とある屋敷で拳を交える少年少女、その姿は大人顔負けの本気だということが分かるほど殴り合いをしていた。メイドたちはハラハラしながら二人んお様子を見守っていた、何故なら止めに向かおうものなら弾き飛ばされるからである。
「なにをしている!」
「だ、旦那様!!」
屋敷の主が何が起こったのかと焦りながら庭に出てきた、主も本気の喧嘩をしている二人を止めようとするがはじき出されてしまい草むらに突っ込んでしまった。
そんなことも気にせず殴り合いをする二人、気づけば太陽は傾き夕方まで続いた。
2人はぼろぼろになった姿で疲れ果てていた服は敗れている箇所があり血も服に付いていた、お互い「はぁ、はぁ」と息も切らしていて次の攻撃が最後の一撃になるだろうとみんな固唾をのんで見守っていた。お互い構えてタイミングを図っていた、風が優しく庭にいた全員を優しく包み静寂な時間が続いた。
木に停まっていた一羽の鳥が飛び立った瞬間2人は同時に攻撃を仕掛けた、少女と少年の攻撃の軌道は同じだったようで顔に向かって拳が向かっていた。
メイドたちは顔を両手で覆う、主は勝利の女神がどちらに微笑むか見届けることにした。二人の拳がクロスカウンターでお互いの顔に当たった。
2人は倒れないよう踏ん張っていたが、体力も限界に来ていたのか両者ともに倒れてしまった。結末を見届けた主はハッとしメイドたちに自室に運ぶよう指示を出した。
「あの子達はどうなった?」
「旦那様、2人は命に別状はないですが骨が数本骨折しており状態から見て全治4ヶ月になるかと思われるらしいです」
お抱え医師からの説明を受けホッとする主、しかし何故2人がここまで大きな喧嘩に発展したのか気になって仕方がない主は翌日原因を追求するたことにし就寝した。
翌日、主は2人の自室に行き原因を追求しだした。
「2人とも何故機能はあんな喧嘩をしたんだ、今回は骨折程度で済んだものを下手をすればどちらかが死んでいてもおかしくなかったんだぞ?」
「お父様、今回の喧嘩の発端となったのは私の婚約者の件でアルフレッドが私に問い詰めたことが原因です」
「何だと、それは本当なのかアルフレッド?」
アルフレッドは俯きながら泣いていた、それは彼が本気で泣いていたことに2人は驚いていた。
「そうだよ、だって可哀想だよ!!スカーレット姉様はカイルのイタズラにどれだけ耐えているのに王族だという理由で怒られないんだよ!こんなのおかしいよ」
「アルフレッド、、、私も悔しいのだよ、スカーレットにもいじめのことについては相談もされた。だが王族との問題が起こると色々問題が出てきてしまうんだ、だから私も我慢しているんだ。いずれ彼も大人になりかわるかもしれない、だからスカーレットには我慢してもらってるんだ」
アルフレッドは父親の言っていたことは分からなくもないがそこまでして姉が酷い目に合うのは筋違いだと思っていた、横を見ると姉のスカーレットは涙を流していた。
実の弟がこんなに自分のことを思ってくれていること、そして今まで自分がされていたことを思い出し泣いてしまったのだ。
そんな泣いている姿を見たアルフレッドはこれからも姉を守っていくことを心のなかに誓うのだった。
「すまないスカーレット、王家との婚約であるためどうにもならないんだ。私にもっと力があればこんなことにはならなかったのだが。」
「大丈夫ですお父様、私はこれからも耐えていきます」
スカーレットは父親に誓い解散となった、アルフレッドは自室に入り別途に横になった自分にもっと力があれば第二王子を葬る力があれば姉を守ることが出来たのにと心で思いながら眠りについた
夢の中で目覚めたアルフレッド、周りには真っ暗な空間が広がっていた。
虚無の空間で自分しかいないことに若干恐怖を感じたが歩いてみることにした、いくら歩いても何もない空間にいつまで歩けば良いのかと思っていると眼の前に巨大なゴーレムが佇んでいた。30メートル程の巨大なゴーレムに驚くアルフレッドに跪くゴーレム、すると急に眼の前が激しく光った
次の瞬間、眼の前に似たこともない風景が広がった。巨大な建造物に見たこともない乗り物、そして何かの祭りなのかと思う程の人の数にアルフレッドは困惑していた。こんなに多くの人間を果たしてどこの国が所有しているのかと。そしてどれだけの繁栄したのか
「なんなんだ、これは」
アルフレッドはその一言しか言えずに呆然と眺めていた、すると一人の男が目の前に現れこっちに手招きした。何者かはわからないが悪いやつではないと判断しついて行くことにした、この男はどこに連れて行く気なのかと思っていると一つの巨大な建物に辿り着いた。
「さぁ、こっちに来てくれ」
「あ、あなたはいったい何者なのですか?」
アルフレッドはここまで連れてきてくれた男に問いかけた、男は少し考えた後人差し指を立てアルフレッドを指した。
「俺は過去の君だよ」
「過去の俺?」
「そう、俺はこの世界で生まれこの世界のため愛した人のためにたくさんの敵と戦ってきた」
過去のアルフレッドだと言う男が説明するとまた眼の前が真っ白な空間になった、さっきまでいた人たちはいなくなりアルフレッドと男の2人だけになり思わず周りを見渡していた。
しかし、どこを見ても巨大な建物も乗り物も無くなっておりあるのは眼の前にあるソファーと机にガラスの板のようなものがあった。
男はソファーに座りまたも手招きをした、アルフレッドは男の座るソファーに恐る恐る座る。
すると目の前の机からお菓子と飲み物が出てきた、驚くアルフレッドに笑う男。
「笑わないでそろそろ教えてよ、過去の俺ってどういうことなの!?」
「ごめんごめん、それじゃあ自己紹介をしよう俺の名前は獅子王 凱この世界で勇者王として活躍している」
「ゆ、勇者王?」
アルフレッドはどういうことなのか分からなかった、勇者はお伽噺でしか聞いたことしかなかったのに勇者王という言葉に違和感しかなかった。
しかしどこか懐かしい感じがあった、自分の格闘技での異様な強さそして体がまるで今まで格闘技経験があるような身のこなし、いくつもの感覚がこの獅子王 凱と同一人物なら合点がいくことがいくつもある。
とういことは本当に自分がこの世界にいたことになる、そう考えていると獅子王 凱は笑顔を見せアルフレッドは首を傾げた
「自分が本当にこの俺なのか気になっているんだな、それじゃぁ君が気になっていることを説明しよう」
獅子王 凱が振り返るとスクリーンが降りてきた、そして光がスクリーンに当たると映像が映し出された
その映像には獅子王 凱が今まで経験した激闘の日々が映った、それは1人の男が一生かけても経験しないような壮絶な戦いだった
その中には暗闇で出会ったゴーレムと瓜二つの物が映っており獅子王 凱と共に戦った相棒とも言える存在だった、そしてひと通り映像が流れた後映像は消え獅子王 凱を見ると横に見たことない女性が立っていた
女性は獅子王 凱の腕を絡めて寄り添っていた、アルフレッドは一瞬にして理解したこの女性は獅子王 凱のことを愛しているということに
「あの、獅子王さん」
「俺のことは凱でいいよ、それでどうしたんだい?」
「凱さん、その横にいる女性は凱さんの奥さんですか?」
「そうだよはじめましてアルフレッド君、獅子王 命です」
過去では幸せになったんだと思わず涙を流したアルフレッド、凱と命は突然泣き出すアルフレッドに驚き泣きやまそうとするがいっこうに泣き止まないことに困惑するがアルフレッドは右手二人の前に出すとやっと泣き止んだ
「大丈夫です、あなた達は幸せになったのですね良かったです」
「そうだよ、だからアルフレッドも幸せになってほしいんだ」
「私達は様々な苦難を乗り越えてここまで来れたの、でもね凱1人だけが勇者じゃないの私みんなが勇者なの」
命が言っていることはつまり仲間とともに勝ち取った勝利だという、そしてこの世界は今後脅威に怯える必要はなくなったということも
「そうだアルフレッド、最後に今まで俺が使っていた相棒を渡すよ」
「え?そんなもったいないですよ、この世界での勇者で平和の象徴なのに」
「大丈夫だ俺にはガオファイガーがある、気にすることはないガオファイガーも勇者の相棒だ」
ゴーレムより少しでかいガオファイガーを見せ安心させた、そしてアルフレッドの前には横にあるゴーレムだという。
「こいつの名前はファイナルガオガイガー、普段はガオガイガーと呼んでいる」
「ファイナル、、、、ガオガイガー、、、、」
「そっちの世界では新幹線とか飛行機は飛んでいないからな、動物の形をしているなら周りにバレることはないはずだよ」
ファイナルガオガイガー、凱さんとともに戦った最後のガオガイガーがアルフレッドの物になることに希望が出てきた。
しかし同時にガオガイガーを自分で扱い切れるか悩んでいた、今まで凱さんが扱ってきたのは過去のガオガイガーとともに戦ってきた経験があるため扱えた代物だ。
「大丈夫、、、、君なら扱えるさ、なんたって今の君は過去の俺なんだからさ」
「凱さん、、、、分かりましたこの力頑張って使いこなしてみせるよ」
「その意気だ、ただしその力は勇者の力でもあり破壊者の力でもある一歩間違えればその力は万物をも破壊するということを肝に銘じて使ってくれ」
凱さんはガオガイガーのちからの説明した後周りから光の粒子が舞い出した、凱さんと命さんはお互い見合った後アルフレッドに向き最後の言葉をかける
「最後に1つだけ、君の世界は今は穏やかな日常を遅れているが近いうちに様々な困難に立ち向かうことになるだろう。だから今後は自分の体を大事にしてほしい」
「それと可愛いお嫁さんも捕まえないとね、私みたいに」
「は、、、はい///」
アルフレッドは少し照れてしまった、凱さんはやれやれと首を振ると命さんは頬を膨らました。
時間が迫っていると2人は優しく微笑み消えていった
「凱さん、命さん!!ありがとうございました!!!」
2人が消えた後空間全体が光りに包まれ、夢から覚めた
いかがだったでしょうか?
自分の好きなガオガイガーを元にしているので知らない年代の方もおられるかもしれないですが、現在Amazonプライムで配信されているらしいのでぜひ見てください