【完結】もしもどこぞの都市のカポがアクナイの世界に転生したら 作:しきょーかい
人の爆死は蜜の味。うめ…うめ…。
あ、ラップランド視点から始まります。
短いです。
『剪定した葡萄が、最後まで残る保証はあるのか。……いい言葉ね。』
懐かしい言葉だと思いつつ、全てのアーツを防御に回し、飛び退く。
できるだけ遠くへ、被害を最小限に。
岩が砕け石になり、石は熱と衝撃に耐えられず砂になる。
衝突地点を中心に散らばった土砂がブドウの葉に当たり、大雨時のような音を立てた。
暗闇の中で土煙が舞い、視界は不明瞭。
気配と経験をアテにして追撃しようとして、やめる。
「フンッ、ハァッ!」
(ボクより獣らしいや、一体どんな人生を送ればそこまで強くなれるのかな。)
先程まで自分がいた場所に、一本の線が走る。
2つに別れた土煙の先にいる自分を見るまでもなく、いると確信しているかのように気合を放ち、朴刀を横へ振り抜くその姿は猛獣そのものだった。
体を逸らして避ける時、朴刀から放たれる熱が肌を焼く。
(自分は熱の影響を受けていないように見えるし…。)
一振。
首目掛けて振り抜かれた朴刀を、アーツで強化した直剣で逸らす。
路地で戦ったときと違い、体に収まりきらない暴力が剣から腕へ伝う。
喰らいつくアーツの狼は有効打を与えられておらず、コートの裾を齧るくらいだ。
「ホイッ!」
二振。
もう一度打ち合い、力比べに負けて吹き飛ばされる。
たった2回打ち合っただけで、全身が震えて力が入らなくなった。
深く息を吐き、呼吸、心拍、筋肉の動きを整える。
「タァッ!」
三振。
空いた胴を斬り抜けようと、一閃。直剣を地面に突き刺し、その一撃を止める。
無理矢理押し出され、爆音がしたと思った瞬間、自分の体が空にあることを理解した。
「ハハハッ!メチャクチャだね!」
『大人しく手を取ればいいのに、何を躊躇っているの?』
羽獣でもない限り、空中でそう簡単に動けるはずがない。それは自分も同じだ。
着地した瞬間の隙を狙うまでもない。彼なら空にいる相手だろうと
『残る輝きを、決める時は今。』
「違うさ。」
ギャリィィィ!!!
跳躍し、縦ではなく横に裂こうと迫る刃。
予想したところで無駄と言うかのように、暴力が迫って、それを拒絶する。
『貴方が、空に浮かぶ星になって…。』
更に打ち上げられ、下を見ると花火に照らされたブドウの葉が見えた。
折角被害が及ばないよう離れたというのに、どうやら意味はなかったようだ。
星とは…今空を飛んでいる自分に対する皮肉かと思ってしまう。
『証明すれば良い、私が一番って。』
「双月って言わない所。そういうとこだよ、君。大体さぁ……!」
所詮、どこまで行っても星は星でしかない。
自分自身で輝くことは出来ても、それより明るいものには掻き消される。
太陽を呑み込む月にはなれず、いずれ消える。
地面に向かってアーツの斬撃を放ち、その反動で落下速度を落とす。
ボロボロになったブドウで衝撃を緩和して、ゆっくりと近付いてくる紅い光の軌跡を睨みつけた。
「シラクーザで、雲一つない空なんて見れるわけないじゃないか!!!」
===
初撃は荒野を抉り、辺りの土と砂を巻き上げるだけに終わった。
すぐに土煙を切り払い、直線上に立っているラップランドへと斬りかかる。
一撃目は避けられ、次の攻撃は逸らされたが、ラップランドの体制を崩すことに成功した。
その隙を逃さず、空いた胴に向かって振り抜く。しかし、直剣を地面に突き刺した事により防がれる。
踏み込む足に力を込め、撃鉄を引いた。
全力で振るい、空へと吹き飛ばす。
「ハハハッ!メチャクチャだね!」
(面倒やな)
4度斬りつけて分かった事として、ラップランドは止まらない。
どんな強者であろうとも、攻撃の瞬間、防御の瞬間…確実に停止する時があるはずだ。
実際レイホンも
さらに、レイホンと衝突する際の衝撃もあり、震えて武器が持てなくなる未来も想像していたが訪れない。
それどころか、たったの一息で身を引き締め、自分の状態をリセットした。
目の前に立つのは舐め腐った少女ではなく、一匹の
(…ま、空なら動くもクソもないわ。)
コートを越えてレイホンを傷つけることすら出来ない、アーツで出来た狼を振り払う。
斬り上げる為刃を上に向け、軽く撃鉄に指をかける。
ゴゴゴ…ゴウッ!!!
六つの銃口から噴き出す炎、震える天退星刀。
今にも打ち上がりそうな愛刀を力で押さえつけ、跳躍の構えを取って、飛ぶ。
防御するよりも速く斬りつければ問題はない。
ギャリィィィ!!!
(…ん?)
胴を裂くはずだった一撃は受け止められ、ラップランドは更に上へと飛んでいく。
間に合うはずがなかった防御。しかし、空を飛ぶ狼が現実を伝えてくる。
ドスッ、と重い音を鳴らしつつ着地した瞬間、その姿が揺らいだような気がした。
———
「レイホン。キミはこの先、この都市がどうなっていくと思う?」
ラップランドを追って葡萄畑に入る。白色の輝きを消していなかったため、すぐに見つかった。
突然の問いかけ。
軽く考えている間に、数発の花火が打ち上がる。
「知らんわ。」
「少しは考えてよ。———あの子たちはシラクーザに、新しい風を呼び込む事ができると思う?」
シガーを取り出そうとして、止めた。
代わりに近くに生っていた小さな葡萄を引き千切り、口に放り込む。
酸っぱいというよりも青臭い。プッと吐き出し、唾を飲んだ。
「知らん…って言いたい所やけど、ずっと前から風は吹いとったやろ。後は邪魔なモンぶっ壊せばええ。」
ガシャン。
天退星刀を振り下ろし、弾倉を開く。
空の薬莢を放り出し、空いた場所に弾丸を装填する。
「……はは、キミは本っ当に 最高 だよ。」
どこか泣きそうな声で、ラップランドはそう呟いた。
花火が打ち上がり、爆音が鳴り響いている中でも不思議と聞き取ることが出来た。
狼の仮面をとって、綺麗にお辞儀をする。
「元グレイホール十二家、ラップランド・サルッツォ。どうか、キミにとってこの夜が———」
バァァァン!
「退屈でない物になる事を祈るよ。」
50連ぽっちでコンプできる…?
どーせオマエは!! ハーモニークレアとか!! ホーネットムルソーとか!!
全コンプ余裕www程度の認識でヴァル夜回したんだろ!?
甘ぇんだよクソガキが!!
これはな、戦争なんだよ!! 10連で光るいつもの抽出じゃねぇ!!
狂気パックの押し付け合いさ!!
買うなら3周年50連のパックもな!!(宣伝)