【完結】もしもどこぞの都市のカポがアクナイの世界に転生したら 作:しきょーかい
はい連続投稿
でもこれ繋ぎなので短いです、許して
「随分と派手に…やっとるなぁ!」
「ぐぁっ!」
「コイツら…気をつけろ!赤い服の奴らの中に強いy「……。」 が、か…!」
近衛局ビル周辺には、多数のレユニオン兵が小隊で屯していた。
ただ辺りの建物を壊し、火を放ち、物を奪う…これで感染者の地位を確立させるのが目的とは、笑わせる。
許可なく発言した術師の下顎を部下が砕き、詠唱ができないように舌を斬り裂く。
今回はロドスの依頼に縛られておらず、更に鼠王のルールにも縛られていない。要するに"殺し”が許されている。今まで処罰できなかった分の鬱憤を晴らすかのように、部下たちにも気合が入っている。
赤い装備に身を包んだ伐採者の息の根を止め、仲間を守るべく前に立つ重装兵の装甲を軽々と斬り裂く。
都市から来た部下たちは苦戦することなく戦えているが、どうしても龍門で新しく傘下にした部下たちの練度不足が目立つ。
この戦いで練度を上げていくしかないだろう。
ふと上を見上げると、近衛局ビルに向かう小さな黒い点が見えた。
(こっからどう動くか、どう動けば益が出るか。ビルの方次第やな。)
粗方掃除し終わり、一息ついて近衛局のビルを眺める。
———
スノーデビル小隊が去った後、ロドスの方にチェン達近衛局から連絡が来た。
「龍門の重要機関が占拠、レユニオンによってが危険に晒されている」というもの。
部下達に連絡を取ろうとするが、通信機は冷気でイカれたのか反応がない。
そのため、念の為にしておいた連絡のおかげで助かった。
「あの航空機は…?」
「私が降りてきたやつじゃないね、敵のかも。」
「俺っちんとこのやな、墜とそうとすんなや。」
空を見上げると、ブレイズが降ってきた航空機よりも一回りほど大きいものが空を飛んでいた。ブレイズの体に陽炎が生まれ、辺りの気温が上がる。
それは抑えると、航空機は徐々に高度を下げ、ロドスの撤退ポイントの辺りで旋回しつつ着陸した。
「こないな時の事も考えるさかい、カポっちゅう肩書を背負えるんやで。」
スカルシュレッダーとの交戦の報酬で手に入れた、一つの航空機。こちらが多少龍門幣を出したため、報酬と言うには少し違うかもしれない。都市には存在しないため、是非とも欲しかったものだ。
「こいつに乗っていけば龍門まで直ぐやで、どないするんや?」
「断る理由もないでしょ、君とは少し話したいこともあるしね。」
「ええ。レイホンさん、お願いします。」
チェーンソーをくるくると振り回し、納めて飛行機に駆けだすブレイズとペコリと頭を下げて頼むアーミヤ。
ニヤニヤと笑いながらドクターの方を見ると、ドクターはため息をついて近付いてきた。
「…今度は何を要求するんだ? もう渡せるものなんてないから、調達する時間が欲しいんだけど…。」
「いんやぁ、増えた部下たちの装備を量産したくてなぁ…。銃剣はキツそうやし、服だけでもお願いしてもええか?」
「炎国の移動都市の裏を統治する組織と完全に癒着しちゃうからそれ…。」
「今更やろ、親指の名を貶さんやつを頼むで!」
「服かぁ、ケルシーとも相談してみるよ。……何その顔、先に乗っとくからね。」
嫌な猫の名前が出てきて思わず顔を顰める。レイホンの横を抜けて飛行機に駆けだすドクターと、守るようにドクターを囲うオペレーター達。
それに続いて飛行機に向かって駆け出すのだった。
———
ビルを眺めていると、確実に殺したレユニオン兵以外…片腕を切り裂いたり、下顎が砕かれていたり、目を抉り抜かれたりした、生きてはいるがほぼ瀕死の者達が立ち上がった。
「うぅ…あぁぁぁ!!!」
体からは石のようなもの、恐らく源石が異常に発達して成長しており、歪な姿へと変貌していく。新しい部下たちはその変貌ぶりをみて顔を青ざめさせ、逃げるものまで出始める。
だが、都市出身の親指と、ほんの一部の部下は微動だにせず銃剣のグリップを引く。
都市では日常茶飯事とまではいかないが、始末対象が化物に変わるのはたまにあることだ。
即死させるような能力を持つねじれになる者もいるため、この程度なら問題ない。
「ちゃんと始末しとけや、息の根止めたら動かんで。」
ビルの屋上を眺めながら片手間で始末する。
一瞬赤い斬撃が見えたり、ファウストのと思われる砲撃の場所が変わったりと眺めていて飽きない。
だが、空に浮かぶ黒い点から
あそこの交戦も直に終わるだろうと思った瞬間、近衛局ビルの屋上で大爆発が起こり、崩壊して切り離された展望デッキの一部が落下してくる。
「はぁ!?ふざけとるやろあの猫!! 全員構えろや、死んでも知らんで!!!」
下にいるレユニオン諸共親指を殲滅する計画だったと言えば、信じてしまいそうなぐらい位置が悪かった。
巨大な瓦礫は強化されたレユニオン兵を押しつぶし、その質量による衝撃波で辺りの地面を抉り飛ばす。
近衛局ビルに間近というわけではないため衝撃波で済んだが、もう少し近ければ
屋上では赤色の炎が飛び散り、近衛局ビルの至る所から似たような色が見える。点が投下されてから幾度となく鳴っていた砲撃音も聞こえなくなった。
(全滅したんか?)
そう思ったが、砲撃音が一回だけだが再び鳴る。砲撃による爆発は連鎖し、展望デッキ全体が崩れ始めた。
「中指やないけど…コイツぁ許せんやろ。」
再び地面にいる親指と残り少ないレユニオン兵を押し潰そうと、次は先程よりも大きな瓦礫が降ってくる。
走って逃げようとした時、展望デッキと共に降ってくる二人の子供の姿が見えた気がした。
「後でドクターに文句言ったる…!」
後ろから瓦礫が地面に激突する音を聞きつつ、一度拠点に戻り体制を立て直そうと考えるのだった。
レイホンアナウンサー欲しい…
あれ有償狂気1300で交換できないかなぁ、天井交換は辛いよ。
天井は欲しいやつがないとしたくないからね…。