元様の弟子としてではなく、一人の呪術師としてさ」
傑が、どこか遠くを見るような目で問いかけてくる。 俺は自分の頭上で、まだ透明な、けれど確実に存在する『適応の車輪』を意識した。
「理屈じゃ分かってる。でも、同化ってのは結局、一人の女の子の人生を飲み込むことだ。それが『世界の平和』って綺麗な言葉で包まれてるのが、どうにも胸糞悪いよ」
「.........君は本当に、禪院家とは思えないほど優しいね」
傑は少しだけ寂しそうに笑った。その横顔に、後の離反の予兆なんてまだ微塵もない。ただ、正義感の強い少年が、理不尽な運命に眉を潜めているだけだった。
そこまで思い出して、ようやく、俺は"大切なものを失うことへの恐怖"を感じていたのだと気づいた。
「だ、大丈夫?」
どうやら俺は気づかぬうちに過呼吸になっていたらしい。
「ああ、心配かけたな.........すまん、今日は一人にしてくれ」
そういって、俺は家に帰った。
誰出す?(5以上だったキャラクターたちでの決選投票)
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庵歌姫
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家入硝子
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天内理子
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七海健人