あれから、ホシノはユメと共に仲良く過ごしている。良いことだ。この調子で、楽しく過ごせていたらいいと思う。俺は、2人から少し距離を置きながら過ごしている。少しずつでも、絆されていくのが耐えられない。俺の手は血に汚れ、2人に触れるべきじゃ無い。
そんなことを言っていながらも、2人と過ごしていく上で、もう気にせず、過ごしていきたいと思う自分もいる。だから、俺はここに残っているのだろう。やる気もクソもないはずなのに…
ホシノのペンダントにも写真がいつの間にか入っていた。俺とホシノとユメ、全員が中央に集まり写真を撮また物が…思い出がつくられていく。だから嫌なんだ……どうせ忘れることになるのに。
今日も普段通り掃除しながら過ごしていれば、ユメがどこかへ向かうところを見た。その時、目を見た瞬間に俺は走り始めた。何があったのかは知らない。でも、ユメの目が、自己犠牲を覚悟している奴の目になっていたのだから…
そのまま追えば、アビドス砂漠に行っていた。おそらく、何か探し物だろう…灰の奴らも同じ目をする。灰は死んでも死なんが、ユメは無理だ。今回で死んでしまうかもしれない。俺の予感が、そう伝えてくる。だが、少しは気晴らしの時間も必要なはず…少し、もう少し様子をみよう。
そろそろ呼び戻そう。これ以上遅くなっても心配させるだけだ。だが、砂を掻き分ける音が聞こえる。それも地中から…かなりまずい。早く帰ろう。俺はユメを呼び、帰らせようとする。だが、遅かったみたいだ。蛇の頭のようなものが地中から出てくる。俺はユメに先に帰らせ、ここに残った。相手からしたら誰がいるかわからないのだ。不死の俺が時間を稼ぐべきだろう。
それに俺は死んでもいい人間だ。だがあいつらはダメだ。ユメや、ホシノはこれからのアビドスの未来…摘み取らせるわけには行かない。幸い、相手に蛇だ。早くぶっ潰す…ただまぁ、命を賭ける必要もない。程よいくらいでトンズラさせてもらおう。
一旦頭を殴ってみたが、効いている様子もない。何なら怒らせてしまったみたいだ。短気なもんだ。だが、こちらに注意が向いた。逃げながら時間を稼ごう。
あいつ、物騒なもん積みすぎだろ。何だよミサイルにビームにってこっちと交換しろよ…本当に辛いんだぞ!こっちの攻撃まともに通らんし…効いてるっちゃ効いてるから殺せはするだろうがな。
そんなこんなで時間も稼いだし、そろそろ俺は逃げさせてもらおう!さらばだ!……あれぇ?あいつ真っ直ぐさっきの場所に戻ったが…バカか?そんなことしたって………ユメがホシノ連れて来てたらすげーやばくね?…ホシノは死なないかもしれない、でもユメは?あいつなら殺される。どうするどうするどうするどうする???いやでも俺は関係なく無いか?時間も稼いだしやることもやった。現場に戻ってきたあいつらがダメなんだ。俺は関係ない俺は関係ない。
関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない関係ない………
戻らなきゃ…救える命をみすみす見逃すほど俺は甘くない。あの世界では無理だったかもしれない。だけど、この世界なら…変えられるはず。運命を変える。あの世界では、個人の力が全てだった。なら、ここでもそうする。蛇は竜もどきと言うし…竜討伐は英雄の誉よな。
さて、何回死ぬかな〜…一桁だったらラッキー二桁だったらまあまあ、三桁いったら鈍っちまったってなるんだが、まあどちらにしてもユメとホシノとは一緒にいれないだろう。きっと怖がる。これが終わったらどこへ行くかな。…灰の足跡を辿って頑張るのも良いかな…
あいつを殺せば、ホシノやユメは助かる…俺は彼女らから離れれる理由になる。win-winだ。決まったなら、早速向かおう。手遅れになる前に…
何とか間に合ったみたいだ。ホシノが少し傷ついているが、どちらともまだ生きている。チャンスは一度きり、上空から脳天にブッ刺して掻き回してやる。
上空まで登って…速度と質量を乗せた一撃!これなら流石にちょっとはダメージを与えれるはず……まだまだ元気そうだなぁ。ははは、地獄はこれからか。
【YOU DIED】
多分次回でラストです。最後まで見ていってくれたら幸いです。
余談はちょっと書くかも…
ホシノからの呼び方は?
-
ゲール
-
ゲール爺
-
ジジイ
-
爺ちゃん
-
おっさん
-
バケモノ