第一話
それから、秋が来て、冬が来て……何故か春やってきませんでした。
「わー、今日も雪だよ」
「もうそろそろ花見したいわね」
「あら、私は楽しいわよ」
そんなわけで鬱じゃないレティさんも一緒に三人暮らしなうです。
雪のせいで里の食料も減ってきたしまずいよなぁ。
「雪見酒も飽きたわー」
「何よそれ」
「僕とそこまで年かわらないのに二人ともお酒飲まないでよ」
僕も未成年だって事忘れて飲みそうだよ。
そこにどんどんどんと扉を叩く音がした。
「はーい」
「よ。明乃、春を探しに行こうぜ」
「はい?」
「言った通りの意味よ。春を探しに行くの」
扉を開ければ厚着をした魔理沙と霊夢の二人が居た。いきなり言われた言葉に驚いていると。
「あ、これ探しているの?」
チルノが桜の花びらのような何かを差し出した。
何だろ、暖かくなるけど。
「これよこれ。暖かくなるでしょ。これを探したら春が見つかるんじゃないかって」
「もうそろそろ花見したいし、よろしく」
「わかってるわよ」
「明乃は来るか?」
「うーん、行くよ。何だか誰かに呼ばれている気がするし」
「?」
ここ最近頭痛が酷い、医者を紹介しようかとは言われたけど関係ない気がするんだよね。
「じゃ、春探しに出発だぜ」
「行きましょ」
「厚着するべきかな。寒くないけど」
「「しろ!(しなさい!)」」
現在の恰好。ワンピース(チルノのお下がり)
……見た目的に寒いよね
――― 少女移動中。
「うわー、雪舞ってるね。二人は寒い?」
何だか定位置になった魔理沙の後ろに乗って前を見る。
「当然。寒いぜ」
「私もよ、早く春にしましょう」
「あら、あなた達」
「誰よ」
「あ、咲夜さん」
久々に咲夜さんと出会った。ロングスカートのメイド服にマフラーを着てる。さすがに寒いよね。
「! 明乃、久しぶり」
「何だ。明乃の知り合いなのね」
「明乃って知り合い多いよな」
「そんなに居ないよ?」
「いーや、人里、湖、太陽の花畑、その他色々。どこが少ないんだ?」
「えー、だ「よー、明乃」
声に前を向けば亜里沙さんが居た。
「あ、亜里沙さん」
「何やってんだ?」
「春探し」
「何だ。面白いことかと思ったのによ。邪魔したぜー。そうだ。そんなに春が欲しいなら冥界に行ってみろよ。桜、綺麗だったぜ」
そのまま、飛んで行ってしまった。何をしたかったのかなあの人は
「あ、あ、あき、明乃? あれ、誰だ」
「亜里沙さん、妖怪だよ。冥界とこっちをよく行き来しているみたい」
「……そうか」
「ねぇーふたりは……どしたの?」
僕が二人の方を向けば何やら話し込んでいた。
「冥界に行くわよ!」
「何で?!」
「さっきの話を聞いても気が付かなかった? 冥界に行けば春があるのよ。つまり、冥界が春を独占しているってこと」
「あ、そっか。とは言え冥界の行き方知らないよ?」
冥界に知り合いはいるけど。
「そこは霊夢の勘を頼ろうぜ」
「あ、なるほど」
頼りになるなぁ。霊夢の勘
妖々夢編スタートです。基本的に弾幕勝負をしないほのぼの道中となっております。一ボスは中ボスともども家に引きこもっているし、まともな弾幕勝負は当分ありません。