【完結】もしもどこぞの都市のカポがアクナイの世界に転生したら 作:しきょーかい
こいつっ!バレンタイン記念投稿を二日も逃してやがるっ!!!
皆さんはチョコもらえましたか?俺は0です。
でもチョコ食うと甘すぎて吐き気がするって言ったらグミくれた人いた。実質1。
この際そのグミがゲロ味だったのには目を瞑ってやるとしましょう。
俺はタフグミが好きです(聞いてない)
ガキン!キン!ギャリィン!
刃と刃が交錯し、火花を散らす。
私と相対する男が動くたび、外気に晒される肌から汗が飛び散る。
男の左半分は、真っ赤な肉々しいナニカに覆われていた。肉の中から覗く骨の欠片は折れ、青や緑の目の視線は目の前に立つ
右手に持つ肉の大剣と、肉と骨の棍棒と化した左手を用い、私へと攻撃してきた。
「…あ、I らve……あ、aいしtえ、る。」
「本気か?私はお前が愛した者ではないだろう。」
男が高速で突撃し、切り抜けようとしたが突然動きが止まる。
私が氷で生み出した短剣を一振りするだけ。それだけで男の体は氷で包まれる。
パキン、パキリ、バキン。
氷で包まれた男は、無理矢理氷を破壊し、拘束から逃れようと藻掻く。
氷にヒビが走り、男が数秒で再び私へ襲いかかることが容易に想像できたが、その未来は訪れない。
「そこまでだ、ニコラス。」
私との戦いを観戦していた女性が声を上げる。
すると男は少し苦しむように唸り、更に数秒すると体を覆っていた肉塊が大剣へと集束していき、一本の肉々しい大剣だけになった。
何処からかパチンと指を鳴らす音が聞こえると、大剣は光になって消える。
「はぁ…館長の力を借りても無理かな、これ。やっぱ強いよエレーナさん。俺勝てねぇや。」
「鍛錬が足りないんじゃないか?最後の方は飲まれてただろう。」
「うるせぇオーウェン。俺は弱いでーす。鍛錬してきまーす。」
戦いを制止した女性が、男をからかうように声を掛ける。
その顔にはニヤニヤと笑みが浮かんでおり、対して男は不貞腐れた様子で場を離れていった。
「それにしても…羨ましいな、そのE.G.O.。私も欲しいんだが、今では発現するかも怪しいんだ。」
「…絶望の狭間。私は再び、目の前であれが起きないことを願っている。」
「絶望ね…私にとっての絶望は、最後まで訪れないんだろうな。」
そう言ってフッと笑うオーウェンが、遠くから聞こえてくる金属音の源に向かって指を指す。
そこでは、巨大な黒の塊と、赤い靄を漂わせる何かが高速で激突し続けていた。
「あの"最強”が負ける時…存在しない未来だ。」
「私の父が負けると?」
「逆にお前の父があの方に勝てると?」
ガァァァンッ!!!!!
私がムッとして言い返すと、即座にありえないと言い返される。
互いに睨み合い、一触即発の雰囲気が漂い始めようとした時、一際大きな音が鳴った。
音の元凶は父の結晶槍であり、大きく高い音を立てたそれは粉々に砕け散っていた。
しかし、槍は父の手元から驚異的な速度で再生を始めており、赤が振るう大剣では届かない距離に父は居る。
「……。」
「……。」
互いに黙って戦いを眺め、いつ来るか分からない結末を見逃さないよう、瞬きを最小限に抑える。
しかし、その必要はないと言わんばかりに、赤がその場で大きく踏み込み、大剣を突き出した。
「終わったな。」
「いや…耐えるさ。」
突き出された大剣は捻じれ、錐のように細長く、鋭く変化して黒の塊に穴を開けようと迫る。
体と大剣だった物の間に、結晶の盾が割り込んだ。
突きは防がれ、互いに少し距離を取る。
「ほら、届かないだろう。」
「……。」
自慢げに言ったが、
不思議に思いその顔を覗こうとした時、耳に何かが当たる感触がし、即座に振り返る。
その際にも赤と黒の激突は続き、何度も高い音が鳴った。
「すまない。彼らの戦いに集中していてな。」
「大丈夫だ。…だが、お前達と同じように耳はデリケートな場所だ。触れる時は気をつけてくれ。」
「分かった。」
「パーカー様…!お怪我は…!?」
そこには灰色の髪を2つに纏め、黒色を基調とした軍服のような装備に身を包んだ男がいた。
赤黒く変色している帽子を外し、パタパタと叩いている。
全身に彼のものではないだろう血が付いており、自分の耳を触ると赤黒い物がパラパラと凍って散った。
「問題ない、返り血だ。館長様の指一つで消える命、それに縋るのはやめろ。」
血が自分にも付いたことに顔を顰めつつ、溜息をつく。
パーカーの言葉には隠しきれない怒りが宿っており、アンジェラの事を憎んでいるのが分かる。
それでいながら、図書館を脅かそうとする者の襲撃はほぼ全て蹴散らすのだから難しい男だと思った。
全身に浴びた血も、他の階で代理で行った"接待"によるものだろう。
「よく見ておけ。ゲブラー様がなぜ"最強”と呼ばれているかの所以は、今も続いている。」
「…何?」
パーカーがそう言ったため、再び戦いに目を戻すと、今も赤と黒は激突を繰り返していた。
少しずつ押されていく黒に対し、息切れがないのか減速することなく攻撃を続ける赤。
それどころか更に攻撃の苛烈さは増しており、口に咥えたままのタバコが余裕を伝えてくる。
「…止まらないのか?」
「一度波に乗ったら、もう止まらない。勢いは衰えることなく、防戦に回れば負ける。かつての俺達が勝てたのは、光による再現が不完全だったからに過ぎない。…今も、不完全だがな。」
「……。」
「そろそろだ、アレが見れるぞ。」
パーカーがそう言うと同時に、赤が盾越しに黒を思い切り蹴飛ばす。
ガガガッ、鎧と石畳が擦れ合い、削れる嫌な音がした。
そして……。
ドロドロと垂れ流される赤熱した金属。
それによって照らされていた舞台が、巨大な一本の大剣によって影に包まれた。
「あれは…大き過ぎやしないか…?」
「それでも扱える膂力、慢心せず極め続けてきた腕前、強靭な精神力を持つからこそ、"最強”だ。」
かつて見た、火を吹く朴刀が振り抜かれるよりも速く、肉の大剣は振られる。
その直撃を受けた父は吹き飛び、黒色の結晶はボロボロと崩れていく。
赤…ゲブラーが膝をつく父に歩み寄り、手を差し伸べる。
立ち上がった父は、どこか申し訳なさそうにこちらへと歩いてきた。
「『大切断』。それも『縦』を喰らって傷一つも負わないとは…。お前の父も相当だな。」
「…自慢の父だからな。負けたが。」
「あの化け物相t「パーカー、何を話してる。さっさと来い。」
「父は10分は保ったぞ、チーフは何分保つんだ?」
「
そう言いながら死地へと向かうチーフと、それを応援する副チーフを送り出す。
隣に座る父にもたれかかれかかると、運動後だからより熱と鼓動を感じる。
忘れないうちに、試合中も懐にしまい込んでいた箱を手渡す。
「父さん、これ、受け取ってくれないか?」
「これ、は?」
「アンジェラに頼んだんだ、チョコレート。今日はバレンタインデーだ。」
白色の箱に、緑のラッピングリボン。
たどたどしく包装を解く父の姿を見つめる。
箱の中には小さな缶が入っており、缶の中にはチョコレートがいくつも入っていた。
そのうちの一つを摘もうとして、缶が小さすぎて指が入らない父の代わりに一つ摘む。
「口、開けてくれ。」
「…ああ、美味しい。」
ゆっくりと開く口にチョコレートを放り込む。
僅かに揺れる頭が、兜の下で食べたことを示している。
「まだまだあるんだ、溶ける前に食べよう。」
「エレーナ、も、食べると、いい。」
「私からの贈り物だというのに…まぁ、食べるが。」
本来なら口の中で溶ける筈のチョコレートは、寒さで固まって噛み砕く必要があった。
それでも、その甘さだけは損なわれない。
再び、父の体にもたれかかる。
まだここにある、冷え切っていない命の熱と、早まる鼓動を感じて、思わず涙が出た。
垂れ続ける金属の熱のせいか、涙は氷の結晶になることはなく地面に落ちる。
「エレーナ…?どうし、た?」
「…なんでもないさ。」
ただこの時間が永遠に続きますように。
叶うはずのない願いを、そっと心の奥深くに沈めた。
最近は母性を覚えたレッドに甘やかされたいと思いつつ徹夜で作業してます。
現実逃避せんとやってられんのだ、終わっておるこの社会。
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