【完結】もしもどこぞの都市のカポがアクナイの世界に転生したら   作:しきょーかい

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今更ですけど一応完結してるんで蛇足も蛇足ですからね?
(意訳:リンバスカンパニーn章:課題の終わらない)

この小説は課題からの逃避によって成り立っている……
以上、転入届グレのあとに隠れていたソーダ解析Vにビビった人でした
えっリアン/ソラアナウンサー!?
ミ゜ッ(ちゃんとマジ切前のソラで絶命)



第97話

 

「おや、目が覚めたのか。随分と寝ていたが、疲れていたのかい?」

 

目が覚めると、そこには死んだはずのサンクタ(Outcast)がいた。

横になっていた体を起こし、壁にかけられていた朴刀を腰に下げる。

胸元に手を入れ、ライターとシガーケースから一本の葉巻を取り出す。

 

「喫煙室はあっちだよ。」

 

彼女の指差した方には、加入時の要望で増設された喫煙室があった。

その中にはAceと、記録として知っているサルカズがタバコを吸っており、こちらに気づくと手を上げた。

設備も、間取りも、通りすがりのオペレーターたちにも、一切の違和感はない。

 

「また葉巻か、体を壊すぞ?」

 

一歩踏み出そうとした瞬間、馴れ馴れしく話しかけてきた声の主を見て、流石に顔を顰めた。

ドクターたちも似たようなものを見ているのなら、怒り狂っているかもしれない。

宣言されているのならばまだしも、当然のように現れたのだから。

 

「すまないが、ドクターを見ていないか?」

 

「……見とらんなぁ、一緒に探したるわ。」

 

「ありがとう。」

 

近くにいるだけで、少し涼しいと思えるほど冷気を放つ白いコータス。

シガーとライターを収め、一度深く息を吐き、抜刀した。

Aceの隣りにいたサルカズ……Scoutは完全に静止する。

 

「それで正解だ。」

 

「分かっとるけど、胸糞悪いモンやな。」

 

肩より上に、大きく振りかぶって構えた。

周囲のオペレーターたちが注目しているが、構わず(シン)を纏い(マン)を生成する。

銃口から炎が吹き出し、三つの光の輪が輝く。

 

「フンッ!!!」

 

断ち切った壁の先に、鈍い黄金色の海、巨大な塔、一つの方舟が垣間見え———

 

「———相変わらず、その剣は欲しくなるな。」

 

「……お前が居ってたまるかい。」

 

無我夢中、阿鼻叫喚、支離滅裂。

最後に見えたのは、ここ最近見たばかりの言葉が刻まれた刀の鞘だった。

 

 

 

———

 

 

 

バキン!

 

「……っと。」

 

自らを覆う結晶が壊れ、粉末が舞った。

流石に吸い込むわけにはいかないため、源石粉塵の嵐への対策として配布されたマスクを装着する。

 

(走馬灯、幻覚や妄想やないか……)

 

あまり良いコンディションとは言えない、自分の精神状態を把握して理解した。

咄嗟に纏った(シン)の影響か、それとも近くにいたドクターやアーミヤの力か、それともバンシーのアーツか、それとも源石の持つ摩訶不思議なエネルギーが齎したのか……。

考えられる原因は複数あり、どれが正しいのかレイホンには分からない。

 

(せやけど、弟子(ヨシヒデ)が居る時点で偽モンやな)

 

辺り一面源石の鈍い輝きで覆われ、静まり返った飛行船から見下ろす。

初めは果実の如く実るように、またはクリスマスツリーの飾り付け、その最後の星のように。

赤黒く輝いていた『原初の源石』なるものは、いつの間にか頂上から落ちていた。無駄に輝いているため、どこにあるかは嫌でも分かってしまう。そして今も動き続けていることも。

 

「……。」

 

情報が正しいのなら、原初の源石を持ち移動している者は先代魔王の兄、テレシスだろう。

都合の良いことに、飛行船を絡め取った根を伝っていけば辿り着くことはできる。邪魔者も居ない。

 

マスク越しに一度大きく息を吸い、口寂しさを紛らわすことのできない苛立ち代わりに根の上を駆け始めた。

 

 

 

===

 

 

 

玉座の間。

この場にあり、長い年月の間埃を被っていた以上、誰が座っていたのかは考えるまでもなかった。

そして、玉座に意味がないことも、また。

 

「やっぱマスク着けとると口寂しゅうてしゃあないわ。……一本どうや?」

 

「そうか。生憎、私は吸わないのでな。」

 

「ほんじゃ、一本吸わせてもらうで。」

 

開け放たれた扉から一匹の猛虎が歩み出る。

飄々と言う割には、目に余裕はない。それは油断のない立ち方からも伺えた。

その双眸に映るのは淡い桃色とも、灰白とも取れる髪色をした一人のサルカズ———自分は余裕を持って答える。

 

鈍色の重厚な甲冑。使い込まれた金属の冷たい質感は、自分がこれまで奪ってきた物を思い出させる。

対して相手は紅色のコートを堂々と纏い、雑に下げられた異様な朴刀ときっちりと着こなしている制服が得も言われぬ雰囲気を醸し出している。

あのコートも変わらない量の血を浴びてきただろうに、背負い込む気はない。

 

紫煙が漂い、少し甘く感じる葉の香りが漂ってきた。

果たして、この場に相応しい者はどちらなのだろうか……。

 

「問おう。」

 

「時間は、はぁ……ええんか?」

 

「問題はある。だが、この問答にて私が成ったとき……神は自らの力と意志にて沈む。」

 

時間について聞くということは、亡霊たちと妹の衝突を知っているのか?

声や目線から読み取ろうとするも、徒労に終わると感じ、止めた。

どちらにせよ悔恨を吐き出すつもりはなく、歩んできた道のりに一切の恥はなく、これより罪悪感からも逃れ、価値ある未来をこの手に掴む為に進み、滅亡の運命さえも超克してみせよう。

その結末を信じている。

 

……テレジアよ、そなたを失う事を前提として私はここに立っている。

張り巡らされた策謀は遠く昔に消えた。都市より(きた)る光の力はそれまでに強力であり、示した輝きは滅びの薄暗い輝きよりも眩しく目を焼いた。

「扉」を開く時はすぐそこにあるが、問答にて得なければならない物もまたある。

願わくば、この一戦にて。

 

「運命。貴様は何と心得るのか……戦いにて語ろう。」

 

「何やったか……本心を知るには厳しい冬を与えんとアカン、やったか?」

 

「……ふ。」

 

なんと、豪快な男だろうか。思わず笑みが漏れた。

心の奥底から汲み上げる。

これまでの戦いで積み上げてきた経験と感覚を。強大で、矮小な(のぞみ)を。

 

……さぁ、今日こそ君の輝きを見せつけるときだね。

 

抜剣。

抜刀し応える相手は(まさ)しく、仁義を持つ者。相対するに不足はない。

互いに薄っすらとした光を立ち昇らせる。そこに色が混じり、相手は燃え上がるような赫色に輝き、そして自分は光を塗りつぶす黒色に。

刃の先に光の輪を一つ生み出す。

 

届かぬ天を見て、多くのものを失って、ここに辿り着いた。

 

そのくらい、分かっている。

私も、彼女もまた覚悟の上である。

…水滴が落ちる音が響く。

 

「我が名はレイホン。東部十剣の一人にして、小指の天退星。」

 

「……我が名はテレシス。カズデル軍事委員会統括、摂政王にて六英雄が一人。」

 

「「全力で戦おう。」」

 

ピチョン

 

雫が落ちた瞬間、自分は横薙ぎの一撃とともに斬撃を。

レイホンは屈み、銃口から炎を吹き出しながら飛び掛かってきた。

 

そのまま運命に従って、進み続けようか。

 

……。

光の種は根づき、芽吹いた。花咲く者たちは周囲に再び種を撒くだろう。

奪い奪われ光は徐々に集まり、一つの大きな何かを生み出す。

果てにねじれるか、それとも殻を破り、纏って武器とするか。

 

……。

 

サルカズに、この醜悪ながらも未来ある大地に誓おう。

神を、貴様を、運命すらも断ち切ると。

 

……えぇ、楽しみね。

 

 





テレシスのやろうとしてる事
不完全でもいいからE.G.O.発現してから海に入りたいので問答(物理)する
レイホンが狙われているのは発現、ねじれの渦中にいるから

あと(プリ)(C)ぶつけようとしてる。
毒を以て毒を制すorカスの化学反応が起こります。
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