13歳の時に出会ったエトを曇らせる話   作:お稲荷さま

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設定を調べたり原作を読むほど時系列の整理が難しい‥あまり矛盾がない様に考えるほど頭痛が‥がんばります


2話

「そういえばさっき小説書いてるって言ってたよな?今持ってないのか?」

 

「そうだね今は持ってないけど、どうして?」

 

「エトが書いた小説なら読みやすくてめっちゃ面白いんだろうなって思ったんだけど」(持ってないのかぁ……)

 

「嬉しい事言ってくれるね。でもごめんね少しぶらぶらしてただけだから今は持ってないんだ」

 

 「そっか……」

 

 エトが小説を書いてる事を思い出し、読みたいと思ったが今は手元にないらしい。まぁ見るからに何も持っていないし、よく考えれば当然ではあるのかもしれないが少し残念に思う。

 

「そんな残念そうな顔しないでくれよ、もうそろそろ暗くなってくるし今日は帰ろう。明日にでも持ってくるからさ」

 

「確かに明日土曜日だし、お昼前からまたここで遊ぼうぜ!」

 

「分かった11時頃からで良いかい?」

 

「おう!また明日な!絶対持ってこいよ」

 

 テストで落ち込んでいた事など忘れ、新しくできた友人との約束で舞い上がる。しかし、そろそろ暗くなってくる急いで帰らなければという事で後ろに居るエトに手を振りつつ足早にその場を後にし帰路に向かう。

 

 

 

 ――――――――――――――

 

 

 

 

 

「ただいま!」

 ガチャリとリビングのドアを開け、今の時間は夕飯を作っているであろう母親に聞こえるよう声を出す。

 

「あら、遅かったわね」

 

「ちょっと友達と話し込んじゃって」

 

 もうすぐで夕飯ができるだろうから鞄はダイニングテーブルの足元に置いといて椅子に座り、母さんと話す。

 

「あら、友達と話し込むのは良いけどあまり遅くならない様にね。最近物騒だし」

 

 そう言って母さんは今やっているテレビを見る。

 

『昨日〇〇区の路地裏で大量の血痕と男性のものと思われる右手の小指が発見されました。現場に喰種(グール)のものと思われる唾液が見つかった事からCCGは喰種被害として残りの遺体、この事件である喰種の捜査をしています。』

 

 『怖いですねぇ、この区は最近は目立った被害は無かったと思うんですが小指しか見つかってないとなると他はもう食べられてるのでしょうか?』

 

 『そうですねぇ喰種にも特徴がありますが、この様な被害は無かったと思います。もしかしたら他から来た喰種かも知れないですね』

 

(喰種にもいろんな特徴があるんだな)

 

「ここの近くなのよね……善吉も気をつけなさいね」

 

「うん、気をつけるよ……」

 

 喰種など見た事もない為何を気をつけて良いのかわからなかったが、悲しそう顔をする母の顔を見てるとそう言うしかなかった。

 

「ところで善吉?今日テストあったんでしょ?点数どうだったの?」

 

 今までの暗い雰囲気は何処へやら、母はにっこりと笑いながら聞いてくる。国語のテストが低かったのを思い出し青い顔をしてると

 

「あんた、また国語酷かったんじゃないでしょうね……?」

俺の顔色をみてもしやと思った母からの圧がかかる。

 

「いやぁ……あはは……」

(そりゃ見せないなんて無理だよなぁ)

 

 あまりの圧に笑って誤魔化すがテスト用紙を出せと言われるのも時間の問題であろう。怒られるのを覚悟して学校の鞄からテスト用紙をを取り出し母に献上しに行く。

 

「こちらになります……」

 

「さて……どのくらいかしら……」

 そう言い一つ一つのテストの点数を見ていく

 

「あら、点数取れてるじゃない」

 

 算数、理科、社会、英語、と見ていき最後の国語をテストを目にする。

 

「…………あなたねぇ、国語の点数あまりにも低すぎない?漢字はできてるけどそれ以外全然ダメじゃない……漫画もいいけど小説も読みなさい?」

 

「うっ……ごめん」

 

 母さんから小説も読めと言われたが、明日にはエトが書いた小説を見せてもらう約束を思い出す

 

「でもさ母さん!さっき話した友達が今日テストの解き方とか色々教えてくれてさ、だから次のテストではいい点数が取れる気がするんだ。それに小説も書いてるんだって、だから明日読ませてもらうんだ!」

 

 今日あった事を話す。神社で女の子と出会い

 問題の解き方や、登場人物の気持ち、作者の考えを理解し、どうやったら楽しく小説が読めるのか、今まで知らなかった事にテンション高く話していると、母さんが珍しそうに目を見開いている。

 

「珍しいわね善吉が国語のテスト自信あるなんて、しかも小説読みたいなんて、わたしたちがいくら勧めても漫画しか読まなかったのに」

 

「だってすげぇんだぜ!エトが解説してくれると実際に俺が体験したみたいな感覚になって頭の中に映像が流れてくるんだ!だからエトが書いた小説はめっちゃ面白いんだろうなって」

 

 どうにか身振り手振りを使っていかに母さんにエトが如何にすごいのかって事を伝えているとニヤニヤしながら

 

「そんなすごい子とすぐ仲良くなれるなんて、善吉あんた意外とやるわね?にしても我が子に春が来るなんてねぇ早すぎるんじゃない?母さんちょっと寂しいわ」

 

「エトはそんなんじゃねぇって!」

 

「おや、善吉どうしたんだい?そんなに大きな声を出して」

 

からかってくる母さんに言い返してると後ろから声をかけられる。

 

「父さん!おかえり!」

 

「貴方、おかえりなさい」

 

 母さんと揃って父さんを出迎えると母さんが今までの事をニヤニヤともニコニコとも取れる、生暖かい目をしながら話しだす。

 

「貴方聞いてよ、善吉がね今回のテストの点数は低かったけどガールフレンドに教えてもらうから次は良い点が取れるんですって!」

 

「お!善吉にもついに春がきたのかぁ!青春だなぁ」

 

(おんなじ様な事言いやがって〜)

 

揃って同じ事を言う2人。夫婦仲がいい様子に普段なら誇らしい様な少し気まずい暖かい気持ちになるが、今は俺が、からかわれてるわけで1ミリも誇らしく思えない。

 

「だからそんなんじゃねーって!本当にすごいんだぞ!エトのやつ、まだ見てないけどきっと小説も面白いんだ!父さんと母さんには見せない様に言ってやる!」

 

「あら、そんなに拗ねないで。からかい過ぎたわごめんなさい…さっ!皆手洗って夕飯にしましょ!」

 

「父さんも言い過ぎたごめんな、善吉」

 

「まぁ、いいけど……」

 

 あまりにも急に態度を変えてくるものだから行き場のない感情に戸惑いながらも夕飯を食べる為に手を洗い、食卓に着く。

 

「さ、今日は皆んなが好きな唐揚げよ!いっぱい食べてね」

 

「「「いただきます!」」」

 

 

 

 ――――――――――――――

 

 夕飯を食べ、風呂に入り、後は寝るだけとなった。

 ベットに入ろうとすると机の上に置いたテスト用紙が見える。最初はどうなる事やらと思ったが、すごい友達も出来たし、漫画だけでなく小説も好きになれそうだ。

 

 今は点数が低いこのテストが何点まで上がるか覚えておこうと思い点数をみる。

 

          

             24+1

         

          

 

 




最後の数字をいつか活かす時がくるといいな‥
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