周囲に響くどんちゃん騒ぎの下起きたら、見慣れない天井だった。
「あれ……?」
「やぁーっと起きたのかよ。待ちくたびれたぜ」
「魔理沙?」
「よかった。起きたのね」
「心配したわよ。あのスキマは大丈夫ってほざいていたけど、なかなか目を覚まさないんだもの」
咲夜さんと霊夢も居た。布団から体を起こしてみると。
「あきのー」
「わっ、つめたっ……てチルノ?!」
完璧に酔ったチルノが僕に抱き着く。
「はいはい、行くわよー」
「やー」
レティさんに連れてかれた。一体なんだったんだ。
「明乃も起きたんだし、私たちも宴会に混ざりましょう」
「おうっ!」
「ようやくね」
僕も霊夢たちに引きずられて宴会場へと向かうことになった。
――― 少女移動中。
混沌、そう言い表すのが正しいほどに凄いことになっていた。知っている人も知らない人も皆、どんちゃん騒ぎに乗じている。一体どこに行けばいいのやら。霊夢たちは各々知り合いのところに連れて行かれたようだ。
「あら、貴女ね」
「あ、えっと……」
そういえば彼女の名前を一切聞いてなかった。
「私は西行寺幽々子、貴女は?」
「僕は明乃です。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしく。私たちの所で食べない?」
「あ、いいんですか?」
「構わないわ。私のことを聞いてくれた貴女のためならね」
幽々子さんに連れられて、彼女の席へと向かうことになった。
――― 少女移動中。
「わぁ、凄い料理」
机の上には普通なら十人前後で食べるほどの料理が並んでいる。
「うーん、まだ少ないわね」
「え?」
この量をまだ少ないってどれだけ食べるつもりなの。
「僕も食べていいですか?」
「構わないわよ。妖夢、彼女の分用意してあげて」
「はい。ただ今」
妖夢が普通の量の食事を持ってきてくれた。
「ありがとう、妖夢」
「構いませんよ」
妖夢も自分の分らしき皿を持ってきて隣に座る。
「ところで口調がちょっと違うけど」
「ああ、もう癖のようなもので」
「へぇー」
食事を食べながら話していると背中に誰かがおぶさるような感触がした。
「?」
「明乃、目が覚めたのね。よかったわ」
「紫?」
「そうよ」
振り向いてみるとスキマから上半身を出した紫が居た。
「久しぶりね。それからありがとう」
「うん」
何でだかはわからないけれどそう、答えないといけない気がした。
「わたしもここで食べようかしら」
「あら、そうなの? 妖夢、お酒持ってきて」
「はい、只今」
「明乃もどうかしら?」
「お断りさせていただきます。身長伸びてほしいし」
「あら、つれないわね。小さくてかわいいのに」
「年下と同じ身長って結構堪えますよ?」
「そう(笑)」
酷いなぁ。僕は橙と同じ身長なんだ。いや、僕の方が若干ちいさい。これは結構凹むよ。
「とりあえず。お疲れ様」
「……はい」
「あ、こんなとこに居たのか。明乃こっちに来いよ!」
「え? うわっ?!」
――― 少女強制移動中。