東方氷娘記   作:亜莉守

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第十一話

 

「おーい、明乃ー?!」

 

あ、魔理沙だ。

案の定魔理沙は箒に乗ってこちらへとやってきた。目の前に着地する。

 

『アリ……なわけないわよねー』

 

? 博夢さんは一体何を言おうとしたんだろう?

 

「心配したんだぜ? 約束の時間になったのに居ないからさ」

「ごめんごめん、ここ広くて道に迷って」

「ここに道があったらびっくりだぜ。大丈夫だよな、妖怪に襲われたりとか」

「あら、もういるわよ」

 

後ろにいた幽香さんに気がついて一瞬魔理沙が固まる。

 

「うわあああ?!」

 

凄い、人間ってあそこまで飛びずされるんだ。広場の端近くって結構行ったな。

 

「魔理沙、幽香さんはいい人だから」

「お、おう」

 

魔理沙はびっくりしながらも一応納得した。周りに妖怪とか色々と多い環境のせいか慣れが生じ始めてるよ。僕にしろ魔理沙にしろさ。

 

「それにしても森の植物たちが「魔女が来た」と騒いでいたけれど「普通の魔法使い」じゃない」

「悪かったな」

 

別に「普通の」って付けなくてもいいんじゃないのかな。魔法使いってだけで凄いと思う。それよりも「普通じゃない」魔法使いっているの?

 

『別にいいじゃないの。あたしには「普通の魔法使い」のほうがレアに思えるわ』

「?! ゆ、幽霊。しかも霊夢に似てるし」

「だよね。霊夢って苗字なんだっけ?」

「博麗だよ博麗」

 

博霊ってさっき聞いたような………

 

『あら、博麗の巫女と知り合い?』

「まあ、友達ですよ」

『そう、じゃあ四代前の博麗の巫女がよろしく言っていたってよろしくね』

 

ご先祖様じゃあそっくりなのは当たり前だね。

と言うか博麗の時点で思い出そうよ。なんかこっちに来てからほとんど苗字覚えてないなぁ。

 

「で、もうそろそろお昼時なんでしょ?」

「あ、忘れてたぜ。お昼は魔理沙さん特製のおにぎりだ!」

 

わーい、最近チルノの作ったのか自分が作ったのしか食べてないしね。

 

「中身全部きのこ?」

「そんなわけないだろ。さすがに里で中身は見繕ってきたよ」

 

流石にそうだよね。魔理沙の家に行くと食事の大半にきのこ入ってるとはいえ、おにぎりの具材全部きのこなわけないか。全部きのこだったとしてもレパートリーどうするんだろう?

 

「わたしも一つ貰おうかしら」

「あ、どうぞ」

 

幽香さんにおにぎりを一つ手渡し、僕も一つ食べた。

 

「うん、おいしいわね」

「ですね。魔理沙も料理できるんだね」

 

うん、おいしい。中身はしゃけのようだ。ところで幻想郷って川はあれども海はないんだけどこのしゃけ何処で捕れたんだろう? 紫が定期的に入れてるとか……ないない。

 

「ああ、和食派だからそっちばっかりできるようになったけどな」

「いいじゃん、魔理沙の料理おいしいよ」

「そっか、明乃が言うなら大丈夫だな」

 

そこまで僕の料理おいしくないと思うけど、普通ぐらいだし。

そのことを言えば魔理沙がため息をついた。

 

「あれが普通だったらどこの誰もお前に対抗できないぜ」

「???」

 

一体何だって言うんだろう。僕の料理なんて普通だと思うけど。





明乃さんは料理上手です。元々の家で料理作れる人お父さんと明乃さんしかいなかったので、性別変わっても料理は上手だといいなぁ。よく考えてみたら吉井家は本気で料理できる人が少なそうだ。

チルノは人並みにできます。火さえ使わなければ。火を使った料理は明乃が来る前まではやってませんでした。火を使わない料理って少なそうだな。

魔理沙さんは公式通り和食派です。洋食食べてそうなイメージって紅魔館しかない気がする。
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