【完結】もしもどこぞの都市のカポがアクナイの世界に転生したら   作:しきょーかい

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PV視聴時
放浪武者良秀かぁ…混乱してると割り込む感じかな?
台詞が意味深すぎる…なんだこの人格は…良秀なのに良秀じゃない…。
君主とも何かある感じなのかな…気になる。

お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前

お前9章のパスアナウンサー枠だと思ってたのに今来んのかよ!!!
(絶叫)(混乱++)(悲痛な叫び声)(セルマァ…)(むせび泣く)(5万課金しろ没遮攔がやったように)(は、都市の星ということか…そう簡単にはいかないか…)



第24話

 

 

彼とドクター、スノーデビルの隊長が落ちた中を見下ろすというより、見上げるアーミヤ達。

陥没した地面の上に倒壊したビルが重なり、小さな瓦礫の山が出来上がっている。

仲間たちと共に早く助けなければと私が動こうとすると、それを同じように眺めるスノーデビル小隊の隊員と目があった。

 

「君達のリーダーも落ちちゃったの?」

 

「ああ……。」

 

確かブレイズと呼ばれていたフェリーンの女性が一歩前に踏み出し尋ねると、意外な事に答えるスノーデビルの一員。

何やら会話をしているが、それよりも自分にはやることがある。早く、一刻でも早く彼を助けなければ。

埋まっている場所くらいは分かる。凍える体を無理やり動かし、瓦礫をアーツで持ち上げて除去を始める。

彼曰く「都市」から来た先輩方はその体からは想像もできない程力持ちらしいが、今回の偵察に向かった中にはいない。いちいち瓦礫を抱え、貧弱なアーツで持ち上げることしかできないこの身が恨めしい。

 

 

「さっさと一緒にここを掘り出そう。…親指も嬢ちゃんだけじゃ人手が足りないだろ?」

 

「……。」

 

突然自分より格上の相手(スノーデビルの隊員)に声をかけられ驚いたが、コクリと頷きながらもアーツを使う手は止めない。鉱石病(オリパシー)の進行が早くなる?知ったことじゃない、彼を助けるために手段を選べるほど、自分は偉くないことは分かっている。

 

「私達も手伝います!」

 

それぞれのリーダーを助けるために一時休戦し、全員で瓦礫を除去し始めるのだった。

どうか彼が無事でありますようにと、そう願いながら。

 

 

===

 

 

「…おおっと、随分狭ぁなったな。」

 

崩落した後の空間は、レイホンが立つと手狭に思えるほど小さかった。空気の流れはあるようで、ひとまず窒息の心配はしなくて良さそうだ。

足を動かそうとすると、足下に気を失っているドクターとフロストノヴァがいた。崩落の衝撃でフロストノヴァを落としてしまったのは覚えていたが、瓦礫に潰されていなくて何よりだ。

フロストノヴァを抱えた左肩を触れば、未だに熱を奪われたかのように冷たいままだ。

服のボタンを外しチラリと見ると、フロストノヴァと触れていた場所の皮膚が青黒く変色している。

 

(生地と(シン)越しでもこれか。)

 

ドクターとフロストノヴァが触れていたら、ドクターの体は壊死していただろう。寝返りを打つ前にドクターとフロストノヴァを離す。

 

「……うっ、レイホン…。」

 

「早いお目覚めで何よりや。あんま動かんほうがええで、落ちてきたら一人しか守れんからな。」

 

眠りが浅い体質なのか、すぐにドクターが目覚めた。ドクターが立ち上がろうとすると、上から瓦礫の欠片がポロポロと落ちてくる。

大人しくレイホンの言葉に従い、座り込むドクター。

 

暫くすると、気絶しているフロストノヴァが唸り始めた。彼女の周囲には霜が降り始め、小さな空間の気温が下がり始める。

 

「うっ……。お父さん…寒い、寒いよ……。」

 

「……レイホン、何とかできないか?」

 

「…俺っちにどうしろっちゅうんや。」

 

寒冷のアーツを垂れ流しにするフロストノヴァをこのままにする訳にもいかず、かと言ってドクターからの無茶振りをどうにかできる訳でもない。

取り敢えず剣を納めると、ドクターが体を揺すって起こそうとしていた。

 

「…ッ、冷たい。」

 

「触れん方がええで、こいつ使えや。」

 

手袋越しだがフロストノヴァに触れたドクターは、その冷たさに驚き手を引っ込める。

崩落する前に投げ渡されたジッポライターを渡し、手を暖めるように促す。

 

はぁ。とため息をついて屈み、フロストノヴァを一瞬だけ強く左右に揺する。両手とも壊死しないよう(シン)を纏わせていたため、かなりの強さで体を揺らした。これで起きなかった場合はどうしようもない、冷気を止めるために犠牲になってもらうしかないだろう。

 

「——ウッ……。…私が気を失っている間に殺さないとは、余程自信があるようだな。それとも、何か別の狙いでもあるのか?」

 

「目を覚ましたか。できればその冷気を抑えてくれると助かるんだが。」

 

「せやさかい、何で死にかけのくせに上から目線なんや?俺っちが優しくしとるうちに態度改めとけや。」

 

瓦礫に横たわったままこちらに話しかけてくるフロストノヴァに対し、ドクターが冷気の制御を、自分が態度の改善を要求する。

フロストノヴァが目を閉じると、彼女から漏れ出ていた冷気がある程度収まった。

 

「…私はまだ負けていない。よって、お前に礼を尽くす必要はないだろう。」

 

「勝ち負け以前に…少なくとも龍門の一大勢力と、感染者の団体さんのトップやったら…前者の方が格上や、ちゃうか? ま、久々に暴れられて気分がええかい今回は見逃したるわ。」

 

はははと笑うと、フロストノヴァが顔を顰める。

 

「フロストノヴァ、君の事を聞いてもいいか?」

 

ドクターがフロストノヴァに語りかけると、フロストノヴァは数回呼吸をしてから語り始めた。

昔、ウルサスの雪原で生まれたある少女がどのようにしてフロストノヴァと成ったか。

何も知らぬままに父と母を失い、自分を育ててくれた祖母を失い、最後に残ったのは自分自身と共に過ごしてきた兄弟姉妹同然の仲間達。

そこに突然現れたボジョカスティ——恐らくパトリオットの事だろう——の部隊。

彼に救われて気付いた、ウルサス兵を残忍さと冷酷さのみの軍人に変えたのは他でもないウルサスだと。

 

語り終えたフロストノヴァを見て考える。

都市では日常茶飯事…と言うには少し珍しいが、同じような境遇のネズミたちがいるだろう。

それはいつか5本指の何処かに所属し名を馳せるかもしれないし、無名のままに死ぬかもしれない。

フィクサーになり、1級や特色として芽吹くこともあれば、万年9級として終わることもあるだろう。

フロストノヴァは今、その分水嶺に立っている。

 

「ドクターかレイホン…どちらでもいい、手を貸してくれ。私のコートの左ポケットにキャンディが入っているはずだ。…それを一つ取ってくれ、食べたければいくつか取ってもいい。」

 

手を暖めているドクターに代わってコートに手を伸ばす。ドクターの分と自分を含めて三つ取り出し、ドクターに向かって一個放り投げる。

お手玉をするように何度か弾きつつも上手く掴んだドクターを見て、フロストノヴァに向き直る。

 

「済まないが食べさせてもらえるか。…指先から首まで痺れてしまって動かせない、今は首から上しか動かないからな。」

 

「…何処までも偉そうなやつやな。」

 

「ありがとう。」

 

包装を剥がし、要望通りに口の中へキャンディを入れる。毒はなさそうだと判断し、自分の分を口に放り込む。それを見てドクターがバイザーを下ろし、キャンディを口に含む。

 

(から)ッ!……お?意外とイケるやんけ。」

 

「ッッッ!()っ!()っ!〜〜〜ッ!!!」

 

「……フフフ。」

 

口に入れ、軽く転がすと舌に痛みが走る。すぐに辛さによるものだと気付き吐き出そうとするが、刺激の中にほんの少しだけ残る甘みが意外と悪くない。

ドクターは辛かったのか、騒いでいるが吐き出そうとはしていない。

それを見て笑うフロストノヴァ。どうやら一杯食わされたらしい。

 

「すまないな、つい悪戯をしたくなってしまった。…もっとも、お前にはそこまで効かなかったようだがな。」

 

「辛いモンは俺っちの管轄んとこで沢山出しとるからな。」

 

「ゲホッ、エホッ…。どうして、こんなキャンディを食べるんだ?」

 

まだ顔に笑みを浮かべてこちらを見るフロストノヴァにドクターが問う。

抱えたときのあの異常な程の冷たさからなんとなく予想はつく。

 

「私の『冷たさ』が原因だ。だから私は熱い物を好んだが…私の体はそれに耐えられなかった。このキャンディから得られる温もりは一瞬のまやかしだが、ほんの少しの満足感を与えてくれる。…ゴホッ、ゴホッ。」

 

「内出血による喀血…もう喋らなくていい。」

 

「いや、話させてくれ。」

 

瓦礫で覆われた上を眺め、遠くにいる何かを見つめるようにして話すフロストノヴァ。咳き込んだかと思えば、吐血し、口に含んだキャンディも一緒に吐き出している。

 

彼の”父”であるボジョカスティについて、ロドスとドクターについて、今のタルラとレユニオンについて…。

 

「……。」

 

ただ静かに、彼女とドクターとの会話を聞いていた。

彼女の行かなければならない先は遠く、それまで彼女の体が保つことはないだろう。

ガラリと、瓦礫が崩れる。

 

耳を澄ませば、上から音が聞こえてくる。上の瓦礫を掘り起こしているのだろう。

フロストノヴァがゆっくりと、震える足を手で支え立ち上がる。コートで口に付いた血を拭えば、白いコートに黒い赤が目立った。

 

「…ドクター、賭けをしよう。……もしお前の仲間が先に掘り当てたら、私はお前とお前の仲間全員を一瞬で殺す。逆に私の兄弟姉妹達が先に掘り当てたら、お前の命はそこまでだ。…どうだ、賭けるか?」

 

凍てつくような視線をドクターへ向けて放つフロストノヴァ、ドクターは答えずに彼女と目を合わせている。その表情は黒いバイザーで覆われていて分からない。

懐からシガーを取り出して端を千切り、ドクターが渡したジッポライターを取る。

ジッ…と焼ける音が響き、しっかりと火をつけて大きく吸い込んで煙を吐き出すと、二人の注目がこっちに向いた。

 

「そんじゃあ、俺っちんとこが先に来たら…仲良く握手して見逃せや。ドクターは虎標弾の値下げ頼むで。」

 

「…私に一切の得がないんだが。」

 

「苦しまずに一瞬で終わるんやろ?長く苦しんで死ぬよりマシやろ。」

 

「君も一緒に殺されると思うんだけどね…。」

 

「ゴチャゴチャ言っても変わらない、じっとしておけ。」

 

「……ハァ…。」

 

正直言って、自分一人だけなら助かることはできる。それこそ全身に(シン)を纏い、全力で瓦礫を破壊していけばここから出ることはできるだろう。フロストノヴァはまだしも、ドクターは確実に瓦礫に潰されて生き埋めになるだろうが。

香りを楽しみ、煙を吐き出していれば瓦礫がパラパラと降ってくる頻度が上がる。もうすぐそこまで来ているのが分かった。。

 

ガッ!

 

薄暗い空間に小さな穴が空き、陽の光が差し込む。次第に穴は広がり、ある程度大きくなるとそこから何かが降ってきた。

 

空間の中に入ってきたのは赤い服を着て、帽子を目深に被った少女だ。彼女が穴の方に手を向けると、瓦礫が動き穴が広がっていく。大人が通れるほどにまで広がった穴から更に赤い服を着た者が飛び込んでくる。

 

「助かったでお前ら。…賭けは俺っちの勝ちやで。」

 

「…私が、一方的な賭けの内容を守るとでも?」

 

「虎標弾に使う素材も馬鹿にならないのに…上級アケトン、融合剤、上級切削液、精錬溶剤…どれだけ消えるか…。」

 

「始めたんはお前やろ、最後まで責任持つこともできんのか? 大体その様子じゃ俺っちは殺せんで。」

 

「無視しないでくれ…私に関しては始めてないし一方的に押し付けられてるだけだし…。」

 

「フフッ。…コホン。」

 

ブツブツと呟いていたかと思えば嘆くドクターを見て思わずといった感じで笑うフロストノヴァ。それを見てドクターの動きが止まった。

 

「…何が可笑しい。」

 

「いや、結構笑う人だなって。」

 

ドクターとフロストノヴァが話している間、近づいてきたフェリーンの少女にジッポライターを返そうとすると優しく止められた。このジッポライターはプレゼントとして貰っておくことにしよう。

ロドスとフロストノヴァの部下達の力を借り、全員で這い出るとそこでは仲良さそうに話している(ブレイズ)とフロストノヴァの部下達…話によるとスノーデビル小隊がいた。

 

「ドクター!無事で良かった…!」

 

「心配かけてすまない、アーミヤ。」

 

それに構わずドクター目掛けて飛びつくアーミヤ。その爪は剥がれかけており、指から血が滴っている。自分に付き従うフェリーンの少女の手を見れば、同じように血が出ていた。

そのレイホンの視線に気づいた少女は手を隠し一歩下がり、それ以上近付くことはない。

 

「ビッグベア。お前たちはロドス、親指と交戦していないのか?」

 

「ああ、そうだ。」

 

「…それなら、私達はこの戦場では敵同士ではないな。敵同士でなければ、殺し合う必要もない。」

 

スノーデビル小隊の中でビッグベアと呼ばれた男が答え、それに対してフロストノヴァがこう返した。

その後にこちらに向けて瓶を投げてくる。上手く掴んだその瓶の蓋を開けると、濃い薬の匂いがする。

 

「凍傷の特効薬だ。そこの子猫にでも使ってやれ。」

 

「待てや。」

 

そう言って身を翻そうとするフロストノヴァを引き止める。

振り返ってこちらを見る彼女は怪訝そうな表情をしていた。

 

「どうした、これ以上私と話すことはないはずだが?」

 

「握手しとらんやろ、忘れたんか?」

 

「……。」

 

手袋を脱ぎ、右手を差し出す。辺りの気温はすでに元に戻っており、肌を刺すような寒さではなくのどかな温かさがあった。

レイホンの手を取ろうと、こちらに向かって手を伸ばすフロストノヴァに待ったをかける。

 

「せやさかい、礼儀を知らんのか? …手袋くらい脱いだらどうや。」

 

「…その右手、使えなくなっても知らんぞ。」

 

手を交わしたとき、確かにジュッという音がした。

それは自分の手が熱を奪われ凍り始める音だったのか、彼女の手が自分の熱で焼ける音だったのかは分からない。

手を離し、手袋をつける。

 

「さらばだ。ロドス、親指。…二度と再会しないことを願おう。」

 

彼女がそう言って去ると、スノーデビル小隊も後に続いて去っていく。

去りながら手を振る小隊に対してロドスのオペレーターが手を振り返すのを見るに、他のレユニオンと比べて悪人ではなさそうだ。

機会があれば狙って(誘って)みてもいいかもしれない。そう思いつつ、まだ残るシガーを噛み締めた。

 

 






9章前にレイホンアナウンサーで掘り下げ来るってマ?
カチカチ<どうしようムルソー…どうにかできる?>
ムル「5万課金すれば可能だ」
カチカチ<ジア・チォウ…?>
「5万だけ課金しろ、没遮攔がやったように」
カチカチ<ズールゥ…?>
「あとは任せた、時計」

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