東方氷娘記   作:亜莉守

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第十二話

 

夏のあの日から一ヶ月が過ぎた。

いつの間にか僕の日常に「向日葵畑に行く」が加わっていた。

理由は「博夢さんに鍛えてもらう」ためだ。魔理沙も一緒によく行く、どうやら幽香さんにレーザーの使い方を習っているらしい。ただし、今日は里で慧音さんの手伝いだ。

 

「明乃、こちらも頼めるか?」

「あ、はーい」

 

本気で博夢さんの特訓よりきつい。

 

「けーねー居るー……って明乃じゃない。今日もお疲れ様」

「どうも、妹紅さん」

 

寺子屋に入ってきたのは白い髪に赤いリボンをいっぱい付け、服装もどこか少年染みている格好の藤原妹紅さんだ。慧音さんの知り合いでチルノとも馴染みがあるらしい。結構前に里でたけのこを売っているときに話しかけたのが出会いだ。その後、寺子屋に顔を出したときに本格的に知り合った。

 

「何か用事ですか?」

「あー……別にないわよ?」

 

世間話をしにきたのかな? 割とよくやるし。

 

「おや、妹紅来たのか」

「けーねー! よかった。ちょっと相談があるんだ」

 

あー…僕に首を突っ込んでほしくないのかな。

それか僕は戦力外か。

 

「最近街道沿いで出るアレの話知ってる?」

「ああ、幽霊が出るという噂か」

 

へぇ、幽霊ねぇ。そういえば博夢さんって何に部類されるんだろう。幽霊にしては無駄に強いし。

 

「そうなんだ。さっき里長に頼まれたんだけど里の付近でも幽霊が出だして困っているって」

「霊夢に頼めば………」

「里の人たちは何故かは知らないが博霊の巫女に頼りたがらなくてな。で、どうするんだ?」

「しょうがないからあたしが行くつもりよ。大体幽霊が何で……」

「えっと、彼岸だがらじゃ」

「「………」」

 

今の時期は僕らの暦なら彼岸に当たるはず。

 

「なるほどな、とはいえ幽霊なんて縁起の良いものでもないからな妹紅は退治できるのか?」

「あー……まあ、どうにかなるわよ。ついでに夏の涼になれば万々歳ね」

 

夏の涼? どうやって?

 

「それにしてもけーねーの家はいつも涼しいわね」

「明乃が居るおかげだろう。おかげで子どもたちが暑さで集中力を欠かなくなった」

「へぇ、ちょっと触らせて。うわっ何だろうこの心地良いぐらいの涼しさ」

 

涼しいと言わんばかりにぎゅううううっと抱きしめられる。いやいや、今書き物中だから!

 

「ああ、おかげで魔理沙と取り合いになってな。あいつ、昔は人里に寄り付こうともしなかったのに明乃が来てからはしょっちゅう来るようになった」

「へぇ、あの白黒がね。ま、分からなくはないわね」

 

僕のほうをじいっと見て二人が納得した。いや、何で?!

 





明乃さん、いつの間にか冷気を放つことができるようになっていました。
魔理沙さんと明乃さんがこの作品ではコンビです。

チルノさんは顔が広い。
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