東方氷娘記   作:亜莉守

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ステージ1 境界の家 【兆凶の黒猫】 


第二話

 

「それにしても、毛玉やら妖精やら出てきてるぜ」

 

ほんとに沢山出てくるんだけど。てかこの毛玉何?

 

「異変だからしょうがないでしょ」

「いへん?」

 

初めて聞く単語だ。

 

「あー、明乃が来てからは目立ったのは無かったしな。知らなくて当然か」

「異変っていうのはね……まあ、今みたいな状況よ」

「つまりありえないことが起きるってこと?」

「そ、分かりやすいでしょ」

 

まあ、何となくはわかった。

話している僕らを眺めて咲夜さんが言う。

 

「それにしても、何で白黒は明乃を乗せているのかしら? 明乃、飛べないわけじゃないでしょ?」

「あはは、いつの間にかこれが定番になっちゃって」

「別に平気だぜ」

「あ」

 

話している間に寄ってきた毛玉を僕が氷の即席ナイフで撃ち落とす。

 

「な。こんな感じで連携しているんだぜ」

「ふぅん。弾幕勝負の時はどうするつもりよ」

「普通に降りるよ。てか、咲夜さん弾幕勝負知ってるんだ」

 

今のところあまり普及してないとか霊夢が愚痴をこぼしていたのに。

 

「私のところ面白い物好きが多いから」

「なるほど。普及進んでるみたいだね。霊夢」

「そうね」

 

 

――― 少女移動中。

 

 

「何ここ?」

「家……かな?」

「それにしても空間が変ね」

「そうよね」

「誰かいるの……って、あきのっ!」

「わっ」

 

飛びつかれて倒れそうになるのをどうにか堪えて飛びついてきた人物を見れば橙だった。

 

「橙、久しぶり。こんなところで何しているの? 紫の家に居るんじゃ?」

「ここ、紫様の家だよ?」

「ええ?! どうなってるの」

 

確かかなり高い山の中を正式な順番踏んで進まないとたどり着けなかったはず。

 

「どうもこうもないわよ」

「わぁっ?!」

 

スキマから紫が出てきた。何時になっても心臓に悪いよ。てか、この時期冬眠してませんでした?

 

「異変解決のために奮闘してくれるのはありがたいんだけどね。ちょっと用事があったから境界を弄らせてもらったわ」

「そういう能力あるならさ。普段から使ってよ。いつも山登っている僕の気持ちにもなって」

 

道覚えるまですごく苦労したんだよ。

 

「あら、あなたが登ってくるの眺めるのはかなり楽しいんだから」

「何その苛め。酷いよ! 橙~、紫が苛めてくるよ~」

 

冗談っぽく橙に泣きつく。

すると……

 

「紫様、あきのをいじめちゃだめなんですよ! めっ!」

「紫あんたそういう性格だったのね」

「サイテーだな」

「……(チャキ)」

「え、何よこの状況」

 

自分の人徳のなさじゃない?

 

「明乃が黒いわ」

「知ったこっちゃないよ」

 

べーと舌を出した。我ながら若干子供っぽかったかな。

 

「はーぁ、いつの時代でも子供は逞しく成長するのね。明乃、あなたに預かり物よ」

 

そう言って紫が差し出したのはお守りのようなものだ。赤い生地に白と金の刺繍が施されている。

 

「もしかして、このために?」

「そうよ、ついでに冥界の入り口まで運んであげるわ。それくらいは、やるわ。玄関を出ればすぐだから」

「ありがとう」

「どういたしまして。……その代わりあの子をちゃんと止めてよね」(ぼそっ

「何か言った?」

「ううん、いってらっしゃい」

 

玄関扉を開ければそこが冥界の門だった。

 






アリスごめんなさい。吹っ飛ばしました。
一応出番はちゃんと作ります。

そして明乃さんがようやく子供っぽくなった。ツッコミ担当の大人びいた性格の彼女がようやく子供っぽさを出してくれた。
紫さんが起きてます。いや、叩き起こされました。ボコボコなくらいに。
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