Let's Enjoy SAO!   作:青い灰

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楽しむもの(傍若無人)。
ビール飲みながら書いた勢いだけの出オチ小説です。
主人公は自分が楽しけりゃいいKS野郎なのでそういうの苦手な人はブラバ推奨。正義感がないわけじゃない……はず……

本当に勢いだけなので消えるやもしれぬ。




プロローグ:ゲームは楽しむもの

 

 

 

 

 

『これは、ゲームであっても遊びではない』

 

 

なに言ってんだこいつ。

そう思いつつ、呆れ半分で、消えていく赤い空を見上げる。赤い背景に赤いローブ、目に悪いそれも消えていく。周りは沈黙、現実を受け入れられないのはよく分かる。

 

 

「………」

 

 

つまりまぁ、このゲームに閉じ込められたのか、俺たち。

SAO……ソードアート・オンライン。

折角のVRMMO初のRPGだというのに、茅場ってえ人もまあ思いきったことをするものだ。デスゲームだろこれ。しかもGMがその茅場さん。暇なのかな。

楽しませてくれみたいなこといってたし飢えてるんだろう。茅場さんもこっち来ればいいのに。

 

 

「「「「──────!!!!」」」」

 

「おぉ」

 

 

そして始まる阿鼻叫喚。

やれここから出せだの、助けてだの、泣き声だのまー煩い。ログインしたのは自分たちだろう、それにこういうゲームはPK(プレイヤーキル)も横行することだってよくあること。

 

さっさとここから離れよう。

ゲームクリア、まぁ百層まで行けばいいだけだ。現実の体はまぁなんとでもなるだろう。サーバーから繋がる電波でこのゲーム媒体のナーヴギアの所在は分かるはず、それに恐らく病院にでも担ぎ込めば最低二年は保つだろう。廃用症候群?考えてたらきりがない。リハビリの人に任せよう。

 

 

「はいはーい、どいたどいたー」

 

 

というわけで、強制的に飛ばされてきた人たちでごった返す『はじまりの町』の広場から離れる。ベータテストじゃ確か近くで良い武器が宝箱から拾えたはずだ。隠し通路を抜けて行けばつく場所だ、さっさと行こう。

 

人混みを抜けて、町の路地に入り込む。

レベル上げに勤しむ連中が始める前に狩りをしつつ、武器を回収。そしたらボス戦を試してみよう。ヤバそうならすぐに逃げりゃいい。ボスから逃げられないのはゲームあるある、しかしベータじゃ扉にアクセスすれば逃げられた。

 

 

「うおっ!!?」

 

「おっと、ごめんよ!」

 

 

同じことを考えたのか、走ってきた黒髪の子とぶつかった。なんか凄い勢いだったが武器を取られるのは困るので、ガチダッシュしながら振り返ることもしないで後ろ手を振る。

 

何人ログインしてるのか知らんが多分一万とかそんなんだ。狩りと宝箱を狙ってる連中は多いはず。特にテスター連中はその辺を知り尽くしてるはずだ。俺もだけど。とにかく俺は俺の欲しいものを手に入れるために全力を尽くすのだ。

 

そのままはじまりの町を出て、平原に全速力で飛び出す。

門衛のNPCがびっくりしたみたいに揺れた気がしたが、多分気のせいだろう。加速加速加速~。

 

 

「おっ!」

 

 

と、そこで視界の前方に狼と青猪のMobがポップする。

同時にその上部にHPバーとカーソルが現れる。

敵は倒す。RPGの鉄則だ。視界のなかに次々と現れるそれを全て捉えて、腰のシミターを抜き放つ。

 

うん、これだ。

最高にRPGやってる!

 

 

「■■■!」

 

「そう、らぁっ!」

 

 

土を蹴り突進を構える猪と、素早く駆け寄ってくる狼。

まず近づいてきた狼に向けて、無造作にシミターを振るう。愚直に、確実に、なにより素直に!

 

 

バキィン!

 

 

そんな音と共に、狼と交錯する。

振るった刃は狼の顎からケツまでを一気に切断し、真っ赤な断面から激しいエフェクトを噴き出し、そのHPバーを一撃で削り取る。空中で静止したそれを横目に、更に加速する。

 

 

「■■───!」

 

「ヒュウ、ッ!!」

 

 

青猪の突進を斜め前への踏み込みで回避しつつ、踊るようにシミターを叩きつけ、HPバーを吹き飛ばす。

 

走るのをやめない。

 

 

背後で、二つのガラスが砕け散る音がした。

だけれども、まだまだ目的地の迷宮区への道には多くの敵が立ち塞がり、こちらを睨み付けてくる。

 

 

「ふ、っ、ははははっ!」

 

 

身体が熱い。たとえこれが仮想のものだとしても、この心に嘘など在りはしない。これが、これが、人の生きる原動力!

 

悦楽こそ、人の幸福だ!

 

 

 

曲刀を振るい、敵を粉砕していく。

 

滑らかに滑り込む刃。

そして消えていく敵を背後に、茜色の平原を駆け抜ける。

 

 

 

駆け抜けながらも踊り狂い、敵を鏖殺する。

 

 

 

 

 

 

茅場さんは分かっちゃいない。

 

いや、或いは分かっていてそうなのか。

 

 

 

 

 

 

そうだ、ゲームは楽しむものなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

楽しんでおかしいか?おかしいはずもありゃしない。

 

デスゲーム?是非とも!

 

現実に帰りたい?んなわけありゃしない!

 

 

 

 

 

現実なんかより、ゲームの方がよっぽど楽しいんだから!

 

 

 

 

 

「あはははははははははは!!!」

 

 

 

 

 

楽しい、楽しい、楽しい!!

 

 

 

爽快だ!!

 

 

 

俺の楽しい人生はここにある!

 

 

 

ありがとう茅場さん!

 

俺は今、最高にあんたの作ったゲームを楽しんでるよ!!

 

 

 

だから見ててくれよ!!

 

 

 

 

 

 

 

俺ぜーったいゲームクリアしてやるからなーーー!!!

 

 

 

 

このゲームを、誰よりも誰よりも楽しんで!!!!!

 

 

 

 

 

Eeeeeen(えーーーん)jooooooooy(じょーーーーい)!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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