GAに転生〜転生タクトを添えて〜   作:GA最高!!GA最高!!

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第14話 Downtown Soulfood ODEN

 

 

前回のあらすじ

 

 

軍の機密文書を持っていた蘭花とミントが誘拐された!

 

しかも犯人は1億を1時間以内に持ってこいと要求してきた!!

 

もし機密文書が紛失したと軍に聞かれたら査定に響くと考えたフォルテは、ウォルコット中佐を誘拐したということにして上層部に金を要求してきた!しかも自身の未払い保険料の10万も上乗せしつつ!

 

 

そんなことに呆れてるタクトだったが、ミントと協力して騒動の大元である当たり屋をクマとパンダに変装して強襲!

 

 

ボコボコにして紋章機と機密文書を回収し、ついでに10万くすねてフォルテに渡したのであった・・・

 

 

 


 

 

 

エンジェル基地の射的場にて・・・

 

 

 

ズドーン!ズドーン!ズドーン!

 

 

早撃ちで3発撃ち抜く・・・

 

 

これはこの世界に転生してから覚えた俺の特技だ。

 

 

そして一息付けて・・・

 

 

ズドドドーン!!

 

 

一気に3発撃ち込む!!

 

 

・・・結果は上々・・・ってとこかな・・・

 

 

フォルテ「おーおー、やってるねぇ!」

 

タクト「フォルテ・・・」

 

フォルテ「どれどれ・・・両手にそれぞれ1発ずつ、左肩に1発、右足に1発、左の脇腹に1発・・・いい感じじゃないか。」

 

タクト「・・・まあな。」

 

フォルテ「ただ・・・最後の1発は脳天のすぐ左側に・・・やっぱりこの部分は外してるねぇ・・・」

 

タクト「・・・すまん・・・」

 

 

 

そう、俺は早撃ちは得意だが・・・どうしても脳天と心臓は外してしまう・・・というより、当てるのをどうしても躊躇ってしまう・・・

 

俺の心の底には、相手を殺したくないという感覚があるのだ・・・

 

 

これではダメだ・・・これでは・・・いざと言う時、エンジェル隊のみんなを守りきれない・・・

 

 

 

タクト「・・・なあ、フォルテ・・・」

 

フォルテ「んー?どうした?」

 

タクト「・・・いや・・・なんでもない・・・」

 

 

 

俺は・・・このまま、エンジェル隊でやっていけるのかなぁ・・・?

 

せっかく、前世から大好きだったみんなと一緒になれたってのに・・・

 

こんなんじゃ・・・

 

 

 

フォルテ「・・・タクト、これから暇かい?」

 

タクト「えっ?・・・暇・・・だけど?」

 

フォルテ「ならちょっと、アタシに付き合いな!おでんを食いに行くよ!」

 

タクト「えっ、どこの・・・?」

 

フォルテ「・・・デッドタウン、犯罪と死が横行する町さ。」

 

 

 


 

 

 

「Downtown Soulfood ODEN」

 

 

 


 

 

 

フォルテ・シュトーレン

 

 

エンジェル隊の隊長であり、最年長でもあるイキでイナセな女傑・・・

 

そして、前世からの俺の推しの1人でもある。

 

 

推しになった理由としては、見た目からしていい女なんだが・・・

 

1番好きになった理由としては、誰よりも大人であるところだ。

 

 

特に、ゲーム版GAの2作品目のMLにて、とある人物を説得する時・・・

 

彼女はあえてその人物を突き放すような言い方と、ビンタを食らわせた。

 

しかしそれをやったのは、分かり合う為に

 

癇癪起こした子供を説得する母親のようなその説得シーンを見て、俺はフォルテが好きなると同時に憧れを抱いた。

 

 

 

こんなカッコイイ大人になりたい・・・と・・・

 

 

ま、大人になった直前で、死んじまったけどね・・・

 

 

・・・俺は、フォルテみたいなカッコイイ人になれるかな・・・今度こそ・・・

 

 

 

 


 

 

 

とある都市部から南へ10キロ程下った所に、その街はある。

 

 

マイルズ地区、廃部・・・

 

パトカーのサイレンと凶悪犯罪が絶えないその場所はいつしか「デッドタウン」と言われ、そこに住む者は死ぬか生きるかの瀬戸際でもがきながら生きている・・・

 

 

そんな街に、ひっそりと佇んでいるおでんの屋台に俺たちはやってきた。

 

 

店長「いらっしゃい!」

 

フォルテ「こんばんは。」

 

タクト「どうも、店長さん・・・」

 

 

 

俺たちは席についておでんを食う・・・フォルテは大根、はんぺん、がんもどき・・・

 

俺はこんにゃく、ちくわ、卵を頂くことに・・・

 

 

 

タクト「・・・」

 

店長「アンタたちも酔狂な人だねぇ・・・こんな物騒なところに、夜な夜な現れて・・・」

 

フォルテ「なんだか落ち着くんだよねぇ・・・」

 

タクト「・・・美味いな・・・出汁がしっかりおでんの具材に染み込んでる・・・色んな意味で寒いこの場所には持ってこいだよ・・・おばちゃん、酒・・・もう一杯・・・」

 

店長「・・・ほどほどにしときな?大酒飲みなんて、頂けないね。」

 

タクト「すみません・・・最近、悩みがちなもんで・・・」

 

フォルテ「・・・」

 

 

 

俺たちがおでんを楽しんでる時・・・小さい女の子がやってきた。

 

 

 

女の子「おでんちょうだい!ちくわとはんぺんとがんもどき!」

 

店長「前金だよ、ミリィ!」

 

女の子「お金なら持ってるよ、だから早く!」

 

店長「お金が先だ!」

 

女の子「持ってるって!」

 

店長「それで何度タダ食いされたと思ってるんだい!もう騙されないよ!」

 

女の子「・・・ちぇー、ならいいよ!」

 

 

 

フォルテ「・・・ちょっとお待ち、ちくわとはんぺんとがんもどき・・・」

 

タクト「・・・たまごも1つ追加で・・・」

 

女の子「奢ってくれるの?ラッキー!」

 

 

タクト「・・・良いのかい、フォルテ?」

 

フォルテ「良いさ・・・別に・・・」

 

 

 


 

 

こうして、突如現れたミリィという女の子と席を囲むことになった。

 

 

 

店長「はいよ、お待ち!」

 

ミリィ「へへっ、頂き・・・」

 

 

ミリィがおでんの皿を取る時・・・チラッとだが拳銃が見えた・・・

 

 

ミリィ「・・・んー!美味そうな匂い!」

 

 

フォルテ「・・・ウェーブリィホースか・・・子供にはデカすぎるね・・・」

 

タクト「小さい子供が自動拳銃(オートマチック)かぁ・・・護身用にしては物騒だな・・・」

 

ミリィ「・・・あっ!?」

 

 

ミリィは拳銃が盗まれたことに気づくと、フォルテの手から奪い取り銃を向けてきた・・・

 

 

ミリィ「子供じゃないよ!今度やったら命は無いからね・・・!!覚えときな・・・」

 

 

そう言い、おでんを全部食べてそそくさと行ってしまった・・・

 

 

店長「こら!こちらさんにご馳走様くらい言ったらどうなんだい!」

 

 

ミリィはそのまま夜の街に消えた・・・

 

タクト「・・・やれやれ・・・にしてもおばちゃん、あの子の名前を知ってるってことは・・・ここの子かい?」

 

店長「うん・・・根は悪い子じゃないんだけどね・・・親父はマフィアのボスだったけど、終身刑くらって刑務所行きさ。母親は男作ってドロンさ・・・」

 

タクト「・・・あの歳で天涯孤独・・・か・・・」

 

フォルテ「・・・そうなんだ・・・」

 

タクト「・・・フォルテ・・・?」

 

 

 

ふと、フォルテの顔を見てみる・・・

 

フォルテは、あの子のことを考えてるのか・・・?

 

 

 


 

 

一夜明けて、俺たちはデッドタウンを歩いていた。

 

特に理由とかは無い。暇つぶしだ・・・

 

 

ただ、この街はホントに荒みきってるような街だった。

 

サイレンは鳴り止まないし、ストリートチルドレンのような子も居た・・・

 

まさに無法地帯・・・そんな感じな街だった・・・

 

 

タクト「・・・」

 

フォルテ「タクト!連絡があった、一旦基地へ戻るよ。」

 

タクト「・・・ん?ああ、分かった・・・って?あれは・・・」

 

 

俺の目線の先には、昨日出会ったミリィという女の子が警官に追われていた。

 

 

タクト「フォルテ、あの子・・・」

 

フォルテ「・・・行くよ、タクト!」

 

タクト「あっ!?おい待て!!」

 

 

フォルテはミリィを追いかけて行った!俺も追わねば!!

 

 

 


 

 

俺はフォルテを追いかけてたが、見失ってしまった・・・

 

その時、ミリィを追っかけてた警官がこちらに話しかけてきた。

 

 

警官「今、ここに女の子が・・・」

 

タクト「女の子・・・?その子なら、あのバスに・・・」

 

 

俺が指さした先には、出発してしまったバスが・・・

 

警官はそれを見て大急ぎで追っかけていった・・・

 

 

 

タクト「・・・これでいいかい、フォルテ?」

 

フォルテ「・・・ああ、即興で良い嘘つけたね・・・さすがはタクト。」

 

タクト「・・・隠れてたのか?」

 

フォルテ「アンタを試したくてね。すまんすまん。」

 

 

 

すると、路地裏からひょっこりと顔が・・・あれはミリィか!

 

フォルテはミリィの顔を見ると、路地裏へ向かっていった。

 

もちろん、俺も向かうことに。

 

 

 

 

フォルテ「こーら!」

 

ミリィ「あ、アンタ・・・!」

 

フォルテ「取った物を店に返しな。」

 

ミリィ「もう舐めちゃったよ!」

 

タクト「じゃあお金は持ってる?」

 

ミリィ「持ってないよ!」

 

フォルテ「じゃあ警察へ行こう!」

 

ミリィ「何よ!こんなこと街の人間ならみんなやってる事じゃない!」

 

タクト「みんなやってるから、ってやるのはどうかと思うぜ、お嬢ちゃん。」

 

ミリィ「・・・ふん!!」

 

ゲシッ!

 

 

フォルテ「痛っ!?」

 

タクト「フォルテ!?」

 

 

ミリィはフォルテの足を蹴って逃げてった!

 

 

タクト「大丈夫かフォルテ!?」

 

フォルテ「いつつ・・・大丈夫さ・・・それに、こいつを貰ってやったよ。」

 

タクト「それはあの子の拳銃・・・!ったく、ホント手癖悪いなアンタ・・・」

 

フォルテ「ふふん、まあね・・・ん?」

 

 

フォルテは傍に落ちてる物を拾う・・・

 

タクト「それって、あの子ペンダントか・・・?」

 

フォルテ「・・・そう見たいだね・・・」

 

 

 


 

 

 

そして夜になって、俺たちはまたおでん屋に入り浸ってた。

 

 

ミリィ「見つけた!アタシの銃返してよ!!」

 

フォルテ「来たなぁ?」

 

タクト「ふっ、フォルテの読みが当たったな。」

 

ミリィ「返して!アタシのよ!」

 

フォルテ「返してくださいだろ?」

 

ミリィ「何ぃ!?警察呼ぶわよ!!」

 

フォルテ「呼びな・・・捕まるのはお前の方だけどね。」

 

ミリィ「ぐぬぬ・・・!!」

 

フォルテ「・・・お勘定をお願い。」

 

店長「毎度!」

 

 

フォルテ「お前のお家へ案内してもらうか?」

 

ミリィ「えっ?」

 

フォルテ「・・・銃を返して欲しければ、言う通りにする!行くよ、タクト!」

 

タクト「・・・あいよ・・・」

 

 

 


 

 

 

そうしておでん屋を後にして、俺たちはミリィの家へ向かう・・・

 

 

ミリィ「来ても入れないからね・・・」

 

フォルテ「・・・ミリィ、この街は好きかい?」

 

ミリィ「好きなわけないじゃない・・・こんな腐った街・・・」

 

タクト「・・・」

 

ミリィ「さっ、着いたよ。銃返してよ。」

 

フォルテ「中で渡す。」

 

ミリィ「入れないって行ったでしょ!?」

 

タクト「なら、勝手にお邪魔いたしますよっと・・・」

 

ミリィ「あっ、こら!勝手に入るな!!」

 

 

 

俺たちは、ミリィの住んでるマンションに勝手に入ることになった。

 

 

部屋の中はダンボールだらけでぐちゃぐちゃだった・・・

 

 

フォルテ「よくもまあ散らかしたもんだ・・・」

 

タクト「ま、思ってた程汚くはないけどな。」

 

ミリィ「さあ、銃。」

 

フォルテ「・・・客にはお茶ぐらい出すもんでしょ?」

 

ミリィ「っ!・・・ふざけないでよ・・・」

 

フォルテ「じゃ帰る・・・」

 

ミリィ「・・・分かったわよ・・・もう・・・!」

 

 

 

ミリィは、ぶつくさ言いながらお茶を出してくれるそうだ。

 

俺たちはソファで座って待っていた・・・

 

 

タクト「・・・なんだかんだ言って、お茶は出すようだな・・・あのおばちゃんの言う通り、根は良い子のようだな・・・」

 

フォルテ「そうだねぇ・・・」

 

タクト「・・・ん?フォルテ・・・?」

 

 

 

フォルテは立ち上がると、タンスを開けた・・・って許可無く開けるなよ・・・

 

 

ミリィ「あっ!?こら!何勝手に開けてんのよ!!」

 

フォルテ「・・・これ、可愛いじゃないか・・・」

 

ミリィ「勝手に出すなってば!!」

 

 

フォルテはタンスからピンクのワンピースと靴を取り出してた。また勝手にやって・・・

 

 

フォルテ「着てみな?」

 

ミリィ「やだ・・・」

 

フォルテ「着ないの?」

 

ミリィ「着ない・・・」

 

フォルテ「へぇー着ないんだ〜・・・」

 

ミリィ「着ないったら着ない!!」

 

タクト「・・・俺は似合うと思うけどなぁ・・・?な、ほんの少しだけでも良いから・・・ね?」

 

ミリィ「・・・分かった、少しだけよ・・・」

 

 

 


 

 

数分後・・・

 

 

ピンクのワンピースと靴を着てミリィがやってきた。

 

 

フォルテ「ほう!可愛い可愛い!タクト〜、アンタはどう思う?」

 

タクト「ん?・・・そうだな・・・控えめに言って超プリティーだねぇ。今度からはそれ着てたら良いと思うな。スゲー似合ってるし、きっとモテモテになるねぇ。」

 

ミリィ「・・・これ着たら返すって約束でしょ・・・?」

 

フォルテ「ああ・・・はいよ。」

 

 

そう言ってフォルテが渡したのは、拳銃では無くペンダントだった。

 

 

ミリィ「あっ・・・これ・・・」

 

 

ペンダントを見たミリィは・・・どこか悲しげな顔をして外へ出ようとしていた・・・

 

 

フォルテ「・・・銃は?」

 

ミリィ「・・・」

 

フォルテ「要らないのかい?」

 

ミリィ「うるさい!!」

 

 

ミリィはそう言い、マンションを飛び出した・・・

 

 

 

タクト「・・・行ってしまったな・・・」

 

フォルテ「・・・ああ・・・」

 

タクト「・・・なあフォルテ、聞きたいことがあるんだが・・・」

 

フォルテ「・・・なんだい?」

 

タクト「・・・どうしてあんなに、あの子に構うようなことをするんだ?それに、あの子を見てる時の顔・・・なんだか物悲しげな顔をしていた・・・」

 

フォルテ「・・・」

 

タクト「・・・聞かせてくれフォルテ・・・どうしてあの子に・・・?」

 

フォルテ「・・・そうだね・・・一言で言うなら・・・ガキの頃のアタシに似ていたから・・・かな。」

 

タクト「・・・昔のフォルテ・・・」

 

フォルテ「ああ・・・何も信じられず、生きる為に・・・アタシはガキの頃から銃を撃ち続けた・・・あの頃のアタシと同じなんだ・・・あの子は・・・」

 

タクト「・・・フォルテ・・・」

 

フォルテ「・・・だからかな・・・今でも、たまに見えちまうんだ。赤黒い血と消炎に塗れた両手・・・人殺しの手が・・・」

 

タクト「・・・」

 

フォルテ「拭おうとしても、取ろうとしても消えない・・・アタシの手は、人殺しの手なのさ・・・」

 

タクト「・・・そんな訳ないよ。」

 

フォルテ「・・・タクト・・・?」

 

 

俺はフォルテの両手を取って感情をぶつける。

 

 

タクト「たしかにフォルテの手は・・・人を撃った手だ。それは変わらないし変えられない・・・でも、俺はこう思えるんだ。生きる厳しさを知った両手なんだって!」

 

フォルテ「・・・!!」

 

タクト「それに、アンタには赤黒く見えてるかもしれないけど、俺から見ればフォルテの手は・・・優しくて強い綺麗な手をしてるな・・・」

 

フォルテ「タクト・・・アンタ・・・」

 

タクト「銃も人も同じだ。その生き方次第で、命を奪うことも守ることもできる・・・今のフォルテの両手は・・・人を守る手なんだ・・・!!」

 

フォルテ「・・・ふふっ、あははは!!!何カッコつけて行ってんのさ!!」

 

タクト「わ、笑う事ないだろ!?これでもマジメに考えたつもりだぞ?」

 

フォルテ「ははは、すまんすまん!でも、ありがとさん・・・おかげで少し、元気が出たよ・・・よし、あの子を追っかけるよ!着いてきなタクト!」

 

タクト「えっ、ちょっ待てよフォルテ!!」

 

 

 

俺たちはミリィを追ってマンションを出た。もちろん、戸締りもしっかりやったぞ。

 

 

 


 

 

 

 

ミリィ「・・・」

 

 

 

タクト「そこのお嬢さん、こんな夜更けに1人は関心できないな・・・こわーいお兄さんに出会ってしまうかもしれないよ〜?」

 

ミリィ「あっ・・・!」

 

タクト「・・・大丈夫、俺が守ってあげるからさ。ほら、行こう?」

 

ミリィ「・・・どこへ?」

 

フォルテ「・・・決まってるさ。いつものおでん屋へ・・・な?」

 

ミリィ「・・・うん!」

 

 

 


 

 

 

俺とフォルテはミリィと一緒におでん屋へ・・・

 

 

フォルテ「・・・美味いか?」

 

ミリィ「不味い・・・」

 

フォルテ「じゃあ食うな。」

 

ミリィ「お腹がすいてるの!」

 

タクト「・・・やれやれ・・・ほら、これ。」

 

ミリィ「何、これ?」

 

フォルテ「いいから開けてみな?」

 

 

俺が取り出した小さい袋の中には、赤いリボン・・・

 

 

ミリィ「・・・なんで?関係無いのに・・・こんなことするのよ・・・」

 

フォルテ「・・・怖いか?」

 

ミリィ「・・・何のこと?」

 

フォルテ「誰も・・・何も信用出来ないんだろ?・・・違うか?」

 

ミリィ「分かってるみたいに言わないでよ!!」

 

フォルテ「解ってるさ・・・良くわかる・・・アタシもそうだったから・・・」

 

ミリィ「えっ・・・?」

 

タクト「・・・!」

 

フォルテ「1人っきりで・・・誰からも手を差し伸べられない存在・・・特殊な環境で育つと、人が信じられなくなる・・・そして自分だけが、人と違う人間に思えてきて・・・誰もが自分を嫌ってると思い込んでしまう・・・「出口は色々ある。ノックの音が聞こえてきたら、外に出てみるのも悪くない」・・・ああ、これは知り合いのオッサンのセリフ。」

 

 

十中八九、ウォルコット中佐だろう。どうやら、小さい頃に出会ってたようだ。

 

 

フォルテ「ほら、預かってた物返すよ・・・さてと・・・って、タクト?」

 

タクト「・・・zzz・・・」

 

フォルテ「・・・寝てやがる・・・ったく。」

 

ミリィ「・・・ねぇ。」

 

フォルテ「ん?」

 

ミリィ「この人・・・アンタの何?」

 

フォルテ「何って・・・そうさねぇ・・・こいつは言うなれば、「とんでもない大バカ野郎な部下」さ。」

 

ミリィ「大バカ野郎・・・?」

 

フォルテ「ああ・・・コイツは初めて会った時は、まさにとんでもない新人が来たもんだと思ったさ。なんせ、お偉いさんをぶん殴ってこっちに来たからねぇ。」

 

ミリィ「えっ?」

 

フォルテ「そして、アタシらの所に来てからすぐにアタシに鍛えて欲しいってすがんできたもんだから、めちゃくちゃに鍛えてやったのさ。それから、色んな任務に引っ張り出しては色々やらせたもんさ。」

 

ミリィ「・・・」

 

フォルテ「そんでコイツはさ・・・すぐに見えない所でサボるわ、口を開けば皮肉を言うわ、さらにはめんどくさがり屋でもあるわ・・・キリがないくらいにダメダメな奴さ。」

 

ミリィ「あはは!なにそれ!」

 

フォルテ「・・・でもね、コイツはしっかりと何かの本質を見てる所があるのさ。アタシらでも気づかない所を見ては考え行動する。それに、銃の腕も悪くない。早撃ちなんてアタシを超えてるからね・・・」

 

ミリィ「へぇー・・・」

 

フォルテ「そして、コイツはいつも色んな奇跡を起こしてきたのさ。」

 

ミリィ「奇跡?」

 

フォルテ「ああ、例えば・・・部下のピンチを助けたり、何かを察して逃げるよう促したり、最近だと、野球勝負でサヨナラホームランで逆転勝ちさせたり・・・ホント・・・コイツを見ていると、何かとんでもない事をしでかす・・・そんな感じがするんだ。」

 

ミリィ「・・・」

 

フォルテ「・・・それに・・・アタシは、コイツには昔のアタシのような過ちをやって欲しくないんだ・・・コイツは・・・タクトは、言わば「平和な世界で生まれたアタシ」だから・・・」

 

ミリィ「・・・そうなんだ・・・」

 

フォルテ「・・・やれやれ、少し長居しちまったね。ほらタクト起きな!帰るよ!」

 

タクト「・・・ん・・・?あ・・・寝てたのか・・・」

 

フォルテ「ったく、しっかりしな!置いてくよ!」

 

タクト「わかった・・・すぐ行くよ・・・」

 

ミリィ「あっ、待って!」

 

フォルテ「・・・さっきの紅茶、美味しかったよ!」

 

 

 

ミリィ「・・・ありがとー!!」

 

 

タクト「やれやれ・・・寝てしまうとはな、このタクト不覚を取った・・・」

 

ミリィ「・・・ねぇ、あの人ってどんな人?」

 

タクト「ん?フォルテか?・・・そうさな・・・普段から大酒飲みでしかも乱射魔(トリガーハッピー)・・・毎回毎回、無責任なことを言っては無茶ぶりをふっかけてくる・・・どうしようもない奴だよ。」

 

ミリィ「ふーん・・・」

 

タクト「でもさ、銃を握ったことすら無かった俺に銃を教えたのは、あの人なんだ。それに、いざと言う時はとても頼りになるし、何より・・・大人として寄り添ってくれる・・・そんな人なんだ、フォルテは。今回、おでん屋を紹介したのも俺が落ち込んでた、からだろうな・・・ホント、惚れちまうよ・・・」

 

ミリィ「・・・」

 

タクト「それにフォルテの背中を見ていると、とても頼もしく見えてしまうんだ。普段はダメダメな人だけどさ・・・ハッキリ言える事が1つある・・・!」

 

 

 

 

 

あの人は、永遠の憧れ(推し)なんだって・・・!

 

 

 

 

次回へ続く・・・

 

 

 


 

 

 

タクト「・・・シリアス回って書くの意外と難しいな・・・今回、ちょっと気合い入れて書いたんだけど大丈夫かねぇ・・・あっ、ちなみ特殊edとしてフォルテのキャラソンを脳内再生しといてね!」

 

蘭花「大変よタクト!ヴァニラが断食しているのよ!!」

 

タクト「はい!?なんで?一体どうしてそうなった!?」

 

蘭花「私にもわかんないけど、なんでも大切な物を落としたからですって!」

 

タクト「大切な物か・・・良くわからんが、とにかく探しに行かねば・・・でもどうやって?」

 

蘭花「そこで占いよ!占いに精通した助っ人を呼んでくるわ!!」

 

タクト「・・・なんだろ、蘭花があんなウッキウキなのは・・・なーんか悪い予感がするのぉ。」

 

 

 

 

 

次回のメニュー

 

「落としモノぽとふ」

 

次回はいつもの雰囲気で始まります〜

 

 

 

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