不幸体質な少年の青春の物語 作:イルカはシャチ
「こんにちは、君は誰?ここはどこ?」
「スピーカステラにはぁ、、いちごミルクより、、、」
僕は眠る少女に質問するが、帰ってくるのは寝息と寝言のみ
「おーい」
「、、、スピーバナナミルクのほうがぁ、、、」
「しかたない、、、」
僕は眠る少女の前に立ち、人差し指を向ける
「高速ほっぺ連打!」
「わっ、わっ、なんですか?!」
僕がその少女のほっぺをツンツンやると、慌てた様子で起き上がった
「この空間に入ってきたっていうことは、ま、ま、まさか幸村先生、、、?!」
「そうだよ、君は?」
「私はアロナ!この「シッテムの箱」に常駐しているシステム管理者であり、メインOS、そしてこれから先生をアシストする秘書です!」
「ここシッテムの箱の中なの!?」
「はい!やっと会うことができました!私はここで先生をずっと、ずーっと待っていました!」
「うぅ、ごめん色々あってね、、、」
「せ、先生謝らないで下さい!アロナはいつまででも先生を待つつもりでしたので!」
「さっきアシストしてくれるって言ってたけど、どんな事ができるの?」
「それはもう色々です!スーパーアロナちゃんに出来ないことはありません!」
「それは随分と頼もしい」
その言葉にアロナは照れたような表情を見せる
「そ、そうでした!手続きがまだあるのでこちらの方に来てください」
僕はアロナに促された通りに側による
「私の指に、先生の指を当ててください」
「えっと生体認証的な何かで合ってる?」
「はい!えっと、、まぁこれで、、、」
あまりにも謎すぎる動作に思わず質問してしまったが当たっているらしい、その後なんだか適当に僕の質問を読み取っていた
一体大丈夫なのかアロナ
………
………
「アロナ、サンクトゥムタワーのアクセス権を修復して」
「、、、どう?」
「無事アクセス権の修復に成功しました!今のキヴォトスは先生の支配下にあるも同然です!」
不安になり聞いてみると、しっかりと修復に成功したらしい。序にキヴォトスが僕の支配下になったらしい
「じゃあ手始めに消費税を100%に──てのは冗談で、、、」
「サンクトゥムタワーの権限は連邦生徒会に渡してくれる?」
僕はリンに頼まれた通りにサンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管してもらうよう頼んだ。この権限が具体的に何をする物なのかは知らないが、不幸な僕が持っているといい事がないのは確かだ
「分かりました。これよりサンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管します!」
その後サンクトゥムタワーの制御権を確認したリンにシャーレを案内してもらった。分かりやすくまとめると、自由気ままに業務をしっかりとやってくれという内容だ
取り敢えず今は傷を完治させるのが先だ。そう思い僕は素早くトリニティに戻ることにした
………
………
帰りも正義実現委員会の面々が護衛してくれている
僕はそんな中今後どうしていくかを考えていた
「一先ず急用は済んだって感じか」
ドカッ、俯いて歩いていると何か固いものとぶつかった
「おい貴様、前をみて歩け?(なんか見たことある)」
「んー?(こいつ何見てんだ)」
だいたい数秒程、お互い見つめ合う時間が続いた
「あ、(気づき)」
「あ?(何コイツ)」
「なんで貴様はけんか腰なんだ!」
「ああ!(理解)」
「そして気づくのが遅い!」
僕は相手の正体が憎きカイザーの理事だと気づき、迷わず指示をだす
「ハスミ、こいつがロボット達のボス。やっちゃって☆」
そういうと理事は焦ったように辺りをキョロキョロし始めた
「ちょっと待て!!あ、あそこにUFOがっ!」
「なんだと!?」
僕はその必死の演技に思わずUFOを探してしまった
「先生!建物の上から物が」
他の正義実現委員会の生徒が気づくと同時にハスミが飛び出して、落下物を破壊する
「UFO、、、じゃなくてありがとうハスミ」
「UFOを使うとはなかなか手慣れているな」
「先生、体の調子が悪いのですね」
「いやそんなことは──」
「きっとそうです!すぐに戻ってセリナさんに見てもらいましょう」
こうして僕は抜け出した事をセリナに怒られ、しばらくの間トリニティでの滞在を命じられた
………
………
数日前、僕は念願のシッテムの箱を手に入れた。見た目はタブレット端末のようでメインOS付きだ
今日がシャーレへの初出勤日になる
見てるかセナ、イオリ、最初に護衛してくれた子たち。君達が身を削って守り抜いてくれた僕は今、ちゃんと先生になったよ
通勤途中で被弾しなかったが誤射の弾丸を掠めるのが1回、バイクに轢かれそうになるのが1回、物が落ちてくる2回だ
「いやーなんとか着いた」
「先生の不幸体質のヤバさがようやく理解出来ました、、、」
アロナはぐったりとした様子で僕にそう伝える
「初日から大事故に巻き込まれるのはごめんだからね」
「アロナもなるべく気を抜かずに頑張ります!」
そう意気込むアロナ、この世界で僕が人の為に動くには彼女が欠かせない。あらゆる不幸への対抗策だ
これはアロナから出来ることを聞いたのだが、、、
どうやら僕は最強のバリアを手に入れたようだ