男女比が傾いている貞操逆転世界で百合厨の僕が学園中の女生徒に嫌われたかった 作:ありんこ
やぁ、こんにちは。君は百合を知っているね?
まさか知らないなどと言う愚かな人間が居る筈も無いだろうが、僕は優しい人間だ。もしかしたら居るかもしれないそんな愚か者にも手を差し伸べよう。殆どの親愛なる諸君には、繰り返しの説明でまたかよと思われてしまうかもしれないが許して欲しい。これもまた新たな仲間を作る為の大切な一歩なのだから。
百合とは、我が人生で幸せであり救いであり。そしてかけがえの無い大切な物である。一言で言ってしまえば"食事"だ。人はご飯を食べなきゃ死んでしまうだろう?僕は百合を摂取しないと死んでしまうんだ。……何でこんな話をしてるのかって?
僕は死んでしまったんだ、そして信じられない事に生き返った。それでハッピーエンドなら良かったのだがそうはいかないんだこれが。転生した世界は、前世と同じ世界な様で違かった。男と女の出生率にかなり差がある、要は男女比が傾いていて貞操概念が逆転している世界だった。
そこで僕は最初喜んだのさ。此処なら、女性同士の恋愛が多く産まれ素晴らしい百合を沢山見られるんじゃないかと。でもそんな事は無かった。何故なら、僕が通っている学園は学校の規則によって百合が禁止されている学校だったからだ。僕がそんな学校へ進んで入学する訳が無いだろう?そう、僕では無く、僕の前の肉体が此処へ入学する様手続きしたんだ。
細かく言うなら、僕は転生ではなく憑依と言ったほうが良いのかもしれないね。まぁどうでも良いか。話を続けよう。
そこで僕は考えた。どうすれば、百合を味わえるのか。最初はあらゆる力を使って学校の規則を変えようと思った。でも、それじゃあこの先居心地が悪くなるかもしれない。それはそれで面倒だ。僕以外の男子を殺した後、僕が死んだら素晴らしい百合学園が出来るけどそれを僕が見れないのは苦しいから論外だし。
そんなこんなで三日三晩夜にしか眠れない日々が続いた結果、僕は妙案を思い付いたんだ。それは嫌われる事。
この学園の男子は全学年含めても十数人しかいないらしい。つまりだ、その男子全員が何らかの方法で嫌われてしまえば、女子は男に絶望し百合の花園が開かれ僕はハッピーと言う訳だ。
と言う事で手始めに、まずは自分がクラスの女子全員から嫌われる事から始めようと思う。その第一歩として、隣から攻めようか。千里の道も一歩からだ。
「えーっとごめん名前なんだっけ」
全力で嫌な奴を演じて、好感度を落としてやる。そして嫌われて脱法で健全な百合を我が手中に!
『あ、えっと。
「ボブ?」
『いや、モブです』
「まぁ、ボブだかモブだか知らないけどさ。モブは、この学園の百合の規則って知ってる?」
『よ、呼び捨て……。はい、知ってます。この学園の重大な規則ですし、守らなければ退学へと近づいてしまうのですから。クラスの女子達は話す事も避けているぐらいですよ』
は?ふざけんなよ、何だよそれ。友情すら産まれないじゃん。そこから段々意識してやがてドロドロの醜い恋愛感情に目覚めたりするのも百合の醍醐味だろうが。クソが。誰だこの巫山戯た校則作った奴。やっぱり強行突破ですぐに……。
『あ、あの大丈夫ですか?』
不味い、心配そうな顔をされている。何か今すぐ嫌われるセリフを吐かなければ。クソオスを演じなければ。何か、何か無いか?
「大丈夫じゃないって言ったらどうする?」
なんか面倒臭え奴になった。くそ、違う。これじゃあ構ってちゃん……。いや、構ってちゃんも嫌われるし、この方向性で行くか?
『救急車を呼びます』
駄目だこりゃ。
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