【完結】もしもどこぞの都市のカポがアクナイの世界に転生したら 作:しきょーかい
夜明け事務所だぁ…?
ルイナ勢への需要をよく分かっていらっしゃる
哀悼EGOはどうなんでしょうか
多コイン、再利用じゃないとは思うけども
じゃないと剣契で馬鹿になるからね……
ドクターたちが持つ発信機の信号を頼りにし、突如現れる源石クラスターを躱しつつ洞窟へと辿り着く。
道中には息絶えたサルカズの体が転がっており、貫かれた痕や傷一つない状態の死体があるのを見るに、ケルシーやロゴスが仕留めたのだろうと推測できる。
ゴゴ……
洞窟内の壁が押し潰そうと狭まり、死体の指が動くまではそう思っていた。
音を立てて、ゆっくりとだが、確実に道は閉じていく。
「見間違いやないか、はぁ……そろそろ飽きてきたで?」
抜刀し、立ち上がった死体に斬りかかろうとした瞬間。
本能に従って、咄嗟に天退星刀を手元に引き寄せた。
「———」
「あの猫の飼っとる化物……の偽物か。弾だけくれや、先ドクターんとこ行け。」
「分かった。」
クラウンスレイヤーから数発の弾丸を受け取り、正面にそびえる鉱石の怪物を睨みつける。
先に進もうとするクラウンスレイヤーの道を切り開くため、Mon3terと呼ばれている物に向かって朴刀を振るう。
弾丸を惜しむ相手ではないのは十分承知しているため、容赦なくトリガーを引き、横一文字に振り抜いた。
ガァン!
緑のかかった黒い結晶の欠片が散る。
熱を貯め始めた天退星刀を止めずに最後まで振り抜き、巨大な尾を断ち切った。
即座に身を翻し、すぐそこまで迫っていた刃を躱す。
「おう、さっきぶりやな。今度はきっちり、規律に則って処罰したるかい覚悟せぇや!」
「……何で僕って分かるのかな。」
空いた左手でナイフを持った手を弾き、クラウンスレイヤーの姿をした"それ”に向かって朴刀を振り上げた。
真っ直ぐ振り下ろす。綺麗に2つに分かれた体の奥に、別の影があるのを見た。
ドクター、アーミヤ、ロゴス、医療オペレーター、親指の構成員たち……。
その中にはかつての
「はっ、俺の記憶から作ったんか?……勝手に記憶を読み取ったり、礼を弁えん奴や。不愉快やな。」
数えるのが面倒になるほどの皮を被った変形者は、今もなお数を増やして道を阻む。
それぞれが武器を持ち、今すぐにでもアーツを使えるように構えた。
対して、両手で天退星刀を持ち、袈裟に切り裂けるよう右肩の上に構える。
3つの
「ここは通さな———」
スパァァァン!!!
「……。」
たった一人を除いて、変形者の生み出した幻影は断ち切られる。
精神的な疲労がどっと押し寄せるが、殆ど一掃したという達成感が揺らいだ心を支える。
残った一人が咄嗟に構えた古びた刀は半ばから砕け散っていたが、それでも抜刀の姿勢で立っていた。
「俺っちの斬撃の速度覚えとったか?流石やな。武器がもうちょいマシやったら受けられたやろうな、惜しいわ。……あぁ、ただの独り言やし、お前程度に理解できる奴やないし黙っとけや。
「ぐ……。な、なん、で。」
「———その耳は飾りか?」
空間を断つ斬撃を放った後、大きな後隙を狙うかのようにナイフを突き出してきた男がいた。
背後から心臓を狙った一撃だったが、
そのまま体を捻って両足を切り裂いた。
男が何に対して困惑しているかは分からなかったが、発言を許可していないため下顎を殴りつけて破壊する。
「俺っちも結構成長したと思うんやけど、防がれちまったし……案外大したことないんか?一応剣の極地っちゅうのに自信なくすわ。いやホンマに。」
睨みつけてくる目。眼窩に指を突っ込み、そのまま抉り抜く。
痛みで叫びを上げようとした男の喉を先に締める。空中に持ち上げた。
「傷が癒せん、数を増やせん、化けることもできん。理由を教えてやろうか?」
偽物の弟子に向かって放り投げた。
折れた刀が抜かれ、満身創痍の男の体から二本の腕が消える。
よく見れば刀は所々刃毀れしており、切断する際に激痛を伴うことが容易に想像できた。
「あ”あ”あ”あ”あ”ッ”ッ”ッ”!!!」
「叫ぶな。耳を澄ませや、源石を伝って聞こえてくるやろ?」
『———暗闇で……君が手を掴んでくれた』
死へ誘うバンシーの歌。それとは似ていて、また違うもの。
敵も味方も問わず、『血』という物に関する全ての事象を否定する旋律。
そこに、小さいとはいえ他の者の声が混じっている。
自分たちは微力だが、無力ではないと叫ぶかのように。
「責任持って送り届けたる。俺っちは二枚舌は使わん。つまりな?
「が、ぁっ」
『必然など、ありえないこの世界で……夢語って、夜を越えて、ぼくらは……』
水が湧き上がるように、傷口から肉が盛り上がる。
それを偽物ごと切り裂いた。
折れた刀が転がる。
「嬢ちゃんらにふさわしい歌やと思わんか?最近、その先に何があるか興味が湧いて堪らんくてな。」
『……生きてゆく』
身動き一つできない変形者に歩み寄る。筒からは炎が吹き出し続けている。
手足を失った状態で、それでも死から逃れようとする変形者。
その姿に一切の哀れみを持つことなく、天退星刀を振り上げた。
「そしてお前は死ぬ。片割れにはよろしく言っとくわ。」
『———瞬く間に』
歌が終わると同時に、手向けとして
叩き壊され、残った部位は粉微塵になっていく。十王庭の一人、その片割れが滅びる。
押し潰そうと、狭まりつづけていた地殻変動が止まった。
「チッ……あんまスッキリせんなぁ。」
残り半分を切ったシガーを捨て、火を靴で揉み消す。
歌と共に響いていた戦闘音もまた終わっている。
彼らが死んでいないことを信じて、洞窟の奥へと歩を進めた。
火傷呼吸で来てほしいという切実な願いを込めておきます
まぁ今回のヴァル夜参加できないんですけどね
泣きそう