【完結】もしもどこぞの都市のカポがアクナイの世界に転生したら 作:しきょーかい
年始忙しすぎてあ〜セルマ状態です。
もうちょっとだけ投稿は休みます…許して…。
あ、経験値採光の斬撃どうでした?
鴻園の君主を守ろうとした健気な
「いや…それは……」
「くそっ…アーミヤ!しっかりしろ!!」
意識を取り戻さず、今もうなされ続けるアーミヤの名前を呼ぶAce。それでも足は止めない。
今は一刻を争う事態であり、立ち塞がる敵の猛攻を前にして止まるという選択肢はないからだ。
ゴゴゴ……ズゥン……
中枢へと向かっている途中、移動音が轟々と響いていたチェルノボーグが静まりかえった。
遂に駆け出す足音と瓦礫の転がる音だけが響き、レイホン達に残された任務はチェルノボーグを停止させるだけになる。
『レイホン、2時の方向にサルカズの傭兵が二人、9時の方向に一人、正面は…言わなくても分かるな。』
「連絡助かるわ、後は敬意を払えたら完璧やな!」
だが、そう都合よく進ませてくれる事は無い。
大通りを駆けている途中、突然地面から巨大な壁が生えてきた。何度も斬りつければ破壊できるだろうが、迫りくる敵と壁の前に陣取る敵を相手にしながらアーミヤを守らなければならない状況では厳しい。
「ふっ! 大人しく死んでくれよ!」
「俺っちらが殺せん事に感謝せいや。」
片手でアーミヤを抱え、右足を前に出して傭兵の体を蹴り飛ばす。
何度かサルカズの傭兵と戦ってきて分かったことだが、彼らはアーツによる効果が薄く、それでいて肉体のスペックが高い。吹き飛ばした傭兵も少しすれば起き上がってくるだろう。
「ロドスを…大尉の敵を討て!!!」
それに加えボジョカスティが死に、呆然としていた遊撃隊が後ろから迫ってくる。
彼はレイホンのお蔭で誇りを持って死ねたと言ってもいい、それに感謝をすべきだと思うが、彼らはそう思わないようだ。
(チッ、死にはせんやろうけど…ロドスまで守れるかどうか怪しいかぁ?)
『———レイホン、少し連絡を切る。』
「あぁ!? …あかん、もう繋がらんわ、助からんわこれ。」
「その冗談は好きじゃないよ!」
冗談を呟きつつ、近付く全ての敵を蹴散らす。
今ファウストに抜けられるのは厳しいが、迷彩狙撃兵の攻撃、そして部下やロドスのオペレーター達を抜けて
それでも殺さない限り起き上がり、再び起き上がって向かってくる。
慈悲を与えたところで、その慈悲を与えた相手が自分たちに良いように動いてくれるわけではいないという良い例だ。
ブツ、ブツブツ、ブツ。
通信が繋がり、直ぐに切れる。突然ぶつ切りを行われ顔を顰めたが、相手がファウストと分かり耳を澄ませる。
『W』
ただそれだけを伝えてきたファウストに連絡を取ろうとするが、返信は来ない。
レユニオン兵を拘束し無力化するロドスを守りながら、突如現れた壁の前に陣取るレユニオンを制圧する。
ファウストの事についてAceに伝えようとした瞬間、襲いかかってきたサルカズの傭兵が突然爆発した。それを見て、ファウストからの通信が切れた理由を理解する。
「……はぁ〜い、こんな姿で申し訳ないわね。」
衣服が破れ、煤の付いた肌に怪我をしているのか左腕を庇い、廃墟の壁に体を預ける一人の女性。
確認されている幹部としては最後の一人、Wがそこにいた。
「W…。」
「Aceもいるのね。久しぶり、元気してた?異様なほどに静かなのを見るに、アスカロンもいるのかしら?どこにいるのかは ———フッ!」
呟くAceの声を見逃さず、気楽に返事をするW。右手をヒラヒラと振り、サルカズの傭兵が背後に立った瞬間振り向き際に回し蹴りを放つ。的確に顎を揺らしたその一撃は、いとも容易く意識を奪った。
「Wか。頼む、我々と共に———」
「私がアンタ達のお願いを聞く義理はないわ。」
ボォン!!!
Wが何処からともなくリモコンを取り出し、ボタンを押す。
それだけで辺りは火の海と化し、周囲にいたレユニオン兵たちの姿が消えた。
「彼らは大尉を…ボジョカスティを殺した。」
火の包囲網の中にはロドスと親指だけが取り残されたと思いきや、W本人も入り込んでいる。
遊撃隊の一人が炎越しにWへ語りかけている間、レイホンは状況を見極めつつ体を休めることに集中した。
「…でしょうね、ロドスと親指がここに居るってことは、あの頑固な老いぼれが死んでるってことだし。」
「大尉は貴様を信用するなと言った。だが、信用できなくとも協力はできるはずだ。」
「…ふーん。」
ボォン!!!
燃料が尽きた炎は弱まり始め、分厚い装甲を纏った遊撃隊は進み始める。
瓦礫を越え、死体を越え、炎を越えて進み続けていた彼らの姿は、二度目の爆発音と共に掻き消えた。
「……理由を聞こう、W。」
「あんたら全員バッカじゃないの? 尊敬する大尉は恨み言を言った?ロドスを討てとでも言った?」
「……。」
炎に包まれる内側からは外のことは分からないが、ガチャリと武器か盾を構え直すその音ははっきりと聞こえた。
状況的にはWを味方として見たい所だが、何度戦っても彼女の事はよく分からない。
一挙一動を見逃さないよう、その動き一つ一つに注意を払う。
「ファウストから聞いたわ、映像も見た。首を飛ばされて、血が垂れる死体のね。」
「ならば…。」
「それでも、倒れなかった。あのジジイは、最後まで進み続けたのよ。ロドスに、親指にバトンを渡して、ようやく足を止めて休めたのよ。…その最期に、私は敬意を表するわ。」
何時ものふざけた軽い調子の口調は消え、低く、重く、声を発した。
もしかしたらこっちの方が素なのかもしれないと思ったが、数拍おいてに元の調子に戻る。
「けどねぇ…その意思を継ぐわけでもなく、復讐しようとするアンタ達のせいで滑稽にも思えてくるわ。分かる? その行為が、どれだけ彼の一生を汚しているか。」
「なら…。」
「ん〜? 聞こえないわねぇ、もっとハッキリ言ってもらわないと聞こえないじゃない。」
『……すまなかった、そっちは大丈夫か?』
「…おう、すまんけど静かにしててくれや。手出しも今はナシや。」
『了解。』
Wが遊撃隊の注目を集めていると、ファウストとの通信が戻った。
軽く指示を出し、肯定が返ってくるのを聞き届けてから通信を切る。
「それなら、どうすれば良いのだ!」
「タルラを止める。ボジョカスティがそうしようとしたように。」
「!? …お前は、どこまで…。」
「私は全然知らないわ、何処かの頭脳明晰な
叫ぶ遊撃隊の兵士に対して、端的に答えるW。
それは事実なのか、明らかに狼狽する遊撃隊が思わずといった感じで呟き、それに対してWは何かに対する怒り、恨みを込めるようにして吐き捨てた。
その言葉を聞いた遊撃隊は満足はせずとも納得したのか、炎の外の気配が遠ざかっていく。
炎が消えた時には、こちらに向かってくる迷彩狙撃兵とファウストの姿だけがあった。
「勘違いしないでね、私は私の為に行動する。その為にちょっと協力してほしいだけだから。」
「協力したいんやったらそれなりの礼儀を尽くさんといかんよな?」
「あらぁ、どっちが上かまだ分からない? もっと痛い目に遭わないと理解できない低能なのかしら?」
Wとの睨み合いは部下が壁を削り、全員が通れるような穴を完成させるまで続いた。
不敬の極みといったWに対して部下からの怒りは物凄く、視線で穴を開けることができるのなら彼女の体は穴だらけになっているだろう。あくまでも相手のほうが目上であるため穴だらけになるのは体だけだ。
「W、お前は…。」
「Ace、今はあの龍女を止めることに集中しない? 私のことは後でいくらでも話してあげるわ。……眠り姫のウサギちゃんが、許してくれたらだけどね。」
「俺からも頼んでやる。だからW、死にそうだったら逃げろ。」
「引き際は分かってるわよ。」
AceとWには繋がりがあるのか、レイホンに対してはやけに当たりが強いがAceに対してはそれほどでもない。
二人の対話を眺めつつ、先程まで吸っていたシガーは何処かに吹き飛んでしまった為、最後になるかもしれないシガーの煙の香りを楽しもうと懐からシガーを取り出す。
慌ててジッポライターを持って駆け寄る猫にシガーの先を差し出し、猫が銃剣の先でシガーの端を切り火を点けるのを見守る。
この先、少し進めば決戦の地が待っている。それまでにアーミヤが目覚めるかどうかは怪しい。その上、ドクター達との合流を待つ余裕はないだろう。
(これ俺っちが来とらんかったらどうしとったんやろ、詰んどったやないか?)
ジジ…と短くなり始めるシガーを咥えれば、変わらない味が精神を落ち着ける。
(ま、やれる事やるだけ、いつも通りや。死なん程度に頑張ろか。)
ふぅと煙を吐き出せば、真上で輝き続ける煙は灰色ながらも輝き続けた。
アークナイツはムリおじピックアップなので引いたんですよ
異格ジェシカが来ました。君ピックアップだったっけ?
しかも弊ロドスにサリアいるんすよ、育ててないけど。
重装オペレーターはリスカムが一人で回してます。近くにソーンズ置いてはいデストレッツァ
Xの何処かで見たけどアー殴れば勝てるんじゃナイツってのも間違いじゃないと思うこの頃