#1「転生」
これは、俺が『私』となり、私が何かを成す物語。
俺の名は、神成令(かみじょう・れい)。しがない学生だ。
ある日、俺は街を歩いていて、そこで喧嘩をする悪人がいた。
「おいアマァ!もっと金落とせやゴルァ!」
女子高生に集る不良共を見て、憤慨した。気付いた時には、不良のうちひとりを殴り飛ばしていた。
「いってぇ…なァ!」
素人の拳は痛くもないのか、殴り返される。
そのまま地に伏せさせられたのに加え、頭目がけて死ぬ気で殴りまくられた。
その結果、俺は無惨にも死んだ。死の間際、俺は今まで書いていた二次創作の彼女を思い浮かべた。
ああ、エクセリア・アウェアほどの実力を持てたのならば。
【―――希望身体、エクセリア・シャルロッテ・クレア・ゼーゲブレヒト・アウェアとして設定。それに伴いユニークパッシブスキル、『終わりを滅ぼす王』を会得しました。
ユニークパッシブスキル『終わりを滅ぼす王』習得に伴い、アクティブスキル「創造魔法」「業炎魔法」「神聖魔法」「牽制攻撃」を会得しました】
幻想は幻想だ、到底敵いっこないが…確か彼女は、コズミック・クェーサー・リズンに顕現できたよな…。
【―――ユニークアクティブスキル『召喚獣顕現』を会得しました。希望に添い、召喚獣『コズミック・クェーサー・リズン』を設定、完了しました】
それに、彼女は大太刀の二刀流が主軸の技巧派のノーブルヴァルキリー古代種だ…。
【ユニークパッシブスキル『宙準星の巫女』を会得しました。これにより、パッシブスキル「二刀流」「刀習熟」を会得しました】
黒い意識の底に、落ちていく…。
気がつくと、
立ち上がり、湖を見る。そこには、金髪赤眼で、肌が色白の少女が映っていた。少女とは言ったが、胸は大きく、体型も安産型などと言われそうなスタイルだ。
…どういうわけか裸なので、少し寒いと感じるが。
「…寒い…」
そう思い、私は軽く創造魔法を行使する。白法衣で、フードと仮面もついた衣服が完成する。私はそれを着て、何か不思議な気配を感じる方へと歩いて行った。
歩いて行った先で、この創造魔法が成せるものがどこまでなのかを考えた。
エクセリアが得物としたもの―――エデンモーンの絶系列や、ノートゥング【絶】、特徴的な双刀は、容易に作成できた。
衣服の方も…概念設計図(イデア)の設計に時間こそかかるものの、作れる。
あとは、この世界の住民に会うだけだ。
話し声を聞きつけ、私は洞窟の奥深くへと入っていった。
【ん?どうやらまた新しい客が来たようだ…】
【ソピステスローブ!?どうしてそんな服の人が!?】
その反応を他所に、私は目の前の巨竜を見る。
あぁ、参ったな…。よりによって転スラ世界かよ。