東方氷娘記   作:亜莉守

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第十三話

 

で、本日帰り道。暗いなぁ、こういう時には……何かがでる。

 

「…みません」

「?!」

 

なんか変な声がした!

 

「すみません!」

 

びっくりして振り向けば白い髪に緑色のカチューシャ、白の長そでに緑のベスト、腰には二本の刀を差した女の子がいた。背後に浮かんでいるおもちのような何かが気になる。

 

「はい?!」

「お、驚かせてしまいましたか。私は魂魄(こんぱく)妖夢(ようむ)、冥界の庭師です」

「冥界って……死後の世界みたいな?」

 

いや、それは彼岸かな? むしろ地獄?

 

「いえ、一歩手前と考えていただければよろしいかと。一定の期間を過ぎてしまいますと亡くなりますので」

「はあ、じゃあなんでこんなところに?」

「いえ、実は……」

 

 

――― 少女説明中。

 

 

妖夢の話によると、幽霊というか魂がかなりの数逃げ出したらしい。逃げ出したというよりは何かに惹かれてこちらへやってきたとのこと。その調査を上司に言いつけられたそう。

 

「そういえば人里に幽霊が出た。なんて騒ぎになってたぐらいだからかなり大事なんじゃ」

「そうですか」

「そういえば、妹紅が捕まえるとか言っていた気が……」

 

妖夢が頭を抱える。

 

「やはりですか。この時期になると魂の乱獲が起こるんです」

「え?」

「魂って冷たいんですよ。ちょうどいいぐらいに」

「夏の涼ってそういうことなんだ」

 

幻想郷ってクーラーとかないもんなぁ。僕自身は自覚ないけど咲夜さんのメイド服が半袖に変わってたり、魔理沙の服装も心なしか薄くなった。霊夢は相変わらずだけどね。

 

「まずはそちらを止めるべきでしょうか」

「いや、原因確かめてからでもいいと思うよ? 別に悪いようにしようってわけじゃないだろうし」

「それもそうですね」

 

そんなこんなで僕は幽霊否、魂探しに駆り出された。

 

「それにしても、見ず知らずの人を助けるなんてあなたはお人好しなんですね」

「そう? これくらい当然だよ。大体こんな夜道を歩いている子供によく声をかけようなんて思ったね」

 

普通は声かけないよ。

 

「ああ、あなたのことは最近「文々。」で有名ですから」

「え、何それ」

「幻想郷の事件を扱う新聞ですよ。ガセなども多いですから注意が要りますが」

「ゴシップ記事を扱う週刊誌ってところか」

「ゴシ……?」

「ああ、外来語。僕らの方ではよく使っているんだよ」

「はぁ」

 

道を歩く。そうだ、チルノに何も言ってないなぁ。心配してないといいけど

 





えーっと、東方三月精ネタです。ありましたよね?

それから、「文々。」これで表記あってましたっけ?
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