世界で一番幸せな女の子と犬(成人男性国家公務員) 作:mimi11111111
『おはようございます、
『…誰が貴様に入室を許可したんだ?言ってみろ駄犬。』
最悪のファーストコンタクトから一年、スコッチは立派な下僕に成長した。その証拠に朝から自室に首輪をつけた成人男性がいる。やったね!たえちゃん、家族が増えたよ!っじゃねーーーーーよ!!どうしてこうなった。
最初の頃、警戒心バリバリだったスコッチ君は脱出のチャンスを探していたものの、すぐにそれは困難だと悟ったらしい。そらそう、次期首領である私だってほぼほぼ監禁状態なのでね、拾いたてほやほやのワンちゃんが外に出してもらえるわけないのだ。私だって最初の二か月程は、ワンチャン(面白ダジャレ)スコッチ君が持ち前の公安パワーで私も見つけられなかった脱出方法を開拓して、あわよくば私のことも連れ出してもらえんやろかと思ってうきうきだったが、気づけば何も変わらず一年たっていたってわけ☆
脱出することよりもこの環境で生き抜くことにシフトチェンジしたスコッチくんは、こんなケツの青いガキの忠実なるしもべになることに決めたようだ。10年に及ぶ女帝教育のおかげで、口調態度表情のすべてが高圧的な私にもスコッチくんは優しく接してくれたわけである。この世に生まれてからというもの孤独に寂しく生きてきた私にとって結構精神的に助けになった部分もあったので、そのお礼に組織の情報とかを会話にこっそり混ぜて流してあげたりした。うぅん…条件付きでも優しくしてくれて…ちゅき♡
公安で潜入捜査をしていたスコッチ自身の経験と私が流した情報により、スコッチは一年もたたないうちにこのマフィア内でもうまくやっていけているようだ。まず組織においてナンバー2の私のペットの時点で実は構成員よりも地位が高かったりするのだ。最初はまあいろいろ言われることもあったみたいだが、私がお礼代わりに牽制して、この犬(成人男性)は君たちよりも偉いのだよと周囲に教え込んだ。パッパは私が構成員や幹部たちに偉そうにする程ご満悦なので、スコッチを庇うこの行為にはおとがめなし。
『入室許可だなんて、俺と
『朝から駄犬の無駄吠えを聞いていると頭が痛くなるな。今すぐその口を閉じろ。』
『頭痛ですか?今、朝のお茶をおいれしますね』
一見全く会話が成立していない感じだが、原因は私。私の心がどれだけスコッチに懐いていてもこの高圧的で不遜な口調は治らない。不治の病ですこれが。スコッチも一年の付き合いを通じて、こういう口調の私に慣れてくれたのだ。むしろこの会話は相当和気あいあいとしている(当社比)。もし人前で(とくに父の前)ここまでの無礼を赦していると、スコッチは即時殺され、私もほかの構成員に舐められるようななれなれしい態度をとるなと折檻部屋で再教育まっしぐらである。しかしここは自室で、スコッチ以外に勝手に部屋に入ってくるような命知らずはいないので、多少の無礼は見過ごしてもオッケー。こんな会話でも私の心が休まる数少ない癒しタイムなのだ。
『
『茶を置いてさっさと出ていけ駄犬。部屋が獣臭くなる。』
『…仰せの通りに。お召し物はこちらにご用意してあります。』
…癒しタイムなのだ!(2回目)あくまで私にとってはなので、スコッチの心中で舌打ちをされている可能性は否めない。つか多分そう。部屋から出てったあとに私の部屋の扉にガンつけていてもおかしくない。ふぇぇ…私だってもっと仲良くおしゃべりしたいんだよう…さっきのだって、「お茶飲んだらお着換えするからお部屋から出てほしいです(意訳)」くらいの意味しかないの!でも勝手に自動翻訳されちゃうの!ぃーん…復讐されませんように…スコッチが開けてくれたカーテンから差し込む日差しを浴びながら、スコッチが淹れてくれたホカホカの中国茶を呑む。うまい!(テーレッテレー!)
お茶により心も体もポッカポカになったところでベッドからおり、服を着替える。いつからか私の服はスコッチセレクトになっているがまあ自分で決めるのめんどくさいのでおとなしく着る。
…ただいつも下着まで用意されてんのちょっと怖いんだよな、サイズばっちりだし