【完結】光を失った少年の話   作:野口さん

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BADEND大人気で少し笑いました。
たくさんの感想ありがとうございます。ニヤニヤしながら見てます。

ただ、最新話がBADENDというのはちょっと悲しいので連日投稿です。
一部キャラ崩壊してます。


Ifルート 黒部ナノカ

 

 

 

 それは事故であった。

 

 

 彼は普段とてもとても気を使っていた。

 

 決してそんな事態が起こらないようにと、自分が()()()()に入る前に少女たちの出入りを確認し、時間を確認し、ノックも忘れない。

 牢屋敷に来た初日からずっと、彼はその確認作業を怠っていなかった。

 

 彼女たちから嫌われるようなことはしたくなかったし、嫌われるようなことをした自分も許せなくなるだろうから。

 

 彼はとてもとても、とてもとっても警戒していた。

 

 彼が牢屋敷で初めての男性囚人となった時、とあるルールがつくられた。

 規則ではない。ゴクチョーは干渉していない。

 囚われた少年少女たちが勝手に定めたルールだった。

 

 それは、()()()()の利用時間について。

 

『彼は決まった時間の30分間しか()()()()を使えないが、他の少女たちはその時間以外ならいつでも()()()()を利用できる』

 

 一見彼にとって不自由すぎるルールであったが、彼はこのルールができてとても安心していた。

 あって当然のルールとして受け入れ、そして従ってきた。

 今の今まで、そのルールを破ったことはなかった。

 

 間違いが決して起こらないように、彼は警戒していた。

 

 ただ、今日は油断していた。

 牢屋敷の問題が解決し、一息つけるようになった。

 だから油断した。 

 

 ()()()()に入る前に、少女たちの出入りを確認し、時間を確認した。 

 しかし、ノックをしなかった。

 

 そのせいで、室内にまだ彼女がいることに気が付かず、()()()()の扉を開けてしまったのだ。

 

 

 ()()()()()()()()()()

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

 ちょうどシャワーの終わったタイミングだったのだろう。

 一糸纏わぬ少女がそこにはいた。

 

 普段している髪リボンを外し、黒い髪が美しく揺れる。

 露出の少ない黒い普段着のせいか、その素肌は白く輝いているように見えた。

 

 少年は、素肌をさらしたナノカと正面から相対した。

 

「!」

 

 脳が何かを判断するより早く、彼の体は動いた。

 目にも止まらぬ速さで部屋から出て扉を閉める。

 その時の速さは、なれはてと化した時の彼よりも速かった。

 

 部屋から出た瞬間、少年の体温が上昇していく。

 それは先ほど見た光景によって生じる興奮、ではない。

 自分に対する怒りである。

 

 わざとであろうとなかろうと、シャワーを浴びる少女を覗き見た。

 そんな行いをした自分が許せなかった。

 

 せっかく牢屋敷が平和になったのに自分のせいで少女たちが安心して過ごせなくなってしまうかもしれない。

 身近に覗き魔がいると聞いてリラックスできるだろうか。

 

「すいませんでした」

「……」

 

 服を着替えてシャワールームから出てきたナノカが最初に見たのは、土下座している彼の姿だった。

 謝罪の言葉のみを口にし、頭を床に擦り付けている。 

 

 男として最低な行いをしてしまったと、少年は自分を恥じていた。

 彼は年ごろの男の子であるから、そういった欲望が湧いてこないわけではない。

 しかし、だからといってこのような犯罪行為で発散したいなどとは微塵も思わない。

 だというのに、現在そんな行いをしてしまった自分を心の底から軽蔑した。

 

 日頃のセクハラ発言はいいのかとか、一緒の部屋で手を繋いで寝てるんだから今更だろとか、てかお前あの時あてぃし達の裸見てるんだからもっと前から軽蔑してろよとか、脳内のココが彼に色々言っているが少年は無視した。

 

 ナノカは頭を下げる少年に向けて視線を下げる。

 

「……時間を無視してここを利用していた私が悪いわ」

「俺のせいです。ノックをしていなかった俺が悪かった」

「……ノックをしても、私は気が付かなかったと思うわ。シャワー中だったもの」

「それでも悪いのは俺です。すいませんでした」

 

 ナノカはチラリと時計を確認する。

 時間は確かに彼の利用時間であるから、彼に過失はないだろう。しかし彼は頭を上げない。

 

「悪いのは私よ」

「いや、黒部さんは何も悪くなくて」

「私が時間を確認しておけば起きなかった事態よ。だから悪いのは私」

「俺が扉を開けなければよかった話です。10-0で俺が悪いです」

「いえ、私が」

「俺が」

 

 両者とも譲るつもりはないようだ。

 自分が悪いのだと罪を奪い合っている。

 

 するとナノカは、そういえばと、ある言葉を持ち出した。

 

「以前、あなたに『扉を開けて入ってきていい』と約束していたわ。だからあなたは無罪」

 

 それは劇制作の時に合った会話だ。

 ナノカはたしかそんな感じのことを言っていた。

 約束をしていたかどうかは議論が分かれるが、言った本人が約束だと言っているなら約束なのだろう。

 

「あれはただのの冗談でしょ。真面目にとる奴なんていない」

「それが冗談かどうかなんて、言った私にしかわからないわ。そして私はその言葉を冗談じゃないといっているの」

「あの時の状況からして冗談以外何があるんです?シャワー中に扉を開けて入ってきていい、なんて話あるわけないでしょ」

 

 少年は譲らない。

 というか譲る理由がないのだろう。

 

 確かにあの場の会話は冗談にしか聞こえなかったし、一緒にその会話を聞いていたココもそう判断したことだろう。 

 

 いやあてぃしは本気で言ってるように聞こえたけど、と彼の脳内ココが呟くが黙らせる。

 

 頑なに土下座をつづける彼を見て、ナノカはすこし考える素振りを見せた。

 もし仮にこの事件が公になれば、彼は牢屋敷から孤立してしまうかもしれない。

 それは嫌だった。

 

 彼は恩人だし、友人だ。

 彼にもしものことがあれば、姉も悲しむだろう。

 だからこの事件は自分が悪かったという方向に持っていきたい。

 

 扉をあけられたことについては、ナノカはそこまで気にしてはいなかった。

 多少の恥じらいはもちろんあったが、それによって彼がこの先過ごしづらくなることの方が嫌だった。

 

 そこで、とある提案をすることにした。

 

「……なら、一緒に入る?」

「は?」

「もう一度私がシャワーを浴びるから、そこにあなたが入ってくればいいのよ」

「は??」

「そうすれば、私があなたに許可を出しているということがはっきりするわ」

「は???」

「ほら、座ってないで入って」

 

 困惑する少年を無理やり立ち上がらせ、シャワールームに引き入れた。

 

「その理屈はおかしいでしょ!?」

 

 少年は抵抗しようとするが、すでに部屋の中に入れられてしまった。

 

 背後で扉が閉まる音が響く。

 このシャワールームは防音が行き届いており、室内でどれほど騒ごうが外に響くことはない。

 そして今が少年の利用時間だと言うことは知れ渡っている。

 よほどのことがない限り、誰かが入ってくることはないだろう。

 

「黒部さん?」

 

 理解の追い付かない少年を横目に、ナノカはするすると服を脱いでいく。

 最初にベルト、次に上着と首元のリボン。

 

「ちょいちょいちょい!?」 

 

 少年が止めようとするも、ナノカは構わず脱ぎ続ける。

 最後に上下で一体となっている服を脱ぎ捨て、あっという間に下着姿になってしまった。

 

 ナノカは表情を変えずに恥ずかしげもなく少年の方に向きなおる。

 

「ほら、あなたも脱いで。一緒に浴びるの」

「ぜったいおかしいってこの状況!!俺出るから!」

「待ちなさい、まだシャワーを浴びていないわ」

「着替え中に部屋入ったってことでもう黒部さんの約束は証明できたでしょ!だからもう十分だって!!」

「私のシャワーシーンを見ていきなさい」

「あんた今テンションおかしいよ!!!!」

 

 逃げようとする少年の服をナノカが掴む。

 

 ナノカは表情こそ変わらないが、その顔は真っ赤になっていた。よくわからないテンションでいる自覚はあるらしい。しかしここまできて止まることはできないようだった。

 

「せっかくだし、背中ぐらい流すわ」

「どうしちゃったの黒部さん!!??」

 

 少年の服は和服だ。腰にある赤い帯さえ解いてしまえば、すべて脱ぐのはたやすい。

 それを理解しているから、ナノカは少年の帯を引っ張る。

 

 帯が解けかかっていることに気が付くと、少年は慌ててナノカの方に向き直り帯を引っ張った。

 下着姿のナノカを正面から見据えることになるが、この帯を解かれてしまうともっとまずい状況となる。

 

「一度アレをやってみたかったの。今から帯を引っ張るから『あ~れ~』って言ってくれるかしら」

「お姉さんが元に戻ってから黒部さんすごく性格柔らかくなったよね!それはすごくいいことだと思うけど今だけは前のお堅い黒部さんでいてほしいな!!」

「服を脱ぎなさい」

「そういうことじゃない!」

 

 筋力で女子に負けるわけにはいかないと、少年は全力で自分の帯を引っ張っていた。

 

 下着姿の少女と服が脱げかかっている少年が、帯で綱引きをしている。 

 絵面がカオスであるが、それを突っ込めるものはこの場にいないし、脳内のココは先ほど少年がシャットアウトしてしまった。

 

「黒部さんいま冷静じゃないからさ、一回おちつこっ!」

「ダメ、落ち着いてしまったら恥ずかしくて部屋から出てこられなくなる」

「今やってることが恥ずかしいって自覚あるんだ、じゃあ引っ張るのやめて?!」

「ここでこの手を離したら、私はあなたとの約束を破ったことになる。だから絶対にこの手を離さない。だって、あなたはお姉ちゃんとの約束を守ってくれていたんだもの」

「今じゃないタイミングで聞きたかったよ、そのアツいセリフ!!!」

 

 綱引きは少年の方が若干優勢のようだ。

 じりじりとナノカが引っ張られていく。

 

「今この光景を見て黒部さんのお姉さんどう思うかな!」

「お姉ちゃんなら、一緒に手伝ってくれるわ」

「噓でしょ」

「そして私を庇ってあなたとシャワーを浴びるでしょうね。私を庇って牢屋敷に来たように……」

「シリアスな話するなら引っ張るのやめてくれる?」

 

 会話を続けながら、少年は腰を落とした。

 それは帯がこれ以上引っ張られないように踏ん張る姿勢でありそして、

 本気を出して力を使うための姿勢であった。

 

「ふっ!!」 

 

 全力で帯を引っ張り、綱引きは少年が勝利した。

 男女の筋力差は大きく、彼の帯は守られたし、服装もやや乱れただけで済んだ。

 

 しかし、

 

「きゃっ!」

 

 思い切って帯を引っ張った拍子に体を持っていかれ、ナノカは前に倒れそうになる。

 このままでは床に頭をぶつけてしまうかもしれない。

 

「黒部さん!!」

 

 慌てて少年が滑り込んでナノカを受け止めた。

 両者とも床に倒れ込む。

 

「いってて……黒部さん大丈夫?」

「えぇ……ごめんなさい、庇われてしまったわ」

 

 ナノカも少年も怪我はないようだ。

 自分が庇われてしまったことを気にして、ナノカが悲しそうな表情を見せている。

 

 自分は助けられてばかり

 

 また助けられてしまったと、悔しそうな悲しそうな顔を見せる彼女だが、自分が彼の上に乗っている今の状況を見てふと思い出す。

 

「前にも、こんなことがあったわね」

「あー……あったね」

 

 それは一周目の記憶だ。

 

 ナノカが少年を押し倒したことがあった。

 偶然、今の体制は彼女が少年を押し倒しているように見えるし、悲しそうな表情をしているところも一致していた。

 

 あの時に幻視したことで、自分は彼を全面的に信頼するようになったのだ。

 

 懐かしい、厳密には違う世界の出来事であって懐かしいと評するのは間違っているかもしれないが、ナノカは懐かしさを感じた。

 

「そう、それであの時にお姉ちゃんが来て……」

 

 思い出話に花を咲かせようとした。

 

 その時だった、

 ガチャリ、とシャワールームの扉が開かれたのは。

 

 前述したとおり、今は少年のシャワールーム利用時間。

 よほどのことがない限り、誰かが入ってくることはないはずだった。

 

 ()()()()()()()()()()()()

 

 ふたりの視線が扉に向かう。

 そこに立っていたのは、

 

「お姉ちゃん!?」

 

 現れたのは心身ともに回復傾向で自由に歩けるようになったナノカにとっての『家族』。

 

 そして

 

「誤解なんです!!」

 

 少年にとっての『恐怖』であった。

 

 ナノカの姉は何も言わない。何も行動しない。

 ただ笑顔でふたりを見つめていた。

 感情が読めない笑顔だ。

 

 看守の時も、人間の時も、彼女は妹に何かがあったらそれを感じとってしまうらしい。

 シャワールームが防音であれ関係ない。ルールも関係ない。

 妹が男にまたがっている。ならば行くしかない。

 

 

 だって私は、お姉ちゃんだから。

 

 

 ちょっとなに言ってるかわからない。

 脳内ココが喋れたらそう言っていた事だろう。

 

 静かに笑みを浮かべる彼女とは対照的に、彼はとても焦っていた。

 今の状況は非常にまずい。

 下着姿のナノカが服がはだけた少年を押し倒している。

 

 どう見てもこれから()()()としか思えない。

 

 勘違いされては良くない。

 少年は必死に頭を回し、言葉を紡ぐ。

 

「いや、これはそのっ、ちがうんすよお姉さん」

「お義姉さん……?」

「黒部さんちょっと今静かにしてくれる?!今めっちゃ必死だから!」

「お姉ちゃんも私も黒部よ。名前で呼んでくれるかしら」

「今その話してる場合じゃ無くない?」

 

 今この場にミリアでもいれば、彼を弁護してくれていたかもしれない。

 しかし、ここに弁護人はいないから、自分で自分を弁護するほかない。

 少年は必死だった。

 

 シャワーを覗いた罪で裁かれるとするならば彼はそれを受け入れるだろう。

 しかしそれ以外は冤罪だ。

 今のこの状況は誤解であると主張する。

 

「俺たちは何もしてないです!」

「そうね、これから始める予定よ」

「黙ってって!ちがっ、俺はなにも、妹さんに変なことするつもりはなくてですね」

「どちらかと言えば私がするつもりだったわ」

 

 ナノカの姉はただ笑顔でその様子を見つめている。

 なにもしゃべらない。

 それがかえって威圧感を増し、少年を追い詰めていた。

 

「俺と妹さんはそういう関係ではなくて、これはそう、事故!事故だったんですよ!」

「事後?」

「ちがう!」

「フフッ」

「笑ってる場合じゃないんだけど?」

 

 必死に弁解する様子が面白かったのか、ナノカは少し笑った。

 無表情を極めた彼女の笑顔を見るのは久しぶりだった。

 

 ナノカの姉はその笑顔をじっと見ていた。

 自然な笑顔を浮かべる彼女の姿を見ていた。

 

「一緒にシャワーを浴びる予定だっただけだものね」

「だけって何?いやその予定も黒部さんが勝手に!」

「以前、一緒にシャワーを浴びると約束していたの。だからこれは合意」

「黒部さん!あんた話をどういう方向に持っていきたいのさ!!」

「あなた、そんな必死な顔もできるのね、変顔ほどじゃないけれど少し面白いわ」

「笑ってる場合じゃないんだけど??」

 

 ナノカはずっと楽しそうだ。

 魔女因子から解放され、姉も助かった。心労が取り除かれ、表情豊かになった。

 とある少年の手によって無表情でいることが増えてしまったが、今はとても楽しそうに笑っている。

 

 ナノカの姉はその様子をみて穏やかに笑った。

 そしてゆっくりと口をあける。

 

 

 たくさん、笑わせてあげて

 

 

 それは、彼しか覚えていないはずの言葉だった。

 

 あの時のことを思い出し、少年の動きが止まる。

 固まっている少年を横目に、ナノカの姉は扉に手をかけ、

 

「なのちゃん、あと20分だから」

 

 そう言い残し、部屋から出て扉を閉めた。

 

 はて、最後の言葉はどういう意味だろうか。

 思考能力が戻った少年が考えようとしたその時、

 

 突然世界が回り始めた。

 いいや、自分が回っているのだ。

 

 体がその場で何回もコマのように回転していく。

 あまりに突然のことで彼は対応できない。

 

 慌てて体制を立て直して踏みとどまるも、すでに遅かった。

 

 ナノカの手には、少年が身に着けていた赤い帯がある。

 それが意味するところはひとつ。

 

 少年は脱がされていた。

 

「『あ~れ~』と言ってほしかったけれど、仕方ないわね」

「黒部さん!!まじでシャレにならないから!!」

「あなたの入浴時間が終わるまであと20分しかないみたい。急いでくれる?」

「なんで怒られてるの俺?」

「一緒に浴びていきましょう、それとも不潔なまま寝るつもりかしら」

「くっ……」

 

 清潔感の大切さを、少年はここでの生活を通じてよく理解していた。

 風呂に入らないことで彼女たちから嫌われることは何よりも避けたい。

 

「別に、私の裸を見るのは初めてではないでしょう?」

「それとこれとは話が……」

 

 パンツ一枚となった少年は部屋から逃げ出すべきか考えるも、その考えは捨てる。

 そんな状態で外に出れば必ず誰かしらに見つかる。

 ハンナ辺りに見つかれば悲鳴を上げられるだろうし、ノアに見つかればその様子を絵画にされかねないし、ココに見つかれば彼女は爆笑しながら配信するだろう。

 シャワーを浴びる浴びないに関わらず自分は嫌われる。

 

「お姉ちゃんに背中を押してもらったんだもの。これはあなたへの恩返し」

「恩返しってこんな、こんな形はなんか、ダメだろ」

「そうね。だから恩返しはただの口実。私があなたの背中を流したいだけ」

 

 ナノカは最後の服に手をかける。

 

「……次お姉さんと会ったらなんて顔すれば……」

「いつもの笑顔でいいと思うわ。あなたの笑顔、とっても素敵だもの」

 

 そういって笑うナノカから、少年は逃げることができなかった。

 

 

 ◇

 

 

 そんなことから数日……

 誰かが会話している。

 

 

「で、どこまでやったん?」

「黙ってくれます沢渡さん。最近自己嫌悪がすごい」

「ほーん。その様子だと最後までシたって感じ?」

「黙って、つかなんであんた知ってんの」

「だってー、シャワー室の前でナノカのお姉さんが門番みたいに立ってたし、その部屋から二人が一緒にでてきたら気が付くって!」

「見てたのかよシャワールーム」

「あの日以来、二人とも明らかに雰囲気が違うじゃん。それで、どこまでしたん?言ってみ?」

「ニヤニヤすんのやめて、あとなんで言わなきゃいけないんだよ」

「そういう態度とっちゃうんだ。じゃあみんなにナノカとお前が合体してたって言っちゃおうかなー??」

「はぁ!?そこまではしてないが!!??」

「ふーん、そこまでは、ね」

「あっ、やべっ」

「一緒にシャワー浴びるだけとかヘタレじゃん。結局お前は透視変態童貞ヘタレ野郎ってこと?」

「口が悪い!マジで言いふらさないでくれよ、ただでさえ今みんなに怪しまれてんだから」

「そうだよね、最近ずっとお前らべったりだもんね。木陰でお前らがキスしてたのも見られてたんじゃない?」

「はぁ??見られてたのか!?」

「えマジで?」

「あっ、やべっ」

「そっかそっか、そこまでは行ってるんだ。まぁ前からナノカ結構お前のこと好きだったぽいもんねーお前の話するときとかずっと笑っててさー」

「……」

「お菓子作るときとかあんたの好みの味についてずっと考えてたし?めっちゃ愛されてんじゃん」

「……」

「顔赤くなりすぎ。ま、避妊はしとけよ~」

「あああああ!!!」

 

 

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