それから数か月、季節はすっかり春を過ぎ、夏になった。
今日も僕は空を飛ぶ……わけじゃなく。
「行くぞー」
「うん!」
魔理沙の後ろに乗って行くのだ。空の飛び方はわかっているんだけど一人で出かけようとすると何故か全員に止められる。一体何でだ
「今日はどこまで行くんだ?」
「里の人に聞いたんだけどね。向日葵畑があるらしいんだよ」
「それの何処が珍しいんだよ」
「それがね、一年中咲いているんだって」
凄いよね。さすが幻想郷、現実じゃあまずありえない
「へぇ、じゃあそこまで行くか!」
「おー」
―――― 少女移動中。
来ました。向日葵畑上空、本当にすごいなぁ、一面というより地平線まで向日葵の黄色だよ。
向日葵畑の入り口近くで着陸する。
「よし、じゃあ昼飯の頃にはこの辺に集合な」
「うん、わかったよ」
こうして魔理沙と別れた僕だった。魔理沙はこの近辺の森でキノコ採集だろう。
魔理沙には内緒にしてたんだけどここには「花の妖怪」というものがいるらしい、むやみやたらに植物に危害を加えるとコテンパンに伸されるそうだ。まあ、植物に危害を加えなければいいんだし浮いていけばいいよね。
「ひろっ」
………開始五分でどこにいるか分からなくなった。しょうがないので当てもなく飛べば、広場のようなところへとたどり着く。そこには一つの石が立っていた。まるで誰かのお墓のように、まるで誰かを留めるかのように。嫌な悪寒がしてふと後ろを振り向けば巨大な
「タベルタベルタベルタベル」
逃げ出せばいいのだがここで逃げたら花がつぶされるしなぁ。スペルカードなんて通用……するわけないだろうけど、いっちょやりますか!
僕が空を飛べば妖怪は僕を目で追う、やっぱ飛べないんだ。僕は奴からかなりの距離を取り、カードを構えた。
「氷恋符『フリーズド・スパーク』!!」
これが僕のスペルカード、要は魔理沙のマスタースパークに氷の力を加えただけのパクリだ。ごめん、魔理沙。そんなわけで氷のレーザーが収まれば妖怪はカチンコチンに固まっていた。その上に着地すれば凍った妖怪はガラガラと崩れていった。命は粗末にしちゃだめだけど死ぬのは勘弁だからなぁ。
「あら、どちら様かしら?」
声に振り向けば緑色の髪に白のブラウス、チェックのベスト、チェックのスカート、そして優雅に日傘を差した………
「ここは妖怪の花畑よ? それを知っていてここに居るのかしら?」
「花の妖怪」が居た。
幽香さん登場。次回からオリキャラ要素出てきます。
さて、不殺のスペルカードなのに、なんで凍った妖怪が崩れたのかというと。殺してはないからです。原理としては妖精の一回休みの法則のイメージ、しばらくしたら戻ります。記憶すっからかんだけど。
※明乃さんのスペルカード。
氷恋符『フリーズド・スパーク』
・氷要素を持ったマスタースパーク。明乃はパクリだと言っているが、本家のマスタースパークが相手を飲み込むレーザーなのに対し、相手に当てて凍らせることを目的としたレーザーなのでオリジナリティは(一応)ある。
・火力は本家に劣る。その代り応用性に富んでいる。