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皆さん本当にありがとうございます!
そこで改めて今までのお話を読み返して気づいたのですが……この作品、結構下ネタというか、性のネタが多いですね……
不快に思う方もいらっしゃるかもしれないので、ここに宣言しておきます。
もうこの先絶対!下ネタとか性のネタは書きません!!
「沢渡さん助けて!みんながエッチすぎて下半身が爆発しそう!」
「こっち来んな変態!!」
「さすがにこんなに長期間ここで暮らすことになるとは思わないじゃん。そろそろ限界なんだよね」
「知るか!」
「どうすればいいんだろ、そろそろ全身がチンポと化すよ俺」
「知るかっての!なんであてぃしにその話すんだよ!マーゴとかヒロっちに相談すればいいじゃん!」
「宝生さんに相談したらR-18タグつけなきゃいけなくなりそうじゃん。二階堂さんは……あぁみえて初心かもしれないだろ、相談したら可哀そう」
「あてぃしが今一番可哀そうだっての!セクハラ!変態!童貞!」
「誰にも見つからない場所とか教えてくんない?沢渡さんなら配信業で知ってそうじゃん」
「……教えたらどうすんのさ」
「そこで一発抜いてくる」
「ざっけんな!」
◇
なんて一幕があってから数日、牢屋敷では日常が続いていた。
ココが配信でアンアンとレスバしたり、少年が配信に映り込むと同接が増えてココがブチギレたり、たまにヘリコプターが物資を運んできたり、そんな日常が続く。
ココは、少年とゲストハウスでゲームをしていた。
先日のド直球セクハラ発言はもう忘れてしまったらしい。
「ここならヒロっちの見回りもあんまこないし、好きなだけゲームできんじゃん!」
ヘリコプターで運ばれてきたゲーム機を持ち、ココはそう言っていた。
ヒロにチクろうかと少し考えた少年だったが、ゲームしたいのは自分もおんなじだった。
「はい、メテオ」
「さっきから一度も俺の攻撃当たってないんだけど。手加減して?」
「イヤです~」
ふたりはだらだらとゲームをしていた。
ゲームの電子音とふたりの声が室内に響く。
「沢渡さんこのゲームうまくね」
「前からやってたし、こんくらい当然っしょ。はいスマッシュ」
「うま~」
気の抜けた会話だ。
それもそうだろ。まずふたりの体勢からもうだらけ切っている。
ベッドにうつぶせになる少年と、その少年を枕にして寝っ転がるココ。
ふたりの距離はとても近かった。
「次いこ」
「ん」
ココがごろんと寝返りをうち、少年の背中によじ登っていく。
少年はうげーっと声を出した。
「重いー」
「ころすー」
上るのをやめ、コロコロと転がり少年の隣につく。
お互いの耳が触れそうな距離。
「あてぃしは羽より軽い女の子だし~」
「ははっ」
「乾いた笑いやめろっ!」
ゲームの電子音を合図にまたゲームが始まる。
「ほい、またメテオ」
「沢渡さんうま~」
「お前ザコすぎ~」
「ころす~」
爆発するような音がなり、ゲームセットのファンファーレの音が鳴り響いた。
どうやゲームがおわったらしい。
「あてぃしのボロ勝ちじゃん。ざっこ」
「俺今日が初プレイです~」
「言い訳乙~」
「しね~」
「ころす~」
物騒な会話だが、全くそこに殺意はない。
というか知性もない。
ふたりとも完全に脳の活動を止め、適当に会話している。
「なんかお前今日臭くね?」
「沢渡さんほどじゃないよ」
「あ?今あてぃしのこと臭いっつったか?」
「確かめてあげるから匂いかがせて」
「きっも」
「沢渡さんほどじゃないよ」
先ほどから脳死会話をずっと続けている。
朝からずっとふたりでくっついてゲームしているせいか、脳が疲れているらしい。
以前から少年は、まるで同性の友人のような距離感で彼女と接していた。
日ごろの彼女の態度や行動が、彼に遠慮というものを取り払っていた。
ココもまた、少年と距離が近かった。
日ごろからぶつかり合うことも何度かあったが、喧嘩するほど仲がいい、という言葉が今の彼女によく当てはまっていた。
少年のことを自分と好みの合う大切な友人だと感じていた。
結果、少年とココはとても異性の間柄とは思えないほど壁といえるものが無くなっていた。
当たり前のように体に触れるし会話も全く遠慮がない。
寝転がりながらの体勢に飽きたのか、少年が起き上がる。
ベッドのスペースが空き、ココはごろんと仰向けになった。
だらだらと足を曲げたり伸ばしたりしている。
「あー」
少年はその様子を見つめて口を開く。
「沢渡さんってさ、無防備だよね」
「んあ?」
「パンツ見えてるよ」
「!?」
パン!と勢いよく足を閉じる音が響いた。
思ったより太ももあるんだな、と思った少年に、ココが掴みかかる。
「えっち!!」
「魔法無くなった影響だね。沢渡さんは自分が見られてるって意識が弱くなってるんだよ。今までは魔法が発動して自分が見られていることにすぐ気が付けたけど、今はそれがないからなぁ。魔法の後遺症、と言ってもいいかもね」
「冷静に分析してんじゃねー!はやく謝罪しろし!」
「かわいいパンツでした」
「ぶっ殺す!!お前マジでぶっ殺すから!!!」
遠慮がないとは言うが、恥じらいはある。
自分の下着見られてだまっていられるほど彼女は女を捨てていないようだ。
一方、少年はいつも通りだった。
もしもこれが他の少女だったら、彼も今とは違う反応を見せただろう。
ココ相手だと、同性の友達と同じように思っているせいか、下着を見てしまえどもたいして動揺していない。
「えっち!セクハラ覗き魔!透視変態童貞クソ野郎!」
「なんか女の子が『えっち』って言ってるの見ると興奮するよね」
「マジで死んで来いお前ー!!」
スパーン!
ビンタの音が島中に響いた。
◇
夜食の時間が来た。
頬に赤い手形を付けた少年は食堂に向かう。
先ほど顔を真っ赤にしていたココは、少年と距離をとって食事を摂っている。
ガツガツと食事を食べるしぐさとその表情は、彼女が怒っていることを示していた。
今のココと隣同士になってしまえば彼女はさらに不機嫌になってしまうだろう。
しかたなく少年はひとりで席につき、黙々と食事を摂る。
すると、正面の席に誰かが座った。
ミリアだ。心配そうに少年を見つめる。
「えっと……きれいな紅葉が顔にできてるね、またココちゃんと喧嘩したのかい?」
「喧嘩ってほどでもないよ。ちょっと俺が変なコト言い過ぎただけ」
「どんなお話してたの?」
「……性癖?」
「どんなお話してたの!?」
詳細を伏せつつ、少年はミリアに事のあらましを説明することにした。
自分が彼女に対して度が過ぎた発言をしてしまったのだと話す。
「なんか沢渡さんには遠慮とか無くなっちゃうんだよな。悪いとはおもってるんだけど」
男友達と話すよな下品な会話を、なぜかココ相手にはしてしまう。
ミリアはその話を真面目に聞いていた。
静かに口を開く。
「ココちゃんも同じなんじゃないかな。君相手なら思ってることを全部言っちゃうし、やっちゃうだけなんだと思う。君のこと、とても信頼してるみたいだから」
「そうかな……」
「きっとそうだよ。隠し事のない関係、おじさんそういうの憧れるよ」
ミリアがそう言って笑うと、ドン!と大きな足音が少年の隣に響いた。
足音の犯人はココだ。
いつの間にか食事を終えていたのだろう。
空になった皿とトレイを持ちながら、少年とミリアの隣に立つ。
「またゲームすっから、あそこ来て」
それだけ言ってどこか去ってしまった。
まだ少し怒っているのだろうか、彼女にしては言葉が少なかった。
少年は頭をかく。
「聞いてくれてありがとう佐伯さん、ちょっと行ってくる」
「うん。ヒロちゃんにはおじさんの方から伝えておくよ。しっかりおはなし、できるといいね」
ミリアは優しく手を振っていた。
◇
この島の夜はとても暗いものだった。
街灯が全くないからだ。
しかし、ヘリコプターによって送られてきた物資の中に明かりを灯す道具が何個か見つかった。
島全体を照らすには足りないが、主要な道を照らすだけならどうにかなる。
屋敷からゲストハウスまでの道は、ライトで照らされ夜中でもはっきりと見えていた。
おかげで少年は夜中でも恐怖に震えず、ひとりでゲストハウスに行くことできた。
「遅いしっ」
ゲストハウスに入ると、ココがすでにそこにいた。
不機嫌そうな顔でベッドに座っている。
窓から月光が差し込み、ココの姿を照らしていた。
「ん」
ココは少年をじっと見つめながら、自分の隣をポンポンと叩いた。
隣に座れと言うことだろう。
黙って少年は従う。
ベッドのきしむ音が聞こえるのを最後に、静寂があたりを包んだ。
なんて会話を切り出そうか、そう考える少年だったが素直に伝えるのが一番だろうと思い立ち、口を開く。
「さっきはごめん、配慮が無さ過ぎた。俺が悪かった」
「……ん」
「沢渡さん相手だと俺、いつもこうなんだ。思ってることなんでも言っちゃう」
「……なんで?」
少年は少し考えてから口を開いた。
「なんていうか、沢渡さんのことを古くからの友達、みたいに思っちゃうんだ。それで思ってること全部言っちゃってる」
もしも、自分に幼馴染といえる同性の友人がいたとしたら、きっとこういう風に接していたのかもしれない。
そう少年は思った。
「ごめん、沢渡さんは女の子だし、配慮はあってしかるべきだった」
「……あてぃしも」
少年の言葉にかぶせるようにして、ココも口を開いた。
「あてぃしも、なんかすっごく話しやすかった。何言っても受け止めてくれそうっていうか、親友っていうか……そんなふうに思ってた」
ココはすこし恥ずかしそうに胸の内を語った。
日ごろからの少年との会話は、彼女にとって大切なものだった。
遠慮がないのは彼女もおなじだったのだ。
「……だから許す。あてぃしも、強く叩きすぎたかも」
「大丈夫、ありがとう」
「……叩いてくれて?」
「そう解釈してくれてもいい」
「ふふっ、きっも、へんたーい」
コテンと少年の肩にもたれかかるココの声は、とても優しかった。
「お風呂入ってきたんだ沢渡さん。いいにおいするね」
「乙女の匂い勝手にかぐなよなー」
「あ、ごめん、また俺やっちゃった」
「怒ってないよ。うりうり~」
謝る少年の顔に自分の頭をぐりぐりと押し付ける。
男女にしては距離が近すぎる。
だが、ふたりからすればそれはいつも通りの距離感だ。
ふたりは仲直りができたのだ。
「ゲーム、続きしよっ」
「おう、今度は俺がボコボコにしてやるからな!」
「ムリムリ~何万年経ってもム~リ~」
笑ってふたりがゲーム機を取り出し、ごろんとベッドに倒れこむ。
「はぁ?なにそのコンボ!あてぃし知らないんだけど!」
「なんかよくわかんないけどめっちゃダメージ入った!オラ!とどめ!」
「はぁ????意味わかんねー!なんであてぃしが負けんのさ!」
「俺の勝ち!なんで負けたか明日までに考えといてください!!」
「ぶっ殺す!!!」
「はいあてぃしの勝ち―!やっぱさっきのはマグレ!」
「クソが!!!!!!!!」
「めっちゃ悔しがってる……じゃ、もっかいやろ!」
「もちろ……あの沢渡さん」
「なに?命乞い?」
「……パンツ見えてます」
「…………えいっ」
「はぁ?ちょ、今攻撃すんのはなしだろ!」
「あてぃしのパンツ見てるからですー!バーカバーカ!童貞ザコ!」
「沢渡さん顔真っ赤じゃん!さてはわざとだったでしょ今の!!せこっ!ずるい!」
「むっつりスケベなお前が悪いんです~!」
「そろそろ寝る時間だ、さすがにもう帰ろうぜ」
「んーやだ。もっとやる」
「二階堂さんに怒られるよ」
「今帰っても『こんな遅くまでゲームをするなんて正しくない』とかで怒られんじゃん。どうせ言われんなら明日まとめて怒られた方が得でしょ」
「そんなまとめ買いみたいな……」
「んで、ゲームすんの?しないの?」
「……する」
しばらくゲームを続けていたふたりだったが、さすがにもう遅い時間だ。
少年が目をこする。
「さすがに眠くなってきた……ふあぁ」
「ざっこ、あてぃしはまだ……ふあぁ」
「眠いんじゃん」
「お前のあくびうつっただけー」
とは言いつつも、ココは目をこすっていた。
眠たいのだろう。
少年がごろんとベッドに寝転がる。
「もうここで寝ちまうか。すこし狭いが」
「あてぃし壁側で狭いんだから、そっちもっと詰めてよ」
「無茶言うな、落ちる落ちる」
「落ちろっ!」
「そんときゃ沢渡さんも道づれだ!抱き枕として!」
「キャー!襲われるー!」
少年がココを抱きしめると、彼女はわざとらしく悲鳴を上げた。
キャッキャッと騒いでいたふたりだが、だんだんと静かになっていく。
ふたりは気が付いたのだ。なぜか、この抱き枕の状態をやめることができないことに。
非常におさまりがいいのだ。
ココを抱きしめる少年は、非常に彼女の抱き心地の良いことに衝撃を受けていた。
抱きしめられているココは、彼に包まれている状態がすごく安心することに衝撃を受けていた。
「なんか丁度いい、かも」
「俺も……なんかこの体勢、すごい」
「すごい落ち着く……なんで?」
「俺に聞かれましても……」
「……寝よっか」
「っす……」
「ねぇ……」
「……ん?」
「なんであてぃしの頭撫でてんの?」
「うおっ、すまん、なんか無意識で!ごめん!」
「やめろとは言ってないじゃん……」
「え、あ……じゃぁ続けても?」
「……」
「えっと、続ける、ぞ?」
「……ん」
「ねぇ……起きてる?」
「……起きてるよ」
「あの時のお前の言葉急に思いだしたんだけどさ……」
「……どの時?」
「……下半身が爆発しそうってヤツ」
「!?!?ゴメン!あれは忘れて!言い過ぎだった!本当にゴメン!!」
「急にでかい声出すなし!別に怒ってるなんて言ってないじゃん!!」
急に耳元で叫ばれ、ココは飛び起きた。
そのまま騒ぎ出すものと思われたが、ココは深呼吸すると、ベッドに膝立ちになった。
少年は半分起き上がりながら、彼女の言葉を待つ。
「もし、もしもだよ」
「もしも、それ、あてぃしが手伝うって言ったら、どうする?」
ココは自分のスカートに手をかける。
月光が静かにふたりを照らしていた。
◇
次の日の朝食。
少女たちはその光景を目の当たりにすることとなる。
昨日、夜中に見つからなかったふたりが食堂にいた。
隣同士に腰掛け、ずっとなにやらピンク色の空気をまき散らしている。
「はいこれ♡あーん♡」
「あ、あーん」
笑顔のココと、それを苦笑いで受け止める少年。
よく見れば、恋人繋ぎで手を握り合っている。
手を握りながら、相手にご飯を食べさせているようだ。
なかなか器用なことをしている。
困惑する少女たちをよそに、二階堂ヒロが一歩前に出た。
昨日の点呼に居なかった事、そして食事時に遊ぶのはマナー違反だと注意するため。
「君たち、昨日はどこにいたのかな。ミリアに止められなければ島中を捜索する予定だった」
「なに~?ヒロっちあてぃしらのこと大好きじゃん!でもごめんね、あてぃしはもうすでにたっぷり愛されてるから~♡ね?あてぃしの彼ぴ!」
「……うん、愛してるよ」
突然目の前でいちゃつかれ、ヒロの思考が止まる。
ココと少年の距離が近いことは知っていたが、こんなバカップルのようなことをする間柄ではなかったはずだ。
「ねぇ~♡あてぃしと一緒に配信しよ~♡カップル配信してバズろ~♡」
「えーっと、俺配信する側はちょっと……」
「……あてぃしで童貞捨てたくせに」
「カップル配信楽しみだね!!登録者100億人を目指そう!!」
上下関係は明らかなようだ。
固まっているヒロに代わって、今度はミリアが前に出る。
「えっと……とりあえず仲直りできてよかったね、ふたりとも」
「あ、佐伯さん。色々とありがとう。おかげで昨日は沢渡さんとゆっくり話せたよ」
少年がそう言うとココはギン!と目をかっぴらき、少年の頬をぐりぐりと攻撃し始めた。
なにやら怒っているらしい。
その怒りの原因に心当たりがある少年は、ゆっくりと口を開いた。
「おかげで昨日は
「んふふふふ~みてみて~♡あてぃしの彼ぴ、あてぃしのこと名前で呼んでくれるんだよ?あてぃしのこと好きすぎるよナ~!」
これには思わずミリアも絶句してしまう。
しかし、ほんのわずかに、少年が笑っていたことをミリアは見逃さなかった。
なんだかんだ、お似合いのカップルなのかもしれない。
ココは幸せそうに笑って、握っていた手に力を籠める。
「島から出たら、一緒にあてぃしの推しに会いに行こ!」
「あてぃしの彼ぴとして、紹介するから!」
彼氏ができて大はしゃぎのココちゃん書きてぇなと思ったらこんなバカップルになっちゃった……
次回は多分レイア、その次ハンナ、シェリー、エマと続いていく予定です。
エマ推しの方、もうしばらくお待ちください。
前話にて、主人公の名前についてのアンケートを取りましたが、公開するのはやっぱりナシにする予定です。
公開しない方がよかったかも、と将来後悔することを恐れ、ビビりました(ザコ)
アンケートに協力していただいた方、申し訳ありません。現在は投票不可の状態にしてあります。
今後とも主人公君、彼くん、少年、彼ぴ、透視変態童貞クソ野郎をよろしくお願いします。