『聖女(わたし)の推し活が無理ゲーすぎる! ~イケオジたちの死亡フラグを全力回避いたします~』   作:HiHoSit

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はじめて投稿いたします。
本作はGoogleAI「Gemini」を用いてプロットを作成した小説となります。
アイデア抽出や本文の細かい言い回しは手直しを加えておりますが、生成AIの運用学習と当方の個人的趣味に基づく作品となりますので、予めご了承ください。


タイトル未定~序章~

深夜3時。決算期特有の喧騒が静まったオフィスビルから這い出し、ようやく掴まえたタクシーに身を沈める。

「…はぁ…疲れた…もうヤダ無理…」

大手企業の財務部、もう誰もいない、モニターの明るさだけが残るオフィスで私は狼狽していた。三徹目の頭は妙にハイになっていて、窓の外を流れるビル街の夜景色がやけに非現実的だ。

 

28歳、独身。連日の残業と監査法人対応にすり潰されるだけの社畜。

重い腰と疲れた頭を抱えながら、深夜にタクシーへ乗り込み家路へ着く。深夜のオフィス街なんてタクシーが早々都合よく走っているわけもなく、なんとかかんとか捕まえることができた。

 

ようやく辿り着いたワンルームのドアを開け、スーツのままベッドに倒れ込む。

枕元に顔をうずめ、声にならないうめき声を漏らし、年頃の女性が決して出してはいけないような呪詛じみた会社への愚痴と疲労を零す。

 

ふと目にやった私の唯一の癒やしは、枕元のフォトフレーム。

幼い私と、亡き父、そして――父の隣で不器用な笑顔を見せる、叔父(おじ)さん。

 

父が早くに亡くなってから、父の弟である叔父さんが、私と母さんにとっての父親代わりだった。

厳しくて、優しくて、でもいつもどこか報われない悲しさを背負っていて。

(…叔父さん、母さんのこと、ずっと好きだったんだろうな…)

亡き兄の妻(母さん)に、若くして亡くした想い人を重ねていること。兄への義理立てと責任感から、自分の幸せを犠牲にし続けていること。

その「大人の男の悲哀」に気づいてしまった時、私は、どうしようもなく叔父さんに恋をしていた。

 

高校生の頃。初めてできた彼氏と、帰りが遅くなってしまった夜道。

「…ねえ、キス、していい?」

人通りのない道端で、彼氏が顔を近づけてくる。

早く大人ぶりたい、背伸びしたい年頃の自分と、目の前の血気盛んなお年頃の男子高校生の姿に、何とも言えない不快感と、その馴れ馴れしさに嫌悪感が湧き、身を固くしたのを覚えている。

 

 

嫌とはっきりと言葉にできず、その場で身体がこわばってしまい。固く目をつぶったその時。

 

「――こんな時間まで、姪(ウチのコ)に何をしている」

 

地を這うような低い声。

振り返ると、そこに立っていたのは、仕事帰りのはずのスーツ姿の叔父さんだった。

「お、おじさん!?」

「きみ。もう二度と、この子に近づかないでくれるかな」

叔父さんの静かな怒気(プレッシャー)に、彼氏は「ひっ」と声を上げて逃げていった。

 

帰り道。何も言わない叔父さんの背中を追う。

「…あの、叔父さん、ごめん」

「謝るな」

叔父さんは立ち止まり、私に向き直った。

「いいか。…自分の身は、自分で守れ。俺がいつもそばにいられるわけじゃない」

諭すような、苦い目。

それは、私を「姪」としてしか見ていない目だった。

 

翌日から、私は叔父さんに叩き込まれる形で「合気道」を習い始めた。

「なんで叔父さんが合気道なんて…」

「…お前の父さん(兄貴)は、昔から不器用な善人でな。いらんとばっちりを受けることが多かった。俺が守るしかなかったんだ」

(ああ、そうか。叔父さんは、父さんを守るために強くなって…そして父さんがいなくなった後は、その妻(母さん)と娘(私)を、一人で守り続けて…)

 

その報われない背中が、私の「枯れ専」の原点だった。

 

(…叔父さん、ちゃんと寝てるかな…)

三徹目のハイな頭で、叶わぬ恋に思いを馳せる。

このどうしようもない心を誤魔化すように、私はPCの電源を入れた。

(よし、現実逃避だ。土日は寝て過ごす前に、せめて『推し』を拝まないと)

 

起動したのは、RPG『Eternal Kingdom ~聖女と六人の騎士~』。

中世ヨーロッパ風のファンタジー世界で、聖女がイケメンたちと国を救う、王道RPGだ。

 

だが、私の癒やしはイケメン(攻略対象)ではない。

私の視線は、常に、彼ら(イケメン)の後ろに控える『メンター(イケオジ)』たちに釘付けだった。

 

「はぁぁ…ヴォルフガング騎士団長(46歳)…尊い…」

「エルンスト宰相(42歳)の胃痛顔、たまらん…! 私が胃薬になりたい…」

 

そして、私の最推しは――ヒロイン(私)の家に仕える、執事長セバスチャン(58歳)。

若い頃は「狂狼」と呼ばれた武芸者で、ヒロインの両親を庇って利き腕を失いながらも、残された左腕で完璧に仕事をこなし、孫を育て、忠誠を誓い続ける。

(完璧すぎる…! 報われない忠誠心! 秘めた過去! これぞ『枯れ専』の理想郷…!)

 

だが、このゲームは『クソゲー』だった。

物語終盤、イケメンたちを未来へ導くため、メンターたちは次々と死んでいくのだ。

セバスチャンが、ヒロインを狙う最後の刺客から身を挺して――。

 

『お嬢様…どうか、お幸せに…』

 

「いやあああああ! 推し(セバスチャン)が死んだああああ!!!なぁんでぇぇぇぇ!!!」

 

深夜、私はPCの前で絶叫した。

 

「なんで! なんでイケオジばっかり死ぬの!? こんなの『イケオジ全滅ルート』じゃない! クソゲー! 金返せ!」

 

ぷつり....

 

怒りと悲しみ、そして三徹目の疲労。

激しく眩暈がしたのを最後に、私の意識は――途切れた。

 

「――ああ、死んじゃったね。過労死。お疲れ様」

 

次に目を開けると、そこは真っ白な、サーバーラックが並ぶような無機質な空間だった。

目の前には、やけにノリの軽い、神様(自称)が立っていた。

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