【完結】もしもどこぞの都市のカポがアクナイの世界に転生したら   作:しきょーかい

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「天・井・交・換。み・あ・な。フッ。」
「良秀さん…!?それは……」
「おいチビ、こいつなんて言ってんだよ?」
()井を知らない
 ()の中の蛙共、
 ()換のために命を
 ()えて狂気を生み出す姿。
 ()じめで()われで()さけない…だそうです。」
カ チ コ チ カ チ コ チ(もうやめて、私の負けだから)

「!? ちょっとダンテ〜?ウティアス実装だけど欠片はあるの?」
カ チ コ チ(余裕)


第83話

 

 

「ドクター、おはようございます。……ユジンさんとレイホンさんも、おはようございます。」

 

「あぁ、おはよう。」

 

「手当てあんがとな。医療系のアーツ使えんやつ多いのは問題やと、今一度気付かせてもらったわ。」

 

消費したエネルギーを補うため、持ってきた食料を予定の数倍削って胃を満たす。

その様子を顔を顰めて見る者たちがいるが、無視して放り込んでいく。

善意だけで動けるほど安い組織ではない。今回の件も、ヴィクトリアに食い込めると思っての行動だった。

 

結果として、成果は自身の強化。そして大怪我。

さらにこのままロドスに着いていくと、碌な事にならないと警鐘が鳴り止まない。

が、受けた恩義に報いたくもある。勿論、自分を優先するため報える可能性は限りなく低いが。

 

「私たちは次の……計画を立てなければなりません。サルカズはここの住民のみなさんを、外からの攻撃に対する盾にしていますが、軍事委員会と大公爵の良心を無条件に信じることはできません。」

 

「———割り込んですまんけど……これ、俺っちらがどうにかできるんか?」

 

「…どうにかできるラインは既に超えています。ですが、私たちは現在の封鎖エリアの悲惨な状況を見過ごすことはできません。現状を変えるのは簡単ではありませんし、薬も……数が足りません。このとおり、確かに私たちだけではできることに限りがありますが、それは行動しない理由にはなりません。」

 

「立派やな、俺っちなんてシマ作りに行こうぐらいのノリやったわ。結果はこれやけどな、はは。」

 

無言。

空気を変えようとしたというのに、誰一人噛みついてこない。

和んでも、張り詰めてもいない。つまらないと思いつつ、届いた葉巻の先を切った。

口に咥えて、吸いながら火を点ける。

 

「で、どうするか……もう決めとんのやろ?乗っちまった方舟やし、最後まで見届けたるわ。」

 

はぁ、と煙を吐きながら問う。

ようやく凝り固まった表情を顰める者が出てくる中、アーミヤの答えを待った。

 

「はい、レイホンさんは———」

 

 

 

———

 

 

 

時刻 不明 天候 曇り 視界:低 ???

 

「はぁ……。」

 

結局、ロドスとの距離をおいたまま、何時でも出られるように待機命令を出されていた。

結果としては、ロドスが行った複数回の戦いに干渉できず、怯える哀れな市民を眺めるだけの時間。

そして、その時間も終わりを告げようとしていた。

 

溢れ出る避難民。

騒ぎは伝播し、恐慌へと変貌する。

避難中に更に避難する、哀れな市民たちはレイホン達に限らず、あらゆる場へ向かって突撃した。

前に誰がいようと、自分が何を踏みつけようと、醜く進み続ける姿を前に、深く煙を吸い込む。

 

ドクターとアーミヤの二人の姿はない。

近くにロドスのオペレーターも、部下の姿もない。

これ以上分散しないためにも、近くにいたファウストとテルツォの体を両腕で抱えた。

 

「うっ」

 

「む」

 

「しっかり掴まっとけや。巻き込まれたら……まぁ、そん時はそん時やな。」

 

ドスッ

 

濁流の如く、突撃する者たちはレイホンに接触しない。

誰も彼も生を求めて走っている以上、一般人でも分かるほど死の匂いが濃い者には近付きたく無いのだろう。

そんな事を思っていると、一人のコータス(黒ウサギ)がぶつかってきた。

腰に携えている2本の剣が、鈍く光る。

即座に両腕に抱えた二人を放り、抜刀しつつ切り払った。

 

「待ってください!私です、アーミヤです!」

 

「おぉ、済まんかったな。」

 

慌てて手を突き出し、制止しようとするアーミヤに続けて攻撃する。

 

三度振るう。

 

左肩から右脇腹にかけて叩く様に斬ろうとして防がれ。

阻んだ剣を弾き飛ばし。

そこからがら空きの頭を狙い、思い切り振り抜く。

 

「……っ!」

 

「よう避けたな、こっから上げてくでぇ!」

 

最後の一撃は、咄嗟に屈むことで避けられた。

だが、体勢を崩した隙を逃さず、不安定になった足元を狙った斬り抜けへと繋げた。

二本目の剣が抜かれ、迫り合い、互いに距離を取る。

 

「レイホンさん!攻撃を止めてください!」

 

「俺っちに殺気向けられて、記憶から武器の一本も引っ張ってこんのか。随分と、フッ、余裕やな。」

 

突然繰り広げられた戦闘に、新たな命の危機が生まれたことを感じ取った市民たちは騒ぎ出す。

脅威と見たのかレイホンとアーミヤに敵意を向ける者もいたが、睨みつけると他と同じように逃げていった。

 

「いつもやったら目を抉っとったけど、今は後回しや。どこまで模せるか、確かめさせてもらいますわな。」

 

「———なぜ分かったんだ? ……魔王でも、亡霊でも、()でもないのに。」

 

アーミヤの目から光が消える。

取り繕うのは止めたのか、数度打ち合ってボロボロになった剣が守備ではなく、攻撃のために振るわれた。

空いた片手に生み出される黒い剣。前見たものよりも、明らかに脆そうなそれを握りしめた相手に、軽く返した。

 

「勘。———冗談や、そんな睨むなや。目ぇ抉らんといかんのに、お前が相手やったら終わる気がせんわ。」

 

「……ちっとも、模せやしない。」

 

「本物やったら、俺っちの知っとる武器に持ち替えるやろうからな。」

 

「読み外れとでも、言いたいのかい?」

 

静かに、怒気を宿らせて、アーミヤの声で問う何者かの攻撃を捌きつつ反撃する。

今の相手は、弾を使う程ではないため純粋な力で押す。

 

「いんや、お前じゃ———ジジイの頑固な頭じゃ無理っちゅうことや。存在しとらんからな!」

 

「ジジイかどうか、自分でも分からないというのに。」

 

緩急つけて攻め切る。

かつて見た剣は、蒼い龍を幻視するほどのものだったが、今の剣は違う。

模倣以下の出来損ない。アーツも切れず、龍も切れず、目の前の虎も切れない。

打ち合い、磨り上げて生んだ隙に刃を走らせる。

 

「それと、向こう(都市)のやつからすりゃ、俺っちらとお前ら、どっちも変わらん人や。」

 

「……何?」

 

「フンッ!」

 

驚き、漏れた呟き。

視界は黒いコータスに化けた背中を映し出している。

トリガーに指を掛け、炎が吹き出し、熱を貯めた天退星刀を振り抜く。

咄嗟に背後を守ろうとした剣が阻もうとして、勢いを殺すこともできずに吹き飛んだ。

 

「ぐっ……その炎、推進力、アーツじゃないんだ。」

 

「当たり前やろ。アーツなんて使えんし、使えたとしてもお前に使うには惜しいわ。煙草の火ィ点けるだけでもな。」

 

よろめきながらも立ち上がる変形者(・・・)の目的は不明だ。

サルカズの王庭、最古の王庭。そして情報が正しいのなら、ただのサルカズ。

立ち位置も目的も不明だが、今こうやって敵対している以上、敵とみなしても構わないだろう。

 

「言ってくれる……ほんの興味が、身を滅ぼすことを思い出したよ……。」

 

「分かるで、興味本位で刀抜いたら頭ン中切り刻まれたことあるわ。」

 

「……興味深い話だね。でも、ここらでお暇させてもらうよ。」

 

「撃て。」

 

既に姿はアーミヤのものではない。

緑髪の青年のような姿をした変形者は、服についた埃を払って言った。

勿論逃すつもりはなく、ファウストに射撃命令を出す。

 

「「「問おう、君は自らの存在意義を証明できるか?」」」

 

しかし、無数の変形者が肉壁となり、砲撃に耐えられた。

複数の声が混ざり合い、異常な存在を前にした市民たちの叫びを塗りつぶす。

それらを無視して言い放った。

 

「アホか。それとも長く生きすぎて忘れたんか? 縁があるんなら、勝手に背負わされるモンや、それ。」

 

「「「———君たちの言う、ロゴス……または、アスカロンと連絡を取るといい。」」」

 

次々に放たれる砲撃、弾け飛ぶ変形者たち。

アドバイスをするように言い残したかと思うと、増殖を止め、次々に動きを止めて倒れる。

 

「テルツォ、どう見える(・・・)?」

 

「…全員、死んでいるかと。本体は逃走したようです、追いますか?」

 

「……先にロドスの方と連絡を取らんとな、騒ぎを収めるよう下に伝えとけや。」

 

「了解しました。」

 

命令を下し、即座にドクターと連絡を取ろうとして———

 

ツー、ツー……

 

「……チッ。」

 

繋がらない事に気付いた。

そして変形者の言葉に従うのは癪だが、アスカロンに連絡を取る。

今度は、コール音が鳴るよりも早く繋がった。

 

『…要件は何だ、手短に』

 

通話越しにも分かるほどの怒りと焦り。

感情を滲ませるアスカロンの声を聞いて、あまり良い状況ではないことに顔を顰める。

 

「こっちに変形者が来たんやけど、そっちはどうなっとるか気になってな。……声からして、あんま良いことは起きとらんのやろ?」

 

『ドクターとアーミヤの両名が行方不明。……私の不手際だ。』

 

(……こりゃ終わったわ、どうにか立て直せるか…厳しいわな)

 

アスカロンの報告を聞いて、軽く現実逃避しつつ、部下たちが暴徒を鎮圧する様子を眺める。

中には感染者が混じっており、それを見てパニックになる者も居たが気にせず考える。

 

「まだ終わってはおらぬ。気高き猛虎よ。」

 

民衆を掻き分け、一つの人影が姿を表す。

 

「……どうにか出来るんか?」

 

「然り。我の力は万能ではない故に、敵の策を許してしまったが……二度はないと、言い切ろう。」

 

舌先から呪言を紡ぐ、バンシーの主。

ロドスのエリートオペレーター、ロゴスがそこに居た。

 





見る専になってると筆が進まないこと進まないこと…
そしてストーリー難解すぎて分からないこと分からないこと…
あと強めの蛭(ドゥカレ)が強くってぇ…ウィシャデル借りるしかなくってぇ…

ウティアス実装だってさ、欠片貯めてて良かった



『古びた銃剣(アーツユニット)
ある者のアーツを、最大限の力で発揮できるように作られた試作品。
持ち主にとって、自分は一人ではないと証明するもの。
所々がたが来ているが、今日もまた、彼の隣で抱くのだろう。
「スコープを覗けば微弱な電気信号も見逃さない。」

宿舎と活動室に飾ろうとすると、雰囲気が良くなる(意味深)
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