【完結】もしもどこぞの都市のカポがアクナイの世界に転生したら   作:しきょーかい

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突然のアンケートに答えてくださった方、ありがとうございました。
君主の道じゃないけど道は拓けましたよ。

あとインフルを貰ってきました、投稿頻度落ちる…かも…?
もう少し前に来てほしかったかな…。(念の為単位欲しい人)



2/4、誤字を修正。誤字報告ありがとうございます。



第58話

 

 

訓練や任務に駆り出され、特に大きな事件もなく進む日々。

正直に言って飽きてきた頃、遂にシラクーザへとたどり着いた。

軽くまとめた手荷物と、土地と建物を買うための資金。家具や家電は車で持っていくことになっている。

 

「……それじゃあ、気をつけてね。」

 

「誰に向かって言うとるんや?俺っちやで?」

 

「あまり過信してると痛い目見るよ。———あぁ、これケルシーからだって。」

 

ドクターと軽く握手をし、シガーを一本手渡す。

戸惑うドクターを置いて出発しようとすると、ケルシーからの餞別らしい白い封筒を渡された。

 

「ん…?」

 

中を見ると、『基礎情報』と書かれた紙が入っていた。

龍門へ行く途中に作ったものだろうかと眺めていると、ある場所の数値に二つの傍線が引かれているのに気づく。

特に関係ないだろうと、コートの内ポケットに仕舞い込んだのが数十分前。

レイホンは今、軽い拘束を受け、取り調べを受けていた。

 

(いんやぁ、早速めんどい事になったなぁ。)

 

部下やウルピスフォリアを始めとしたロドスのオペレーター達は無事に入国審査を通っており、レイホンだけが止められ、2000万はある龍門幣の入った鞄と愛刀(天退星刀)を押収されている。

レイホンを見たときの彼らの様子ときたら…取り調べを受けている今も笑ってしまいそうな程だ。

 

「何しに来た」

「何が目的だ」

「この武器は何だ」

「大量の龍門幣は」

 

何度も同じ事を聞き続ける監察官の態度は、レイホンに怯えつつ問うていた時から変わっている。

そしてその目的は欲にまみれた目からよく分かる。大方賄賂が欲しいのだろう。

 

(ロドスに迷惑かけんのもなぁ…殺したらアカンよなぁ。)

 

「はぁ…。」

 

「俺を馬鹿にしているのか!?お前程度…!」

 

面倒な事になった、大きく溜息をつく。

面倒だと思っているのは相手も同じだったのか、突然怒り出した。

腰に下げた警棒を殴りかかろうとしてきた男、その奥。部屋の天井の隅に監視カメラがあるのを確認し、殴られる前に手錠を引き千切り、その顔を殴り抜いた。

 

「ガハッ!…え?」

 

「まさか殴られんと思っとったんか?」

 

呆気なく吹き飛ぶ男の体が壁にぶつかるが、思ったより大きな音は出なかった。

何が起こったのか理解できていないのか、呆然として間抜けな声を上げる男に近付く。

 

「そりゃ舐めすぎやろ——— 今までの非礼、十回死んでも足りんわ、一回やっとくか?」

 

ボギン

 

壁にもたれかかるそれを脅し、再び男の顔に拳を叩き込む。

鼻の骨が折れた音がした。

鼻血で汚れた手袋を意識を失った男の服で拭い、扉を蹴破って部屋を出る。

没収されたものが何処にあるのかは部屋に来るまでの間に見たため、廊下の真ん中を歩いて進む。

 

バァン!

 

「うおおあっ!?」

 

「何だ!?」

 

再び扉を蹴破って侵入すると、二人の男がいた(・・)のだろう。

机の上で龍門幣を入れていた鞄が開けられ、大量の札束がいくつかに分けられていた。

壊れた扉の下敷きになった男の上を歩き、驚いたまま硬直する男の方へ近付く。

 

「ええ感じに腐っとるなぁ。そう思わんか?」

 

「え、あ、あぁ。何処もこんなも———」

 

グシャリ!ビチィッ!

 

下顎を砕き、後ろへ仰け反る男の首根っこを掴み、口へ手を突っ込む。

そのまま舌を掴み、力任せに引っ張る。

 

「うわああああああああああ!!!!!」

 

「こーいうのも久しぶりやな!先にやってきたんはお前らやで?正当防衛っちゅうやつや、分かるやろ?」

 

叫んではいるが、腰が抜けてへたり込む男を無視して龍門幣を鞄にしまう。

扉の下敷きになった男が起き上がり、腰に下げた短銃を手に取るよりも早く殴り、下顎を同じように砕く。

鞄を取り、出血多量で意識を失った男と、一撃で気絶した男を見て気付く。

 

「俺っちのモンだけやなくて、親指のモンも盗ろうとしたんやし……これは即刻処刑でもええか。」

 

グシャ!!!

 

未だ見つからない愛刀の代わりに、拳と足で頭を砕く。

足に纏わりつく一個の光の輪。呆気なく砕け、血と脳漿が飛び散った。

床に置かれた高そうな箱を開けると、これまた高そうな布に包まれた何かがある。

 

「…腐っとるなぁ。」

 

布を取ると、愛刀があった。

丁寧に弾は抜かれており、飾りとして売りに出そうとしたのか油が塗られている。

ベルトにつけていた弾丸も取られているため、ロドスからの支給が届くまではただの丈夫な朴刀だ。

 

ゴガァン!!!

 

壁を破壊し、塀を破壊し、通りに出る。

昼間だというのに、異様に静まり返る都市の通りには人がいなかった。

視線は感じるが、そこに一切の敬意はなく殺意の混じった敵意がある。

 

(ロドスには迷惑かからんよう、ちゃんと示しとくか。)

 

ロドスから購入した通信機を使い、部下へ先に拠点を用意しておくように指示しておく。

視線を感じた建物の窓へ跳躍し、ガラスを割って屋内に入り込む。

 

「なっ!?」

 

「ジロジロ見とるのバレてんで?礼儀のないヤツしかおらんのか?」

 

グシュ!

 

双眸に手を伸ばし、勢いよく目を突く。

目から血を流し、悶絶する相手を置いて次の相手へと向かおうとした時、仮面を被った一人のループスが通りに立っていた。

 

「……。」

 

「はっ…ちょいとばかしようやるタマもおるんやな?」

 

通りへと戻り、抜刀する。

仮面に空いた穴から覗く目は、確かにレイホンを獲物と定めていた。

 

 

 

 

===

 

 

 

 

シラクーザに入国し、ロドスと別れて数時間後。

彼から頼まれた土地と建物の購入を済ませ、マフィアとの戦闘に備えた準備を整え外出していた頃。

 

ガシャン!

 

「…笑えない冗談だね。」

 

「処刑人…!?サルッツォの死に損ないが…!」

 

裏路地を通り、影に生き、みすぼらしく死ぬ人々を勧誘し、勢力を広げていた時、一人のループスが古びた室外機の上に着地し、姿を現した。

ガンビーノが忌々しく吐き捨てた相手は、構わず口を開く。

 

「キミたち、シラクーザにいたでしょ。いつの間にかいなくなってたけど、戻ってきたなら話が早いや。」

 

ギィン!

 

二本の異様な直剣。剣戟と共に狼の姿を模したアーツが放たれるが、私の扱う3本の銃剣に阻まれる。

…それぞれの銃剣で、弾丸を消費してようやく止められる強さ。

 

「へぇ?随分と良い拾い物をしたみたいだね?その忌々しい赤い服…キミたちは何しに帰ってきたんだい?」

 

「……。」

 

「…あぁ、『話してもいいよ』。これで良いんでしょ?」

 

元グレイホール十二家、サルッツォファミリーの生き残り、ラップランド・サルッツォ。

生まれとその後の転落、カポネたちから聞いた力量から推測される階級はソルダートIIII(クァルト)

しかし、小手調べと言わんばかりの一撃、立ち振る舞い、余裕を見ると過小評価だったと思う。

 

「私とカポネ以外は口を閉じるように。—— お気遣い感謝します。失礼ながら私が発言させていただきます。貴方はソルダートIIII(クァルト)と同じ階級と推測さ……。」

 

「どうでもいいよ、その規律。ボクはややこしい規律にも、それを他人に押し付ける傲慢さにもウンザリしてるんだ。キミたちに払う敬意はないし、思わずぶっ壊したくなるね!」

 

「…私達に争う気はありません。」

 

構えた銃剣と、浮遊させている銃剣の先を下に向ける。

カポネもクロスボウを下げ、ガンビーノを始めとした仲間を制する。

 

「知ってる?そう言ったやつに、ボクの家族は殺されたんだ。そして…。」

 

ゴオッ!

 

ラップランドが双剣を握る力を強め、薙ぎ払うように振るう。

大気を食らうかのように切り裂き、白や黒の、狼の形を模したアーツが複数彼女の周囲を漂う。

即座に連結を行い、銃剣(アーツユニット)を構え、照準を合わせる。

 

ギィン!!!

 

「勝てる相手じゃない。総員撤退。」

 

「ボクはキミたちを逃がす気は無いってことさ!」

 

アーツで作られた幻影の狼だというのに、唸り声が路地に響く。

放った一発の弾丸は直剣に弾かれ、負けが確定している戦いが始まった。

 

 





レンクレアが欲しいです。剣契(コムゲ)クレア?知らない子ですね。
全部スキル3に変換したらスキル3に福袋が乗らなくなる子なんて知りません。
同期化IVレベル60にした過去なんてない。ないったらない。
私は出血呼吸のシンクレアだったらレンクレアしか知りませんが…?

ホエグレは…うん…。
俺沈潜パ作る気ないねん、人格あるけど育てるやつ多すぎて諦めたねん。
絶望ロジャで満足してるタイプの人間です。
火傷パだとしても…炎拳交換するかな〜って感じ。カポ達と相性いいし。
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