僕にはいわゆる前世の記憶がある。
そこではアニメを見て、漫画を読んで、二次創作を詠んで、僕ならこうする・・・僕ならそんな事はさせないと妄想していた。
前世で覚えてる最後の会話は確か・・・プリキュアだったと思う。
一番好きなシリーズは何か?
そんな話になって、僕はハートキャッチかな、と応えた。
初回でえりかのウザ可愛さにハートキャッチされたけど、なんとかしてあげたいと思ったのは先輩だったと。
相棒であるコロン、実の妹であるダークプリキュア、父である月影博士を亡くし、プリキュアシリーズ史上、最も過酷な運命を背負った女の子だと思うから。
もしMADやSSを作る事があるのなら、それをなくす、ハッピーエンドを目指すハートキャッチを創ってみたいと語った筈。
物語の深みがなくなっても良いから、ハッピーエンドを見てみたい。
萌えてか、燃えだね。プリキュアだけに。
男の子だもの、悲しい女の子を見たらなんとかしてあげたいって思う。
そんなことをチャットかメッセか何かで話していたと思う。
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そうして、意識を失った僕はあの声をきいたんだ。
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OVERS・OVERS・OVERS・OVERS・
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS・
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS・
声に意識を向けると、闇があった。
続いて、鮮烈な光。太陽。
すぐに通り過ぎていく。
そして・・・水星、金星、・・・地球。
悲しみが聞こえる。
あらゆるところから、この青い星に吸い寄せられるように悲しみは集まっていく。
僕は一滴の水のように、道から流れ出た。
僕はただ、行かなければと思ったのだ。
いつものように。
◆ ◆ ◆
再び、声がした。
◆ ◆ ◆
私の名前はOVERS・SYSTEM。
万能にして他人の痛みを感じる者を招聘せし沈黙の機構。
七つの世界でただ一つの希望を託されて夢を見るプログラム。
私はプログラムとして貴方の一部になり、
貴方はプレイヤーとして私の一部になる。
我らは二つで一つの夢と希望のゲームシステム。
ハッピーエンドを求める影の踊り手たちの意思が新たな世界への介入を可能にし続けています。
貴方は、OVERSが介入する世界群の一つで、「明堂院さつき」として活動することになります。
我々の目的は世界の守りの守り。それは読者の怒りであり、ゲームにおけるプレイヤーとしての正当な意思表明。
一人と一プログラムとで、悲しみの連鎖を呼ぶシステム、 すなわち運命を叩き潰すゲームをはじめましょう。
私は私を使う希望と言う名の絢爛舞踏を必要としています。
OVERS・SYSTEMはPLAYERを必要としています。
悲しみは貴方を待っています。
さあ、コントローラを手に取りなさい。
既にあなたは選択したのだ。
その答えはYESである、と。
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そうして、僕は「明堂院さつき」としてこの世界に生を受けた。