【完結】もしもどこぞの都市のカポがアクナイの世界に転生したら   作:しきょーかい

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なんか皆救い救い言うから書いた。
時系列は死んだ。
まぁ下から吹き飛んでるしままエアロ(浮いてる敵に大ダメージ)(FF3おもろ)
宗教の階に蒼星がいてよかったね




幕間 罪悪感、もしかしたら

 

 

 

セコンドは、倒れ伏して一口も話さない白ウサギを見ていた。詳しく言うとするなら、脇腹を抉られ、白ウサギに背を向けて火のついていないシガーを噛む彼の姿だ。

その手には、ソルダートIIII(大先輩)から受け取ったK社?のアンプルが握られている。中には明らかに怪しい緑色の液体が入っており、これが本当に肉体を再生させる事ができるのか分からない。

一歩進み、彼の方へ歩こうとして足が止まった。

 

(今行けば、彼はあのウサギを救おうとするかもしれない。)

 

ないとは思うが、そんな考えがよぎるともう駄目だった。もし彼女が親指に入ったら、私はどうなる?

先程の戦いを遠くから見ていて分かったことは、彼に馴れ馴れしく話しかける淫乱猫(ブレイズ)とフロストノヴァという白ウサギは格が違うということ。

何か、線があるのだ。それを越えてあっち側に立つには、あちら側から手を引かれるか、こちら側の誰かに背を押してもらわなければならない。

 

私には、自分の手を取る人も、背中を押してくれる人もいない。

 

もし白ウサギが救われたのなら、彼は喜び、私を褒めるかもしれない。だがその後…見た目も、能力(アーツ)も、強さも上の彼女に彼が取られ、私の居場所がなくなってしまうのなら…。

結果としては、彼女は親指ではなくロドスに入るようだ。息を殺し、気配を断ちながらその事実を喜ぼうとしたが、素直に喜ぶことができなかった。

 

罪悪感で押しつぶされそうで、心の中で「ごめんなさい」と呟き続けた。

気分は晴れなかった。吐きそうだった。

 

それなのになぜ、私の心の奥底には暗い喜びがあるのだろうか?

気持ち悪かった。

 

 

 

===

 

 

 

 

「うっ、ここは…何処だ?」

 

目が覚めると、私は知らない場所にいた。辺りを見渡すが、どこを見ても本が大量に詰まった本棚だらけだ。

 

「確か、私は…。」

 

「お、気がついたか———おおっと、危ない危ない。」

 

アーツで氷の短剣を作り、声のした方へ振り向きざまに振るう。が、声の相手…黒いスーツを着た男は黒色の手袋越しに刃をつまむと、軽く虫でも払うかのように短剣を振り払った。

おかしい、本来ならもう少し速く展開できた。作り出した短剣も一回り小さい。

戸惑う私に追撃するわけでもなく、短剣を振るった方の手を訝しげに見つめてくる。

 

「工房の特注品?凄いな、俺と同じ……じゃ、なさそうだな。うん。」

 

勝手に納得する男に問いかける。

 

「ここは何処だ。ロドス…ではなさそうだが。」

 

表情からここがロドスでは無い事が読み取れた。では、ここは本当にどこなんだ?

 

「ここ?そりゃああの悪名高い…おっと、俺より詳しく答えてくれる人が来たぞ。」

 

「どうしたのローラン。…あら、目覚めたの——「あ、起きてる!」 …はぁ。」

 

声のした方を向けば、そこには蒼白の髪を短く切り、大切そうに抱える女性がいた。何かを話そうとしていたが、後ろにいた別の女性の声に遮られてしまった。

目をつぶり溜息をつく彼女を押しのけて、大きな声で話しかけられた。

 

「大丈夫?あ!私はマルクト!よろしくね!」

 

茶と黄の髪を長く伸ばし、赤いヘアバンドをつけた女性。

 

「状況を把握できてない相手ですよ。申し訳ありません。」

 

紫の短髪と茶色の目の男性。

 

「んぅ〜?あぁ、起きたんですね、良かったです。」

 

…何故か酔っ払っている、緑髪を軽く団子でまとめた男性。

 

「えっと、すみません。ネツァクも一応心配してたんです。」

 

頭から一本のまとまった茶髪をはねさせた女性。

 

「ん?お前…かなり強いな。どうだ、色々済んだら私の所に—— 「ゲブラーはまたそうやって〜。どう?この後一緒にコーヒでも。」 あ"?」

 

赤い髪をまとめて後ろに流した、立ち振る舞いに隙がない女性。

片手に黒色のコーヒーカップを持った、青い髪の男性。

 

「ちょっと二人共やめて!みっともない!」

 

黄色の髪を垂らした、他と比べてかなり幼い少女。

 

「おや、(これ)(また)…随分と興味深いな?」

 

黒色の髪に、金のメッシュを入れた女性。

 

「同意しよう。私の階層から都市に撒かれた筈の光の種が出てきたと思えば…。このような形を取るとは。」

 

他と比べるとかなり年を取っている白い髮の男性。

蒼白色の髪の女性が、それぞれの髪色に合った服を着ている彼らを制する。

 

「はぁ…あなた達、下がってて。この子とは私が話をするから。…私の名前はアンジェラ。この図書館の館長をしているわ。」

 

「図書館とは…私の知っている図書館は、こんなにねじれた本棚はしていない。」

 

「……都市だとかなり有名になったと思うんだけど、私の思い上がりかしら。」

 

そう答えると、ため息をついて教えてくれた。都市、図書館、光の種、そして今図書館のある外郭…。知れば知るほど、自分の知っている世界とは違うのが分かる。そして、自分の兄弟姉妹達はここに来ていないということも。

時折質問したため、何時間にも渡る解説になってしまった。私が起きた時間が朝だとしても、日が沈み始めているだろう。それでも図書館の中はほんのりと明るかった。

 

「…ざっとこんな感じかしら。」

 

「…私は、何故ここにいるんだろうか。」

 

「さぁ?気になるけど、私にはやることがあるもの。そっちを先に済ませてから考えるわ。」

 

本棚の影から、指定司書…元はセフィラと呼ばれていた者達が眺めている。

 

「私には、するべきことも、生きる意味もないんだ。」

 

「するべき事なんて、自分で見つけるものじゃないわ。生きる意味は、生きているうちに見つかるものよ。生きていれば必ず、幸せだと思える日が来るもの、私がそうだったようにね。でしょう、ローラン。」

 

「えっ、そこで俺に振るのか?。…まぁ、幸せも生きる意味も、取り敢えず生きないと見つからないだろうとは思うけど…。」

 

「それこそ私も、まだ探している途中よ。これから先、まだまだ長いから。」

 

何故か自慢げに胸を張って言う図書館長(アンジェラ)と、困惑しつつも答える黒服の司書(ローラン)

 

「それでも迷うあなたに言葉を送るなら…そうね。」

 

そうして、彼女はこちらに手を差し伸べて言った。敵意はなかった。

 

「どうか、貴方の生きる道が見つかりますように。」

 

その手を取ると、彼女が言ったように生きていないことが分かる。冷たい手は自分の手よりも冷たいはずだが…どうしても自分には、とても暖かく感じた。

周りを見ると、いつの間にか沢山の人が集まり、こちらを見ていた。暗い顔で紅茶を飲んでいる人もいれば、コーヒーカップを片手に仲良く談笑していたり、螺旋状に続く階段で鬼ごっこをしている人もいる。

 

「それと…貴方の名前を聞いてもいいかしら。何時までも"貴方"呼びは疲れるし。」

 

「私は、私の名前は…。」

 

手を取って立ち上がる。

 

「エレーナ。」

 

「そう、エレーナ。いい名前ね。図書館は貴方を歓迎するわ。」

 

本棚の影に隠れていた司書や、遊んでいた司書達が集まってくる。

私はこの世界で、生きる意味を見つけられるのだろうか。

 

 





まぁ、ご都合主義タグつけてるし…許して。夢は見るもの。叶うかどうかはそいつら次第よ。

真に利己的であるためには、利他的でなくてはならない。
周りのものをちゃんと目に刻まなければならない。
なら、信じるものを、目に刻んできたものを失ったものはどうなる?
やぁやぁメフィストくん、君の出番もそろそろだね。
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