【完結】もしもどこぞの都市のカポがアクナイの世界に転生したら   作:しきょーかい

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ヴァル夜!?
おいおい何が来るん■■■■■■■■■■■■!!!!!(嫉妬大罪II型)

ホーネットムルソー、アルリウネ+孤独良秀、歌う機械シンクレア

あの、良秀さんは章人格があるんですけど
はは…そうだ、これが都市だ。それはそれで、これはこれだから。
だから俺も今持つ狂気とガチャチケを持ってお前を打倒してやる。
(前々回とコラボの結果を)それ以上にして返してやる…。




第67話

 

 

ザシュッ!

 

「ぐっ……。」

 

「雑魚しか居らんのか?」

 

「……。」

 

明滅する照明、暗闇の中を進む足音が響く。

倉庫の中へと進み、地下に潜る彼の背中を追い続ける。

気配を察知し、一撃で戦いを終わらせる姿は猛獣そのものだった。

 

『本当に、彼の背中を追って、夢が叶うと思っているの?』

 

「……。」

 

日に日に強くなっていく声は頭痛を引き起こし、集中を削ぐことにしか貢献しない。

本来なら、あの程度の人員を一人で制圧することだってできた。それは、死者が0で済んだ事を意味する。

血を流し、肉が焼かれて倒れる彼らの空虚な目。

まだ自分が幼かった頃、下顎を砕かれ、腕を引きちぎられ、鏖殺された者たちの姿と重なる。

容赦なく息の根を止めるために力を振るう男の目、血走って興奮するわけでもなく、ただ処理するべきだから処理する…一目見ただけで体が震え始め、思い出した今も震える。

 

『彼に従い続ければ、貴方は貴方自身が嫌悪し続けたモノ…そのものになってしまう。』

 

「…静粛に。」

 

口の中で消えた言葉は、彼には届かない。

届いたとしても、私の精神による声を証明する方法など、私は持ち合わせてはいないのだ。

弱みを見せたら最後、その先は暗闇。

この声に流されてはならないと、強く自分に言い聞かせる。

 

『もう一度考えてみてね、貴方が守り続けてきた法は、この都市(シラクーザ)で最も無意味なものって事。』

 

「……。」

 

『貴方が心の奥深くに沈めた言葉、浮かび上がる日は遠くないでしょうね。』

 

声は消えた。同時に立ち眩みするほどの頭痛が襲いかかる。

彼にバレないよう、必死に堪えるが…振り向きもしない姿を見るに、必要なかったかもしれない。

腕の中にある法典が、酷く冷たく感じた。

それはこの法典も、自分も、全てが無意味だと何かが叫んでいるかのようで…。

 

 

 

 

———

 

 

 

 

地下は思ったよりも大きく、地上へと出てこなかったマフィア達と何回か遭遇した。

遭遇と言っても、暗い廊下を進む際、向こうが気付く前に斬り伏せるというものだったが。

備え付けられている扉を一つずつ開き、捕らわれていないか確認する。

 

「居らんな、別んとこ移されてもうたか?」

 

「……。」

 

ラヴィニアからの返事を期待して言葉を発したが、返事はない。

不思議に思い振り返ると、頭を押さえ、苦しそうに息を荒げて壁に手をつくラヴィニアがいた。

 

「どうしたんや?」

 

「大丈夫です、なんでも…ありません…っ。」

 

「何でもない訳ないやろ、肩貸したろか?」

 

「必要、ありません。」

 

突然、身体に異常をきたしたラヴィニアに問いかけるが、素っ気なく返されてしまう。

 

「ここで倒れんのは堪忍してや、置いてくわけにもいかんからな。」

 

「ええ、私の状態は、私が一番、分かっていますから。…早く、助けましょう。」

 

足取りの重いラヴィニアは、見るからに不調だ。

アーツの使いすぎによる、鉱石病の発作かと思ったが彼女は鉱石病の感染者ではない。

何か別の要因…毒の可能性も考えたが、レイホンが察知できない事からその線は薄い。

もし察知できないほどの毒なら、レイホンに異常が出てもおかしくないからだ。

 

(分からんけど…大丈夫って言うたからな、さっさ見つけて帰るか。)

 

もう一度振り返り、息を荒げるラヴィニアを見て廊下を駆ける。

何処からか水が漏れているのか、パシャパシャと暗い廊下に水音が響いた。

 

 

 

 

———

 

 

 

 

バァン!

 

「なん———」

 

「退け。俺っちの前で話せる奴でも呼んでこいや。居るならやけどな。」

 

バキッ!

 

「ぐあああッッッ!!!」

 

扉を蹴破り、目の前にいた男の首を掴み思い切り揺らす。

ふらついて倒れた男の持つ短銃を蹴飛ばし、身動きできないよう膝を砕く。

この部屋は男一人しかいない、一見普通の小部屋に見えた。

 

コンコンカンコン

 

「お、ここか。途中尋問しとって良かったわ。」

 

ゴォン…。

 

軽く壁を小突き、一箇所だけ軽い音がした場所を殴りぬく。

派手に空いた穴を広げたが、壁の先に広がっている空間は闇に包まれており、よく見えない。

暗闇に目を慣らすついでに歩を進めていると、うめき声が聞こえた。

ジッポライターを取り出し、火を点ける。

 

「……。」

 

ジジッ…。

 

「…生きとるんか?これ。」

 

闇に慣れた目は、ライターの仄かな光でもその光景を捉えた。

牢の中にいる人物は右腕だけ錠に繋がれ、他の四肢はなくなっている。

そんな状態で何日も放置されていたのか、薄暗い中でも肌に水気がないのが分かった。

この空間にいるのは、俯いてレイホンの声に反応しない相手だけではない。

 

陰気臭いここの空気を吸っているだけで気が落ち込みそうで、シガーを一本取り出し、端を千切って火を点けた。

同時に壁に掛けられた銃剣を発見し、弾も何発か入っているようなので一本だけ持っていくことにした。

 

コツコツコツ。

ぷぅーん。

カサカサカサ…。

 

「はぁ……。」

 

ジッポライターを仕舞い込み、シガーの先に点いた小さな橙色の火種を持って進む。

鉄と肉が腐った臭い、カサカサという何かが動く音。

薬指のギャラリーの方がよっぽどマシだ。少なくともあっちは作品を映やす為、清潔感は保っている。

 

「生きとる奴は返事せいや、返事できんのやったらちっとでもええから動けや。」

 

「……。」

 

溜息と共に紫煙を吐き出し、この場に響き渡る声で問いかける。

すると、返事はなかったが至る所から何かが擦れる音が聞こえてきた。

 

(5,6,7…8か。結構生きとるな。)

 

「…ぁ……。」

 

「返事出来る奴もおったか。…ん?カポやんけ。」

 

掠れるような声だが、レイホンの声はしっかりと聞き取れる。

抜刀し、牢に向かって素早く2回振るうと、誰でも通り抜けられる隙間ができた。

牢を越えて声の主へと近付いて気付いた事は、左腕を根本から失っている事以外は他と比べてかなりマシだという事。

 

「あぁ、舌斬られとんのか。ケジメつけた場所治すのはアカンよなぁ、動けるんか?」

 

バキン!

 

朴刀を一度振るって手錠を破壊し、手を差し伸べる。

しっかりと掴まれた手に想像よりも強い力が込められるが、気にせず引き上げた。

軽く礼をする相手に銃剣を押し付け、一度息を吐く。

 

「全員後で助けたるからな、あともうちょい気張れや。」

 

『——— 審判よ、彼らの罪を表せ。』

 

「!!」

 

ダァン!!!

 

頭の中で反響する声が聞こえた。

同時にレイホンが飛び道具を警戒し朴刀を構え、カポが片腕で銃剣を構えて狙撃する。

その瞬間、レイホンとカポの体は宙に浮いていた。

 

「ッ!〜〜〜ッッッ!!!」

 

ブチッ!

 

「フンッ! ああ!?首吊りっちゅうわけか、縄切れたらアカンやろ!」

 

自分の首に食い込む縄。

呼吸はできず、気を失うまで数秒。すぐに首に掛けられた縄を引き千切り、力が足りず縄を引き千切れないカポを吊る縄を朴刀で切断する。

突然現れた縄。魔法ではなく、何かを具現化するようなそれに嫌な予感を覚えつつ、攻撃してきた相手を見る。

 

この牢に入る前、存在していたはずの部屋の光源が変化していた。

雲が星と月を覆い隠しながらも、燃え盛る炎がありとあらゆる物を照らす。

逃げ惑う人々の姿、倒れた者に馬乗りになり、何度も何度も殴りつけるナニカ。

扉の向こう側は、別の空間へと上書きされていた。

 

大通りの真ん中に一人立つ女性(ラヴィニア)は両眼を包帯で隠し、左腕は金色の茨で包まれ、手には槌を持っている。

それだけなら酒を飲んだ際、ウサギを叩きのめした時に見たアーツだったが……彼女の背後には、明らかにアーツ由来のものではない、巨大な一本の天秤が立っていた。

 

『……。』

 

「はぁ……。どいつもこいつも、抱え込みすぎやって思うんよな。一度全部ぶち撒けるか、過去を割り切るっちゅうのが出来たらこうならんやろ。」

 

一息つく。

牢を越え、(境界)を越える

 

「…ま、出来んからこうなるっちゅうのが分かってきたわ。俺っちは相談相手やないし、元に戻す方法は暴力しか知らんからな…手荒になるけど許してくれや。」

 

煙を吐きだす。

片手に朴刀、もう片手に咥えたシガーを取り、歩き出した。

 

 





ちなみに全然天井狙える領域です、勝ったな!

そして恩を返させてくれない鶴(FF)はいつになったら受け取ってくれるんですか?
無言でギフト送りつければいいんですか???
あの人のおかげで30連分追加されてますからね、リサン手に入れててほしい。
アクナイで性能じゃなくてビジュ優先した愚か者(俺)より報われるべき人です。
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