【完結】もしもどこぞの都市のカポがアクナイの世界に転生したら   作:しきょーかい

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アークナイツ、コラボステージ難しくないですか?
ウィシャデルさん借りてゴリ押ししないと無理だったんですけど。

そして永遠にクリアできない歳ローグ
食人植物も龍も嫌いです、面白いか?これ。



第63話

 

 

レオントッツォ、ラヴィニアが加わり、書類に向き合うこと数時間。

日が沈み始め、窓からは美しい橙色の空が見える。

 

「いや終わらんわ、これ二人増えた所で終わるモンちゃうわ。」

 

「前任者は何をしていたのですか?都市の連結すら危うい上に、天災トランスポーターを雇ってすらいない…突発的な天災が起こっていたら、切り捨てられる可能性すらあるというのに…。」

 

「ドクターから聞いていた話とは違う。あのしたり顔…今度会った時に文句を言わなければ気が済まない。」

 

確かに彼らは優秀だった。書類の処理においては二人共レイホンを超えており、法に関する物ならラヴィニアの処理速度は更に上がり、確実に書類は減っている。

ただいくら賢人だろうと、単純で圧倒的な物量には勝てなかったというだけ。

 

「ま、今日はこんぐらいでええやろ。酒飲みにでも行こか。」

 

「しかし…まだ終わりは見えません。一刻も早く最新の管理を行い、この街に平和を届けなければ…。」

 

「俺っちら、ベッローネんとこからお前ぶっこ抜いたからな…。酒飲まんとやってられんわ。」

 

「それなら、『しっかりと夢を叶える機会を無駄にしたくない』と断りを入れて来たので大丈夫かと。」

 

「……。」

 

二人が来たことを口実に仕事を切り上げ、親睦を深めるために酒を使おうとしたが却下されてしまう。

レオントッツォはラヴィニアとの会話に割り込むことなく、まだ書類に向き合っている。

 

「まず…知っていらっしゃったのですね。この国で裁判官ほど空虚で、矛盾した職など…貴方ほどの力を持った方なら眼中に無いかと思っていました。」

 

「調べとかんと後で失敗するからなぁ、俺っちが聞いた話やとお前ん所は随分マシやって言っとったで?」

 

「…私が裁判官として働けてしまったからこそ、私が今ここにいるのです。」

 

「…。」

 

自嘲するように、それでいながらどこか悔しそうに言うラヴィニア。

各ファミリーの影響力は確かに減ったが、それでもシラクーザという国を回すためには裏の世界が必要だ。

シラクーザでの裁判官という職業は異質であり、潔白であり続ける者は消え、命を惜しんだ者は裁くべき相手と共に裁かれる未来が容易に想像できる仕事だった。

それを知っているからこそ、特に言い返さずに再び書類に向き直る。

 

「しゃあない、もうちょい働くわ。やけど酒は飲むし飲ませるで?」

 

「しかし…。」

 

「初っ端からそない切り詰めんでええやろ。大体、そこで寝とる奴が働いとったらこない事せんで済んどる話や。」

 

客用のソファーで横になり、昼間からずっと寝ているラップランドを指差す。

規則的な寝息は完全に寝ていることを伝え、ここで刀を抜けば確実に仕留められる事が分かる。

そんな絶妙な空気の中、レオンが口を開いた。

 

「俺は呑もう。久しぶりに帰ってきたんだ、故郷の味を楽しみたい。」

 

「レオン…。」

 

「全員で飲んだ方がおもろいで?どんくらいの付き合いになるか分からんけど、仲良くやろうや、な?」

 

血の繋がりはないが、弟のようなものであるレオントッツォの言葉が効いたのか、揺れるラヴィニア。

見逃さずに更に一押しする。

 

「…分かりました。しかし、明日はしっかり働きますから。」

 

「俺が予約を入れておこう。支店とはいえ、満足できるはずだ。」

 

この場はレオントッツォがそう言って締めくくられる。

黙々と3人が執務室で働く中、ラップランドは今もソファーで横になり寝ていた。

 

 

 

 

———

 

 

 

 

日が完全に沈み、雲が星を覆い隠す夜。

怯えて逃げる民間人は相変わらずだが、歯向かってくるマフィアの数はほぼないと言ってもいい。

ずっと働き続けていた部下達への労いも兼ね、拠点の見張りをする一部を除いて全員で街に出たが…一度の襲撃もなく大通りを歩けている。

レオントッツォの勧めた店に入り、円テーブルに座った。

余計なものから目を逸らしつつ、早速頼んだワインに口をつける。

 

「そんで…何でコイツは居るんや?起こさんようにこっそり出た筈やけど。」

 

「えっ……そうなんですか?」

 

「酷いなぁ、ボクも混ぜてくれたって良いじゃないか。」

 

椅子を尻尾でパタパタと叩きつつ、ボトルに直接口をつけて飲むラップランド。

ラヴィニアはラップランドとレイホンの顔を交互に見て、顔色が悪くなっていった。

その品の無さに顔を顰め、「すみません」と頭を下げて謝り続けるラヴィニアを宥める。

 

「最近はピザにパイナップルを乗せる店が出てね「何だと?」まぁボクが潰したんだけどさ。」

 

酒を頼んだ際、一緒に頼んだサラミを手で摘んでひょいひょいと口に放り込みながら話すラップランドに、初めてレオントッツォが反応を示した。

手に持ったピザを皿の上に置き、口が開かれる。

 

「素晴らしい判断だ。シラクーザの外に出て分かったが、これがシラクーザの味だと言って意味が理解できない、シラクーザを馬鹿にしているのかと思うほどのアレンジを加える愚か者たち…。手を加えるのを禁止しても、懲りずに再び手を加え、元の味を壊す調理員…。ピザにパイナップルを乗せるだと?馬鹿にしているのか?馬鹿にしているのだろうな。」

 

「レ、レオン…?少し落ち着いて?」

 

止まらないレオントッツォを見て、ニヤニヤと笑いながら話を聞くラップランド。

それに対し、どう収めればいいか分からず、あたふたするラヴィニア。

チリン。

新しい客が入ってきたのか、扉に付けられた鈴が鳴った。

カウンター席に座った男を見て、レイホンは3人を置いてカウンターの方に向かう。

 

「落ち着いていられるか。確かにあの一件でシラクーザの国際的な格らしきものは下がっただろう。しかし、それは素晴らしいものを汚し貶める理由にはなり得ないはずだ———」

 

まだまだと言わんばかりによく回る口。

それは何かを誤魔化す物だと言うように、レイホンを含めた4人の目には警戒の色が滲み出ていた。

 

 

 

 

———

 

 

 

 

カウンターの席に着き、差し出された木製の灰皿とシガーカッターを受け取る。

灰皿をカウンターの上に置くと、カランと軽い音がした。

 

「カクテルを頼もう。ルーチェ・スペンテを、私とこちらの方に。」

 

「…かしこまりました。」

 

「……はっ。」

 

一瞬「正気か?」と言う目でバーテンダーが男を見るが、すぐにグラスを取り出して作り始める。

一応、シラクーザに来る際にシラクーザのマナー・禁句などを記憶している。

レイホンには関係ないが、尻尾を振る。「今日は良い天気ですね」などがそれにあたる。

マナーの中にはカクテル言葉もあったが…。

 

「宣戦布告っちゅうわけか?」

 

「…いいや、試させてもらった。こちらに歩み寄る態度があるのなら、私は敵意で返すことはない。」

 

そう言った男は肘をつき、前のめりになる。

黒色のコートは光を吸い込みながらも反射しており、威厳そのものを纏っているようにも見える。

レイホンの着るコートとはまた別の強さを持っており、いくらでも眺められそうだ。

 

「私の息子、夢を叶えるために手を離れた子がいる場所。そのトップが、あの親指と聞いたからな。」

 

「そんでわざわざボス自ら来るんか?随分暇なんやな。」

 

「ふっ、非礼を詫びよう。二人を頼む。」

 

シガーを二本取り出し、端をナイフで千切り、一本手渡す。

吸うかどうかは分からなかったが、受け取ったため大丈夫だろう。

 

「一人は借りモンやし、優秀なヤツを雑に扱うことはせんわ。」

 

「そうか。では、未来を祝福して。」

 

「じゃあ俺っちは平穏でも願ったるわ。」

 

「「乾杯。」」

 

グラスとグラスが重なり、チン。と音が鳴った。

互いに一口で飲み干さないよう、半分に抑えて飲む。

緊張していたバーテンダーの顔が、ホッとしたのか少し緩んだ気がした。

 

 





人差し指3人になったら沈潜呼吸パ出来るな…
人差し指×3(ファウ未交換、欠片350)
絶望ロジャ
魔王(未交換)
小指子方(レン)クレア
君主ホンル
強そう、これで行くか
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