【完結】もしもどこぞの都市のカポがアクナイの世界に転生したら   作:しきょーかい

102 / 107

UA10万超えた記念、あとジャスト100話でキリが良かった個人記念
命を削って投稿、投稿!このまま投稿ォ!!



おまけ
幕間 ビープ音


 

 

テレシスの残した、ある座標。

ロドスの助けも、部下も引き連れずに一人で訪れた。

 

(何も無い……っと、んなわけないわな)

 

一見普通の岩壁にしか見えなかったが、実際に触れてみると透け、幻影であることが分かる。

手探りでアーツによって巧妙に隠されていた扉を探し当て、開けて中に入った。

鍵もかかっておらず、中は近代的な空間。特に侵入者に対する防衛システムなどもなく、一本のみの道に沿って歩く。

 

(実験……っちゅう感じか?)

 

入った辺りでは見当たらなかったが、徐々にパイプが張り巡らされていき、五分ほど歩いた今では至る所にパイプが見える。

今も何かを最奥へと運んでいるのか、熱を持っていることも分かった。

 

更にしばらく歩くと、一つの扉があった。

厳重に封印がされてはいるが、通ろうと思えばいとも容易く通ることができるだろう。

腰に下げた朴刀を抜き、振り下ろした。

 

バキン!

 

扉の奥の光景があらわになる。

巨大な部屋の中央に、一つの棺桶のような物。

全てのパイプはその棺桶に繋がっており、何かを吸い取っているようでもあり、与えているようでもあった。

そして何より、レイホンはこれを何処かで見たことがある。

 

ロドスの記録、ファウスト・メフィストからの報告、個人的にドクターについて調べた時、最終的に行き着く先。潜在的脅威は都市の星クラスと推測し、手を出すことは禁止としたもの。

 

「……石棺。」

 

それが、もう一つ存在していた。

複数あることは想定していたが、テレシスはこれをどうしろというのだろうか。

石棺に近付き、近くにある機器を眺める。

 

どうやら石棺と繋がっているようだが、明らかに外付けのものだとわかる。

血の色をした結晶、似たようなものを見たことがある巫術の陣。

おそらく、サルカズたち……テレシスの研究の成果なのだろう。

いくつか弄れそうな部分はあったが、目を引くのは一つのボタンだ。

不思議と、それ以外は弄ろうとも思えなかった。

 

(流石に爆発しても死なんやろ……死なんよな?)

 

一応心(シン)を纏い、何が起きてもいいように備え、ボタンを押した。

 

プシュー……シュー……

 

内部から音を立ててガスが噴き出す。

ゆっくりと開き始める棺の蓋を無理やり開きたい衝動に駆られるが、乱暴に動かしてエネルギーの塊を失うわけには行かない。

そこで、棺の中に誰かが入っていることが分かった。

そしてその人物が己の知っている人物であることも。

 

「……。」

 

「……何でお前がおるんや?」

 

棺の中からの返事はない。

弟子に斬られたであろう、右肩から左腰に走る赤い線、そして顔の傷。

癒えることなく残り続けていたのであろう傷を持つ男、リアンが寝かされていた。

棺に近付き、肌を触る。

 

「生きとるやんけ、寝たフリやめぇや。」

 

「……。」

 

「……ウソやろ?本気で寝とるんか?」

 

血がしっかりと通っており、温かみを感じる。

一度頬を叩いて声をかけたが、起きる様子はない。

 

レイホンに限らず、都市に住む者の上位層は寝ていたとしても直ぐに目を覚まし、戦闘に移ることができる。

まず寝ている状態で襲われ、目が覚めず切り替えられない者は上に立ったとしても生き残れないだろう。

狸寝入りなどではなく、本当に寝ているリアンを眺めて溜息をついた。

 

「はぁ…聞きたいコト沢山あるんやから、はよ目ェ覚ましてくれや……っと。」

 

リアンを棺の中から引き摺り出し、背に負う。警告音らしきものを立てる機械を背に部屋を出た。

石棺に異常はなく、異常があるとしたら背中に乗せたこの男だろうが、都市で生きてきた人間、それも人差し指の代行者だ。多少の異常程度なら耐えてくれることだろう。

 

(あの石棺使えんなら、俺っちらも移動都市持てたりするんか?ちぃと調べんとアカンな)

 

背中に確かな重みを感じたまま歩き続け、帰路につく。

リアンが目を覚ましたのは、この事から一週間が経った頃だった。

 

 





ぶっちゃけこれから先投稿しても出るのはオマケくらいというね
あのキャラとの絡みが見たいとかあるなら書くかも

カルメンが見たい世界を見せてくれるように、俺も……(傲慢大罪II型)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。