非凡な身に灯る唯1つの光   作:Aoi2873

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ふぃー。セーフ
さーて今日はどこまで書きますかね


7.魔性の声は咽せ返るような甘さをもたらして

「ーもう(くら)くないよ♪」

 

「とりあえずはこんな感じですね。どうですか?」

 

そう言いはするものの、自分には少し自信があった。いつもの歌い方とは違い、寄り添うような歌い方で歌うことによってニーゴの世界観を表現する一助になれたという自信がそりゃお前には音楽そのものが宿ってるからな。七色どころか千差万別の声色を出す程度容易いだろうよ

「いつもの『欠星』さんの歌い方とは違うけど、すっごく良かったよ!」

「やっぱ上手いわね。私ももっと頑張らないと」

「じんわりと包み込むようないい歌でした」

「『K』はどう思う?」

 

...

 

「『K』?」

「すぅ」

「あー。こりゃ完全に寝ちゃってるわね」

「『欠星』さんの歌が子守唄になっちゃったかな?」

「ふふ、ぐっすりだね」

 

「えーっと、どうします?今日は解散にします?」

「んー。あっ、じゃあ聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

「は、はい...なんですか?」

「いや、『欠星』さんって毎日投稿してるでしょ」

「そうですね。それがどうかしましたか?」

「しばらく活動を休むってちょっと前にSNSで上げたよね?」

「はい。それが何か?」

「何か?じゃないよ!なんでボクたちと活動してるのに、普通に新曲上げれるの!?ちゃんと寝てるの!?」

 

「あー。それはですね...」

「確かに私も気になるかな。『欠星』さんはただでさえ毎日投稿してるのに、私たちの活動と並行して新曲を書いてて疲れないんですか?」

「いや、書いてはいませんよ?上げてるのは、ストック分なので」

「「「え?」」」

 

「え?ストック?それってあの?」

「それが何を表してるのか分かりませんが、多分(おおむ)ね間違ってはないですね」

「いやいやいや。ちょっと待ってよ。毎日投稿しながらストックって作れるものなの?」

「周りで毎日投稿をしてるボカロPさんはいないので分かりませんが、自分の場合は作れてますね」

 

「...なんというか、凄いですね。ちなみに今どれくらいのストックがあるんですか?」

「そうですね...自分の場合3日に4本は作るので、大体1200曲を超えるくらいかな?」

「「「...」」」

 

「なんていうか...ほんとにバケモノなんだね」

 

えっ、ひどいいや、自覚しろよ

 

「やめやめ。聞いたところで、あまりにも違いすぎて追いつく未来が見えないもの」

「そうだね。私たちは私たちのペースで頑張ろっか」

 

「あ、じゃあせっかくだし私からも質問なんですけど、曲のアイデアとかいつもどうやって考えてるんですか?」

「曲のアイデアですか...そうですね。やっぱり本から情報収集をしていろんな人の物語だったり空想だったりを材料にすることが多いです。Inst曲なら吹奏楽だったりリズムゲームの曲を参考にすることが多いですね」

「へー。じゃあじゃあ、ボクたちをイメージにして曲を書いたりってこともできたりするの!?」

「『Amia』ちょっとうるさいわよ。ただでさえド深夜だっていうのに」

「ごめんごめん。気をつけるよ」

「そう言って改善されたことないわよ?」

「うぐっ」

「まあ、気をつけるに越したことはないよね」

「はい。気をつけます」

「ふふっ、そうですね。ニーゴの皆さんをイメージした曲もできますし、なんなら書いてますよ。皆さんが投稿するタイミングでサプライズにしようと思っていたのですがバレちゃいましたね」

「いや、そっちが勝手に言い出したんじゃない」

「良いんですか?わざわざ書いていただいても」

 

「お礼みたいなものですから気にしないでください。皆さんからは色々学ばせてもらってるので」

「まあ、そう言うなら?受け取ってやらないことも?ないですけど」

「おやおやー?『えななん』は今日もツンデレだねー」

「うっさい!もう寝る!」

 

「ありゃりゃ。不貞腐れちゃった」

「『Amia』も言い過ぎじゃない?」

「えー?あれくらい普通だよー。『雪』は明日も塾でしょ?そろそろ寝た方がいいんじゃない?」

「じゃあ私も寝るね。おやすみ」

「おやすみー」

「おやすみなさい」

 

「『Amia』さんはどうします?」

「うーん。じゃあボクもそろそろ寝ようかな。ほら夜更かしはお肌の天敵でしょ?」

「それなら、こんな時間に活動すべきではないんですけどね」

「あはは!それもそうだね。じゃ、おやすみー」

「おやすみなさい」

 


 

もう、いいかな。正直、学べるところは十分に学べた気がする。自分の『音楽』の才能は完成されていない。最初から高い位置にいてそれだけで普通の才能を凌駕してしまうだけで、伸び代自体はいくらでもあるのだ。それを理解できただけでも収穫だろう。後は曲が完成するまで見守るだけだ歌姫さんよ。こいつは本当に救われるのか?


 

夢を見ていた

 

「お父さーん!」

「奏、こっちだよ」

「あっ!」

「ほら、大丈夫?」

「お母さん!」

 

お父さんとお母さんが幸せそうな顔で

 

「ほら、絆創膏貼ってあげるから」

「痛いよぅ」

「奏ーいないいないバァ」

「あはは♪お父さん変な顔ー」

 

私もそんな"普通"を楽しんで

 

「帰ろっか」

「ほら、お父さんに抱っこ」

「わーい♪」

 

こんな幸せがずっと続くと思ってたのに




やっぱり、幸せから絶望への落差が大きいほどイイと思うんですよね
あと、主人公の性能はいくらでも盛ってやりますよ。まあ完全無欠の存在なんていないんですけどね(ニチャア)
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